Monthly Archives: 7月 2015

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.23【Michael Masser】

長かったのか短かったのか、例年に習い関東甲信越地方の「梅雨明け」の発表が、本日お昼前頃に気象庁よりありました。梅雨が終われば今度は長く暑い夏の到来。大人になってからというもの、もっとも苦手な季節が今年もやってきました。日本の夏らしい「風景」や「風情」は決して嫌いではないのですが、好きな方には恐縮ですが、心底蒸し暑い季節そのものが大嫌いなのです。
よって、更新も涼しくなるまではこれまで以上にスロウ・ダウンするのも毎年のことですので、どうかお許しください。涼しくなったらガンバリマス。

michael masser

Michael Masser

さて、久しぶりの「Masterの今これが聴きたい~」のコーナーですが、今回はつい先日米国より訃報が届いたばかりの、米国のポピュラー音楽界きっての偉大な作曲家でありプロデューサーでもある Michael Masser(マイケル・マッサー)の作品を取り上げたいと思います。74歳で他界された彼は、僕の個人的な印象としてですが、彼より一世代上の Burt Bacharach(バート・バカラック)そして彼より一世代下の David Foster(デイヴィッド・フォスター)という、米国のポピュラー音楽界を永きに渡ってリードしてきた偉大な二人の音楽家に挟まれた世代の音楽家といった立ち位置にいたような気がしています。『ソング・ライター』としての角度から見たこの三人の偉大な作曲家に共通するのは、そうですスケールの大きな『バラッド』(バラードではなく敢えて「バラッド」と表現いたします)の楽曲が多いという点に尽きます。
バカラック氏とフォスター氏については過去にも記事をUPしてますので、興味のある方はそちらもご覧ください。)

Gerry Goffin

Gerry Goffin

マッサー氏が作曲とプロデュースを手掛けた作品の多くは1970~80年代に集中しており、とりわけかつてキャロル・キングの夫としても知られている盟友の『Gerry Goffin(ジェリー・ゴフィン)』に作詞を委ねた楽曲にヒット作品が多く見られます。昨年6月にゴフィン氏が75歳で亡くなったそのちょうど一年後に、マッサー氏が逝ってしまったという事実を見聞きするだけでも、なんだかこの二人の偉大なソング・ライティング・コンビの強いスピリチュアルな結びつきを感じざるを得ません。

数あるこの二人のコンビによる作品群の中から、今回は年代順にこちらの三作品をご紹介。どれも当時は世界中で大変なヒットとなりましたね。曲調といい、ストリングスの使い方といい、そしてクライマックスへのもって行き方といい、似ているようではありますが、これほど壮大でスケール感のあるバラッド群はマッサー&ゴフィンにしか創出できない芸当だったのかもしれません。お二人のご冥福をお祈りします。

 

まずはこちら、友人・知人の結婚披露宴で何度聴いたことでしょう。なかなかこれほどの愛の賛歌は、この作品以降まだ出現してきていないくらいの壮大なスケールです。


Peabo Bryson & Roberta Flack / “Tonight I Celebrate My Love
(album: Born to Love – 1983)

 

そしてこちらは「クチパク」ではありますが、あくまで「Vocalist」に徹底した風情のベンソン氏の熱唱。天才的ジャズ・ギタリストなのにギターを持たない彼の映像は、非常にレアと言えます。


George Benson / “Nothing’s gonna change my love for you”
(album: 20/20 – 1984)

 

最後は以前にも一度過去記事で取り上げたこともある、カヴァー作品ではありますが今は亡きホイットニーの偉大な遺作を。
彼女のご冥福も併せてお祈りいたします。


Whitney Houston / “Saving All My Love For You”
(album: Whitney Houston – 1985)

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.36【Eric Benét (featuring Tamia)】

さて昨日の Mellow Tunes Vol.93 で取り上げた Tamia(タミア)ですが、記事中でちょっと触れたように、1999年にリリースされた Eric Benét(エリック・ベネイ)の傑作アルバム “A Day In The Life” の中で、素晴らしいデュエットを披露しています。

『Spend My Life With You』は、実に Adult Contemporary な作品ですね。歌唱力に定評のある二人が共演すると、楽曲の持つ良さが2倍というよりは「二乗」といった感じに増幅されるような印象を受けます。

