Monthly Archives: July 2018

Mellow Tunes ~ Vol.176【Brian Simpson】

いつもご訪問ありがとうございます。10日ぶりの更新です。
太陽が照りつける暑い季節の訪れとともに、更新頻度がフェイド・アウトしていくのが、例年の習いの当サイトですが、皆様本当に「お暑うございます」。
未体験ゾーンの「熱波」が少し和らいだかと思いきや、今度は、過去にあまり例を見ない進路で、発生中の「台風12号」が南洋から北上を続けています。週末には列島を通過する進路予想が各方面に出ておりますので、特に西日本方面にお住まいの皆様におかれましては、十分に警戒してください。
世界規模での「異常気象」報道が連日繰り返される2018年の夏ですが、地球上に住まう我々人類は、本気で「CO2」の削減に取り掛からねばいけませんね。

 

さて、米国ではそれなりにポピュラーな「Smooth Jazz」カテゴリーですが、僕の個人的なお気に入りのキーボーディストに「二人のブライアン」がいます。一人はこれまで何度となく作品を紹介している「Brian Culbertson」(ブライアン・カルバートソン)で、もう一方のブライアンが今回2度目のご紹介となる『Brian Simpson』(ブライアン・シンプソン)です。

いずれも白人アーティストであり、米国だけでなく世界的に認知されたとても人気のあるキーボーディスト(ピアニスト)ですが、「ブライアン・カルバートソン」は現在45歳で自身のルーツとなるFunk/R&B/Soulをベースにした作品群やアルバムを多数、コンスタントにリリースし続けています。そしてそれとは対照的に、「ブライアン・シンプソン」は現在57歳となり、もう完全にヴェテランの域に入り、本国米国で本日(7/27)にリリースされたばかりの、ようやくキャリア8作目となる New Album『Something About You』でも、安定感といい実に落ち着きのある大人の印象のプレイが光ります。アルバム・タイトル作品にあたる、1st Trackの『Something About You』は、まさに「白眉」であり「出色」の出来ではないでしょうか。この人の繰り出す極めて「シンプル」な一音一音は、なぜだか心に響いてくるものがあります。
正直なところ僕は苦手で、なぜか米国ではあの「ケニーG」に次ぐ程に人気のあるサックス奏者の、「Dave Koz」(デイヴ・コズ)バンドのキーボード担当であり、バンドの中核となる立場のブライアンにしてみれば、自身のアルバムの製作は後手に回りがちなのか、もっとコンスタントに彼自身のリーダー・アルバムが聴きたいと思っているファンは少なくないはず。まあ、コンポーザーやプロデューサーとしての仕事を軸足としている以上、仕方のないことかもしれませんが。僕にとっての「大人のブライアン」は、過去記事同様に「夏の終わりに聴きたい」アーティストの一人といえるでしょうか。

 


 

もう一人のブライアン「Brian Culbertson」(ブライアン・カルバートソン)の過去紹介記事はこちらへどうぞ。

それではまた次回に、お会いしましょう。
(秋が近づけば徐々にフェイド・インしてきますので、それまでご容赦ください)

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.175【Susie Diamond】

いつもご訪問ありがとうございます。
本当に連日の酷暑で、この先本格的な夏がやってくる8月や残暑の9月はどうなってしまうのか、少々不安です。皆様におかれましても、どうか水分補給と一休みは欠かさにようにお願いします。
そんなわけで、いつもと代わり映えしませんが、すこし涼しげな写真と音楽はいかがでしょうか。

 

 

 

前回UPした「Kenny Rankin」(ケニー・ランキン)が貴重なLIVEでカヴァーしていたJazzスタンダードの『More Than You Know』ですが、やはり改めて聴くと美しくメロウな楽曲だと再認識させられます。作曲は「Vincent Youmans」作詞は「Billy Rose」による本作品については、「Great American Standards」と後に呼ばれることとなる古典的なポピュラー・ソングの数々がそうであるように、出自は米国ブロードウェイ・ミュージカルであり、ミュージカル作品「Great Day」の劇中で女優「Mayo Methot」(マヨ・メソット)によって歌われた作品です。

