Monthly Archives: 11月 2016

Thanks to you [2016]

11月に五十数年ぶりに雪が降ってみたり、「なんだか例年よりも秋が短いぞ」と感じているうちに、あっという間に「Holiday Season」の到来ですね。本当に一年が過ぎてゆくのが、早すぎて困ります。

さて、実店舗の「Mellows」をOPENする前から始めた当ブログですが、そろそろ「30万」というアクセスをカウントしそうな気配です。訪問者の4割強は外国からのアクセスで、PV(Page View-総閲覧数)に至っては、既に400万を越えました。閉店の際に休止するつもりだったこのサイトも、「ブログまでなくなるのは困ります」と後押しして下さったかつてのお客様方の支えもあり、時にはゆっくりと休息を取りながらも何とか存続を維持しております。
最近というか特にここ数ヶ月ですが、「Facebook」で僕の記事をシェアしてくださる読者の方が以前よりずっと増えてきているようです。特に、プロのミュージシャン、アーティストの方々(なんだか女性のJazzシンガーの方が特に多いようですが・・汗)や音楽スクールの講師や経営をされていらっしゃる方ですとか、国内だけでなく例えば米国の「バークリー音楽大学」とかに留学中の学生さんたちですとか、とにかく音楽を生業とされていらっしゃる方からの「いいね」を沢山頂戴しているようです。
僕は実店舗経営時に一度常連さんから要求されて「Facebook」を数ヶ月やってはみたものの、何度か記事中でもお伝えしている通り、いわゆる『SNS』に体質が適応できずすぐに断念してしまい、今後も始める予定はございません。毎日々飽きずに「F社」から「大勢のお友達が待っています!」とメールが来ますが、そのポリシーに変わりはありません。記事冒頭に、シェアのための小さな「f」ボタンを付けているのは、読者の方から「音楽好きの知人や友人にすぐに知らせたい」とのご要望を過去に沢山頂戴したので、本当は外してしまっても構わないのですが、取り敢えず現状のままにしてある次第です。もちろん、楽しく仲間うちで利用している方もたくさんいらっしゃるでしょうから、こんなブログですが気になる記事でも見つけた際は、どうぞ遠慮なく「シェア」してくださって結構です。まあ、そんな事情ですので、なにかありましたらコメントなりメールを頂戴できると幸いです。
 
「Google」で当ブログにて記事にした「楽曲名・アーティスト名・カテゴリー名」ですとか特定のワードで検索を掛けると(一例:「soft & mellow」「1974 – WAY HOME」etc)、「Amazon」や「ウィキペディア」と同等の検索結果順位が出ることが多いので、そこから導かれて来てくださる方が多いようで、嬉しいような恥ずかしいような気分ですが、運営する立場としては大変ありがたいことです。「Facebook」で「いいね」とか「Twitter」とかでやり取りできない分、皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。更新頻度が低いにも拘らず、日々のご訪問に感謝・感謝であります。
 

 

今年もやれば、6年目を迎える Holiday Season 企画となってしまった、『Mellow なクリスマス・ソング』のコーナーですが、さてどういたしましょうか。現在思案中であります。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.108 【Leon Russell – R.I.P.】

「もう今年はこれくらいにしておいて‥」と内心恐れていた、偉大なアーティストのまたの訃報が世界を駆け巡った。
50代以上の読者の方であれば、誰でも一度は耳にしたことのある作品の数々を発表してきた伝説的な音楽家であるあの レオン・ラッセル(Leon Russell)が、11/13米国ナッシュヴィルに於いて74歳で天に召された。これまた「プリンス」逝去の際と同じくして、通勤中にいつも聴いているJ-WAVEの朝の番組の中で、ジョン・カビラ氏が痛切の想いでその訃報を伝えていた。一週間ほど悩んだ末に、僕にとっては影響を受けた大切な存在の「ソング・ライター」なので、記事として残しておくことに決めた次第。

leon-russellレオン・ラッセルといえば、「Musicians’ Musician」というフレーズがあるけれど、まさしくこの人のためにあるような表現なのではないだろうか。ロックの世界においてはエリック・クラプトン、ジョージ・ハリスン、エルトン・ジョン、ノーベル賞で話題のボブ・ディラン、そしてソウル界ではレイ・チャールズ等々、存命であるかないかは別として、それはそれは今ではそれぞれがレジェンドといわれる多くの偉大なミュージシャンたちに、多大な影響を与えてきたアーティストであることは、敢えて説明の必要がないほどだ。

