Monthly Archives: 7月 2017

Mellow Tunes ~ Vol.126【Toots Thielemans】

暑い日が続いた中、なんだかまるでエア・ポケットに入ったかのような、最高気温が20度台の今日一日でした。列島の遥か南方に発生した複数の台風と気圧配置や前線による、複雑な相関関係から生じた、なんだか夏が一休みした一日となりました。こんな日には、なぜだか北の方角から湖面を渡ってひんやりとした風が吹いてきます。ブログを何年か継続してると、サボりがちな夏季の記事更新が、必ずと言っていいくらい、こんな日にされているから、自分でも不思議なものです。

 

 

「ハモニカおじさん」として世界中の人々から慕われた偉大なジャズ・ハーモニカ奏者の Toots Thielemansトゥーツ ・シールマンス)が亡くなって、この夏(8/22)で一年が経とうとしています。一年が巡るのは本当に早いものです。
こんな涼しい日の夕方にでも聴きたくなるのが、哀愁を帯びたトゥーツのハーモニカだったりするものです。

 


“The Shadow Of Your Smile”  –  Toots Thielemans

 

「The Shadow of Your Smile」 は、1965年の映画『いそしぎ』 (原題:“The Sandpiper”)のテーマ曲として書かれた美しい楽曲として有名で、それはもう沢山のジャズ系のアーティストによるカヴァーがあります。そうですね、最近ではやはり昨年他界した「イーグルス」の Glenn Frey (グレン・フライ)のカヴァーが、個人的にはお気に入りでしょうか。
それにしても、こうして過去記事を見てみると、本当に2016年には多くの大物アーティストが夜空の星となっていきました。ブログ内に新たなカテゴリーRest In Peace [安らかに眠れ]を用意せねばいけないくらいの勢いでした。その点に於いては、「BAD NEWS」に関してですが、今年は少し落ち着いているような気がします。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.125【Clifford Charles / Jeff Golub】

いつもご訪問ありがとうございます。
毎日暑い日が続きますが、皆様くれぐれもご自愛ください。

 

 

さて梅雨明けはしましたが、有権者を愚弄する政権への不信感からか、どうにも国民の胸中にあるこのすっきりしないモヤモヤ感が、夏の暑さと相まって不快極まりない想いなのは、果たして僕だけなのでしょうか。都議選に続き、比較的保守的と言われる宮城・仙台市長選でも、政権与党推薦候補が敗北を喫しました。当然の結果でしょう。誰しも「このままの日本ではいけない」と思うのであれば、それを変えるのは民主国家である以上「選挙」以外に手段はありません。聡明な有権者の皆さんの「一票」の積み重ねでしか、国のあり方を変えることはできないのです。選挙の際は、必ず投票に行きましょう。

 

 

なんだかスッキリとしないこんな時は、メロウなギタリストによる Mellow Tune が、一番の処方箋かもしれません。
Clifford Charles(クリフォード・チャールズ)は英国出身の Smooth Jazz系のギタリスト。日本国内では、知っている人はほんの一握りというところでしょうか。系譜としては、当ブログ内でも多くのアーティストを取り上げていますが、偉大なギタリストである George Benson(ジョージ・ベンソン)の影響を大きく受けたアーティストの一人と言えます。
一方、米国人ギタリストの Jeff Golub(ジェフ・ゴルブ)は基本的にはジャズ・ギタリストとしてカテゴライズされていますが、ジャンルの垣根を越えてロックやブルースの分野でも活躍しました。残念なことに、2年前に59歳で他界しています。ここで取り上げる「Turn Off The Lights」という曲は、かつてフィラデルフィア・ソウルの重鎮シンガーの Teddy Pendergrass(テディ・ペンダーグラス)がヒットさせたあの伝説的なソング・ライティング・コンビの『Kevin Gamble & Leon Huff』による作品です。ジェフ氏のエモーショナルなギター・プレイにぐいぐい引き込まれそうです。

 

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.55【Freddie Ravel】

三連休が明けるやいなや、予想通りの気象庁から「梅雨明け」の発表がありました。最近はこのパターンがなんだか多いような気がしますが、気のせいでしょうか。まあ、季節が進まないと涼しい季節はいつまでもやって来ないので、個人的にはしばらくは酷暑に負けぬよう、なんとか切り抜けたいところです。

 

 

 
 

近隣の湖周辺一帯で、「蓮の花」があちこちで咲き出したとの情報を得、仕事が休みの日に写真を撮りに出掛けました。パッと咲いてあっと言う間に散ってしまう儚くも美しい蓮の花ですが、生産者の方によれば、花が咲いてしまった根っことなる「蓮根(レンコン)」は、その美しさとは裏腹に決して出来がいいとは言えぬものになってしまうそうです。なんとも、それは奥深いお話です。「あんなに綺麗なのに‥」と、誰もがそう反応するそうです。よく知られているように、仏教的な観点からは、死後に極楽浄土に往生し、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を託すという思想があり、「一蓮托生」という言葉の語源になっているそうです。
蓮の花は7月下旬から8月の頭にかけてしか見ることができないので、鑑賞するには今が一番いい時期のようです。

 

 

 

