Monthly Archives: August 2014

Goodbye Summer

8月もいよいよ今日でおしまい。
陽が落ちて辺りが暗くなる頃には、セミの鳴き声から秋の虫たちの心地よい合唱にいつしかスウィッチするような季節となってきました。9月に入っても残暑が続くだろうとはいえ、なんだかまるで暦をめくるように、暑かった今年の夏もいよいよ終焉を迎えようとしています。
上を見上げれば、いくら見ていても飽きないほどの多彩な表情の初秋の「空」と「雲」が広がっています。

 

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どうか皆様にも、それぞれのよい「秋」が到来しますように。

 


COSA NOSTRA / “Peace & Happiness” (album: World Peace – 1995)

 


COSA NOSTRA / “MARMALADE” (album: OUR THING – 1998)

 

解散してからずいぶん経ちますが、1990年代に「渋谷系」と称されたアーティストやバンドたちのひとつでもある『コーザ・ノストラ』が創出した高水準のサウンドは、21世紀となった今でも光を放っています。こんな大人のバンドが永く活躍できるような、音楽産業を取り巻く環境が再構築できないものかと、彼らのようなベテラン・アーティストによる作品を聴く度に、そうではない日本国内の現状をいつも残念に思うのです。いやあ、それにしてもLead Vo.の鈴木桃子嬢の声はいつ聴いてもチャーミングで Ever Green ですねえ。

 

去りゆく夏 ~ 『ゆきあいの空』

なんだか夏を越えるたびに、「残暑」が厳しくなっているような印象を受けるここ数年です。
それゆえ、どうしてもいろんなことの効率が悪くなることもあり、この夏の当ブログの更新頻度もおそらく過去最低となってしまいました。反省、反省…

そんなわけで久しぶりの更新ですが、アクセス解析をしてみると、『ゆきあいの空』というキー・ワードでの「Google」「Yahoo」の検索結果から当ブログへ訪問される方が、暑かったお盆が過ぎた頃から圧倒的に増加しておりまして、該当記事の閲覧状況がうなぎ上りとなってきております。参考までについ今しがたGoogleで検索してみましたら、なんと下記の通りの結果でした。

 

ゆきあいの空 Google 検索結果

 

「辞書サイト」を含めて上から3番目の検索結果表示となれば、アクセスが増えるのも当然と言えば当然ですね。それだけ多くの方がそれぞれの「去りゆく夏」や「残暑」を、いろんな想いで感じ取っている証拠なのではないでしょうか。

『いったい、どんな雲?』とご興味を持たれた方は、詳しくはどうぞ「こちら」「こちら」の過去記事をご覧ください。

これから9月に入っても、体感的な残暑はまだまだ続きますが「吹いてくる風」は確実に秋のもの。季節は徐々にいい季節にシフトしていきます。そしてあっという間に、寒い冬がやってくることでしょう。
「音楽」や「芸術」そして「温かい珈琲」など、愛好家にしてみれば心地よい季節の到来を期待しつつ、今年も暑かった「夏」にいよいよさよならを告げようではありませんか。

 


Adrian Conington / “Soulitude” (album: Sacred Roots – 2004)

 

AC Tunes ~ Vol.25【Kim Waters】

ブログの更新に大変なストレスとなっていた、「WordPress」の最新Ver.と相性のよくないプラグ・インがようやく判明し、それを制御することでやっと普段のペースで記事をUPできる状況が整ってきました。
PCで言えばOSのWindowsのような立場でもある「WordPress」自体の進化はありがたいですが、その周辺でせっせと機能している多くのプラグ・インのボランティア開発チームにとっては、Ver.Upの度にきっと大変な苦労を強いられているのだろうと思われます。「プラグ・インがすべて」ともいえるWPですから、どうかこれからも頑張って欲しいものです。

さて連日35℃を越える真夏日が続いているだけでなく、まとまったお湿りも期待できず、ほとほとこの地球の「温暖化」には閉口してしまいます。
世の中間もなくお盆休みに入る頃なんでしょうか。海や山そして帰省にと、多くの国民が大移動する真夏の風物詩の季節ですが、くれぐれも熱中症などにはお気をつけください。

 

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kim watersKim Waters(キム・ウォーターズ)は、1990年頃にデビューしているのでもうすでに25年ほどのキャリアになる、米国はSmooth Jazz系の人気のサキソフォン・プレイヤーの一人です。この人も最近の例に漏れず、日本ではほとんどコアなマニアしか知らないアーティストと言っていいかもしれません。どちらかというと Jazz よりは Soul Music への傾倒が顕著なアルバムをもう20枚ほど発表してきていますが、もし Fusion が全盛の時代に登場していたら、この人すごく売れていたんじゃないでしょうか。それくらい、スムーズでシルキーなサックスの音色に特徴があるアーティストです。