 


Eric Benét (featuring Tamia) / “Spend My Life With You”
(album: pend My Life With You – 1999)

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.93 【Tamia】

Tamia(タミア)という名前を聞いてすぐに反応できた読者の方は、それなりに長いキャリアの Soul/R&B のファンの方だと思います。

 
Tamia - love life若干18歳の時に、あの大御所 Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)に見出され、1995年発表の彼の名作『Q’s Jook Joint』に参加してからもう20年以上の月日が経過しました。Rod Temperton(ロッド・テンパートン)が Mica Paris(ミーシャ・パリス)のために書き下ろした“You Put a Move on My Heart”を聴いた当時のブラック・ミュージック好きの人々は、みんな彼女の歌唱力に驚いたものでした。その後、Eric Benet(エリック・ベネイ)とのデュエット作品”Spend My Life With You”のヒットなどもありましたが、それ以降は個人的な病気の問題などからしばらくの間インディーズで地味に活動を続けていたようです。

そんな彼女が昨年「Def Jam」レーベルとのメジャー契約により表舞台に戻って来て、先月6月にリリースされた New Album の『Love Life』がかなり好調なようです。
もともと若い時から歌唱力のあるアーティストほど、その後様々な人生経験を積んだ後に発表された作品を聴くと、明らかに説得力や表現力が増大していることに気付くことが多々ありますが、まさに彼女にもそんなことが当てはまるような気がしています。

ではその新作『Love Life』から、mellow な slow Jam でモノ・トーン仕様の Lyric Video が素晴らしい『Stuck With Me』をご紹介。

 


Tamia / “Stuck With Me” (Lyric Video)
(album: Love Life – 2015)

 

 

Mellow な雨音などいかが

宿敵「米国」に大敗したとはいえ、世界中のサッカーファンや日本中の老若男女を夢中にさせた「なでしこJAPAN」でしたが、多くの感動を見る者すべてに与えてくれました。明らかな体格差やプロとしてサッカーができる恵まれた環境が用意されていたり、そしてなにより競技人口が圧倒的に多い欧米のサッカー先進国を相手に、ロンドン五輪も含めればここ三大会連続での「なでしこJAPAN」の決勝進出は、やはり大変な偉業と言わざるを得ません。あとはJFAが代表だけでなくプロリーグも含め、女子サッカーをどういう方向性に持っていくかで将来が大きく左右されることと思います。そんな意味でも、いっそのこと次期JFA会長職を佐々木監督に務めていただけたらと考えるのは僕だけでしょうか。

 

nadeshiko circle

 

FIFA女子ワールド・カップも終わって、また梅雨らしい季節に意識が向くように皆さんなってきてるのではないでしょうか。まだもうしばらく続きそうな雨の季節ですが、YouTube「rain」というワードで検索すると、それはもう世界中の多くの投稿者がたくさんの「雨音」にまつわる動画をUPしていることに驚きます。多くはヒーリング(癒し)効果や快眠のためのツールとして利用されているようです。そんな中で、大変気に入った動画を見つけてしまったので、さっそくUPしておきます。
 
『”Rain Sounds” Rain in a Tent by a Lake』 とタイトルが付けられたこの1時間の動画ですが、投稿者の方の住む米国テキサス州オースティンにある「Lake Austin」の畔に設置したテントから、雨越しの対岸を撮影しただけの実にシンプルな作品です。小振りなテントの開口部から覗く、単調でありながらも雨音のリズムに彩られた湖畔の緑と対岸右手に見えるボートハウスの風景がなんともよい風情ではありませんか。おそらくアウトドアやキャンプ好きの人にとっては、もう完全にツボではないでしょうか。

 


“Rain Sounds” Rain in a Tent by a Lake
[※13:30付近でなんともかわいいお客様が!]

 

そうだな、僕なら好きな作家の本と、コンパクト・ストーブで沸かしたお湯で淹れた温かい珈琲とチョコレートでもあれば、一日中この中にいてもいいかなあ。
えっ『BGM』ですか? 必要ないでしょう、こんなメロウな雨音が天からずっと降り注いでいるかぎり。

そういえば雨の季節の過去記事で、こんなのありましたね…