Monthly Archives: 2月 2015

Spring Is Here

ウェブのニュースを閲覧していたら、早咲きの桜で有名な東伊豆の河津から「河津桜満開」との話題が目に留まりました。早いもので明日から3月。なるほど、「河津桜」ならばそりゃあもう満開でも不思議ではありません。

 

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出典:「河津桜まつり」事務局フォトライブラリー

 

まさに『Spring Is Here』といったところでしょうか。

 


Bill Evans Trio / “Spring Is Here” (album: Portrait In Jazz – 1959)

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.89【眠れぬ夜には Jimmy Scott でも】

まだまだ寒い日が続きますが、日中に車を運転しているとガラス越しの陽ざしが徐々に春の「それ」と感じられることが、なんだか多くなってきたような気がしています。街のあちこちでもパンジーやヴィオラの色鮮やかな鉢植えなどが、目に入る機会が増えてきたように思います。やはり春はそこまできているんですね。そういえば残念なことに、花粉の飛散も始まってしまいましたが‥

さて、最近よく車中や自宅でも聴いているのが Jimmy Scott(ジミー・スコット)なんですが、ブログ・リーダーの皆さんは彼のことご存知でしょうか?カフェ営業当時のご常連の写真家の先生などもよく聴いていると仰ってましたが、意外と「えっ、誰それ?」って方も多いのではないでしょうか。これまで取り上げる機会がなかったので、今回ちょっとご紹介させてください。

scott_jimmy昨年88歳で天に召されたJimmy Scott(ジミー・スコット)は、遺伝性のホルモン欠乏疾患による「変声期」を迎えないことから備わった中性的な『天使の歌声』で、世界を魅了した米国のジャズ・シンガーとして世界的にもその存在を知られています。ジミーは1950年代から“Little Jimmy Scott”としてすでにシンガーとして活動していたものの、所属レコード会社との契約上の問題等からショウ・ビズ界の表舞台に出てくる機会を徐々に失い、なんと30年~40年近い不遇の時代を過ごすこととなりました。唯一無二の優れたシンガーであるジミーをなんとか表舞台にカムバックさせようと陰で尽力してくれた作曲家の「Doc Pomus」が亡くなった際、ジミーが教会のパイプ・オルガンの伴奏による大切な故人に向けて捧げたガーシュイン兄弟の名曲『Someone To Watch Over Me』をその場で聴き感動した参列者たちの中に、後にジミーがアルバムをリリースすることになる Warner Brothers 傘下の Sire Record の社長であった Seymour Stein が偶然居合わせていたのでした。

 


Jimmy Scott / “Someone To Watch Over Me”
(album: All The Way – 1992)

 

そしてそのことが契機となり、ジミーは1992年に復活の狼煙を上げるべく、いまや伝説となったアルバム『All The Way』をリリースしました。
生前ずっと自ら「バラッド・シンガーと呼んでくれ」と言い続けていたというジミーが魂込めて発表したこのアルバムは世界中で大きな話題を呼び、当時すでに「67歳」となっていた彼の名が広く知れ渡るには多くの時間を必要としなかったのは言うまでもありません。本作中には僕も大好きな「ガーシュイン兄弟」の作品はじめ、それはまるで「宝石」のようなジャズ・スタンダードのバラッド作品がずらりと並んでいます。中でもガーシュイン兄弟の名曲『Embraceable You』は出色の出来と言えます。

 


 

そして更には、僕が “cafe Mellows” を立ち上げるきっかけとなった楽曲『My Foolish Heart』もクレジットされており、本当に ONE & ONLY なバラッド・シンガーとしか形容できないジミーの優しさと愛に満ち溢れた作品となっています。

なんだか神経が高ぶったりしてちょっと眠れぬ夜などには、ジミーのバラッドなどいかがですか。心がすーっと落ち着きを取り戻していくのを実感できるはず。ぜひとも YouTube などでもご視聴ください。

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.19【Nicolette Larson】

「立春」を過ぎたとはいえ、寒さがいちばん堪える2月中旬のこの時期の気候ですが、先日のように日中気温が上がって「春」を感じる瞬間があると、やはり季節は確実にシフトしているのだと確信したりします。

さてしばらく更新していなかったシリーズの「Masterの今これが聴きたい…」ですが、久々の更新となります。育った年代のせいや前回の記事で取り上げたダイアナ・クラールの新譜の影響などもあり、この頃突然1970年~80年代の懐かしいヒット曲などを突然聴きたくなって YouTube にお邪魔する機会が自然と増えてきています。PCやスマホ等で、こんな楽しみを可能にしてくれたIT技術の進化は音楽好きにとっては本当にありがたいものです。

Nicoletteそんな訳で小・中学生時代にFMラジオにかじりついて聴いていた、当時のアメリカン・ポップスや西海岸を中心としたウェストコースト・ロックなどなど視聴していたら、ふとこの人の作品を取り上げておきたいなと思いました。
Nicolette Larson(ニコレット・ラーソン)は1952年生まれの米国西海岸のウェスト・コースト・ロックが全盛期に活躍したシンガーで、1978年リリースのデビューアルバム「Nicolette」からシンブル・カットされた『Lotta Love(邦題:溢れる愛)』は本国ではもちろん世界中を席巻するほどの大ヒットとなりました。ニコレットはロング・ヘアーがトレード・マークのチャーミングな容姿と伸びのあるヴォーカルで、その後世界中であっという間に人気アーティストとなっていきました。なにせアルバムの邦題は「愛しのニコレット」という程でしたから。僅か3分少々のこの作品は、何度も何度もリプレイしてしまう魅力に満ちています。これからやってくる「春」を感じさせてくれる一曲でもありますね。これまた間奏のフルートが効いてるんですねえ。

