Monthly Archives: August 2011

フェアトレードについて

 

ここ数年ですが、あらゆる分野で「Fairtrade(フェアトレード)」を謳った商品を見かけることが多くなってきました。主に輸入品の農産物に使われることが多い表現の「フェアトレード」の概念とは、簡単に言ってしまえば、生産者が安全で信頼できるモノを継続的に生産ができ、それにより生産者の十分な生活(労働力・賃金など)を保障してあげるという、貧困にあえぐ生産国の生産農家などを支援する一つの「システム」と言えます。

日本国内でも「フェアトレード・コーヒー」とか「フェアトレード・チョコレート」とかの文字をメディアで見かけることが最近増えてきたのを、皆さんも感じていらっしゃるのではないでしょうか。
『一生懸命頑張った人が報われるのは当たり前のこと』というのは、自分の座右の銘みたいなものでもあります。こういった本来当たり前の考え方や概念が世界中に広がり、多くの貧しい生産農家や工場の労働者が救われることを願います。
そういった事情があるための少し高めな仕入れ価格等の問題から、多くを取り扱うことができないと思いますが、自分の店舗でもいずれはフェアトレード珈琲豆を使用するなど、なんらかの協力ができたらと考えています。

 


フェアトレードのブルーベリーを原料とした、人気のコンポート

 

「早く行かなきゃ‥」と前々からプランしていた、地元「あみプレミアムアウトレット」内に出店されている「サンクゼール」さんに、昨日急遽お邪魔してきました。以前の「信州滞在記」の中でも取り上げさせていただいた、豊富な商品ラインアップと高品質なワインやジャム、フルーツソースなどで、もはや全国区のブランドですね。

お忙しい中、店長さんに今後の食材の仕入等に関するご相談に乗っていただき、いろいろと有益なアドバイスをいただくことができ、従業員の皆さんの対応等を含め、改めてこちらの会社の経営姿勢について素晴らしいなと感じました。

実は今、中国・貴州省産のフェアトレードのブルーベリーによるコンポートが人気・評価ともに高く、店長も一押しですとのことでしたので一つ購入して来ました。「アントシアニジン」の含有量も国産のものの2.5倍とのことなので、ちょっと驚きです。
さっそく、あまり多くはないいくつかのブルーベリーを使ったレシピで、試してみようと思っています。

しかし、びっくりするほど一粒がでっかい!

 

 

「仕事力」とは

 

日中はまだしっかりと夏の暑さとセミの声が残っていますが、肌で感じる風はすでに秋のものだと思うここ数日です。

先日から新聞ネタが続いておりますが、今日も新聞でちょっと興味深い記事を見つけました。

日曜日の一般紙には、決まって求人が多く掲載されるというのはいつからか常識のようになっていますが、朝日求人の「仕事力」というコラムに、今日は山下達郎氏のインタビュー記事が出ていましたので紹介したいと思います。もう4回目(最終回)のようですが、残念なことに読む時間がとれなかったのか、あるいは読み落としたのかそれより前の記事の記憶はちょっと定かでありません。
それはそうと、氏曰く、「職人でいる覚悟」という視点から、実に興味深いコメントをしておりますので、興味のある方は下記PDFをクリックしてご覧ください。

朝日求人欄記事:「仕事力」 by 山下達郎氏

追記:「天声人語」もそうですが、今は何でも Web で読めちゃうんですね。過去記事も閲覧可能です。

今回独立・開業にあたり、これまで自分の生きてきたのとはまったく違う世界での仕事を生業としてやってこられた、いわゆる「職人」と呼ばれる方々と出会う多くの機会を得ることができました。このことは、僕自身にとって後にある意味人生最大の出来事であり財産となることは間違いありません。

