Monthly Archives: 5月 2013

Mellow Tunes ~ Vol.48【雨の気配】

ここのところ新シリーズを続けて3度もUPしましたので、そろそろMellowなものにちょっと戻ろうかと思います。

毎日仕事でつくば市内まで車で通勤しているのですが、もともと市内のいたるところに緑が多い場所とは認識していますが、やはりこの5月から梅雨時にかけての季節の新緑の眩さと美しさといったら、ある意味特別な感じがするのは僕だけでしょうか。
 

green 01
通勤途中でほんのちょっとだけ寄り道して、筑波大のキャンパスに通じる小道の脇に車を停めて、風にさわさわと葉っぱを揺らす森の木々たちを下から見上げ深呼吸を一つしてみると、マイナスイオンだとかフィトンチッドが肺の隅々まで行き渡るようで、なんだか少しHappyな気分になりました。これから降り出してきそうな雨の気配も感じられ、五感が急に刺激されるような感覚を憶えました。「やっぱり雨の森の中は妙に居心地がいいんだろうな・・」なんて、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。

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「早く降ってきたらいいのに」
そんなふうに思いながら、車のiPodでこの曲を選曲してみました。


kool & klean
は東欧はウクライナ出身のサックス・プレイヤー Konstantin Klashtorni が率いる Smooth Jazz のユニットで、メロウで心地よいリズムとかグルーブが延々とそして淡々と続いていくような印象の作品をリリースし続けています。僕は欧米各国のマニアのブログや Internet Radio を通じて多種多様な情報を収集しているのですが、どうやらこちらのアーティストの作品は日本国内では未発表で、Amazonなど配信での音源しか入手できないようです。そういう意味では、アーティストも受難の厳しい時代です。

 

Kool & Klean

Kool & Klean / “It Will Rain”
(album: kool & Klean Volume III – 2012)

 

もうそろそろ「雨の季節」ですね。
梅雨寒の日に雨に濡れた緑をボーっと眺めながら戴くあったかい珈琲って、ほんとに「最高の一杯」だったりするんですよね。僕としては、実はいちばん好きなシチュエーションですね。

あっ、美味いの一杯淹れてこようかな・・

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.3【Georgy Porgy】

「今これが聴きたい」の第3弾は、1980年代に怒涛の活躍を見せた超一流スタジオ・ミュージシャンの集合体であった TOTO のデビューアルバムに収められた「Georgy Porgy」を取り上げてみようかと思います。(今回はちょっと動画のUPが多いので、少々重いかもしれません。ごめんなさい)

作曲はピアノ・キーボードを担当するリーダーのデビッド・ペイチ、vocal はギタリストのスティーヴ・ルカサー、そして印象的なサビのコーラスにシェリル・リンを起用した、1978年のリリース当時はR&Bチャートでの順位やカテゴリーにおいて、たいへん評価の高かった曲です。現在では、音楽のカテゴリーやプロだとかアマチュアを問わず、実に多くのアーティストにより30年以上に渡りカヴァーされ続けている作品です。

TOTO 1978

TOTO によるオリジナルをはじめ、それはそれは沢山ある素晴らしいカヴァーの数々の中から、いくつかご紹介したいと思います。オリジナルの楽曲の良さから、どんなアレンジでも魅力的に聴くことのできる作品の一つではないでしょうか。

まずは、TOTOオリジナル Ver.からどうぞ。


TOTO / “Georgy Porgy” (album: TOTO – 1978)

 

そして次は、以前に過去記事でも何度か紹介したことのある「ブルーイ」の率いるジャズファンク・ユニット Incognito の現代的なスタイルで、オシャレ感が際立ちますね。ホーンセクションの使い方もブルーイのいい仕事ぶりをうかがわせます。


Georgie Porgie / Incognito Remix

 

そしてお次が、これまた先日一度紹介したことのあるドイツ人Smooth Jazz ギタリストの Nils によるカヴァーですね。かなりファンク色の強い感じの渋めのアレンジで、これもまたいいんですね。


Nils / “Georgy Porgy” (album: Pacific Coast Highway – 2005)

 

そして最後にこちらを。
もちろん YouTube で探していたら偶然見つけたアーティスト、Daniel Patanchon はアルゼンチンのプロのアコースティック系のギタリストのようです。Web上にも詳しい情報があまりなく、詳細はよく分からないのですが、南米のラテンフレイバー溢れるとても心地よい響きに、ずっと永遠に続いて欲しいと思うくらいのアレンジに仕上がっており、あまりのカッコよさにもう脱帽ものです。


