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AC Tunes ~ Vol.26【Rick Braun】

9月に入ってからというもの、一雨ごとにどんどん季節が秋に向かっていくようで、なんとも嬉しいことです。昔から、これからは何をやっても「いい季節」と言われますが、僕自身としては最近「秋空」とかばかりだったので、そろそろ違う対象の写真なども撮りはじめたいものです。そういえば、「MOMIJI通信」もそろそろUPしないといけません。

Rick Braunさて今回の「AC Tunes」ですが、前回に続き Smooth Jazz系のアーティストのご紹介です。
Rick Braun(リック・ブラウン)は米国はペンシルヴェニア出身の、トランペット/フリューゲルホーン奏者でありながら、多くの音楽作品のコンポーザー/プロデューサーとしてもその活躍が知られています。来年は還暦らしいので、リリースしているアルバムも本人名義のものと『BWB』というユニット(Kirk Whalum/Sax, Norman Brown/Guiter)での作品なども含めると、もう20作品ほどを発表しているベテラン・アーティストの一人です。
プレイスタイルはやはりR&Bの影響を強く受けた傾向の、なかなかCoolでアーバンな印象の作品が多く見受けられます。ライブでは右手だけでラッパを吹くパフォーマンスがよく見られる、結構技巧派なミュージシャンでもあります。

2001年にリリースされた本人名義としては8作目にあたる“Kisses in the Rain”は、全体的にとてもよくまとまった印象を受けるアルバムで、中でも現代のFusion/Smooth Jazzの基礎を築いたと賞賛される今は亡き偉大なSAX奏者の Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア)へのオマージュともいえる、『Grover’s Groove』(Johnny Brittのcover)の出来は素晴らしいものがあります。

 


Rick Braun / “Grover’s Groove” (album: Kisses in the Rain – 2001)

 

もう他界してから15年が経つ Grover Washington, Jr.(グローヴァー・ワシントン・ジュニア)のことを知らない世代の人たちも多いと思うので、伝説的なVocalist の Bill Withers(ビル・ウィザース)を起用しグローヴァー自身の最大のヒットとなった作品『Just the two of us』(邦題:『クリスタルの恋人たち』)もUPしておきましょうか。国内アーティストでは実力派の久保田利伸氏がカヴァーしていたりしますので、聴いたことある方も多いことでしょう。

 


Grover Washington Jr. / “Just the two of us”  (album: Winelight – 1982)

 

これからの本格的な秋の深まりに寄り添うように、すこしずつですが年代にとらわれることなく、mellow な音楽作品をご紹介していければと考えています。
では次回に乞うご期待。