Monthly Archives: 2月 2013

Mellow Tunes ~ Vol.34【smooth & mellow】

まだまだ寒さが続いていますが、皆さん風邪など召されぬよう、くれぐれもご自愛ください。

さて先日、当ブログにおいて Brian Culbertson (ブライアン・カルバートソン)の紹介を初めてしたのですが、アクセス解析によればなかなか反響があるようなので、今日は引き続き第2弾として、彼の作品の中からやはり smooth & mellow な一曲をご紹介します。

 

It's On Time
Brian Culbertson / “It’s On Tonight”(feat. Will Downing)
(album: It’s On Tonight – 2005)

 

『It’s On Tonight』は2005年にリリースされた彼の8作目のオリジナルアルバムで、幼い頃から親しみ並々ならぬ影響を受けたと言われるFUNKやR&Bの分野から、多くの有能なミュージシャンやアーティストをゲストに迎えています。中でもアルバム・タイトルチューンの “It’s On Tonight” は、以前に過去記事でも取り上げたように、ルーサー・ヴァンドロス亡き後のスペースを埋めるのは彼しかいないと僕が勝手に主張している Will Downing (ウィル・ダウニング)がゲスト・ヴォーカリストとしてフィーチャされています。ブライアンの甘美でcoolでメロディアスなピアノとウィルのシルキー・ヴォイスで創造された、極上の mellow な世界を堪能できる至福のコラボレーション作品と言えるでしょう。

今チェックしてみて気が付いたのですが、今回で Vol.34 となる “Mellow Tunes” シリーズも、記念すべき Vol.1 がやはり Will Downing の紹介でした。しかもちょうど一年ほど前に始まったわけで、なんだか月日の過ぎるのが早すぎる感じがしてなりません。
 
「大人向けの音楽」をどんどん紹介して欲しいといったメールやコメントをよく頂戴しておりますので、相も変わらず僕の独断と偏見でのチョイスですが、今後もゆったりと楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

Mellow Tunes ~ Vol.33【春の足音】

まだまだ寒い日が続く2月最後の週末ですが、日ものびてきたりと少しずつ春の気配が感じらる今日この頃です。
週末ですので、今日はこんなゆったりとした Jazz のスタンダードはいかがでしょうか。

『Bewitched, Bothered And Bewildered』は1940年代の作品で、シナトラやエラ・フィッツジェラルドなど多くのジャズの巨人たちに歌い継がれてきたナンバーですが、今回は最近のブログのこのシリーズの流れに沿って、70~80年代に米国西海岸発の West Coast Rock や AOR の世界でも大活躍したこちらの男女が、スタンダードに挑み大成功を収めた作品からのご紹介です。

まずはレディ・ファーストで、Linda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット) が オーケストラを率いる Nelson Riddle(ネルソン・リドル)と組んで発表した三部作の3作目のアルバム「For Sentimental Reasons」から。

 

For Sentimental Reasons
Linda Ronstadt / “Bewitched, Bothered and Bewildered”
(album: For Sentimental Reasons – 1986)

 

そしてこちらは、僕が Mellows の店内でもっとも多く再生したであろうと思われる、敬愛する Boz Scaggs(ボズ・スキャッグス)のスタンダード一作目となる「But Beautiful」から、枯れた渋みにさらに磨きがかかった新たなボズの世界にグイグイと引き込まれます。

 

album-but-beautiful-standards-volume-1
Boz Scaggs / “Bewitched, Bothered and Bewildered”
(album: But Beautiful – 2003)

興奮気味に、『これは誰のなんてアルバムですか?』
そのくらい多くのご来店くださったお客様から、それは何度も何度も僕も従業員も尋ねられたアルバムでしたね。

いずれにせよ、どちらも素晴らしい解釈と表現力で、改めてスタンダードのよさを認識させられるよい作品例ではないでしょうか。

※緊急続報※

マニアとしては少々出遅れ気味ではありますが、なんとBOZ の新譜が3月初旬(3/6)にリリースされるそうです。輸入盤については、Amazon によれば3/5発売のようです。
スタンダードの3作品目かと思いきや、これまた不意を突く彼ならではの原点回帰とも言える米国南部はメンフィス・サウンドを散りばめた、その名も “Memphis”というタイトルの New Album だそうです。メイキングのトレーラーはこちらで視聴できますよ。渋~いですね。

Memphis

還暦を過ぎてからも意欲的に作品をリリースし続けるアーティストがたくさん存在しており、新譜の情報を耳にする度、元気を分けてもらっています。身近に TOWER などのCDショップがある方はよいのですが、そうでない皆さんは、情報や新譜はこちらからどうぞ。
いずれ近いうちに、またレビューがてら記事にしたいと思います。

 

Mellow Tunes ~ Vol.32【Be My Love】

通常は3週間おきの散髪をキープしているのですが、ここのところちょっと多忙で、いつもお世話になっている隣町の床屋さんに一ヶ月ぶりに行ってきました。
道すがら、桜の名所で有名な森林公園を、桜の状態を偵察がてらカメラを携えて森の中をちょっとだけ散歩してみました。

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よーく見ると小さなつぼみが

 

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満開の桜の下のベンチはさぞ気持ちよさそう

 

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常緑の緑には生命力がみなぎっている

 

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枯葉で一面の地面にも、ハッとするほどの小さくも鮮やかな存在感

 

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「折れても負けない強さ」を身に付けなきゃね

 

