Monthly Archives: 11月 2013

心がやわらかさを取り戻す一冊

数週間前に新聞の雑誌・書籍広告欄でふと目が釘付けになった小説があった。

その小説とは、『虹の岬の喫茶店』
これまで一度も読んだことのない作家・森沢明夫氏による、実在する房総の岬の突端にある喫茶店をベースに書かれた小説。
 

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とびきり優しくて美味しい珈琲とお客さんの人生にそっと寄り添うような音楽で、訪れた人々を癒し続ける初老の女性店主とお客さんとによって紡ぎだされる6つのストーリー。

 

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まだ第一章を読んだところだけど、単行本の帯にあるように「心がやわらかさを取り戻す」一冊であることは間違いない。
そして、僕と『cafe Mellows』が大切にしていたものと、なんだか重なる部分が多いように思えてきて仕方がない。

 

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第一章の『アメイジング・グレイス』に登場する「ケルティック・ウーマン」による、心が洗われるような「Amaging Grace」を読み終えた後で聴いてみた。心がさらにやわらかくなったような気がしたのは気のせいだろうか。
 
 


Celtic Woman / “Amazing Grace” (album: Songs From the Heart -2009)

 

Mellow Tunes ~ Vol.68 【chic & mellow 編 ⑫】

ふと気付けば、11月ももう今週で終り。
ウチの庭のモミジをはじめとする雑木たちも、数日前の深夜に降った久々の雨と風で、ほとんどの落葉樹の葉っぱたちが地面に落ちてしまいました。別に冬は嫌いではないのだけれど、やはり秋が早々と過ぎていってしまうのはちと寂しいものです。

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国内盤のレコ・ジャケは「いかにも」な演出で
売上に貢献

 

「師走」を迎えつつあるこの頃は、朝晩だいぶ冷え込むようになりました。寒い夜に車で走っているとなぜだか決まって頭の中でリフレインするのが、5年程前に60歳で他界した Paul Davis が残した名曲、『Cool Night』なんですね。タイトル通りでベタではありますが、キリリと冷え込んだ空気感を再現したかのような、アメリカンPOPS史に残る名作だと言える でしょう。そしてセットで聴きたくなるのがご存知『I Go Crazy』。40代後半から上の世代の方々であれば、余計な説明は要りませんね。若い頃を懐かしく思い出しながら聴くのも悪くないでしょう。寒い夜には、どうぞお手元には温かい珈琲なんぞご用意を。

 

 


PAUL DAVIS / “Cool Night” (album: Cool Night – 1981)

 


PAUL DAVIS – “I GO CRAZY”
(album: Singer of Songs: Teller of Tales -1977)

 

MOMIJI 通信 【Vol.8 – 2013】 最終回

今年の7月に我が家の庭にようやく迎え入れることのできた Mellows のモミジたちですが、9月からは「MOMIJI 通信」といったカタチでかつてのお客様であった皆さんへ、モミジたちの成長ぶりを報告させていただいております。

 

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造園屋さんが驚くほどの見事な「紅」を見せてくれました
さすが「シンボルツリー」

 

何度も話題に出しますが、ここ数年続いている「秋が足早に過ぎていく」気候の変化に、少しばかり残念な思いを募らせている今日この頃です。実は最近の真冬と変わらないような気温の上下の変化で、「六株立ちのヤマモミジ」も「コーナー席横のモミジ」もどちらも、急に色づいた葉を落とし枯れ始めてきてしまいました。移植した年は根付くまでが大変なので、どちらもよく頑張ってくれました。

 

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根曲がりのコーナー席横のこちらは、この黄色の状態のまま枯れ始めてしまいました

 

よって、今回をもちまして「2013年のMOMIJI 通信」は最終回とさせていただきます。特段コメントなどいただいておりませんが、少しは読者の皆さんの癒しになってくれたでしょうか?
今現在の状態をUPするのはすこしばかり気が引けるので、一週間ほど前のピーク時の画像をUPすることにいたしました。

 

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三本目のこちらは、造園屋さんの沢山の木々に埋もれていたおかげで、
まだまだ「青モミジ」状態

 

十日程前には、「ひたち野うしくガーデン」さんにしばらく預けておいた、お店のデッキ・テラスの脇にあった小ぶりな「いろはモミジ」と数種類の木々が、また自宅へやってきました。Mellows から移植された「三本目のモミジ」もその他の木々たちも、みんな大切に育てていきたいと思います。

さてさて「MOMIJI 通信」も本格的な冬の到来の前に一旦 CLOSE いたしますが、来年の春にまた新たな沢山の新芽が吹く頃には、『MOMIJI 通信 2014』として改めてご案内いたしますので、どうかそれまで楽しみにお待ちください。

 

