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いつか ~ someday

せっかく咲いた桜の花をも散らす、あいにくの雨模様の一日でしたね。
お天気のせいにはしたくないものの、お客様の入りもいまひとつぱっとせずといった感じの土曜日でした。

古くから日本という国において、四月という月は、皆さんの周辺、つまり職場や家庭、友人関係などで、多かれ少なかれご自分の置かれている環境が変化したりして、なにかと落ち着かないものです。

この春、初めて迎える社会人一年生の人、熱い志を胸に秘め高みを目指そうとしている人、職場の人間関係に疲弊している人、等々いろんな悩みを抱えたお客様が、日々入れ替わり立ち代りお店にいらっしゃいます。そんなお話に耳を傾け、相槌を打ちながら珈琲を淹れることくらいしか、僕にはできないのですが、そんな方々のお役にいくらかは立てているのかもしれません。

ところで下の画像、なんだかおわかりでしょうか?

 

実はこれ、昨年11月1日にOPENして以来の5か月分の「お会計伝票」なんです。
まともに数えてはいませんが、たぶん千枚以上あるはずですので、開業以来これだけの珈琲はじめスウィーツなどを、心を込めてご提供させて戴くとともに、お客様より有難くお代を頂戴してきた『証』であり『自信』であり、そして『反省』でもある、そう宝物のようなものなんです。お店の運営や経営面で落ち込むことも多々ありますが、そんなときはこの伝票の束を見て、『頑張るぞ』って自分を奮い立たせることにしています。

自分のカフェの経営はまだまだ採算ベースに乗らず、苦戦が続いています。どんな人の人生もそうだと思うのですが、僕の場合においてはこうして伝票を一枚一枚確実に積み上げていくことで、信用と共に安定的な経営をじっくりと育んでいくしかないように、みんな自分の目標に一歩でも近づけるよう、小さな小石をひとつずつ積み上げていく努力が、本当にいちばん大切なんだと思う今日この頃です。昨日の自分より今日の自分の方がちょっとでも成長できていられるよう、コツコツとやるのが大切なんでしょうね。

 

 暗雲立ちこめる空も、いつかは晴れ間が必ずのぞくはずと、信じたいものです。

山下達郎 / ”いつか” (album: RIDE ON TIME – 1980)