とはいえ、この人のあくまでも「作曲家」「ソング・ライター」としての存在は、僕自身にとっては特別なものがある。こんなブログをこの歳になってやってるくらいだから、憧れとか熱い想い入れから洋楽の世界へと導いた張本人といっても差し支えがないくらいだ。過去記事で何度も書いてきたけれども、僕の洋楽への傾倒のきっかけとなったルーツは、小学3・4年で聴き始めた カーペンターズ(The Carpenters) だった。カーペンターズを聴くまでは、近所に住むいとこの一番上の兄ちゃんが聴いていた「ビートルズ」の奏でるサウンドを除いて、それまでTVやラジオで歌謡曲とかを聴いて1ミリでも心が動くことは一切なかった。10歳になるかならないかで「運命」の如く出逢った、兄リチャード・カーペンターが才能の限りを尽くしたアレンジを施し、妹のカレン・カーペンターが低音の美しい声で切々と歌い上げる三つのバラッドに、外国語の歌詞の意味など分かるわけもないというのに、それまで聴いたこともないような美しいメロディーに心が大きく振り子のように揺さぶられ、初めて「歌」を聴いて涙が止まらなかったのを、あれからもう40年以上も経つというのに、昨日のことのように思い出すことができる。

 

the-carpenters

 

もちろん他にも沢山あるのだけれど、ここで言うカーペンターズによるその三つのバラッドとは、ロック・ギタリストへの恋心を募らせるグルーピーの切ない心情を歌った『Superstar(スーパースター)』、ジョージ・ベンソンのカヴァーでもよく知られる『This Masquerade(マスカレード)』、そしてシンガーである歌い手の気持ちを実直に描写したリリック(詞)が感動的な『A Song For You(ア・ソング・フォー・ユー)』に他ならない。いずれもレオン・ラッセルのペンによる、誰もが知るとびきり美しい楽曲だ。

 


Superstar”

 


This Masquerade”

 

「A Song For You」に関しては、いったいどれだけの世界中のプロのアーティストがカヴァーをリリースしているか見当がつかないほど、ヴォーカリストであれば誰しも一度はチャレンジしてみたい作品として、これからも永遠に歌い継がれていく名曲に相違ない。

 

“A Song For You”

 

カーペンターズと密接な関係にあった偉大な音楽家のバート・バカラックと同様に、これだけの繊細で美しく構成されたポピュラーミュージックを産み出せる天才はそうそう現れるものではないと思う。本当に残念ではあるけれど、先般他界されたロッド・テンパートンもそうであるように、作品は必ず残りそして継承されてゆくもの。
僕自身にとっては「洋楽」の世界へ導いてくれた、さながら伝道師ような存在のレオン・ラッセルとすでに他界したカレンに、最大限の感謝と哀悼の意を表したいと思う。レオンのピアノの伴奏にカレンの歌が聴こえてきそう…
Rest In Peace..

 

  “A Song For You” by Leon Russell

 

 

MOMIJI 通信 【2016】

日一日と冬の足音が迫ってくるような季節となりました。
Mellows 店舗跡地から我が家の庭に移植した三本のモミジたちも、4年目の紅葉のシーズンを迎えており、なんとか少しずつですが成長しているような印象です。最低気温が10度を切るようになると、一気に色付きが進み、その後はあっという間に落葉してしまうので、ちょうど今が見頃となってきました。

 

05-momiji-2016

 

営業当時より大変気に掛けてくださっているお客様も多く、今年最初で最後の「MOMIJI 通信 – 2016」のご案内です。昨シーズンは病気にやられてしまって葉の形もよくなく、多くの葉が早い段階で枯れ落ちてしまうなどという状況にありました。今年は春が来る前に、お店のシンボルツリーだった六株立ちの「ヤマモミジ」と「コーナー席横にあった「コハウチワカエデ」の枯れてしまった枝の多くを思い切って剪定したこともあり、昨年よりは少し安定してきた様子が伺えます。枝が減った分だけ葉っぱの数も減ってしまったので、決して枝振りがよいとはいえないのですが、まずはちゃんと紅葉してくれて一安心といったところです。やはり、来期までにはプロに一度診てもらわないといけませんね。素人判断には限界ってものがあります。実在しないとはいえど、Mellows にとっても僕自身にとっても欠かすことのできないものですから。

 

13-momiji-2016

 

15-momiji-2016

 

 

ファイルが少々重いですが「ギャラリー」にしてみましたので、現在75歳となるR&B界の重鎮Ronald Isley (ロナルド・アイズレー)が69歳で発表したソロ・アルバム「Mr. I」より、とびきり Mellow な『I Need You』でも聴きながら、スライドショーをお楽しみください。
※先に[Show as Slideshow]をclickしてから、音声ファイルを再生してください。
 