そういえば、80年代終わりのハリウッド映画の劇中で、この美しい楽曲を素敵に披露してくれたのが、当時のアメリカを代表する女優の「Michelle Pfeiffer」(ミシェル・ファイファー)でした。製作されてからもう既に30年ほど経過する映画『The Fabulous Baker Boys』 [邦題:恋のゆくえ / ファビュラス・ベーカー・ボーイズ]ですが、米国では東海岸のNYに匹敵するくらいJAZZが盛んな西海岸のシアトルを舞台にした、実の兄弟である「Jeff Bridges」「Beau Bridges」(ジェフとボーのブリッジス兄弟)、そしてミシェル・ファイファーが主演の、Jazzと大人の雰囲気が色濃く漂う、素敵な映画です。また、音楽はすべて、当時GRPレーベルを主催して勢いのあった「デイブ・グルーシン」が全面的にバック・アップしているので、音楽を主に取り扱った映画としても、とても質の高い作品となっているのが印象的な映画です。僕は暑い時期になると、なぜだか「一服の涼」を求め、この作品を観返すことがよくあります。
結果としてオスカー(アカデミー賞)は逃がしましたが、この映画が奇跡の作品と後に呼ばれる所以は、3人の演奏と歌唱に一切吹替えがないということによるものです。

 

オーディション会場に遅刻してしまった、ミシェルが演じる「Susie Diamond」(スージー・ダイアモンド)は、その日ラストの38番目の応募者となるわけですが、自ら選んだ作品『More Than You Know』を歌い出した瞬間の「ベイカー兄弟」の反応はいかに….

 


Audition scene from “The Fabulous Baker Boys”(1989)

 


My Funny Valentine – Michelle Pfeiffer
from the motion picture “The Fabulous Baker Boys”(1989)

 

古典の「My Funny Valentine」もやはりそうですが、ミシェルのクールな演技と歌いっぷりは、実にかっこよく、上手いとかテクニックを超えた役者ならではの「表現力」に圧倒されますね。最近はこんな大人の映画作品も減ってきたような気がしますが、よろしければこの暑い夏に、機会があればぜひ鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
(本作品の過去記事はこちらへ)

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.69【Kenny Rankin】

いつもご訪問ありがとうございます。
7月も既に半ばとなりましたが、例年とは比べようもない暑い夏の日が続いています。
西日本豪雨で被災された地域では、地域住民の方々はじめこの三連休を利用して復興ボランティア活動に当たっていらっしゃる皆様方におかれましては、くれぐれも熱中症等にはお気を付けください。
忙しい中であっても時には手を休めて、冷たい飲み物などで喉を潤しながら、ゆったりとしたメロウな音楽を聴きながら、しばしの間クール・ダウンしてください。気持に余裕がないときにこそ、そんなひと時も必要ですから。

 

 

 

さて今日ご紹介する楽曲は、「A.O.R.」(Adult-oriented Rock)という言葉がまだ何処にも存在していなかった1970年代初頭から、自身の出身地である米国・ニューヨークを拠点にマイペースで大人向けの『Adult Contemporary Music』を展開してきたアーティスト、「Kenny Rankin」(ケニー・ランキン)による作品群です。
僕がケニーを初めて聴いたのは、実店舗の「Mellows」がOPENした直後なので、今から7年ほど前になります。後にお店の常連となる、「ジャンルカ」さんというニックネームのお客様よりアルバムを数枚紹介していただいたのが、ケニーとの出逢いでした。奇遇にも大学の先輩にあたる「ジャンルカ」さんは、「UKフォーク・ロック」の権威と言って差し支えないほどの知識を有していらして、カフェのカウンター越しに、ずいぶんと未知のアーティストや作品を教えていただきました。彼の編集したプレイ・リストは、今でも僕の愛聴リストとなっています。閉店後はなかなかお会いする機会がないままですが、お元気でお過ごしだとよいのですが。

 


Track-01: Lost Up In Loving You
Track-02: You Are So Beautiful
Track-03: More Than You Know
by Kenny Rankin

 

残念なことにケニー・ランキンは、2009年に69歳で逝去されていますが、現代になって彼の遺した作品群が、何度目かのリヴァイバル・ブームを引き起こしているようです。
いいものはそうやって、世代・時代を超えて継承されてゆくということですね。

 

 

【雑記】『希望という名の光』

いつもご訪問ありがとうございます。
6月28日以降、西日本を中心に広範囲で記録された、台風7号および梅雨前線等の影響による「平成30年7月豪雨」によって、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災され不自由な生活を余儀なくされている皆様に心よりお見舞い申し上げます。

九州・中国・四国そして京阪神地区から、当サイトへ日課のように毎日アクセスしていただいているブログ・リーダーの方々も少なくなく、また「衣食住」面で困難を極める大変な状況下にも拘らず、スマートフォン等からアクセスしていただいている方も、少なからずいらっしゃるようです。
どうか、一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 

 

