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AC Tunes ~ Vol.49 【Michael Franks】

今日で、慌しい年度末の3月もお終い。だというのに、季節は冬と春を行ったり来たり。まあ、その辺りの気候的なことも、「別れと出逢いの季節」の演出に一役買っているのかもしれません。

 

 

数日前に時折立ち寄る近隣の公園でちょっと散歩してみたら、植物の世界にはすでに春がやってきていました。例年のことながら、まるで「時計仕掛け」のようで、自然界はすごいなあといつも感心しきり。

 

 

 

 

先日他界した「トミー・リピューマ(Tommy LiPuma」のプロデュースによって、1970年代に一気にブレイクした「Michael Franks(マイケル・フランクス)の「THE ART OF TEA」から始まった一連のヒット・アルバムの数々については、当時のJAZZ/FUSION/AORといったジャンル好きなご同輩であれば、皆さんよくご存知かと思われます。1980年にリリースされた『One Bad Habit』も、トミー氏プロデュースのアルバムの一つですが、その中から一曲『On My Way Home To You』をご紹介。
以前にも過去記事で下の動画を使用させてもらったのですが、僕の記憶が間違ってなければ、New York 市街地のあるマンハッタン島の反対側に位置する「スタテン島(Staten Island)」から、摩天楼を遥か彼方に見る眺めなはず。ずいぶん昔、バッテリー・パーク付近のフェリー・ターミナルから運航してるフェリーに乗りこの島に渡って、結構な数の写真を撮った覚えがあります。それはそうと、すごく素敵なCUTの写真が曲にとてもマッチしてますね。

 

Michael Franks – “On My Way Home To You”
(album: One Bad Habit – 1980)
 

そしてもう一曲は、それまで数作続いてきたトミー氏から一旦距離を置き、新たにプロデューサーとして「Michael Colina」と「Ray Bardani」を迎えることによって新境地を開拓することになった、マイケルの1982年にリリースされた『Objects of Desire』から、メロウなデュエット作品をご紹介。その名も『Love Duet』とタイトルが与えられた本作品は、長い彼のキャリアの中でも燦然と輝くLove Ballad として、古くからのファンにも愛されてきた作品です。(本作は、アルバム・ジャケットに使用された「ゴーギャン」の名画「二人のタヒチの女」で当時話題を呼びました。)

 

Michael Franks & Renee Diggs – “Love Duet”
(album: Objects of Desire – 1982)
 

僕の敬愛する David Sanborn (デイヴィッド・サンボーン)による、アルト・サックス・ソロのイントロから始まるこの作品では、マイケルのジェントルで出しゃばらないいつもの囁くようなヴォーカルに、80年代に活躍したFUNKバンド「STARPOINT」の女性リード・ヴォーカリストだった「Renee Diggs(レニー・ディグス)、のsoft & Mellowなヴォーカルが相対し、そこに当時メロウネスを極めた感のあるサンボーンのアルトが絡みつくその三つ巴の様は、リリースから35年が経過する今聴いても、実に感動的な作品となっています。