Georgy Porgy (Toto) / Daniel Patanchon

 

いかがでしたでしょうか?
実に面白い印象をもたれた方も多いのではないでしょうか。
ちなみに「サビ」の部分のコーラスの一節は、かの有名な寓話「マザーグース」に登場する女の子好きの「Georgie Porgie」のお話を、作曲者であるデビッド・ペイチが歌詞の流れから意図的に挿入したものであることは、マニアの間では結構有名なエピソードらしいです。(↓ 以下参考まで)


Georgie Porgie From KidRhymes

なんか、たった一つの作品がこれだけいろんな広がりを見せるというのは、とても興味深いですね。

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.2【これからの人生】

苦渋の選択の末に、“cafe Mellows” をCLOSEしてからちょうど半年が経過しました。

昨年末で事業を整理し、年が明けた一月から僕は派遣やアルバイトをしながら再就職先をずっと探し続けてきました。
30代でも後半に入ると途端に正規雇用の社員としての再就職の可能性は一気に激減するのが、現代の日本の実情です。わずか1名の正社員のポストに対して「100人」が応募してくるのが当たり前だと、ハローワークなどでも平気で言われたりしますから、それは想像を遥かに超えた厳しい労働市場が未だに形成されたままで、現時点では未だ改善の余地がほとんど見当たらないと言えます。ましてや50歳になる、しかも一度組織から飛び出した人間を使ってみようなどというチャレンジ精神のある大胆な企業や組織は、正直なところ「皆無」に等しい状況といえます。「なんとかミクス」なんて、一部の投資家や資産家にとってのお祭りごとで、一般の庶民の生活にはどの角度からひいき目に見たところでなんの変化もありません。皆さんの周辺でもそうではないでしょうか。

そんな厳しいご時世ではありますが、諦めずに地道に活動を続けておりました矢先、この度とある外資系の企業と「ご縁」があり、幸運なことになんとか正規雇用していただけることになりました。なんだか「長く暗いトンネル」をようやく抜け出せたような、そんな思いに耽っているところです。身内や友人はもとより常連のお客様や営業当時の関連業者の方々にも、その後の自分の身の振り方につきましては色々とご心配をお掛けいたしましたが、なんとか腰を落ち着けて新たな仕事にチャレンジできる機会を得ることができました。
昨日、これから苦楽を共にする新たな仲間たちとお会いし、「やるぞ~」と久々に気合が入っているところであります。おそらく近い将来、皆さんとも久しぶりにお目にかかる機会があるやもしれません。その際は、どうぞお気軽に声をお掛けください。

 

Blue Sky 20130521

 

今日は仕事がOFFで、所用であちこち回っている途中で、お店を営業していた時分からよく気分転換に訪れた運動公園の近くを通りかかったので、ちょっと小休止と相成りました。

眩いばかりの新緑で埋め尽くされた公園の森林越しの青い空を車の中からぼんやりと眺めながら、『もう三度目の人生か・・』とふと心の中で呟いた。「これからの残りの人生をどう生きるのか」という自分の問いに、「やれるだけ、やるしかないさ」ともう一人の自分が即答する。そして迷わず選曲したのはこちら。大人の男・スティングの抑えたヴォーカルとこれまた控え目なクリス・ボッティのトランペットの音色に、なんだか心の中がじんわりとしてきた。

 

CB


Chris Botti featuring Sting / “What Are You Doing The Rest Of Your Life”

(album: To Love Again – 2005)

 

さあ、仕切り直し。
今できることを、精一杯やってみよう。

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.1【Shout to the Top】

前回お知らせの通り、新シリーズの記念すべき第一弾です。
前述しましたように、これまでなかなか取り上げたくても「mellow」であるかどうか等の判断によりUPを躊躇していた作品を、これからこの「新コーナー」にてバンバン取り扱っていこうと考えています。

で、初回のご紹介作品はこちら。
The Style Council (スタイル・カウンシル)は、僕ら50歳前後の世代が青春期(古い表現?)を過ごした時代の、ある意味「アイコン」的な存在の英国が世界に誇るバンドと言って差し支えないと思います。
彼らの追及するその時代のサウンドの質や勢いも凄かったですが、同時に「まるでギリシャ彫刻のよう」と度々形容されることも多かったリーダーのポール・ウェラーのルックスやファッションなども相乗効果となって、彼らが80年代後半に見せたその快進撃は、我々の世代にとっては未だに色あせることなくいつも心の片隅に住み着いているような気がしています。過去記事でも一度素晴らしい作品を紹介してますので、よろしければご覧ください。

