Monthly Archives: 6月 2016

Mellow Tunes ~ Vol.103 【Everytime It Rains】

2016年が始まってからというもの、愛するアーティストの相次ぐ訃報に伴う記事のUPが続いたりで、なかなか思うように記事が書けないというかそんな気分になれない状況が続いており、そうこうしているうちにあっという間の「梅雨入り」のニュースが…

 

アジサイ

[2015年撮影]

 
 

will_downing2010-bw-against-wall-large2012年2月に「Mellow Tunes~Vol.1」で紹介したWill Downing / “A Million Ways”から早いのか遅いのか分かりませんが、今回で「Vol.103」となります。
梅雨入りの季節にマッチした作品をと考えましたところ、不思議な縁でまたウィル・ダウニング(Will Downing)のこんな楽曲を再発見しました。このブログ内でも「梅雨時」や「雨」にまつわる記事をずいぶんと書いてきた記憶がありますが、幼少の頃から「雨にまつわる記憶」って、なぜかその後何十年経ってもひときわ鮮明な印象が残っていることって多くあるものです。『Everytime It Rains』とは、誰にでもあるそんな雨降りのシーン(瞬間)を思い起こすような、キー・ワードなのかもしれません。
 


Will Downing / “Everytime It Rains” (album: All The Man You Need – 2000)

 

さて、「梅雨入り」のタイミングとこの作品の紹介を持ちまして、しばらくブログの更新をお休みすることにいたします。気が向きましたら、また戻ってこようかと。
ブログ・リーダーの皆様におかれましても、体調を崩しやすい時期ですのでくれぐれも御自愛の程を。それでは。

 

Mellow Tunes ~ Vol.102 【Billy Paul】

天才音楽家の Prince(プリンス)が天に召されてから、早いもので一ヶ月以上が経過しました。
あれから世界中のあちこちからUPされ続けるPrince関連の「YouTube」の動画などを鑑賞するにつけ、世界が失ってしまった一人のミュージシャンの才能の偉大さを痛感しています。自分にとっては、才能は認めてはいても、これまでそれほど好意を持って積極的に聴いてきたアーティストではなかっただけに、没後改めて視聴する彼の膨大な遺作の数とその完成度の高さに舌を巻くほどです。彼を表現する際によく言われますが、本当に「万華鏡」のような音楽性といえます。
エキセントリックな存在と捉えられがちなほどの強い個性と主張で知られた反面、困った人々を助けるために、「プリンスが提供したことを絶対に伏せることが唯一の条件」とした多数の多額の寄付を行っていたことなども、彼の死後徐々に明らかにされつつあります。そういった社会的貢献もしっかりとやっていたということが、「ただのアーティストとは全く違ったんだな」という思いを強くしている今日この頃です。まったくもって、すごい人ですよ、プリンスという人は。

 

n-BILLY-PAUL-large570

 

さてそのプリンス逝去のニュースが世界中を駆け巡っている間、彼が亡くなった3日後の4/24に、“Philly Soul” (フィラデルフィア・ソウル)一般的には「フィリー・ソウル」と呼ばれるカテゴリーにおける重鎮の Billy Paul (ビリー・ポール)逝去(満81歳没)のニュースが、ひっそりと世界中に配信されていたのに、どれだけのソウル・フリークの方が気付かれていたことでしょうか。
1970-80年代に台頭したPhiladelphia International Recordsを創立したスーパー・プロデューサー・コンビの「ギャンブル&ハフ」 (Gamble and Huff )によるプロデュースのもと、Billyが1972年に放った『Me and Mrs. Jones』は、その年ビル・ボードのチャートでも首位となり後にグラミーの受賞に繋がるほどの美しいバラッドとして、広く世に知られています。ソウル・ミュージックを愛する人にこの作品を知らない方はいないと思われますが、究極の Super Mellow な「不倫ソング」でもあり、儚く美しい作品としてきっと世紀を超えて歌い継がれていくことでしょう。
(この作品に関しては、Daryl Hall (ダリル・ホール)の記事で少し触れていますので、よろしければそちらをご覧ください)


Billy Paul / “Me and Mrs. Jones”

 

RIP Billy

 

Billy に関しては、81歳という年齢を思えば珍しくはないことですが、ここのところ当ブログにて立て続けにUPしている訃報記事を考えるにつけ、自分が若い頃に多大な影響を受けた欧米とりわけ米国を中心とした音楽・映画・芸術などのカルチャー(文化)を牽引し続けてきたいわゆる太平洋戦争終戦前後生まれの世代のアーティストたちが、そういった年齢に達してきている以上、残念ですがある意味仕方のないことと理解すべきなのでしょう。悲しいことに、R&B/SOUL界はまた一人の偉大なアーティストを失ってしまいました。

Billy, R.I.P.    どうぞ安らかに。