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赤い実の生る「南天」もやってきました

 

曲は、故テディ・ペンダーグラスによる大ヒットでもよく知られている、ギャンブル&ハフの名コンビが産み出したメロウなフィリー・ソウル(フィラデルフィア・ソウル)のクラッシック・ナンバー『Close The Door』を、サックス・プレイヤーの Donald Harrison のアルバムからご紹介。
ゲスト・ヴォーカリストは Atlantic Starr(アトランティック・スター)のリードを務めていたこともある Sharon Bryant です。アルバム製作のプロデューサーとして迎えた Chuck Loeb によるアレンジとギターソロが聴き所です。

 


Donald Harrison / “Close The Door” feat. Sharon Bryant
(album: The Power Of Cool – 1994)

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.67 【chic & mellow 編 ⑪】

SOULR&B、そしてJazzなどのカテゴリーにとらわれることなく、あくまで僕の主観で多くの作品をこれまで取り上げてきた Mellow Tunes ですが、意外なことにこの人を取り上げるのを忘れていました。

音楽好きのこのブログ読者の方であればご存知の方も多いかもしれませんが、JOE (ジョー)は今年の夏に10作目のオリジナルアルバムを出したことからも、R&B界ではベテランと呼んで差し支えのない存在でしょう。「メロディーが命」と考える、僕のようなちょっと RAP Hip-Hop が苦手なタイプのブラック・ミュージック愛好家にとっては、Keith Sweat (キース・スウェット)などと同様に「安心して聴ける」いわゆる正統派のSOUL/R&Bのアーティストの一人です。特にルーサー亡き後の現在、彼らの存在感は日ごとに増してきているんじゃないでしょうか。

 

JOEJOEは持ち前のsmooth な Vocal と他のアーティストではなかなか表現することが困難なレベルのコーラス・ワークで、聴く者を魅了する現代の米国のR&B界でも稀有な存在といえるでしょう。『bmr』の情報によれば、10作目にあたる『DoubleBack: Evolution Of R&B』の製作にあたり、「VIVE Magazine」のインタビューでジョーは以下のように語っているそう。
【「R&Bはかつて、とても品があって、スタイリッシュで、エレガントで、恭しかった。俺はR&Bに品格を取り戻したい」と力説。「振り返る」という意味のタイトルについては、「クラシックなR&Bへの敬意を示した作品だから」「生ホーン、生ストリングス、生ドラムが鳴っていた時代、ソウル・ミュージックがとてもスタイリッシュでエレガントだった頃に回帰したんだ」と説明している。】

 


Joe / “Easy” (album: DoubleBack: Evolution Of R&B – 2013)

 
いやあ、コーラスワークが鳥肌ものですね。彼の目指すところは、本来そうあるべき場所だと、僕自身もそう信じてやみません。彼の言うように「ソウル・ミュージックはとてもスタイリッシュでエレガント」であるべきです

 

秋は何処に ..

う~ん、なにかどこかおかしい。
何がって、日本の四季がですよ。
ちょうど半世紀生きてきて、どう考えても「異常気象」という言葉以外に、適切な表現が見つかりません。去年もそうでしたが、早くに始まりなかなか暑さの収まらない「長~い夏」が終わるやいなや、ものすごく短期間の「秋」があっという間に終焉を迎え、今度は畳みかけるように一気に「真冬」のモードへ突入という、なんだか受け入れ難い嫌な気候の傾向が、ここ数年続いているような気がしませんか?

「一年中秋でも不満はない」と思っているような僕のような人間にとっては、本来もっとも過ごしやすいはずの季節である「秋」がどんどん足早に過ぎ去ってしまうようで、とても悲しく残念な気持ちでいっぱいの、寒すぎる晩秋の今日この頃です。

「そうだ京都に行こう」と思っても、そうは簡単に行けるほど時間もお金もないので、ここはひとついつもの YouTube さんのお力を拝借して、美しい京の秋を満喫しようではありませんか。
動画ラストの「清水寺」で例年実施されている「秋の夜の特別拝観」は、僕も体験しましたが言葉にならないほどの感動でした。若い頃に見た、New York のイースト・リバーに架かるブルックリン・ブリッジのたもとから見た「マンハッタン島の夜景」と同じくらい、自分にとっては生涯もっとも美しい光景でした。

 


Autumn colors in kyoto

 

京都の紅葉はこれから12月初旬にかけてがピークですから、残り少ない秋を一人でも多くの方が楽しめるといいですね。三年前に京都を訪れたときの記事や画像などを見ていると、ふいに「お抹茶」など戴きたくなってきました。

 

余談ですが、ウチの庭に移植された Mellows のシンボルツリーの「六株立のヤマモミジ」も、京の都には敵いませんが、紅が美しさのピークを迎えています。

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