Monthly Archives: 1月 2018

AC Tunes ~ Vol.63【Christopher Cross】

寒さのピークに伴い、毎年日本経済が停滞する時期の「2月」が、もう目の前まで迫ってきました。空気も澄み切って、空の美しさだけは格別な季節です。

 

 

そんな寒い季節の海の向こうでの恒例行事といえば、【グラミー賞授賞式】と、音楽好きの間では割とHOTな話題で盛り上がる時期でもあります。今回から開催地をこれまでの西海岸のLAから、この時期は極寒の東海岸はNYの「マディソン・スクエア・ガーデン」に移し、現地時間1/28に開催されるとのこと。今回のグラミーは『第60回』と節目の年となるそうで、世界中で売れに売れたアルバム『24K Magic』を引っさげ、もはや主要部門含めなんと「7部門」(最優秀レコード賞/最優秀楽曲賞/最優秀アルバム賞/最優秀R&Bパフォーマンス賞/最優秀R&Bソング賞/最優秀R&Bアルバム賞/最優秀アルバム技術賞)にノミネートされている、『BRUNO MARS』(ブルーノ・マーズ)による受賞が、いったい何部門を制覇するかが気にになるところではありますが、結果を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

そんな話題に事欠かない「グラミー」ですが、今から「37年」も前の「1981年」開催のグラミー賞で、デビュー・アルバム『Christopher Cross』(邦題: 「南から来た男」1979年発売)で、グラミー史上初の「主要4部門を含む5部門」を制覇したのが、時の新人アーティスト、Mr.フラミンゴこと『Christopher Cross』(クリストファー・クロス)でした。
僕らのような50代から上の世代の洋楽好きの方々であれば、誰でも一度は耳にしたであろう、あの「爽やかクリスタル・ヴォイス」で世界中のAOR (Adult Oriented Rock)ファンを虜にしたクリストファーが、昨年12月に3年振りに出したニュー・アルバム『Take Me As I Am』がかなりの話題となっているらしい。

僕の場合、R&B/SOUL/JAZZを初め『BLACK MUSIC』(黒人音楽)はもちろんのこと、学生時代にはこよなく愛聴していた、日本国内では『AOR』(Adult Oriented Rock)と呼ばれ認知されている、『Adult Contemporary』なカテゴリーの音楽も大好物でして、当サイトに於いて『AC Tunes』シリーズを設けているのも、そんな理由からです。
現在日本国内におけるこの分野の権威的な存在であり、音楽ライターであり各種プロデュース業も精力的にこなす『金澤寿和』さん主催のLight Mellow on the Webは、僕も度々訪れる内外でも有名なサイト(ブログ)で、「Adult Contemporary」なカテゴリーにおける、良質な音楽の情報を絶えず提供してくださっている、とても価値のあるサイトです。(金澤さん、当サイトへのご訪問いつもありがとうございます。)今回は金澤氏のサイトで、「クリストファー・クロス」の新譜の内容をしっかりと解説していただいたおかげで、大変興味深く新譜を聴くことができました。

金澤氏のレビューにもありましたが、新譜『Take Me As I Am』はシンガー・ソングライターの作品というよりは、ある意味とても「FUSION」的なアプローチを狙った、クリストファーのこだわりのギター・サウンドにフォーカスを当てた、実に聴き心地の良い、後味のよいアルバムにまとまっているような印象を受けました。少ない「Lyric」と印象的な「フレーズ」を繰り返すことと、ギター・ソロのパートをこれでもかと注入した結果生まれ出た作風が、なんだかこの現代において、強烈な新鮮さを感じました。

 


Christopher Cross – New Album “Take Me As I Am” (2017)
1. “Down to the Wire”
2. “Baby It’s All You”

 

