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その先にあるもの

 

今日は定休日でしたので、長男の所属する高校のサッカー部が出場するインター・ハイ(高校総体)の茨城県大会の初戦を観戦しに、つくば市の「フットボールスタジアムつくば」まで足を運びました。
泣いても笑っても、3年生のメンバーにとっては現役最後の大会となるので、絶対に悔いを残すことのない試合をしたいと思っていたのは、選手たち、指導者、マネジャー、そしてOBの皆さん全員にとって、同じ思いだったことでしょう。

 

 

[これから先は、サッカー好きのオヤジであり、一人の父親としての思いを綴っていきますので、ご興味のない方は記事を飛ばしてくださって結構です。]

 

選手・指導者・マネージャー・OB全員での円陣

得点シーンなどより、サッカーでいちばん好きな風景

 

筑波山をバックに熱戦が繰り広げられる

初戦の相手は、先だっての関東大会ベスト4に入ったと聞いている、県北の私学の強豪だった。
前半の早い時間に先取点を挙げた藤高だったが、後半に2点を取られ、結果1-2のスコアで残念ながら、2回戦に進むことを阻まれてしまった。そう、藤高イレブンの3年生にとっては、長いようで短かった3年間の部活動に終止符が打たれた瞬間でもあった。

小学1年生から始めた大好きなサッカーを、その後も中学・高校と12年間も続け、そのうちの中・高6年間の最終学年時にはキャプテンとしてチームや仲間たちを引っ張ってきた長男だったけど、すべてを終えた今、どんな想いでいるのだろうか。きっと、嬉しかったことや苦しかったことなどが、頭の中で次から次へと浮かんでは消え、複雑な心境に違いないんだろうけど。
この春には、心身のバランスをちょっと崩してしまい、復帰してすぐの大会だっただけに、いろいろと精神的にも肉体的にもけっこう無理をしていたんじゃないだろうか。連日連夜の仕込みなどで、まったく相談にも乗ってあげられなかっただけに、申し訳ない気持ちで一杯だった。もちろんそれは、次男坊やカミさんに対してもおんなじだけど。

『最後までしっかりやれ!』
キャプテン・マークを腕に巻き、敗戦に泣き崩れる仲間たちを叱咤し、整列させようとするその気丈な姿に、オヤジは涙を隠せなかったよ。

『最後までしっかりやれ!』

長男も現在中学2年の次男も、小学生時代にお世話になった地元サッカー少年団で、僕は現在の自営を始める前の会社員だった頃に、指導者としてしばらく籍を置いていた時期があった。子供たちが試合で負けて、うなだれていたり泣きじゃくっていたりして、きちんと対戦相手や審判団にあいさつができないといった風景は、U-12の世代の少年サッカーではしばしば見受けられる光景だ。
英国が発祥のフットボールというのは、紳士のスポーツとして認知されているのは有名な話だ。
勝っても負けても、試合後の握手や挨拶まで『最後までしっかりやれ!』というのは、僕ら大人のコーチたちが、かつてピッチ上の子供たちに対して、ベンチから常々口うるさく言い続けてきた言葉だった。

『最後までしっかりやれ!』
そう仲間たちを叱咤する息子の姿に、素直に心を打たれた。
本当は、自分だってピッチに泣き崩れたいだろうに…
いつの間にか、長男は18歳のしっかりした男に成長していた…

『最後までしっかりやれ!』
すべてを投げ打って勝負をかけた、自分の第二の人生である「カフェ」経営という仕事。
息子にケツを引っぱたかれた思いだ。

なにくそ、オレだって負けないぜ。

 

最後に、奴のチームメイトの素敵な一枚を。

スポーツって、サッカーって、美しい

受験モードへシフトチェンジの藤高イレブン、みんなお疲れ様。
さあ、君らのその先にある新たな未来や目標に向かって歩み始める、記念の日でもあるんだから。
気持ちを切り替えて、ガンバロウじゃないか。聞くところによれば、一部のメンバーは高校選手権予選までは在籍するという。それはそれで、大いに頑張ってもらいたいものだ。

それからもうひとつ大切なこと。これまでサッカーに打ち込めたそれぞれの環境、つまりは顧問の先生やコーチの皆さん、あるいはご家族の皆さん、そして自分のチームメイトはもちろんのこと、日々の練習から大会や合宿にいたるまで細々とした雑用を一手に引き受けてくれた女子マネージャーさんたち、それらの人々の温かいサポートがあって今の自分が存在することに、きちんと感謝して欲しいものです。

そんなことを思った、梅雨の晴れ間の一日でした。

 

*親馬鹿丸出しの記事内容となりまして、失礼しました。僕もひとりの父親であり人間です。お許しください。