Monthly Archives: 12月 2014

Mellow Tunes ~ Vol.88【よいお年を】

毎年のことですが、あっという間にクリスマス・ムードから新年を迎えるための年末独特の慌しさに切り替わるのが、この時期の日本固有の慣習で、歳を重ねる毎にそのタイミングがやってくるスピードの速さになんだか慌ててしまいます。

 

2014-2015

 

さて、2010年の12月に開始した僕の今となってはこんな「音楽主体」のブログも、カフェの開業前から閉店後の今日に至るまで、ちょうど4年を数えるようになりました。投稿数は約600記事、やり取りしたコメントが約500件、取り上げた音楽作品についてはメイン・シリーズの「Mellow Tunes」を中心にその他シリーズなども含めて約300曲以上、当ブログへのアクセス数も20万を超え、更新が毎日ではないもののさすがに4年ともなると、積み重ねた数字に自分でもちょっとびっくりです。最近は、営業当時のお客様とのコメントのやり取りも少なくなってきていて、時折メールを頂戴することはあるのですが、どうぞ音楽以外のことでも遠慮なく書き込みして頂けたら嬉しく思います。

2014年も間もなく暮れようとしていますが、皆様にとってはどんな一年だったのでしょうか。
僕個人としては、いろんな意味で余裕がなくやりたいことは何一つできなかったような印象が残る一年となりました。来年はなんとか充実した一年を過ごせたらと願っているところです。

前置きが長くなりましたが、2014年最後の『Mellow Tunes』としてメロウな一曲をご紹介しておきましょう。今年最後となる楽曲は、当ブログでも何度か取り上げていますが、グループ結成から40年以上が経過する米国 SOUL/R&B 界のベテラングループ『Earth, Wind & Fire』の1977年リリースの大ヒットアルバム『All ‘N’ All(邦題:太陽神)』に収録された、まさに大人向けの楽曲『Love’s Holiday』です。この美しいメロディを持つバラッドは、1970年代に多くのメロウで美麗なメロディを作り出した故人のソングライター『Skip Scarborough(スキップ・スカボロウ)』と現在は病気で療養中のアースの偉大なリーダー『Maurice White(モーリス・ホワイト)』との共作で、当時世界中を熱狂させたモーリスが抑え気味のヴォーカル・ワークに徹していて、曲とリリックのメロウさの相互作用でとても大人向けの作品に仕上がっています。アースの作品の中には、この二人の天才によるもう一つのバラッドの名曲Can’t Hide Loveもあり、ソングライターのスキップ・スカボロウの作品群はまた後日、ご紹介しようかと思っていますのでお楽しみに。

 


Earth, Wind & Fire / “Love’s Holiday” (album: All ‘N’ All – 1977)

 

では最後に、今年も一年間こんな稚拙なブログに世界中から沢山の方々にアクセスしていただき本当にありがとうございました。こんなブログですが、懲りずにまた来年もお付き合いください。皆様どうか良いお年をお迎えください。

 

 
 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2014 Vol.6

 

nature-landscapes_christmas-tree

 

全国的に寒い日が続きますね。

親愛なる世界中のブログ・リーダーの皆さんへ、“Merry Christmas”

 


Ryuichi Sakamoto Live in Europe / “Merry Christmas, Mr. Lawrence”

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2014 Vol.5

こちら関東地方では、あいにくの冬の雨に煙る土曜日となりましたが、今週末がクリスマス前の最後の週末ということもあって、パーティーなどの予定のある方も結構いらっしゃるのでは。

あっという間に過ぎてゆくいつもの12月ですが、今年の『Mellow なクリスマス・ソング』特集もいよいよ終盤です。先月早々とUPしました記事の私的【Best Mellow Tunes 2014】でもご紹介しました米国R&Bシンガー・ソング・ライターの Joe(ジョー) による『Have Yourself a Merry Little Christmas』の紹介をすっかり忘れていましたので、今回はそちらをご案内いたします。

 

Joe xmas元々は『Make Sure You’re Home for Christmas』というタイトルで6曲入り(内2曲は Joe のオリジナル)の Holiday Album を2009年10月に限定リリースしていたものを、『Home Is the Essence of Christmas』というタイトルで更に4曲を追加収録して翌月の11月にメジャー・リリースされております。また後の2012年には、ジャケット・デザインが一新されて再発されています。