前述のグラミー5部門制覇のデビュー・アルバム『Christopher Cross』(邦題: 南から来た男)のリリース時は、彼のヴィジュアルがレコードの売上げに影響を及ぼす可能性があるとのレコード会社によるマーケティング面での戦略から、しばらくの期間一切メディアに登場しなかったのは、もはや伝説となっています。事実、1983年の初来日時、日本武道館でのコンサートに僕自身も足を運びましたが、当時世界中を席巻していた米国西海岸出身の「West Coast Rock」系アーティストたちとはまったくイメージがかけ離れており、とにかくセンター・マイクの前でまったくアクションを取ることもなく、ただひたすらに歌うこととギターの演奏に集中していたそのステージ・アクトに、ある意味驚きを隠せなかったのを、もう35年が経過した今でも鮮明に思い出すことが出来ます。とにかく、ギターの演奏へのこだわりが凄いというのは、感じましたね。
新作で聴ける彼のギター・ソロからは、20代の半ばで初めて渡米した際、LAはじめ西海岸の高速道路、通称「Pacific Coast Highway」(California State Route 1)をドライヴした際の、生涯見たことのないような「青すぎる雲ひとつない空」や「美しく入り組んだ海岸線」の光景を呼び起こすような、そんな乾いた、そしてレイド・バックした『音』が聴こえてきて、すごく懐かしい気分になりました。青春時代を彼のサウンドで過ごした方も、そうでない若い世代の方も、ぜひ聴いてみて欲しいアルバムです。現在66歳となったクリストファーの、まさに『Timeless』なヴォーカルに、ただひたすらに「感謝」の思いが募ります。

 

[Remarks]
日本国内ではまだ新譜発売の準備ができてないようです。
こちらの「Official」へどうぞ。

 

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Mellow Tunes ~ Vol.150【Boney James】

いつもご訪問ありがとうございます。
一年の内でいちばん寒い季節ですが、温かい珈琲など片手にご覧いただけると幸いです。
 


 

『Boney James』(ボニー・ジェイムス)を当ブログで紹介するのは、たった今過去記事検索をしてみましたが、やはり初めてのようです。昔からお気に入りで長く聴いてきているアーティストでさえ、改めて調べると記事として取り上げてないというケースが、意外と多いことに最近気付きました。今後はそういったアーティストたちにも目を向けて、ご紹介していかないといけませんね。

さて、『Boney James』(ボニー・ジェイムス)に話は戻りますが、グラミーのノミネートにも常連のボニーは、現在の米国を中心とするいわゆる「Smooth Jazz」の分野で、最も人気と実力を兼ね備えたサックス・プレイヤーと言っても過言ではありません。彼のテナー・サキソフォンが紡ぎだす、その独特な「メロウ」で艶のある音色で歌うようにブロウするその様は、まさに「One & Only」な存在といえます。

2015年にリリースされた『Futuresoul』に至っては、Billboard Contemporary Jazz Chart で年間1位を独走し、昨年2017年に発表の『Honestly』もやはり同様に売れ続けました。元々、過去に Isley Brothers / Bobby Caldwell / Randy Crawford 等々、多くのR&B/SOUL系のアーティストのバック・バンドでの下積み時代が長いこともあり、ことBlack Musicへの理解と愛情が、他のアーティストの誰よりも強い気がします。『Futuresoul』などというアルバム・タイトルにしても、ゲスト・ヴォーカリストにR&Bのアーティストを客演させたりしているのも、彼ならではのことで、よく理解できます。

 


Boney James –
1. “Vinyl” (album: Futuresoul – 2015)
2. “Butter” (album: Send One Your Love – 2009)

 

『Boney James』(ボニー・ジェイムス)、これからも目が離せないアーティストのひとりです。

 

 

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Mellow Tunes ~ Vol.149【Stanley Clarke】

新年が明け、帰省ピークの直後で、早すぎる「成人の日」に合わせた三連休の到来で、いまだに仕事モードへ戻れない方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか。「成人の日」は一月の真ん中と、体に染み付いた年代層の僕などは、政府の祝日制定に対してもう疑問だらけです。
さて、日本国民の民族大移動も終わり、いよいよ学校が再開されると、きまって「流感」のシーズン到来です。皆様におかれましても、どうぞお身体ご自愛ください。

2018年になって最初の「Mellow Tunes」となる今回ですが、今年もこれまで同様に時代やリリース時期、そしてカテゴリーにも一切囚われることのない自由気ままな選曲で、ゆるゆるとやっていこうと思っていますので、そのつもりで皆さんお付き合いください。

 

