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「なでしこ」たちに思う

つくづく、日本の女性たちは強くそして大きく世界へ羽ばたいているのだなと思える、強豪スェーデン代表との熱く立派な準決勝での戦いぶりでした。
早朝眠い目をこすりながら、今朝方の女子 World Cup をご覧になった方も多かったのではないでしょうか。

震災で多くのものを失ったこの国の未来を一手に背負って立つかのような、世界の桧舞台での「なでしこ」たちの魂のこもった戦いっぷりに、サッカーを知ってる知らないはともかく、国民のほとんどがその姿に心を打たれそして勇気付けられているのではないかと思います。

 

             熱いぞ、『なでしこJAPAN』!

つい最近まで地域のボランティアで、U-12の子供たちのサッカーのお手伝いをしていた関係で、審判の仕事をする機会も多かったのですが、そんな中で時折見かける女子選手に対する心ない言動や行為に寂しくなることがありました。現日本代表主将の澤選手が、小学生の頃男子に混じってプレーしていた時代に、しょっちゅう「女のくせに・・」と差別的な言葉とともにボールのないところで足を蹴られたりしたことがあったとのインタビュー記事を、最近新聞で見かけました。
実際に善悪の判断がつきにくい小学生低学年レベルの大会などでは、ときどき見かける出来事で、そんな折には必ずといっていいほど、問題の発言をした子にはしっかりと注意をしたことを思い出しました。きっと、そんなことをうっかり言ってしまった男の子たちも今は成長して、現代のなでしこたちの活躍を目の当たりにして、自分が間違っていたことに気付いていることでしょう。

人間だから間違うこともあります。明らかに間違いであれば、それに気付いたときにちゃんと直せばよいことです。審判だって人間だから、当たり前のように間違いを犯すこともあります。一瞬で判断を下すことは、経験のない方にとっては分からないと思いますが、相当に高度な判断を要求されます。たとえそれが小学生の試合だとしても、です。言ってみれば、「裁判」というステップを踏まずに「判決」を一瞬で出すようなものと表現したらおわかりでしょうか。
それでも間違ったときは、あとでしっかり原因を究明して、次に生かすしかない。子供たちのプレーに混じって走りながら、そんなことをいつも考えながら審判をしていましたっけ・・

泣いても笑っても、あと一試合。

米国との決勝戦が終わった後、満開の「なでしこ」の花々が見られることを祈りつつ、僕も次のステップに向けてシフト・チェンジしていかないと、といった心境です。

「暑い、暑い・・」とばかり言ってられない今年の夏です。