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散歩道を歩いていると、ときおり間伐したスギやヒノキの切り株に出会う。試しに「年輪」を数えてみると、自分の歳と同じくらい。なぜだか「どんな人生だった?」って、人でもないのに尋ねてみたくなる衝動にかられてしまった。「僕の場合はね・・」って、心の中で話しかけてしまいそうだった。こんな不思議な体験は初めて。ちょっとお疲れ気味なのかもね。

 

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暖かくなったら、iPodを聴きながらの「昼寝」もいいかも

 

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桜の木々の向こうに「気になるアイツが・・」
皆さん、やはり今年は要警戒ですぞ

 

森の中で写真を撮りながら、なぜだか頭の中でずっと鳴っていたのが、Kieth Jarrett (キース・ジャレット)の こちらのアルバムのこの曲でした。
実店舗営業中のカフェのご常連でもあった写真家のオダギ先生も愛してやまない作品で、僕もお店を閉店してから立ち退くまでの間、コツコツ片づけをしながらどうにもやり場のない複雑な気持ちを、このアルバムでずいぶんと癒してもらいました。
なぜそんな癒し効果があるのかというと、過去記事でも紹介したことがありますが、アーティストのキース自身が90年代後半から数年間患った「慢性疲労症候群」というメンタルな病気を克服したあとにリリースされた復帰作であり、あまりにも儚く美しい旋律だけでまとめられたピアノ・ソロ作品なんですね。
本来キースが自身と愛妻のためだけに自宅で奏でる旋律が、おそらくどんな理由であれ、傷つき疲れた心と身体を優しく包んでくれるのであろうということに、もはや疑う余地はありません。

僕の周りでも、ウツなどの辛い症状で悩んでいる方も少なくありません。そんな時こそ、キースのこのアルバムをどうか聴いてみてください。きっと、いや絶対に、気持ちがスーッと楽になるはずですから。
癒される音色に溢れた音楽と森の樹木たちが放つフィトンチッドが、相乗効果となって僕の頭の中で途切れずに鳴り続けたのも、単なる偶然ではなかったようです。

 

The Melody At Night With you


Kieth Jarrett / “Be My Love”   (album: The Melody At Night, With You – 1999)

 

宣伝するわけではありませんが、こちらでならすぐに届きますから、ぜひあなたの傍において置かれることをお勧めします。きっと皆さんの宝物になるはずです。

 

Mellow Tunes ~ Vol.31【Soulful Voice】

iTunes を導入した頃から、世界中の Internet Radio が容易に聴けるようになったおかげで、ここ数年かなりピンポイントで聴きたいカテゴリーのラジオ局の番組をリアルタイムで楽しんでいます。小学生の時分、精度の低い安物の短波ラジオで世界中のラジオ局を必死でチューニングしていた時代と比較すると、この技術の進歩は夢のまた夢みたいなものですね。世界中からCDショップが姿を消していくような、数年先の消費スタイルさえ見通しが利かない現代ですが、技術革新といった意味ではほんとにありがたい時代になりました。僕など、もはや iPod なしの生活などありえません。

いつの頃からか、かつては Fusion(フュージョン)とカテゴライズされた Jazz 寄りの耳なじみのよい音楽が、Smooth Jazz などと呼ばれるようになって、しばらく時間が経過しました。世界的にも人気の高いカテゴリーで、こと米国における人気はかなりの盛り上がりだとか。Smooth Jazz 専門のネットラジオ局も、欧米を中心にかなりの充実ぶりです。一方日本国内では、業界を取り巻くあらゆる規制などから、レコード会社が洋楽そのものをプロモーションする気も予算もないのが現状のようで、聴きたい人間は自らネットを駆使して情報を世界中からかき集めねばならないというのが現実です。洋楽や質の高い音楽が身近にあった時代に育った僕らのような世代にとって、正直なところ現代の日本の音楽産業界には魅力を感じることが少々難しい気がしています。
「iPod」や「配信」といったリスナー側の音楽との接し方も変わってきている現代では、ある意味仕方のないことなのかもしれません。

Dreams

さて、そんな情報が少ない中で最近知った Smooth Jazz 系ピアニストの Brian Culbertson(ブライアン・カルバートソン)のソウルフルな一曲をご紹介しましょう。
40歳という年齢からそれなりのキャリアも想像でき、著名なゲストミュージシャンが多数、これまでリリースした十数枚のアルバムに参加しています。

 


Brian Culbertson / “You’re My Music” (feat. Noel Gourdin)
(album: Dreams – 2012)

今回紹介するこの曲にも、 Noel Gourdin という日本ではほとんど知られていない正統派ソウルシンガーがゲストヴォーカリストとして参加し、nice & Slow な世界を表現しています。

この種の音楽は、もはや自分から世界に向けて探しに行かないと、決して出会うことのないちょっと残念な時代になってしまいましたが、僕なりに色々探しては紹介していきたいと思っています。

 

春はまだなのか

買い物のついでに、隣町の水郷公園にふらっと立ち寄ってみた。
こちらに越してきて子供たちがまだ幼かった頃は、時折家族で訪れたものでした。

もしかしたらどこかに「春らしいなにか」が落ちてないかと、たまたま持ち合わせたカメラを携えて公園内をふらついてみた。

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ネイチャー・センター前の広場から見渡す霞ヶ浦は、あくまでまだ冬の風情で、今日に限っては春らしさはまったく感じられず。

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曇りのわりには湖北方面がよく見渡せる

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風は西風

DSC_0765公園のシンボルの釣竿を持った小僧の横顔も、冬枯れの風景の中で、どことなく淋しそうに見える。