Monthly Archives: 12月 2015

よいお年を 【2015-2016】

個人的にはなんだか慌しく過ごした感のあった2015年が、間もなく暮れようとしています。また今年も、できたことよりできなかったことの方が多かったような気がしています。

 

2015-2016

 

暮れのこの時期に「なにか一つだけ聴きたい曲って何だろう?」って自問自答したら、この作品が脳裏をよぎりしみじみと聴き入りました。

 


Charlie Haden & John Taylor / “Bittersweet”
(album: Nightfall – 2004)

 

Nightfallジャズ・アレンジャーの Don Sebesky(ドン・セべスキー)による作品の『Bittersweet / You Can’t Go Home Again』ですが、昨年7月に没した米国人ジャズ・ベーシストの Charlie Haden(チャーリー・ヘイデン)と、今年7月にチャーリーをまるで追いかけるように亡くなった英国人ジャズ・ピアニストの John Taylor(ジョン・テイラー)の Duo による、それはそれはメロウでリリカルな響きを持った音色の作品で聴く者の心を捉えて離しません。(よろしければ過去記事もご覧ください。)

元クルセイダーズのジョー・サンプルを追いかけるようにウィルトン・フェルダーが今年他界したり、音楽界でも数多くの偉大なアーティストたちが夜空の星となっていきました。ちょうどそういう年代のアーティストに多大な影響を受けてきたことを、痛感するここ数年です。そんなふうにして、一つずつ歳を重ねていくのでしょうね。

 

どうぞ皆さん、よいお年をお迎えください。

 

 

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2015 Vol.5

なだかんだであっという間のクリスマス・イヴで、今年もあと残すところ一週間ですね。
もう今年で5年目を迎える Holiday Season 企画となってしまった、『Mellow なクリスマス・ソング』のコーナーですが、二年前からはクリスマス・ソングのスタンダード『Have Yourself A Merry Little Christmas』にフォーカスして、世界中の多くのアーティストたちのカヴァーを取り上げています。
個人的に厳選したものを取り上げてきた今年の特集も、いよいよ今回のVol.5が最終回となります。
 

Cover_i_will_follow-2015さて今年ご紹介する最後のカヴァー作品となりますが、Jeremy Camp(ジェレミー・キャンプ)は米国内でいわゆる「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック」と呼ばれるカテゴリーのロック分野で活躍するアーティストです。
いくらクリスマスの行事が世界的になった現代とはいえ、もともと宗教的な文化圏が異なる日本やアジア圏内においては、とても馴染みの薄いある意味限定的な音楽カテゴリーの一種といえるかもしれません。SOUL/R&B/BLUES等の黒人音楽の延長線上にある「ゴスペル・ミュージック」などは、日本においても意外と身近であったりするものの、反面キリスト教信仰に関係した事柄や歌詞に重点を置いたポピュラー音楽の分野でありながらも「クリスチャン・ポップ・ロック」は、ほとんど日本国内においては知られることは稀でしょう。

話をアーティストに戻しますが、現在この音楽カテゴリーの総本山的エリアとなっている米国テネシー州ナッシュヴィルをベースに活動中のジェレミーですが、現在37歳になるシンガー・ソングライターでありながら俳優もこなすなかなかのイケメンです。(ちなみに実父は牧師さんだそうです。)

 

Jeremy Camp - JC_Christmas_Cover
彼が3年前の2012年にリリースしたジャケット写真も素晴らしいクリスマス・アルバム『Christmas: God With Us』に収録された『Have Yourself A Merry Little Christmas』は、リリース当時YouTubeで初めて聴いた際とても感銘を受け「紹介しなくちゃ・・」と思いながらも、当時は Mellows (店舗)をCLOSEした直後でやらなければならない事後処理が山積していたこともあり、残念ながら紹介できずにおりました。

 


Jeremy Camp / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Christmas: God With Us – 2012)

 

弦楽器を中心とした穏やかで静かなアレンジの中に感じさせる荘厳な雰囲気は、さすがにこの分野のアーティストならではの説得力というか訴求力を感じざるを得ません。

それでは、皆さんに MERRY CHRISTMAS !

