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Mellow Tunes ~ Vol.208【Boz Scaggs】

「これは誰が歌っているんですか?」

実店舗の『Mellows』営業当時、初めて聴いたお客さんから毎日一度は尋ねられたのが、愛する「Boz」が歌う珠玉の「Jazz Standards」の数々。

 

 

こんな底冷えのする季節には、まるで淹れたての温かい「珈琲」みたいに、ありがたい。

 


Boz sings “Jazz Standards”
Track#1 – For All We Know (album: But Beautiful – 2003)
Track#2 – I Wish I Knew (album: Speak Low – 2008)
Track#3 – Ballad of The Sad Young Men (album: Speak Low – 2008)

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.198 【Roy Hargrove ~ R.I.P.】

ここ日本でもそろそろ「冬の足音」が聞こえてくるような、JAZZが似合う季節の入り口の11月2日、ジャズ・トランペット・プレイヤー『Roy Hargrove』(ロイ・ハーグローヴ)の訃報が、世界を駆け巡った。患っていた病気の治療中に、心不全のため米ニューヨークの病院にて逝去したという。享年49歳、またもや「天才」と謳われて久しい一人の「JAZZ MAN」が、若くしてこの世を去ってしまった。

 

 

米国南部のテキサス出身ではあるけれど、1980年代後半から「NY」を拠点とした、ビバップの伝統を継承する正統派プレイヤーとして活動する「Roy Hargroove Quintet」とシンクロしながら、一方では「The RH Factor」名義での「JAZZ」と「HIP-HOP」そして「R&B」との融合を成し遂げたパイオニア的存在でもあり、卓越した技巧も含め、現代のジャズ・シーンの中で最も抜きんでたトランペット奏者だったと、僕自身は認識している。
僕が「ロイ」の「艶」と「色気」のあるホーンの音色に遭遇したのは、若い頃より愛聴し続けている「Boz Scaggs」が2001年にリリースした『Dig』 というアルバムに収められた、それはとてもJazzy & Bluesyな楽曲『Miss Riddle』でのプレイだった。まさに「枯れてゆく男のダンディズムの極致」を表現したイントロそしてソロで聴ける彼のホーンの音色はそれまで聴いたことのあるどのホーン奏者のそれよりも、恐ろしいほどに「Sexy」で「Silky」で衝撃的であり、全身に鳥肌が立ったのを、今でもよく記憶している。(詳しくは過去の関連記事をご覧ください)

 


Boz Scaggs – “Miss Riddle” (ft. Roy Hargrove)
(album: Dig – 2001)

 


Roy Hargroove Quintet – “When we were one” (feat. Johnny Griffin)
(album:  With The Tenors Of Our Time – 1994)

 

自分が生きているうちに、いつかまたJAZZの本場「NY」で演奏を観たいと思える、そんなジャズ・プレイヤーの一人、それが「ロイ・ハーグローヴ」だった。それも叶わぬ夢となってしまい、本当に残念でならない。

 

Rest In Pease, Roy..
どうか安らかに眠れ..

 

“What You Won’t Do For Love” ~ Vol.1【Bobby Caldwell】

以前からずっと考えていたことなんですが、これまで自分が聴いてきたそれは沢山の音楽作品の中で、もはやスタンダードになりつつあるほどに多くのアーティストによってカヴァーされきた特定の作品(楽曲)について、そのカヴァーを検証と言うと小難しいので、まあ単純にその違いを楽しむシリーズを、ゆるゆるとスタートしてみようかと思います。当ブログ内の過去記事のMellow Tunes ~ Vol.12【比較論】で取り上げたバート・バカラックの名曲『The Look Of Love』だとか、2013年~2014年にかけてのMellow なクリスマス・ソングで多くのカヴァー作品を取り上げた『Have Yourself a Merry Little Christmas』などと近い内容の特集になろうかと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。

 