「カフェや喫茶など飲食の仕事」「カフェ・ビジネスを教えてくれる仕事」「設計をする仕事」「建築をする仕事」「ロゴ・デザインをする仕事」「看板を製作する仕事」「電気・水道などの設備工事を専門とする仕事」「外構工事を専門とする仕事」「造園を専門とする仕事」そして「珈琲豆の焙煎をする仕事」等々、半世紀近く生きてきて初めて目に・耳にすることばかりの、それぞれの分野の「プロ」の皆さんの知識や仕事ぶりに、驚きそして舌を巻くばかりの日々の連続です。このことについては、あのまま「会社員」という枠に定年まで収まっていたらなら、知らずに人生を終えていたことと思われます。決して強がりではありませんが、そういった意味でも、組織を飛び出したことへの後悔の念は、退職以来今日までただの一度もありません。

実は子どもの頃から、近所の自転車屋さん、鮮魚店、たこ焼き屋さんなど、プロのおじさんたちの仕事を見るのが大好きでした。25年間という普通のサラリーマンという仕事を経由しましたが、これからは自分もそういう目線で周囲から見られていくことを常に意識せねばならないということを、皆さんの仕事ぶりを通じて痛感しています。

そして、それらの「プロ」の仕事には、程度の差こそあれ、山下氏が言うように「敬意(リスペクト)」が払われるべきなのは、言うまでもありません。

「ローマは一日にしてならず」 ですね。

 

 

秋風かも

日本列島のはるか南の方に、なんと台風が二つも発生中。一方アメリカの東海岸にハリケーン襲来の恐れありとの報道が…
本当に自然にはかないません。悠長なことを言っている場合ではありませんが、ここ数日で季節がぐぐっと秋に向かっている印象が強いですね。

 

 

そんな中、今日は店舗設計を依頼している業者さんが長野よりいらっしゃって、店舗用地の調査をしていかれました。いよいよ稼動し始めるムードが高まってきました。但し、以前からお話しているように、通常のやり方ではありません。そこは、少しずつ段階的に紹介してゆこうと思っていますので、お楽しみに。

 

数枚ですが、店舗予定地周辺の画像をUPさせていただきます。
予定通りに行かないのは、開店には付き物ですが、一日でも早く皆さんをお客様としてお迎えできるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。

 

今日の「みつを」さん

 

ここ数日ですが、霞ヶ浦の南の高台に位置する自宅の小さな庭に、いよいよ北東方向、つまりは鹿島灘方面から涼しい風が吹いてくるようになりました。
待ちに待った、秋風の到来だと自分で思っています。毎年八月が終わる頃に、「おやっ」と肌で感じる風なので、自分の感覚を信じたいと思います。

 

誰でも身に覚えがありますよね 「反省」、そして毎日ちょっとずつ『前進』 ですね

 

さて、我が家の玄関には、「相田みつを」さんの暦が掛けてあります。
気が付いた人が誰でも、毎日めくるようにみんなにも言ってあるのですが、ほとんど僕の日課となっております。ときどき息子たちに先を越されることがありますが、親としてはそれを見て何かを感じてくれるだけでいいので、それはそれでうれしいものです。そして、家族それぞれが、ちょっとだけ元気をもらって出かけていけたらとの、僕なりのおまじないというか小さな願い事みたいなものです。

いやはや、「みつを」さんには、毎日ドキッとさせられっぱなしです。(汗)

 

文字のチカラ

なんだか「それなりの言い訳」を探している自分自身のことがちょっと気に入らないのですが、店舗予定地の現場の方に動きがあったりで何かと慌しく、しばらくブログの更新ができませんでした。反省・反省。

昨日から続いて、新聞の広告に万年筆をはじめ筆記具のトップブランド「PILOT」社の、心に響く広告が掲載されているので、紹介させていただきます。昨日はデザイナーやイラストレーター・評論家などとして活躍している和田誠さんで、今日はあの Suica のペンギンのイラストで有名な坂崎千春さんの回。

 

 

