Daily Archives: 2013/08/10

Mellow Tunes ~ Vol.56【Rod Temperton – 5】

今日は文字通りの「猛暑日」でした。今日からお盆休みという方も多いことでしょうが、皆様どうか水分補給はこまめにお願いいたします。

ジョージ・デュークの急な訃報で一旦中断いたしましたが、Rod Temperton(ロッド・テンパートン)が彼の全盛期に関ったかつての Mellow な作品を取り上げご紹介している、夏の特別企画の第五夜ですが、まだまだご紹介したい作品も多数あるのですが、同じアーティストの作品ばかり取り上げているわけにもいきませんので、今回を最終回といたします。

これまでのラインナップでは、巨匠クインシー・ジョーンズがプロデュースし、作曲・編曲をロッド・テンパートンが担当するコラボレーション作品を取り上げてきましたが、1982年のマイケル・ジャクソンのモンスター・アルバム『スリラー』の大成功後、徐々にクインシーから少し距離を置きながら、ロッド・テンパートンは新たなアーティストへの楽曲の提供を続けていきました。

 


The Manhattan Transfer / “MYSTERY” (album: Bodies And Souls – 1983)

 

彼の手掛けた作品の中でも、僕個人としては、マイケル・ジャクソンの『Rock With You』と同じくらい好きなのが、80~90年代に大変な人気を博したそれはそれは大人の4人組のヴォーカル・グループ『The Manhattan Transfer』が1983年にリリースして大変なセールスを記録したアルバム『Bodies And Souls』に収録された、“Mystery” という作品です。この曲が収録されたアルバムは、捨て曲のない非常にバランスの取れた作品であったため、後にグラミーを獲得しています。また素晴らしくメロウな作品 “Mystery” は、この数年後にQuiet Storm(クワイエット・ストーム)と呼ばれる大人向けのアーバン・ソウルあるいはジャズのテイストの香るカテゴリーの代表的な女性アーティストとして大ブレイクする、アニタ・ベイカーの代表作『Rapture』にもカヴァー収録され、周囲に楽曲の出来の良さを再認識させることとなります。

 

余談となりますが、ロッド・テンパートンはその他、79~80年にかけてレコーディングされたカーペンターズカレンのソロアルバムのために、彼女の生存時に2曲ほど楽曲を提供しており、カレンの没後に発表されたアルバムにも、素敵な作品が収録されています。あの偉大な作曲家のバート・バカラックを手元に擁していたカーペンターズでさえ、ロッド・テンパートンの作品を歌いたかったということですから、いかにその時代に必要とされた優れたメロディ・メイカーであったかを証明しています。
ご存知の方もそうでない方も、ぜひ聴いてみてください。


Karen Carpenter / “If We Try” (album: Karen Carpenter – 1996)