 

Xmas-card
 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2015 Vol.4

ここ数日の寒波到来で、なんだか急に真冬らしくなってきた日本列島です。
さて、5シーズン目の企画となった『Mellow なクリスマス・ソング』のコーナーですが、二年前からはクリスマス・ソングのスタンダード『Have Yourself A Merry Little Christmas』にフォーカスして、世界中の多くのアーティストたちのカヴァーを取り上げています。
今年のVol.4となるカヴァー作品は、英国からのご紹介です。
 

40代後半から50代の洋楽好きの方であればご存知だと思いますが、Tracey Thorn(トレイシー・ソーン)は相方の Ben Watt(ベン・ワット)とコンビを組んでいた『Everything But the Girl』(エヴリシング・バット・ザ・ガール:EBTG)のヴォーカリストとして広く知られています。EBTGの主な活動期間は1982~2000年頃で、デビュー当時は母国UKをはじめ欧州でジワジワと人気が上昇傾向にあった、「ネオ・アコースティック」と総称されるカテゴリーを代表するデュオ・グループでした。彼らの生み出すシンプルで繊細なアコースティックサウンドへの人気は凄まじく、僕個人も想い入れが大きく当ブログ内でも幾つかの記事と楽曲の紹介をしています。
 
グループ解散後の二人は、デビュー当時のサウンドとはまったく異なった方向性に活路を見出し、活動中期頃から徐々に僕個人としてはちょっと苦手なエレクトロ・ポップ~ラウンジ・ミュージックへと、足場を移していくのでした。
再結成や過去の路線の復活をノスタルジックに期待するファンも多いなか、「以前からクリスマス・アルバムをリリースしたかった」というトレイシーが、3年前(2012年)に突如発表したのが『Tinsel And Lights (ティンセル・アンド・ライツ)』です。

 

Tracey Thorn Tinsel And Lights small


Tracey Thorn / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Tinsel And Lights – 2012)

アルバム中で、いわゆるクリスマス・スタンダードと呼べる目立った作品は「Have Yourself A Merry Little Christmas」くらいのもので、やはりトレイシーほどのアーティストでもこの作品を歌ってみたかったのかと思うと、なぜだか妙に納得がいく気がします。それだけシンプルで美しい楽曲だということなんでしょう。

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2015 Vol.3

昨年そして一昨年から、クリスマス・ソングのスタンダード『Have Yourself A Merry Little Christmas』にフォーカスして、多くのアーティストたちのカヴァーを取り上げている企画です。
2015年度のVol.3となる今回は、ちょっと変り種のこんなハート・ウォーミングな動画はいかがでしょう。

米国はペンシルヴァニア州・サウス・フィラデルフィアの “League Street & 13th Street” と言う名の二つの通りでで撮影された動画(公開は2014年)とのことですが、撮影監督であり振付師であり主演のタップ・ダンサーでもある Jenn Rose 女史と他の女性ダンサーたちの軽やかなタップもそうですが、歌と伴奏を受け持つミュージシャン双方がどちらも主役を演じており、なかなかに素敵な作品となっています。この動画はできれば世界中の多くの方々に見てもらいたいなと思い、このコーナーでも取り上げさせていただきました。

チェロをウッド・ベースのように上手く使いながらほのぼのと伴奏を続けるマシュー氏と、気持ち良さそうに歌い上げるヴォーカルのアレックス女史の息もぴったりで、エンディングのオチには思わずニヤリとしてしまいます。どうぞ身近な方やお友達ににも教えてあげてください。

 


Have Yourself a Merry Little Christmas Tap Dance

 
Location: League Street & 13th Street in South Philadelphia, US
Direction & Choreography by Jenn Rose
Musical Arrangement & Cello by Matthew Mastronardi
Musical Arrangement & Vocals by Alex Keiper
Tap/Percussion by Audrey Keller, Pamela Hetherington, Jenn Rose, & Kelsey Zolochik
Filmed & Edited by Jenn Rose
Sound Engineer Toby Petitt
Special Thanks to Dan Kazemi, Terry Zolochik, Jodi Obeid, 13th Street, League Street

※撮影監督であり振付師であり主演のタップ・ダンサーでもある Jenn Rose 女史のHPはこちらへ。

 