僕のブログもそうですが、人は誰しも思いや考えを『文字』にすることで、自分を励ましているのだと、同感します。世界中の人に向けて、今自分が何をし考えているかを、いとも簡単に伝達できてしまうほど、小さい頃に読んだまるで SF のような現実が今自分の足元に広がっています。
僕の私的な見解では、キーボードを使っての作業であっても「個性」が埋没するということはないと思いますが、「イラストも同時に」となってくると、これはまた別の話ですね。PILOTさんはいいところに着眼されていますね。

良くも悪くも、こんな雑多なブログでさえ、たとえ内容がお粗末であろうと、自分なりに一生懸命生きた証であるとか足跡として何かが残るのは、悪いことではないと思います。僕は偉人でもなんでもないので、まあそんな大げさなことではないんですが。(笑)

そんな PILOT さんの、なんともほっこりと心温まると同時に心を打つ素敵な「企業広告」のサイトをぜひ訪問してみてください。
『万年筆は、メールやブログに賛成です。』といった広告には、同社の懐の深さを感じざるを得ません。「どうしても想いを伝えたいときは手書きの方がいいですよ」と。さすがだなと、うなってしまいます。

高校でなくて中学に入学したときだったと思いますが、すでに他界した父親からPILOT 万年筆をもらったことを今思い出しました。なんだか、ちょっと大人になれたみたいで嬉しかったのを覚えています。「インクで書いた文字は消しゴムで消せないように、これからは自分のやることに責任が出てくるんだぞ。頑張れ。」みたいなことを言われたかすかな記憶が残っています。

ちゃんとした大人になれてるのかな...

「万年筆」買いに行きますか。

 

「ゆきあいの空」とは

お盆中からずっと厳しい暑さが続いておりますが、皆様なんとか工夫を凝らして、それぞれにこの憎らしいまでの暑い夏と向き合っていらっしゃることと思われます。
特にお仕事柄、屋外で作業を続けられる方、若人で炎天下での部活に精を出している人たち、皆さんくれぐれも熱中症にはご注意ください。とにかく水分補給だけは欠かさぬよう、お願いします。

もう今は他界して四半世紀が経つ父親から、『読んだほうが将来お前のためになる』と言われ、読み続けてもう数十年が経つ、朝日新聞の一面に『天声人語』という欄があります。知らない人はいないと思いますが、僕も大好きなコラムです。これを読むためだけに、朝日新聞を何十年もとり続けている様なものです。

今日の天声人語の中に、恥ずかしながらこの歳になって初めて知った言葉がありました。
執筆される何人かの編集委員さんから教わるばかりの毎日なので、『天声人語』も『朝日新聞』も新聞が読めなくなるほどの年齢になるまではやめられないのです。

-以下記事抜粋-

~ 雨のあと、高い天に刷いたような雲が浮けば、夏と秋がすれ違う「ゆきあいの空」となる。

『ゆきあいの空』

意味: 夏の代名詞でもある「入道雲」と、秋の空を彩る「すじ雲」や「うろこ雲」が、夏と秋の季節の入れ替わりの時期に、天空で出会うその様を、そう表現するようです。

 

2012-09-03 14.58.26

これが 『ゆきあいの空』 (2012年9月3日スマホにて撮影)

 

なんと美しい響きを持った日本語でしょう。昔の人は、なぜこんなに表現が豊かだったのでしょうか。現代のように、物質的な豊かさやスピードだけを追求することが是とされがちな環境の真っ只中に生きる我々には、省略形の言葉は生まれてきても、こんな美しい表現の日本語が生まれてくることはこの先ないように思えます。本当の意味での「豊さ」からは、対極の位置で日々の慌しい生活を送っているからなのでしょうか。たとえ一瞬でも、「空」を見上げて何か感じるくらいの余裕を持ちたいものですよね。

ときには、そんな「ゆきあいの空」でもゆっくりと眺めながら、Hot でも Ice でも美味しい珈琲を飲みながら、椅子にふんぞり返ってボケーっとするのも、長い人生においては絶対に必要なことですね。
そんなくつろげるウッドデッキが、”cafe Mellows” にもあるといいですね。いや、きっとあるでしょう。

 

※他にもどんな表情の「雲」なのか興味のある方は、こちらへどうぞ。
山形は庄内から、ブログ『風の記憶』で、そんな忘れかけた日本の空の様子を発信を続けている方がいます。綺麗な空の写真満載です。

 

 

 

“NO MUSIC, NO LIFE.”

