Monthly Archives: 8月 2015

Mellow Tunes ~ Vol.95 【去りゆく夏~秋の気配】

8月中旬に発生した列島を挟み込むような二つの台風による影響なのか、お盆が過ぎてあっという間に空気が入れ替わって、待望の涼しい秋風を感じるような日がこのところ続いています。
ブログの更新も例年ことですが、8月は最終日の今日を含めてたったの3回でした。そうこうしている内にアクセスが25万を超え、頻繁にご訪問いただいている方々には申し訳ありませんでした。

 

Fall Sky

 

夜になると、もう秋の虫たちの心地よい鳴き声で満たされ、季節の移ろいをいやでも実感します。そんな境目の季節の夜風に吹かれながら聴きたくなるのが、なぜだかこの曲なんですね。『Don’t Ask My Neighbors』はかつて過去記事でも取り上げたことのある、1970年代に大活躍した偉大な作曲家でありプロデューサーであった Skip Scarborough(スキップ・スカボロウ)『The Emotions』に提供したのがオリジナルですが、すばらしくメロウなバラッドとして今でも多くのアーティストによってカヴァーされ続けている作品です。
今回ご紹介するのは、息の長いR&Bグループの 『The Temptations(テンプテーションズ)』が近年になってリリースした、なんと61枚目のアルバム「Back to Front」に収録されたヴァージョンです。

 


The Temptations / “Don’t Ask My Neighbors”
(album: Back to Front – 2007)

 

当ブログでも、3年前の営業当時も夏の終りのこの時期に、過去記事Bobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)によるカヴァーを紹介してますが、やはりいつ聴いても気持ちが穏やかになるような作品です。詞の内容としては、まあひと夏の恋が終わってしまい「そのことは周りの人には訊かないで・・」といったところでしょうか。感傷的な夏の終りに、スーッと染み入ってくるよなメロディ・ラインは、作曲者であるスキップ・スカボロウならではの真骨頂といえるでしょう。

夏よさらば。

Mellow な音楽が似合う季節が、もうすぐそこまでやって来ているようですよ。

 

Mellow Tunes ~ Vol.94 【残暑お見舞い】

『残暑お見舞い申し上げます』

ブログ読者の皆さん、お盆休み中で帰省中や旅先にいらっしゃる方も、僕のようにずっと仕事の方も、毎日暑い中本当にお疲れ様です。
暦の上では「立秋」を過ぎたからなのか、数日前に仕事を終えて外に出てみて、暮れかけていく空をふと見上げたら、なんと空一面の『うろこ雲』にびっくり。これは間違いなく「秋の気配」にほかなりません。日中もときおりゆきあいの空を見かける機会が増えてきたように感じます。

 

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夏嫌いの僕にとっては、一日でも早い「秋」の到来は何よりも期待するところです。もう暑いのは沢山。早く涼しくなって欲しいものです。

Lisaとはいえまだまだ体感は、酷暑であるのには変わりません。ならば、北欧はスウェーデン出身のまさに Cool Beauty な女性ジャズシンガー Lisa Lovbrand(リサ・ラヴブランド)がサラリと歌い上げるガーシュイン兄弟によるスタンダード『Embraceable You』などはいかがでしょう。

こちらは、以前に過去記事でご紹介したことのある Jimmy Scott(ジミー・スコット)のヴァージョンと違って、かつて女優のジュディ・ガーランドが映画『ガール・クレイジー』の中で歌った、よくミュージカル映画にあるようなヴァース(導入部)が存在するヴァージョンですが、女性シンガーが歌うにはこちらの方がなんだかしっくりくる気がします。艶のあるトランペット・ソロは、ご存知 Chris Botti(クリス・ボッティ)によるものです。
 

 

どうでしょう、すこしクール・ダウンできましたでしょうか。

 

AC Tunes ~ Vol.37【土岐麻子 ~ Shalamar】

あまりいい表現ではありませんが、「なんだよこのクソ暑さは‥」と毎日無意識にボヤいているうちに、暦はあっという間に【8月】に突入してしまいました。ついこのあいだ年が明けたかと思えば、もう今年も残すところ5ヶ月をきってしまったわけです。どんどん時の経過が早くなっていくと感じるのは、「やっぱり歳を取ったから」と、同年代の皆さんは口を揃えてそう言います。確かに70~80年代のサウンドがやけに恋しくなるのも、もしかしたらどこかそれと似たような感覚なのかもしれません。