 

our favorite shop

 

“Shout to The Top!” は、相方のミック・タルボットのいつもながらのメロディックなピアノプレイや曲の持つメリハリの効いたビートやリズムの印象とは裏腹に、つい先日他界された「鉄の女」と呼ばれたサッチャー前首相が在任中当時の英国の格差社会に鋭く切り込んだ、社会性のメッセージを強く打ち出した作品です。ポール・ウェラーは前身のパンク・バンド「The Jam」時代から英国のバンドらしくずっと社会に対する若者や労働者階級の代弁者となってきたような人ですから、まあ自然な流れなんでしょうね。ああそういえば、後年大きな話題となりましたが、あの佐野元春氏もこの曲に大きくインスパイアされた作品を発表したりしてますね。いろいろ揶揄されたようですが、佐野氏の“Young Bloods” もとても好きな作品です。

 


The Style Council / “Shout To The Top!” (album: Our Favourite Shop – 1985)

 

薀蓄はともかくとして、若い頃から自分を奮い立たせたりしなければいけない時や、「気持ちを上げていくぞ」って時に、決まって車の中やヘッドフォンで大音量で聴く機会の多い、そんな元気の出る作品です。
個人的なことですが、いよいよ僕自身にとっての「第三の人生」の幕開けです。ガンバリマス。

 

「新企画」考案中・・・

自分で言うのもちょっとお恥ずかしいのですが、「新企画」考えました。
「音楽」「珈琲やスウィーツ」を融合した居心地のよいカフェを体現した “cafe Mellows” では、開業する以前から閉店後のこれまでも、マスターであった僕のこのブログを通じて、あくまで自分の独断と偏見ですが、カテゴリーという垣根を越えてたくさんの音楽を紹介してきました。いつの間にかシリーズ化してしまった『Mellow Tunes』やら『優しい音色』等々、色々ございますが、お店の名にちなんだあくまでどこか「メロウ(mellow)」な印象のサウンドや楽曲に囚われざるを得ない部分がありました。これは実店舗に置き換えても同じことで、いわゆるRockにしてもFunkDisco調のちょっと賑やかでUPな曲調のものは、営業時間には一切店内で流すことはありませんでした。まあ、それも「こだわり」のひとつでしたので仕方なかったのですが。

そしてこうしてWEB上でかつてのお客様や遠く離れた地にお住まいのブログ読者の方々と繋がっている現在、これまでのように「メロウ(mellow)」であり「スロウ(slow)」であることに、あまりこだわり過ぎることもないのではと、最近になって思い始めました。歳のせいでしょうか。(笑) 事実これまでも、「この作品取り上げたいけど、ちょっと曲調に勢いがありすぎるかな・・」とか、そんな理由からブログUPを躊躇したケースは枚挙に暇がありません。

例えばこんなアーティストの作品とか "Gaucho" by Steely Dan

例えばこんなアーティストの作品とか
“Gaucho” by Steely Dan

そこで、僕ら40~50代の世代かそれ以上の方々が理屈抜きに楽しむことができ、尚且つ僕らの子供たちを含む若い世代に「伝えたい」そして「聴いて欲しい」音楽を中心としたコンテンツを、【Masterの今これが聴きたい】というカテゴリーでその時々で思い付いた作品などを、ジャンルだけでなくリズム、テンポ等にこだわることなく、シリーズとして紹介していこうというこれまた勝手気ままな「新企画」となる予定です。もちろん、これまで通り当ブログにおけるメインストリームは、あくまで『mellow』なものであることに変わりはありません。

また、これまでは一切広告抜きでブログを運営してきておりますが、基本的に音楽を紹介しているサイトであるがゆえ、CDの通販や配信サービスを実施しているサイトへのリンクを、今後追加するかもしれません。読者の方々より、「記事で取り上げているCDを購入したいので、ダイレクトLinkがあると便利なのですが」というご要望も以前から多くいただいておりますので、これを機に導入するかもしれません。あくまで目立たず、さりげなくですが。

これまで以上に、その分野にお詳しい読者の方々からもまたそうでない方からも、ご意見やご感想をお寄せいただけるようになると、こちらとしてもたいへん面白くやりがいも出てきますので、今後ともよろしくお願いいたします。