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「ゆりかもめ」に乗って・・【Al Jarreau】

週に2・3度ではあるけれど、最近スクールに通うようになったことで、実に十数年ぶりに電車で都内に出かけるようになった。学生の頃から結婚して30になる頃までは勤務先が都内各地だったので特に意識せずしばらく通い続けたけれど、成田空港に異動になってからはもう15年以上も田舎暮らしといって差し支えない住環境に生活している。そのため、どうも都内に出る度に少しばかりイライラしている自分にしばしば気付くことがある。やはり根が田舎モノなので、どうしても地に足が着かない環境下、つまり高層ビルとかマンションだとかモノレールだとか、そういったモノすべてに対して、どんどん苦手な自分になってきているのを自覚するんですね。

昨日展示会のために「東京ビッグサイト」まで行ったのですが、お恥ずかしい話し実は「ゆりかもめ」乗車初体験でした。僕が都内勤務の頃は、汐留とかお台場は『ウォーター・フロント』なんてカッコイイ呼び名などなく、ただの倉庫街と江戸末期の砲台があるただの埠頭でしたからね。変われば変わるもんです。びっくりでした。
20代とかの若い頃でしたら、きっとあんな臨海副都心での勤務や暮らしに憧れたりしたのかもしれませんが、やはり海上に埋め立てた土地に無理に造られた建造物や同じ背の高さの街路樹が整然と並ぶ土地の上では、僕の場合お尻がムズムズしてとても落ち着けそうにありません(笑
そう、たぶん僕はもうずいぶんと前に『トウキョウ』を卒業してしまったんです。そして東京で生まれ育ったカミさんが、不思議なことに我が家で今いちばんその都会が苦手なのかもしれません。おかしなもんですね。

家路を急ぐ途中、その「ゆりかもめ」に揺られながら眺めた東京湾には、あったかい春の陽ざしがたっぷりと注がれていました。キラキラと輝く東京湾を眼下に、iPodから聴こえてきたのはアル・ジャロウのこんな春の陽ざしのような優しい歌声でした。
昨年の夏でしたか、フランスでの公演中に不整脈で倒れ緊急入院なんてことがありほんとに心配しましたが、その後日本公演をやったそうなのでほっとしました。もう70歳ですからね、こんな職人ヴォーカリストは100年に一人くらいしか現れないでしょうから、できるかぎり現役で頑張って欲しいものです。
1978年リリース “All Fly Home” から “All” を紹介します。

 


Al Jarreau / All
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