Daily Archives: 2013/10/14

Mellow Tunes ~ Vol.61 【chic & mellow 編 ⑤】

台風が当たり年の今年の秋は、北の大陸方面からの寒気と南からの湿った暖気が交互に入れ替わり、毎日に身に付ける服を選ぶのにも、皆さん一苦労していらっしゃるのではないでしょうか。現在も26号が発生し列島に接近しているようです。皆さんの周辺でも、何かにつけお気をつけください。

さて昨年の11月「つくスタ縁日」との企画で実施したイベントの、たった一夜限りの「夜カフェ」については、参加された皆さんも当日のことを「寒かったよ~」とか「いい夜でした」とか、いろんなふうに記憶されているのではないでしょうか。

kashif (2)実を言うと、当日の夜は、このブログ内で取り上げてきた多くの曲を編集して店内とテラスで流していたのですが、イベント開始と同時に流れてきたのがこの曲でした。ご記憶にある方もいらっしゃるのでは。
ちょっとだけ気分を盛り上げて行きたいのだけど、そこはやっぱり Mellow なものにこだわらなきゃってことで、選択したのがこちらの KASHIF(カシーフ)のキャリア後期のアルバム「Who Loves You?」からの作品で『Lay You Down』をご紹介します。この作品はアルバムの1曲目に収録されている『Bed You Down』の別ヴァージョンのテイクで、彼の定評あるファルセットでまとめたアレンジとなっています。

 


KASHIF / “Lay You Down” (album: Who Loves You? – 1998)

 

KASHIF については語ると長くなるので手短に言うと、70年代後期は後にブラック・コンテンポラリーと呼ばれるようになるカテゴリーのアーティストだけでなくフュージョン系のアーティストにも、幅広く楽曲を提供したりプロデュースをしており、どちらかと言うと「裏方」的な存在でした。80年代に入ると、彼の一聴しただけでそれと分かるカッコイイ音作りは、瞬く間にその時代のブラック・コンテンポラリーと呼ぶのに相応しい最先端のサウンドとして評価され、本人も自らURBAN FUNKともKASHIF SOUND とも表現されるアルバムをその後多数発表していきました。
中でも、今では米国の国民的なソプラノ・サキソフォン奏者となってしまった感のある Kenny G(ケニーG)などは、KASHIF の全面プロデュースによるFunkyでいてどこか都会的なアルバム『G Force』で1983年に大ブレイクするに至りました。それからあのホイットニー・ヒューストンのデビューアルバムの作曲やプロデュースで彼女を一躍スターダムに押し上げた手腕も含め、80年代の KASHIF は、まさにカテゴリーをクロス・オーバーした八面六臂の大活躍で、彼の果たしたブラックミュージックシーンにおける役割や功績はもっと評価されてしかるべきと思います。

2000年代に入ってからは、企画モノのベスト盤くらいのリリースだけで、今現在の KASHIF を聴いてみたいと思う人は沢山いると思います。ぜひ復活を期待します。