Bobbyそれで初回の作品ですが、『What You Won’t Do For Love』という曲については、当ブログへ訪問していただいている読者の方々にとっては敢えてここで説明することもないでしょう。
そうです、僕と同世代の50代前後の洋楽好きの方なら皆さんご存知の、Boz Scaggs (ボズ・スキャッグス)らと並び、1970-80年代に吹き荒れたAOR(Adult Oriented Rock)を代表するシンガー・ソング・ライターの Bobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)が1978年にリリースした彼の名前が冠されたデビュー・アルバム(その後「イヴニング・スキャンダル」だとか、CD化された際に「What You Won’t Do For Love」と改名)に収められた、世に出てからなんと37年が経過するもはやスタンダードと言って申し分のない、アメリカのPOPS/ROCKの歴史に残る名曲と言えるでしょう。邦題はなぜか当時の世相を反映してか「風のシルエット」となっており、爽やかな印象の軽めの大人向けのロックが売れていた時代の名残といえましょうか。

bobbycaldwellcatinthehatほぼすべての楽器とコーラスまで一人でこなしてしまう、ある意味「完璧主義」なボビーのサウンドとヴォーカル・スタイルはあまりに黒人的であり、当時のレコード会社の戦略もあって、デビュー当初は「SOULやR&B系のブラック・ミュージック界に凄い新人がデビュー」という噂が、彼の当時の活動本拠地であったマイアミから全米中に広まっていったというエピソードは、もはや有名な「伝説」となっています。レコードが売れ出した後に、ボビーが白人であるのを知った多くの黒人ミュージシャンが彼のサウンドと声に「嫉妬した」と伝えられているのも、その後多くの著名な黒人アーティストがこの作品をこぞってカヴァーしていることが、その事実を証明しています。
聴いたことがある方もそうでない方も、さあまずはオリジナル作品を聴いてみてください。素晴らしい作品は本当に色褪せることがないといった見本です。もちろんアルバム全体としても大変にクオリティの高い作品です。

 


Bobby Caldwell / “What You Won’t Do For Love”
(album: Bobby Caldwell – 1978)

 

Caldwell07そんな背景から、リリースから40年近く経った今聴いてもまったく古臭さなど微塵も感じることのないこの輝かしい楽曲は、POPS/ROCK/R&B/HIP-HOP/JAZZ/LATIN/BOSSA等々それは地球上に存在するあらゆる音楽のカテゴリーのアレンジで、今現在もカヴァーされ続けているのです。
現在のボビーはというと、ビッグ・バンドをバックにJAZZのスタンダードを歌うシンガーとしての活動を主としており、初期のサウンドを愛するリスナーの想いとは裏腹に、かつての作風でアルバムを製作する意思はないように思えます。ちょっと残念ですが。

さて、単一の楽曲のカヴァーを集中的に紹介するシリーズなので、オリジナル作品に関する前置きが長くなりましたが、次回以降は YouTube 上に散らばっている、それはそれは沢山の素晴らしいカヴァーをUPしていきますのでどうぞお楽しみに。

ご意見・ご感想などもお待ちしています。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.76 【My Funny Valentine – ④】

昨日から今日にかけて、関東地方をはじめあちこちで何十年ぶりという大雪の一日となりましたが、皆さんいかがお過ごしだったのでしょうか。お仕事の方は、本当に大変な悪天候の中、お疲れ様でした。

Jazz Standard の中でもとりわけクラッシックで美しい作品、“My Funny Valentine” を取り上げてご紹介している企画の第四夜です。

当ブログ内の検索BOXにアーティスト名を入力してみればお分かりの通り、これまでも何度となくご紹介をしてきましたが、僕の Boz Scaggs (ボズ・スキャッグス)の偏愛ぶりは知人たちの間でもよく知られたことです。今回は、そのBOZ が2003年に「Gray Cat Records」というマイナーなレーベルからリリースした 、classic Jazz Standard 作品のカヴァーに初めて挑んだアルバム『But Beautiful』日本国内盤のみにBonus Trackとして収録された“My Funny Valentine”をご紹介します。

 

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Boz Scaggs / “My Funny Valentine” (album: But Beautiful – 2003)

 

かつて Mellows に足繁く通っていただいていた皆さんには、懐かしい記憶がよみがえってきたかもしれませんね。なにせ営業当時は毎日一度はこのアルバム流してましたからね。
こんな寒い雪の日には温かい一杯の珈琲がいつも以上にありがたく感じたりするものです。寒さも今が底ですが、どうか皆様ご自愛ください。

 

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散歩 【フォトログ】

二週続いた三連休も終り、お彼岸が来て、いつもの年のように季節はすっかり秋めいてきました。

先週のことですが、平日の休みの日にカメラを持って湖の対岸まで、ちょっとドライブ&散歩に出かけてみました。以下フォトログですが、少しずつ秋は確実に日を追う毎に深まってきているようです。

 

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曲はボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)が初めてJazzスタンダーズに挑戦した傑作アルバム『But Beautiful』より、“For All We Know”をどうぞ。

 


Boz Scaggs / “For All We Know”  (album: But Beautiful – 2003)

 