このアルバムを通した全体の印象はというと、Jazz のアレンジに大きく傾倒した感じを受けますね。
Joe の解釈による『Have Yourself a Merry Little Christmas』に関しては、特にその傾向が強く反映され、ピアノ・ベース・ドラムといった Jazz の典型的な「ピアノ・トリオ」のスタイルにストリングスをシンプルに絡ませ、そして間奏では長めの Jazzy でリリカルな音色のピアノ・ソロを取り入れ、本来3分にも満たない本作品を5分台にまで延長させています。まさに Joe らしい解釈でもあり、プロデューサー/エンジニアとしてクレジットされている Gene Lennon の影響も伺えるところです。

 


Joe / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Home Is the Essence of Christmas – 2009)

 

相変わらずのシルキーでメロウなヴォーカルの Joe ですね。流石です。

 
 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2014 Vol.4

世の中師走も中盤でだいぶ慌しくなってきました。加えて「クリスマス寒波」と表現するには少し早い、第一級の寒気団・低気圧の発達・停滞で、とにかくメチャクチャに寒いですね。もともと生まれが12月なので小さい頃から寒さには強い方ですが、これはにはちと閉口気味です。

whitney-one-wishさて今年の『Mellow なクリスマス・ソング』もあと数曲程度しかご紹介できないかもしれませんが、今回の Vol.4 では、今は亡き Whitney Houston(ホイットニー・ヒューストン)による『Have Yourself a Merry Little Christmas』を取り上げます。本作品は彼女のキャリアのピーク以降の2003年にリリースされた『ONE WISH – THE HOLIDAY ALBUM』とタイトルが付けられたアルバムに収録されており、当時の夫「ボビー・ブラウン」によるDVや自身の薬物依存・常習等々度重なるプライベートなトラブルで、SHOW BIZ の表舞台から一時姿を消していた時期に製作されたものです。タイトルの『ONE WISH』には、彼女の復活にかける思いなど多くの願いが込められた作品だったのではないかと推測するところです。

『Have Yourself a Merry Little Christmas』については、アルバム全体を通してプロデュースにあったっている Mervyn Warren が担当しており、クインシー・ジョーンズやデイヴィッド・フォスターなどに重用されるだけあって、ホイットニーに相応しいゴージャスなアレンジのカヴァーを実現しています。

 


Whitney Houston / “Have Yourself a Merry Little Christmas”
(album: One Wish – 2003)

 

かつて当ブログ内の訃報記事でも取り上げましたが、結局は止められなかったコカイン摂取による浴槽での溺死という、残念なかたちで彼女が世を去ってから早3年の月日が経過しようとしています。生きていれば僕と同じ歳の51歳。R&Bのシンガーとしては、これからますます円熟の域に差し掛かる頃のはず。個人的な感覚からすれば、20年に一度出るかどうかの天才シンガー。もちろん、ホイットニー亡き後のR&Bの世界に、彼女を凌駕するようなタレントは未だ出現していないような印象を持っているのは、きっと僕だけではないでしょう。

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2014 Vol.3

「異常気象」と言われてなんだかんだでもう20年位経つような気がしますが、とりわけこの頃の真冬並みの寒さはもはや12月のものではありませんね。北極海方面からの一級の寒気団がどっと押し寄せる、底冷えの週末となっています。降雪の予報が出ている地方の皆様におかれましては、どうかくれぐれもご注意ください。

さて、Googleの検索で「クリスマス・ソング mellow」等のワードで、当ブログにアクセスされる方が今年もとても増えてきているようで、確認のためそのように検索してみたら案の定「TOP」表示でした。今年で4年目のシリーズ企画なので、まあ当然といえばそうなのかもしれませんが、期待されているうちが華なので、もうしばらくは続けてみるといたします。

 

sam-smith-2014-bb-20-billboard-650今日ご紹介する『Have Yourself a Merry Little Christmas』は、現在Worldwide に売り出し中の英国・ロンドン出身の若干22歳の新人シンガー・ソング・ライターの Sam Smith(サム・スミス)によるカヴァーです。来年2月に発表となる「第57回グラミー賞」の6部門に最多ノミネートをされているという事実からも、世界中の音楽界から大変な期待と驚きを持って評価されていることが伺えます。(詳しくは UNIVERSAL MUSIC のHPをどうぞ)

 

そんな才能溢れる若者が、このホリデー・シーズンに満を持してリリースした配信限定シングルの『Have Yourself a Merry Little Christmas』を聴かないわけにはいきません。アレンジやヴァージョンにもよりますが、僅か3分弱のこのクリスマス・スタンダードの持つ普遍的な美しさとメロウネスは、時代も世代も超えてこれからも永遠に歌い継がれ、そして愛されていくのでしょうね。

 


Sam Smith / “Have Yourself A Merry Little Christmas”