“NO MUSIC, NO LIFE.”

「音楽なしには生きられない」「人生には音楽はつきもの」
10代の若い頃からお世話になってきた Tower Records の誰でも知っている有名なコピーですが、あまり深く考えないでもおおよそのところ、まあそんな意味合いなんでしょう。

 


店舗で利用するAudio機器類のチェック中  Player は米国人、Speaker は英国人です

 

つい2・3日前に、これまた若い頃はよく足を運んだ、六本木に出現して以来破竹の勢いで地方にも出店を続けたCDショップ ” WAVE ” が破産したとのニュースが飛び込んできました。正直、音楽との付き合い方や楽しみ方の急激な変化に、ソフトを供給する側が追い付いていけなくなるという事態が、代表的なところでは米国のApple社から始まった『配信』という現象によって、引き起こされているのは周知の事実ですよね。事実大変便利なシステムではあるし、僕自身も iPod (それも160Gの重いclassic)無しではすでに生きていけない身体にというか生活になってしまっているように、自分が若い頃に想像すらできなかったほど便利で快適なものがこの世に存在していると言えます。なので、配信やそれを再生する数あるポータブル・オーディオ・プレイヤーについて、頑固爺よろしく、いい・悪いをここで論じるつもりは毛頭ありません。

ただ、ここ数日こうして僕のブログで Jazz のレコ・ジャケをちょっとUPするだけでも、日本だけでなく国外からもタイムリーにアクセスが頻繁にあったりします。それだけ、その作品に対する興味や思い入れがあったりする方が多いという証拠でもあり、タワー・レコードが提唱するように本来人々の傍らになきゃいけないはずの「音楽」が、どこか遠くに行ってしまったかのような錯覚さえ覚えがちな現代です。僕自身、一人のリスナーとしてどう音楽と付き合って行くべきなのか、時々「はて..」と考え込んでしまうことがあります。

僕も若い頃からずっと聴き続けており敬愛している山下達郎氏が、8/10に発表されたばかりの新譜について、所属のワーナー・ミュージックのサイトのインタビュー記事でこんな興味深いことを話していました。

「音楽は人を幸福にするためにある。でも人生は楽しいことばかりじゃないし、音楽が力になれないこともある。本当に悲しいとき、本当に辛いとき、音楽は無力です。35年間、そのことと向き合って歌ってきました」 「願いはいつも叶うものじゃない。人生はそんなに甘くない。でも、だからこそ助け合って生きていきましょう」

まあ、色々考えてもしかたないので、『音楽』という文字通り、アーティストが産み出した音の魔法をとにかく楽しんでしまうのが正解なんでしょう。作り手にとっても聴き手にとっても、きっとそれがいちばんなんだと信じます。

さあ、今日も暑いのでまたちょっと Cool なピアノサウンドを紹介します。半年くらい前に海外の “Smooth Jazz”(カテゴリーの呼称が嫌い!) 系のwebsite で知ったんですが、Renato Falaschi(レナト・ファラスキ?)というフランス人のJazz Piano player なんですが、正直ほとんど情報がありません。一聴していただければ分かるのですが、この水準でも国外でCDを売るというのが困難であるということを思い知らされます。なので、先に記したようにamazon とかの配信のみでしか入手できない状況です。
アーティストにとっては活動を維持するのが難しい時代といえますね。



Renato Falaschi / ” Travelling Lite ”
from the album ” Summer Rain ”
*音が再生されるまで10秒程かかるようです