Mellow Tunes ~ Vol.44【奇跡の一分間】

“The best minute of my life”

とは、ここでご紹介する YouTube の動画に対する、とある外国人女性のコメントです。

以前に過去記事で3月にリリースされたBoz Scaggsの新譜「Memphis」から、ボズがそれは格好よくカヴァーした“Love On A Two Way Street”という古いソウルの名曲を紹介いたしました。

あまりに素晴らしい楽曲なので、オリジナルの The Moments(後に Ray Goodman and Brown と改名)の作品を YouTube で調べているうちに見つけたのが、こちらの「奇跡の一分間」を収めた映像です。

 

luther live at wembley

 

敬愛する今は亡きLuther Vandross(ルーサー・ヴァンドロス)のことは過去記事で何度も取り上げているのですが、そんな彼がまだ元気だった頃に行われた“Luther Vandross live at Wembley Stadium 1988-89 Tour” を収めたDVDの中のバック・アップ・ミュージシャンの紹介時に、ルーサーのアルバムやツアーのコーラス隊では欠かせぬメンバーとなっていたKevin Owens(ケヴィン・オーウェンス)を紹介した際の、それはほんの一分間の出来事です。
『Ray Goodman and Brown のリードシンガー、Kevin Owens!この曲大好きなんだよ!』と紹介した直後、ルーサーはサビを歌い始め、パートを主役のケヴィンにそっと渡します。それにさりげなく合わせてくるリサ・フィッシャーら女性コーラス陣と一転してコーラスの一員と化したルーサーの黒子ぶり、そしてバックバンドの息の合い方といったら、それはもう奇跡の瞬間です。かつて遅咲きのソロデビュー以前に、デヴィッド・ボウイのバック・コーラスを長く務めたりと、サポートメンバーをとても大切にする「苦労人」ルーサーならではの心配りを窺うことができる貴重なシーンでもあります。

“The best minute of my life”

なるほど、こんな感動的な「一分間」、そうそうあるものではありませんね。ソウル大好き人間にとっては、もう鳥肌モノです。
これで、いやなことも忘れられそうです。(笑)
 

Mellow Tunes ~ Vol.35【心穏かに】

先日ジャズのスタンダードをいとも簡単にさらりと歌いこなしてしまった、Boz Scaggs (ボズ・スキャッグス)の新譜発表のニュースを取り上げましたが、いよいよリリースされました。待望のニューアルバムは、その名も “MEMPHIS”

 

Memphis

新譜の色使いが偶然当ブログとかぶって、ちょっとウレシイ

 

いやはや、本当に BOZ というアーティストには毎度々「いい意味で期待を裏切られるなぁ」って感想ですね。いったい全体どれだけの「引き出し」を持ってるのか、頭の中を覗いてみたいくらいです。とはいえ、以前に Hall & Oates についての記事でも書きましたが、(僕自身はあまり好きな表現ではないけれど)Blue Eyed Soul の先駆けみたいな存在の人なので、新譜については「本当に Soul や R&B をこよなく愛しているんだなあ」という彼の熱い想いがビンビンに伝わってくる作品内容となっています。オハイオ出身・テキサス育ちで、学生時代にスティーヴ・ミラーと出逢いブルース・バンドを組んでいた時代があったり、グラミー受賞の洗練されたAORのお手本とも言われる彼の代表作「Silk Digrees」の中に収録された名曲 “Low Down” にいたっては、グラミーの最優秀”R&B”楽曲賞を受賞してるくらいですから、そのルーツがアメリカ南部のソウルや中西部のブルースにあるというのは、マニアにとってはよく知られているところです。

ここのところレーベルを替えながらも二作続けてJAZZのスタンダードをやりましたから、ちょっと「原点回帰」の意味も含め、今回の “MEMPHIS” に繋がってきたのかと、ファンなら容易に想像がつきます。

それにしても、1944年生まれですから今年で69歳を迎えるこの人のまったく衰えぬ音楽活動への意欲と枯渇しない才能には、賛辞を送るべきではないでしょうか。

そんな Boz が新作の中で取り上げたのは、ちょっとレイドバックした緩く心地よいリズムの Soul Classic ナンバー『Love On A Two Way Street』。花粉はゴメンですが、春の訪れのような心穏かになる耳に心地良い出来映えとなっています。

 


Boz Scaggs / “Love On A Two Way Street”  (album: MEMPHIS – 2013)

 

ちなみにオリジナルの The Moments のVer.はこちら。聴き比べてみるのもまた一興ですね。