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2015 Vol.2

いやぁしかしですよ、ただでさえ一年が過ぎていくのが早いと感じるその感覚が、師走に入るとさらに加速度を増すのはなぜなんでしょうか。毎年のこととはいえ、本当にバタバタと慌しい季節です。

さて2015年のVol.2で取り上げる素敵な『Have Yourself A Merry Little Christmas』ですが、今回は中米はメキシコからのカヴァーです。

Vazquez Sounds 03『Vazquez Sounds』(ヴァスケス・サウンズ)は、長男のアベラルド(19)、次男のグスターボ(17)、そして紅一点・天才ヴォーカリストと世界中が大注目の妹のアンジェラ(15)の三兄妹からなるファミリー・ユニットです。
英国人アーティストとしてはCDセールス含め、ここ数年で最も大きな成功を収めているあの女性歌手 ADELE(アデル)の作品「Rolling in the Deep」を、4年前の2011年にカヴァーした動画を YouTube にUPしたところ、当時世界中で大騒ぎになったというエピソードを持つ三兄妹として有名です。とりわけヴォーカルのアンジー(当時11歳)のパフォーマンスには、もう驚きを隠せません。(再生回数はすでに1億超え!)まあもちろんこういった出来事には仕掛け人がしっかりと存在しているもので、どうやら父親がメキシコの音楽界では著名なプロデューサーとのことです。「なるほど、そうなんだ」と妙に腑に落ちます。

 


Vazquez Sounds / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: Sweet Christmas Ukulele & Jazz – 2015)

 

Vazquez Sounds 01『Let It Be』『Time After Time』等々、敢えて名曲と言われる作品をカヴァーし続けている彼らがこの冬にリリースした Holiday Album 『Sweet Christmas Ukulele & Jazz』に、『Have Yourself A Merry Little Christmas』も収録されています。あどけない少女から徐々に大人へと成長をしていく過程の真っ只中にいるアンジーの歌声に、明るい未来を感じるのは僕だけではないでしょう。いやぁ、世界は広いですね、ほんとに。

 

 

Mellow なクリスマス・ソング ~ 2015 Vol.1

さてさて12月に入ってあっという間の一週間。今年もクリスマスのシーズンがやってきました。
お店の営業当時の2011年から今年で4年目となるシリーズ企画の『Mellow なクリスマス・ソング』ですが、2014年そして2015年ともにクリスマス・ソングのスタンダード『Have Yourself A Merry Little Christmas』にフォーカスして、多くのアーティストたちのカヴァーを取り上げました。「もうおなか一杯」なんて声も聞こえてきそうですが、この楽曲は個人的には本当に愛して止まないクリスマス・ソングのスタンダードで、「これ以外のクリスマス・ソングは必要ないな‥」と思うくらいなのです。

世界中で毎年沢山リリースされる Holiday Album という性格上、YouTube などをチェックすると「これは素晴らしい」と思えるようなカヴァーに遭遇することも多々あり、しつこいようですが大好きな作品なので、そんな Special な『Have Yourself A Merry Little Christmas』に出逢えた時は、リリースの時代を問わず、これからも気ままにご紹介していこうかと思っています。

HumanNature-thumbそんなわけで、今シーズンのVOL.1はこちらの方々です。
『Human Nature』は南半球オーストラリアのシドニーで1989年に結成された男性4人組のHarmony Pop Groupとして、本国はもちろん米国ではとても人気のある実力派コーラスグループです。今回ご紹介する『Have Yourself A Merry Little Christmas』はDoo Wopアレンジのア・カペラで、それはそれは魅力的なカヴァーとなっております。

 

 


Human Nature / “Have Yourself A Merry Little Christmas”
(album: The Christmas Album – 2013)

 

HumanNature_VegasMotown の名曲の数々を高次元でカヴァーするなど、圧倒的なコーラスワークの技術に裏打ちされたステージ・パフォーマンスには定評があり、現在は主に米国内での活動にウェイトがおかれているような感じです。
YouTubeでは、彼らのオフィシャル・チャンネルをはじめ、2013年に発表されたクリスマス・アルバムに収録されたクリスマス・スタンダード作品郡はもちろん、過去の多くの著名な楽曲のカヴァーを視聴できるので、ぜひアクセスしてみてください。