大変な状況下に置かれている方々が、少しでも癒されたりリラックスできるような「音楽」をご紹介したり、自分で撮影した「草花や風景の写真」を通して、ほっと一息つけるような時間を共有していただくことが、微力ではありますが今の自分のできる「支援」の一つなのかなと、そんなふうに考えております。

 

 

現在実店舗は存在してませんが、「東日本大震災」が襲った2011年という年に、「cafe Mellows」はそんな熱い想いを持って誕生いたしました。閉店した今では「WEB」という仮想空間の中でしか、訪問していただく皆様を癒したり勇気付けることができませんが、そんなちっぽけな支援でさえ、なにもできないよりはマシだと思っています。なにより「音楽」のもたらす「チカラ」というのは、想像以上に力強いものだと、僕自身が信じているからです。

「東日本大震災」以降、困難な状況下に置かれた人々を救い続ける、敬愛する「山下達郎」氏の『希望という名の光』を被災地の皆様にお届けしたいと思います。

 

山下達郎 『 希望という名の光 』

 

被災された方の中には、今シーズン受験を控えている学生さん、そして受験生を抱えたご家族の方々も沢山いらっしゃることと思います。「ガンバレ」と言葉で言うのは容易いけれど、このCMのように「一歩を信じる」ことから、自分自身の「人生」もそして「復興」も始まるのかもしれません。

 


カロリーメイトCM|「一歩を信じる」篇 [大塚製薬公式チャンネル]
(音楽:山下達郎 『 希望という名の光 』)

 

何度でも何度でも、再生してください。心のよりどころになるのは、大人もいっしょです。

 

 

【雑記】梅雨の戻り

7月に入る直前に、西日本の一部よりも早く、観測史上最も早い「梅雨明け」が発表された関東甲信地方ですが、一昨日あたりから台風の影響もあって、「梅雨の戻り」「戻り梅雨」の現象が起きています。
九州方面から近畿・北陸を経て北海道まで、列島各地で発達した前線が大雨を降らせているようです。
とかく嫌われものの「梅雨」ですが、人の身体にとっては本格的な夏が来る前の、大切なウォーミング・アップの時期であったり、山間部のダムなども大事な水源を蓄えるためには、不可欠な時期でもあります。各地から伝えられるニュースを見るにつけ、自然との付き合い方の難しさを痛感するところです。どうか皆さんのお住まいの地域が、無事であることをお祈りします。

 

 

その一方では、10日近く太陽に水分を奪われ続けていた、沿道やあちこちで見かけられた、もはや瀕死状態となった枯れかけの「アジサイ」たちでしたが、このまとまった雨のおかげで、なんとか一部が蘇生してきました。例年よりずっと早く、もうアジサイの季節は終わってしまったと残念に思っていただけに、ちょっと一安心した出来事でした。

 

遠くロシアで開催中の「World Cup」では、いよいよ準々決勝が始まる頃ですね。
「Best 8」進出の壁が破れなかった日本代表でしたが、強豪国である「世界との差」がいよいよ縮まってきた印象を強く感じた、日本代表の戦いぶりでした。「16強」という決勝トーナメントに残る国々、ましてや「8強」に残るサッカー先進国では、当たり前のように自国のプロ・リーグの歴史が100年を超える国がほとんどですから、日本国内のプロ・リーグ「J-リーグ」が僅か「設立25周年」でしかないという現実を直視した場合、日本のサッカーがどれほどのスピードで進化しているか、賢明な方であれば容易に理解できることでしょう。もちろんそれには、中田英寿選手が海を渡って以降当たり前になった、現在の日本代表に名を連ねる選手たちが欧州を主とする海外リーグへ挑戦の場を移し、それぞれが切磋琢磨してきたその個々の過程が、いよいよ目に見える姿かたちや「結果」となって現われた、そんな大会になった気がします。「なんでダメなんだ」とか簡単に言う方々もいますが、とにかく熟成にはそれなりの時間が必要であり、「ローマは一日にして成らず」ということです。誰に決まるのかまだわかりませんが、新監督の下で次回本大会では「8強」を目指して欲しいものです。
 

さて曲は、「梅雨の戻り」もありましたので、昨年秋の「AC Tunes ~ Vol.61」で一度ご紹介済みではありますが、メランコリックな雨の情景が浮んできそうな、Ronny Smith(ロニー・スミス)『In The Rain With You』をチョイスしてみました。

 
 


Ronny Smith – “In The Rain With You”
(album: Shake It Up – 2017)

 

メロウなギタリスト、Ronny Smith(ロニー・スミス)気になった方はこちらのLINKをどうぞ。