1951年生まれで現在66歳の Stanley Clarke(スタンリー・クラーク)ですが、1970年代になって世に出た当初は、「FUSION」というカテゴリーの呼称がまだ一般的でなく『クロス・オーヴァー』なんて表現されていた時代、Chick Corea (チック・コリア)と組んだバンド「Return To Forever」で世界中にいわゆる「FUSION」ブームを巻き起こした張本人でもあります。いまや世界一のベーシストと称される、早熟な天才 Marcus Miller(マーカス・ミラー)が台頭してくる、少し前の時代の話ですね。ウッド・ベースによるスタンダードなJAZZはもちろん、エレキ・ベースに持ち替えれば、早い時期からのスラップ奏法やギターのようなコード・ストロークが持ち味で、とにかく当時は「斬新」という表現がぴったりのベース職人でした。後にコンビを組むことになる故人の George Duke(ジョージ・デューク)とは、“Clarke/Duke Project” として、1980-90年代にかけて3作ほどアルバムをリリースし、リリースの度に世界中のFUSIONファンに話題を提供し続けたものでした。

今回ご紹介する『Heaven Sent You』は、スタンリーが絶頂期の1984年にリリースしたアルバム「Time Exposure」からの代表作で、ゲスト・ヴォーカリストには当時やはり大人気だった SHALAMAR(シャラマー)のリーダー Howard Hewett(ハワード・ヒューイット)を起用した、 Mellow Funk な大人の雰囲気が香り漂う名曲です。

 

 


Stanley Clarke – “Heaven Sent” (Ft.Howard Hewitt & George Duke)
(album: Time Exposure -1984)

 

そしてこちらは、スタンリー/ジョージ/ハワードが三人揃って久々にチャンレンジした同作品ですが、2013年に逝去したジョージとだいぶウェイトが増加してしまったハワードの様子から、おそらく5~6年前に収録された映像ではないかと思われます。演奏後に「俺たちまだやれるぜ」と語り合い互いをリスペクトする様子が、今となっては大変貴重な映像です。いつも思うのですが、やはり一時代を築いたアーティストとは、そういうものなんだと、改めて見直すことが多々あります。

 


George Duke, Stanley Clarke and Howard Hewett – Heaven Sent You

 

「34年も前」の作品ですが、今の時代に聴いても、とても新鮮に聴こえませんか。こういった大人向けの音楽は、現代ではなかなか耳にする機会が本当に少なくなりました。
そんな価値ある作品群を、今年もいろいろと掘り起こしながらご紹介していければと考えています。

 
Howard Hewett(ハワード・ヒューイット)がスタンリーのアルバムへ客演したものには、こんな作品もありましたね。ハワードのヴォーカル・スタイルと声質に起因するところが大ですが、その「mellowness」ぶりには脱帽ものです。


Stanley Clarke – “Fantasy Love” (Ft.Howard Hewitt)
(album: East River Drive – 1993)

 

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A Happy New Year 2018

新年明けましておめでとうございます。
昨年末にお伝えしましたとおり、数年前より「賀状」によるご挨拶を控えさせていただくようにいたしました。にも拘らず、元旦より多くの賀状を頂戴し、申し訳ございません。
この場を借りて、年頭のご挨拶と代えさせていただきます。ありがとうございました。
2018年が皆様にとって実り多き年であるよう、お祈りいたします。

 

 

気象予報によれば、元旦早々から2018年最大の「スーパー・ムーン」が見られるとの情報を得たので、東西南北が見渡せる広大な公園で音楽を聴きながら、日没直前からじっと待ち構えていました。子供の頃から「初日の出」にはほとんど興味がないので、どちらかというと「日の入り」の方が個人的には好みなのと、タイミングによっては「月の出」も連続して見られるので、そちらの時間帯の方がお得感があるかもしれません。

 

 

太陽が西の空にすっぽりと落ちていくのと時を同じくして、東の空からぐんぐんと「SUPER MOON」のお出ましです。あまりの大きさと明るさに驚きました。

 

 

明日1/2日の方が大きいのが見られるかもしれないとのことですので、新年早々の「月の鑑賞」などいかがでしょうか。

もちろんBGMはこんなのがよろしいでしょう。

 

 

Oscar Peterson and Dexter Gordon – “Polka Dots and Moonbeams”
 

 
名曲『Polka Dots and Moonbeams』は、過去記事でもご紹介していますので、ぜひそちらのヴァージョンもどうぞ。
 

 

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