 

toki asako現代の大人の国内女性シンガー代表と言ってもよい「土岐麻子」さんの7/29にリリースされたばかりの新曲『セ・ラ・ヴィ ~女は愛に忙しい~』が、この頃よくFMラジオでかかっているのを耳にする機会が多くなってきました。今年で39歳になる彼女の声質やヴォーカル・スタイルに完璧にマッチした80年代をモチーフにした本作品は、なんだかとても懐かしさと愛おしさを憶えるサウンドで満たされており、彼女の作品をすべて聴いているわけではないとはいえ、おそらく今後彼女の代表作として永遠に語り継がれていくのだろうと思えるほどの素晴らしい作品となっています。そしてこの暑い季節に聴く彼女の声は、一服の清涼剤のようでとても心地よく耳に届きます。
PVが所属のavexから公開されており、二人の「オネエ」を両脇に携え歌い踊るPVの内容もとても良い出来で、歌詞にも登場する「今宵リクエストは、シャラマー(Shalamar)」という一節に、80年代当時の音楽ムーブメントを知る世代にとっては涙モンのキー・ワードも多数挿入されており、「ウーン、よく分かってるな~この人」と唸ってしまいそうになります。

まあまずはとにかく、その心地よい80’sの世界にどうぞ。何度もリプレイしてしまうかも。

 


土岐麻子 / 「セ・ラ・ヴィ ~女は愛に忙しい~」PV from avex

 

ちなみに彼女のお父上は、当ブログ記事でも何度か取り上げたこともある国内では屈指のSAX奏者であり、日本が世界に誇ったあの伝説のFUSIONバンド『Chickenshack(チキン・シャック)』 のリーダーでもある「土岐英史」氏であることは、よく知られた事実です。興味のある方はぜひ過去記事をご覧ください。親子でJAZZのアルバムもリリースしてますが、やはり血は水より濃いということなのでしょう。

そして歌詞に登場する「シャラマー(Shalamar)」ですが、主に80年代世界中を席巻したDisco/Funk/R&B系の米国の超人気バンドでありました。Howard Hewett(ハワード・ヒューイット)と Jody Watley(ジョディ・ワトリー)の男女ツイン・ヴォーカルにダンサー兼コーラスの Jeffrey Daniel(ジェフリー・ダニエル)による3人のグループ構成で、ジョディとジェフリーはもともとはあの有名なブラック・ミュージック専門番組『Soul Train』のレギュラー・ダンサーであったこともあり、ユニットとしてのパフォーマンスには大変評価が高かった印象があります。
解散後はそれぞれソロでも大成功を収めていて、特にダンサーのジェフリーはあのマイケル・ジャクソン「MOON WALK」をはじめ多くのダンス技術を伝授し、後のマイケルのダンス・パフォーマンスだけでなく、手袋・ジャケット等の衣装などにも多大な影響を与えた天才ダンサーとして、マイケル亡き後も語り継がれています。「Beat It / Bad /  Smooth Criminal」等マイケルの伝説のPVの数々に、振付師兼ダンサーとして自らも出演しているのは言うまでもありません。

ではそんな「シャラマー(Shalamar)」による、多くのカヴァーを生んだ伝説的ダンス・クラッシック作品の『A Night To Remember』をご紹介しましょう。土岐さんの『セ・ラ・ヴィ ~女は愛に忙しい~』の中で出てくる「Get Ready Tonight」だとか「待っているわ、私がいちばん輝ける曲よ」「大人の女は惑うことなく踊れるキラー・チューン」と歌っているのが、そうこの曲であることはほぼ間違いないでしょう。(後日歌詞を確認したところ、この曲のタイトル歌ってましたね。これは失礼しました)

 


Shalamar / “A Night To Remember” (album: Friends – 1982)

 

そしておまけは、ダンサーのジェフリーがマイケルにどれだけの影響を与えたかを比較編集した動画を投稿してる方がいましたので、そちらもどうぞ。どれもジェフリーが既にやっていたという事実は、大変興味深いものがありますよ。


Jeffrey Daniel & Michael Jackson