悲しいニュースの多かった2016年でしたが、Ronさんにはいつまでも頑張っていただきたいと切に願います。



Ronald Isley / “I Need You” (album: Mr. I – 2010)

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.107 【Born to Be Blue】

2016年が明けてすぐに、特には記事をUPしませんでしたがデヴィッド・ボウイ(David Bowie)逝去のニュースから始まって、それはそれはこれまでまったく経験したことのないほどの、多くの偉大な音楽家たちがこの世を去っていった、悲しいニュースと向き合わねばならない年だったといえます。
できれば、この辺でそんなニュースは打ち止めにしてもらいたいところです。

さて、もうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、当ブログの右側のウィジェット(PCモードでの閲覧時)を少しリニューアルしたついでに、お薦めのトピック(音楽や映画等々)を取り上げるスペースを追加しました。TwitterFacebookなどのSNSが大の苦手かつ全く性分に合わない男なので、なかなか記事更新がままならないときには、補助的にこのスペースとエリアを利用し、小出しに情報を発信していこうという次第であります。
普段スマホ等でご覧の方は、ページ最下部のボタンで「モバイル」から「PC」モードに切り替えることができます。自分としてはPCでの閲覧を基準として情報発信しております故、ご了承ください。
 

 [映画の詳細についてはこちらをClick]

当ブログ読者の皆さんにおいては、かなりの割合で好きなJAZZミュージシャンの一人に挙げられることも多いかと想像いたしますが、今はもうレジェンドとなって久しい Chet Baker (チェット・ベイカー)の自伝的な映画『ブルーに生まれついて』(原題: Born to Be Blue)が、日本国内で間もなく公開されます。2015年のカナダ・イギリス合作で、ロバート・バドローが監督と脚本を手がけており、Ethan Hawke(イーサン・ホーク)がチェット・ベイカーを主演しています。すでに第28回東京国際映画祭のコンペティション部門にて『ボーン・トゥ・ビー・ブルー』として上映されおり、ジャズ批評家や熱狂的なファンの間では好評価のようです。僕自身も本作を見る機会があり、日本語字幕なしなので細かいニュアンスが分からない部分も多々ありましたが、1986年に公開された伝説のテナー・サックス奏者のデクスター・ゴードン(Dexter Gordon)本人主演の映画「Round Midnight」以来の、感動的なジャズメンを描いた作品として心に刻まれました。

lets-get-lost1988年にアムステルダムのホテルの窓から転落死したチェット本人が主演し、ファッション・フォトグラファーのブルース・ウェーバーが撮影・監督をした本当の意味での彼の自伝的映画作品であるLet’s Get Lost(1988公開)が、ジャズ・ファンの間では有名ではありますね。ですが、麻薬と名声に溺れ堕落していきながらも再起を賭けて再びNYに戻るまでを描いた本作品において、イーサン・ホーク演じるチェットは、「チェットって本当にこんな人だったのでは..」と思えるくらいのはまり役振りに、まず驚かされます。また、ここまで破滅的な人生を歩んだチェットのダメ男っぷりを描いたという点においては、製作に携わったイーサン自身による「人ってそんなに強くないんだよ」っていうようなメッセージ、そして何より「憎めない男」チェットへの理解と愛情をひしひしと感じることができ、ある意味すごく潔い作品となっている気がしてなりません。それと、パートナーのジェーン/エレインを演じる Carmen Ejogo(カルメン・イジョゴ)の演技も素晴らしく、彼女なくしてはこの作品は生まれなかったかもしれません。

劇中チェットを演じるイーサンが披露するヴォーカル2曲「My Funny Valentine」「I’ve Never Been In Love Before」は、チェットの持つそれとはまた一味違う「儚げでまるでガラス細工のような」イーサンらしさ溢れる作品となっていて、とても興味深いものがあり必聴ものです。
 


  Ethan Hawke/ “My Funny Valentine”
(Special Trailer from motion picture “Born to Be Blue”)

 

かつて、Mellows の客席の壁に飾ってあったアルバム『CHET』のレコード・ジャケットを覚えてらっしゃるお客様も多かろうと思われます。すでにファンの方も、まだチェットに出会っていない方も、どうぞこの機会に彼の生き方に触れてみるのも悪くはないかもしれません。尚、チェット・ベイカー関連のUP済の記事についてはこちらへ、そして「My Funny Valentine」に興味を持たれた方はこの作品についての過去特集記事へどうぞ。これまでも色々と紹介しています。