さて今回の「AC Tunes」で取り上げるのは、Freddie Ravel(フレディ・ラヴェル)という米国はLA出身のジャズ・キーボディストの作品です。
過去には大御所のクインシー・ジョーンズはじめ大物アーティストやプロデューサーからのラブ・コールが絶えないミュージシャンで、モーリス・ホワイト率いる Earth, Wind & Fire への参加なども含め、どちらかというと一昔前の表現でいうところの腕利きの「スタジオ・ミュージシャン」の一人と言えるでしょうか。
2001年にリリースされた本人の名を冠したアルバム「Freddie Ravel」に収録された『Sunny Side Up』(意味は「目玉焼き」ですが)は、なんだか梅雨明けにぴったりの、「夏への入り口」のような作品です。どうぞリラックスしてお楽しみください。

 


Freddie Ravel – “Sunny Side Up”
(album: Freddie Ravel – 2001)

 

梅雨明けですねえ。夏ですか・・

 
 

Mellow Tunes ~ Vol.124【Can’t Hide Love】

いつもご訪問ありがとうございます。
7月に入ってからというもの、なんだかんだと慌しい日々が続き、今月になって初めての更新です。たいへんお待たせをいたしました。
先般実施された都議選で、僕が20歳で参政権を手にして以来一度も投票したことのない政権与党が、良識ある都民の皆さんの選択で、歴史的な惨敗を喫しました。いい気味です。国民の感情をないがしろにし、弱い立場の者の気持ちが分からぬ連中に、おおよそまともな政治ができるわけがありません。お坊ちゃま育ちのトップが身内にだけ異常なまでに甘く、国民に何を批判されているかさえも判断できない、学歴だけが自慢の議員ばかり集めていれば、遅かれ早かれこんな事態になるのは、容易に想像できていました。
自分は決して左寄りとかいうことではなく、その時代の与党の暴走を監視させるために、敢えてどこかの野党に大切な一票を投じることに決めています。参政権を手中にした若い世代の皆さんが、その貴重な一票で、政治が変えられるということを忘れないでいて欲しいと思います。なのでこの国を変えたいと思う人は、ちゃんと選挙に行きましょう。
かといってあまたある野党がちゃんとしているかといえば、そうでもありません。先進国家に見られるような「二大政党」による熱い戦いが、自分の生きている間に見られるのか甚だ疑問ではありますが、いつかそんな国家に育ってくれたらいいなと思うこの頃です。

 

 

さて連日真夏のような酷暑が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。時折訪れる近隣のいくつかの公園でも、木々の緑の濃さが深くなるのとは対照的に、「アジサイ」の季節はもう終わりに近づいているようです。間もなく「梅雨明け」のニュースが聞こえてくることでしょう。夏の暑さと湿気と混雑が大嫌いなので、僕にとっては厳しい季節の到来です。正直なところ、夏祭りとかも大の苦手です。なので、頭の中で頑張って「秋風」を吹かせるような、秋冬の景色をイメージしたりしています。毎年この時期にお伝えしてますが、例年に習い、当然ブログの更新もそれなりにスロウ・ペースになりますので、どうかご容赦ください。

 

 

先日ふと昨年亡くなった Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド&ファイア)の偉大なリーダーであった Maurice White(モーリス・ホワイト)のアルバムを聴いていたら、ついでにアースの作品も聴くことになり、個人的には彼らによるご機嫌な「Disco Tunes」よりも、モーリスと一緒に1970年代に多くのメロウで美麗なメロディを作り出した故人のソングライター『Skip Scarborough(スキップ・スカボロウ)』による作品群が、やっぱり好きなんですね。結構そんなご同輩も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介する『Can’t Hide Love』ですが、オリジナルはソング・ライターのスキップ・スカボロウ(Skip Scarborough)が、Creative SourceというLAベースのR&B Vocalグループのために1973年に書き下ろした曲で、アースへの提供作品ではありませんでした。ほとんどヒットしなかった本作はオリジナルのリリースから2年後に、モーリスの眼鏡に適い、ほとんど原曲の雰囲気を残さぬまま、モーリスの手による大胆なアレンジを施したスケールの大きな楽曲へと変貌を遂げました。

 


Earth,Wind & Fire – Can’t Hide Love
(album: Gratitude – 1975)

 

1975年にリリースされ、アースにとって初の全米チャート1位に輝いたアルバム『Gratitude』に収録された『Can’t Hide Love』は、ミディアム・スロウな作品によるアースの魅力をリスナーに対して改めて見せつけることとなりました。
21世となった現代においても、『Can’t Hide Love』は多数のアーティストによるカヴァーやリメイク、そしてHIP-HOP系アーティストによるサンプリング等、本作品が世に出てから輝きが失われることは皆無です。

アースからは少し遅れて、1982年にリリースされた Dionne Warwick(ディオンヌ・ワーウィック)のアルバム「Friends In Love」に収録された『Can’t Hide Love』のカヴァーは数あるカヴァー作品の中でも、とても好感の持てるアレンジに仕上がっている気がします。当時隆盛を極めたスーパー・プロデューサーコンビの Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)と David Foster(デイヴィッド・フォスター)による全面的なバック・アップによって製作されたアルバムには、当時考えられる最高レヴェルのスタジオ・ミュージシャンたちが用意され、それは贅沢な音のつぶてが詰まったアルバムとなっています。本作品の中で、控えめなプレイであるにも拘らず物凄い存在感のジェイ・グレイドン氏のギターの音色にはもう降参するしかないですね。
この頃が、本当に音楽にとって「いい時代」だったような気がしてなりません。

 


Dionne Warwick – Can’t Hide Love
(album: Friends In Love – 1982)

 

どちらにせよ、やはりソングライターである「スキップ・スカボロウ」の才能を抜きには語れない、20世紀に遺された偉大な作品と言えるでしょう。