 


Nicolette Larson / “Lotta Love” (album: Nicolette – 1978)

 


Nicolette Larson & Michael McDonald / “Let Me Go, Love”
(album: In the Nick of Time – 1979)

 

大きなヒットはこの作品とマイケル・マクドナルドとのデュエット作品「Let Me Go, Love」くらいではありましたが、今でも70年~80年代における米国のROCK/POPS史を語る上で絶対に外せない作品となっているのは間違いありません。 45歳という若さで病気により亡くなったニコレットですが、映像を通して観る彼女の歌う姿は、まさに「永遠の歌姫」といった印象です。

 

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今後も引き続き、こういったクラシカルな作品も少しずつ取り上げていきたいと思います。

 

AC Tunes ~ Vol.31【Diana Krall】

以前過去記事の『AC Tunes ~ Vol.27【Diana Krall】』で取り上げていたものの、ずっとリリースが延期となっていた Diana Krall(ダイアナ・クラール)の待望の新譜が、ようやく一月末に発売となりました。重度の肺炎と伝えられていた病状も回復したようで、本来は昨年秋から開始する予定だった World Tour もいよいよ2月末からスタートするとのことで、世界中のファンが彼女の復活をずっと心待ちにしていたことでしょう。

Krall-revised-ad-2015New Album『Wallflower』は、彼女と同じカナダ出身のあの大物プロデューサー David Foster(デイヴィッド・フォスター)のプロデュースによる、1960-70年代のいわゆる POPS/ROCK の名曲と言われる多くのスタンダード・ソングをカヴァーしたアルバムとなっています。彼女の歌うイーグルスの「Desperado」「I can’t Tell You Why」、10ccの「I’m Not In Love」、ギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」、カーペンターズの「Superstar」、クラウデッド・ハウスの「Don’t Dream It’s Over」などなど、それはもう50代以上のリスナーにとってはもう涙モノの内容と言って間違いありません。
デイヴィッド・フォスターによるプロデュースとアレンジということで、聴く以前はかなりゴージャスなストリングスなどがフィーチャされているかと思いきや、期待をいい意味で裏切るようななんともシンプルで無駄を削ぎ落としたようなアレンジに留めているのが意外な感じがします。ちょっと「男前」と言われるようなダイアナの太い声質には、むしろこのようなアプローチの方が結果として良かったのではといった印象を強く受けました。

Universal Music Thailand の公式 YouTube チャンネルに、『Desperado』がUpされていますので、ぜひ視聴してみてください。かつて「リンダ・ロンシュタット」がカヴァーしたのとは、また違った魅力に溢れた作品に仕上がっています。

 


Diana Krall / “Desperado” (album: Wallflower – 2015)

 

本当に素晴らしい内容のアルバムに仕上がっていますので、ぜひともお手にとっていただきたいものです。久々に大人がじっくりと何度もリプレイしてしまうような作品を届けてくれたことに感謝感謝ですね。アルバムの作品メドレーもUPしときます。

 


Diana Krall – “Wallflower” Album Medley

 

 

 

for a Peaceful Life with you

遠く中東はイスラム国の支配する地域から、気骨ある邦人ジャーナリストのきわめて残念な訃報が届いた。欧米先進国をはじめ沢山の国々が訴えているように、『テロリズム』は決して許されるものではない。絶対に排除されるべきものだ。

“for a Peaceful Life with you”

「かけがえのない大切な人たちとの穏かな暮らし」を壊す権利は誰にも存在しない。

「争いだらけの地球」に対して、故ジョン・レノンが投げかけた大切なメッセージが、約45年が経過する現在でも胸に強く響いてくる。「ユートピア」なんて存在しないかもしれないけれど、争い事なんてないほうがいいに決まっている。

多くの人々の犠牲を無駄にしないためにも、世界中の紛争が続く地域に、いつか平和な日々が訪れますようにと、願わずにはいられない。

 

John Lennon / “Imagine” (album: Imagine – 1971)

 

Imagine / John Lennon

Imagine there’s no Heaven
It’s easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today

Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace

You may say that I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one

Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world

You may say that I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will live as one

 

天国はないって、想像してごらん
やってみれば簡単さ
僕達の下には地獄はない
上にあるのは空だけ
想像してごらん、全ての人達が
今日のために生きていると

国家はないって、想像してごらん
難しくはないよ
何かのために殺したり、死ぬことはない
宗教さえもない
想像してごらん、全ての人達が
平和に生活を送っていると……

君は僕を夢想家だと言うかもしれない
でも僕は一人じゃないんだ
いつか君が僕達に加わるといいな
そうすれば世界は一つになるだろう

所有物はないって、想像してごらん
君にできるかな?
貪欲も飢餓も必要ない
人類はみな兄弟なのだから
想像してごらん、全ての人達が
世界全体を共有していると

君は僕を夢想家だと言うかもしれない
でも僕は一人じゃないんだ
いつか君が僕達に加わるといいな
そうすれば世界は一つになって生きていく

 

“Imagine” – John Lennon @ Marche Républicaine Paris