今回ご紹介する『Love Story』という作品は2010年にリリースされた同名のアルバム・タイトル曲ですが、サックスの音色が途中で転調するところがポイントで、この暑い夏の一服の清涼剤にでもなりそうな気持ちよく聴ける作品です。どうぞ、mellow な音色をお楽しみください。

 


Kim Waters / “Love Story” (album: Love Story – 2010)

 

 

AC Tunes ~ Vol.24 【George Michael – part 2】

Mellows 営業当時から懇意にしている写真家の先生が運営しているフォト・ブログの更新を、僕は毎日楽しみにしています。素敵な写真と難しい「漢字」や豊富な知識に、いつも「へぇー」と独り言を呟くことも多く、いろいろと勉強させてもらっています。
そんな先生の7/24の記事に、「夏、真っ盛りであるけれど、ちょっぴり次の季節が見える。」 というくだりがあり、「そうか!」と思いつき、自分も「次の季節」を意図的に探してみることにしてみました。
なるほど、探せば意外と見つかるものですよ。

 

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どう見ても「秋の空」。7月末とは思えない夕暮れ時。

 

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「緑」と「黄色」が入り混じり、季節の移ろいを知らせてくれる

 

とはいえまだまだ暑い盛りなので、大人向けのサウンドですこしクール・ダウンしたいところです。

この “AC Tunes”のコーナーでは2度目の登場となりますが、George Michael(ジョージ・マイケル)は僕のお気に入りのアーティストの一人です。今回ご紹介する『You Have Been Loved』という作品は1996年にリリースされたアルバム『Older』に収録されたロマンティックなバラッドで、彼のソングライティングの才能によって自身のヴォーカルを最大限に引き出すことに成功した、素晴らしい楽曲となっています。
なんだか「夏の終りの夕暮れ時」を感じるのは僕だけでしょうか。

 


George Michael / “You Have Been Loved” (album: Older – 1996)

 

動画は【MTV Unplugged 1996】からのもので、YouTubeではLiveの全曲を視聴することができますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

 

Mellow Tunes ~ Vol.82 【月夜のスタンダード】

いつものように暑い八月がやってきた。

こう暑いとやはり標高の高い場所に逃避したくなるのは、僕の場合昔からの癖みたいなものだ。

そうはいっても時間と予算とタイミングがあってのこと、現実はなかなかそうもいかない。

今からもう27年ほど前になるけれど、世間が夏休みに入る直前の7月の中旬頃だっただろうか、その半年前に他界した父親の形見分けで譲り受けることになった日産のマニュアル車のセダンで、ふらっと大好きな信州の蓼科にあてもなく一人でドライブに出掛けた。新卒で入社した会社の退職前の有休消化というのが、実際のところだった。

とにかく新緑の眩い季節で、視界に入る植物のすべてが生命力で溢れんばかりの「緑色」で埋め尽くされていた。峠を走っている途中で、蓼科湖にほど近い森の中に居心地の良さそうなペンションを見つけ、一晩泊めてもらうことにした。JAZZが好きだというオーナーが経営するペンションのダイニングには、大きな暖炉を背にしたバー・カウンターがあって、壁面のラックは沢山の収集したアナログ盤のレコードのコレクションで埋め尽くされていた。

 

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夜の10時を過ぎた頃だっただろうか、宿泊客が僕以外いなかったので、ビールを一杯戴きながらオーナーと世間話と音楽談義に花を咲かせた。「何かリクエストは」と訊かれたので、ちょうど部屋でカセット式の「ウォークマン」で聴こうと思って持ち合わせていた一本のカセット・テープを手渡し、「じゃあこれの2曲目を」と曲の頭出しをオーナーにお願いした。

Linda Ronstadt - What's Newオーナー御自慢のオーディオ・セットから流れてきたのは、Linda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)が歌う『I’ve Got A Crush On You』。それまでウェストコースト・ロックの歌姫といった印象しかなかった彼女の、本格的なジャズ・ヴォーカルへの転向にチャレンジした作品『What’s New』(1983)は、当時の僕の大のお気に入りで、気持ちを落ち着けたいときなどにはいつも聴いていたものだった。

 

Linda Ronstadt / “I’ve Got A Crush On You” (album: What’s New – 1983)

 

なんだか不思議なくらい「月明かり」の綺麗な夏の夜の出来事で、ペンションの名前さえも今は覚えていないのに、あの時のリンダの優しく美しく歌い上げる「ガーシュイン兄弟」のメロディーが、なぜだか今でもずっと耳と記憶に残っている。

 

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DuetsそんなLinda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)が、今年になってリリースした初期の頃の作品から集めて編集したデュエット・アルバム、その名も『Duets』 Over-50 の世代でちょっとした話題になっているようだ。なんといってもジャケットの写真もデザインも秀悦で、もちろん中味も聴いてみると、声に伸びと艶があってやはり素晴らしいヴォーカリストであることが改めてわかる。現在68歳になる彼女は「パーキンソン病」を長く患い、歌えるような状況でないという。とはいえ、作品は永遠のもの。ずっと心の中で大切にしたいものだ。