Category Archives: Cafe & Music

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.7【ブナ】

梅雨時になると例年、雨に濡れた新緑が色濃く際立つこの時期特有の『信州の森』になぜだか手招きされそうになってしまいます。
以前に過去記事で、この雨の季節に一度は訪れたい「信州の素敵なカフェ」の特集をしたことがありましたが、同じように感じる方が沢山いらっしゃるようで、開設以来間もなく13万アクセスを数えようとしている僕のブログの記事中、この時期もっともアクセスの忙しい記事となっているようです。「信州のカフェ」と検索しただけでも、信州在住で本も出版されている有名なカフェ・ブロガーの方のブログの次に、ヒットしてしまうほど、なんだか多く読まれているようです。自分のお店がなくなってしまった今では、嬉しいような恥ずかしいような、なんとも表現しにくい心境ではありますが、紹介させていただいているのはどれも素晴らしいお店なので、ご参考になれば幸いです。

そんな雨の季節、ふと森の中で聴きたくなるような素晴らしいインストゥルメンタルの曲があるので、ぜひ紹介させていただきたいと思います。

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新緑のブナの森  (フリー画像集より)

 


『ブナ』(instrumental) 作曲:玉置浩二・安藤さと子 / (album: スペード – 2001)

 

何かとお騒がせな方ではありますが、2001年に約半年間の時間を掛け、軽井沢の自宅兼スタジオで収録された名盤「スペード」に収録された、当時の奥様と共作の作品で、目を閉じて聴いているとまるでブナの森の中にいるような錯覚に陥りそうなくらいです。僅か「1分30秒」というとても短い作品ですが、それはそれは丁寧に作りこまれた美しい楽曲だと思います。この曲に続く『君だけを』も素晴らしく優しいバラッドなので、ぜひ聴いてみて欲しい作品です。

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.6【素敵なハーモニー】

僕の知人が、どうやら少ししんどいことがあって元気がないらしい。

つい先日は、湖畔に車を停め、トゥーツ (Toots Thielemans) のハモニカの音色に包まれながら本を読んでいたという。

ならば、ついでにこんなのもおすすめしたいな。

トゥーツの優しいハモニカとエヴァンスの繊細なピアノの旋律が生み出す極上のハーモニー。
 

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Bill Evans and Toots Thielemans / “This Is All I Ask”   (album: Affinity – 1979)

 

少しは元気が出ただろうか・・

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.5【ナベサダな気分】

いやあ、梅雨入りしたとはいえなんとも梅雨らしくない毎日で、しかも今日は暑い一日でした。

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なんだかちょっと体調を合わせていくのが難しいこの季節ですが、今日なんとなく聴きたくなったのが「ナベサダ」こと日本が世界に誇る Jazz サックス・プレイヤーの渡辺貞夫さん。おっと若い世代の方が勘違いするといけないので断っておきますが、僕も大好きなハイ・テンションな役者の「アベサダヲ」さんではありませんよ、念のため。さっきウィキペディアで調べてみたら、ナベサダさんは今年でなんと80歳。もちろん現役バリバリで先月5月にはブラジル録音の新譜『Outra Vez / オウトラ・ヴェス ~再び~』をリリースと、ほんとにお元気で息の長いジャズメンですね。

確か80年代の終わりごろだったかな、渋谷の東急文化村のこけら落しの記念コンサートで、滞在先のNYから帰国したばかりのナベサダさんが、とても質の高いライブを披露してくれ、「やっぱりNYでやってる人はちょっと違うな」とビビッたのを、今でもよく憶えています。チケット代はそれなりだったけど、それ以上の価値がありました。

そんなナベサダさんの数ある作品の中からチョイスした一曲はこちら。
『If I’m Still Around Tomorrow』はあのロバータ・フラックを vocal に迎えた、素晴らしいバラッドです。彼女がフィーチャされた数曲の出来映えもあいまって、この曲が収録された『RENDEZVOUS(ランデブー)』は、おそらくナベサダさんのキャリアで最大の売上を記録したはずと記憶しています。なにせビル・ボードのジャズ・チャート「2位」でしたからね。これはたいへんな記録であり功績です。(ん~ん、その時の1位が誰のどんな作品だったか思い出せない・・)

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Sadao Watanabe Feat. Roberta Flack / “If I’m Still Around Tomorrow”
(album: RENDEZVOUS – 1984)

やっぱり、ロバータ・フラックの声には癒されますねえ。ナベサダさんもそうですが、ベテランってスゴイですよ。

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.4【The Rainbow Connection】

『水無月』『六月』『6月』そして『JUNE』と、
どの文字の表記を見ても、思い浮かぶのはやはり『梅雨』であり、【雨の季節】ですよね。

仕事がお休みの今日は、所用を済ます前にいつもお世話になっている隣町の床屋さんへ散髪に。
日本列島のあちこちで、記録的な早い時期での「梅雨入り」が宣言されたとはいえ、今日は雨のない暑~い一日となりました。

しばらくの間家でくすぶっていたNIKONを連れ出したので、走りながらふと見つけたこの季節の表情をちょっとだけ切り撮ってみました。

 

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キイロのサクラのハッパ

 

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いわゆる「葉桜」ってやつですが、花が散った後も人々の目を楽しませ、
暑い日には陰をつくる、実はすごい働き者。ありがたいことです

 

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シェード効果絶大です

 

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はて…なんて名前の花なんだろう?
花にお詳しい方がきっとコメントくださるでしょう

それは 『ドクダミ』ですよ~!って、メロウズの常連さんからメールでご連絡いただきました。

ありがとうございました。

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アジサイだけは、雨を待ちわびているようです

 

というわけで今日はちっとも梅雨らしくない一日となりましたが、本格的な雨の季節はこれから。
過去記事でも一度取り上げましたが、こんな季節に聞きたくなるカーペンターズ「二つあるうちの一曲」をご紹介いたしましょう。
いつの時代に聴いても癒されますねえ、カレンの声には。

 

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The Carpenters / “The Rainbow Connection”   (album: As Time Goes By – 2001)

 

お気に入りの傘でも持って、近くの公園の雨に濡れたアジサイを愛でに行くのも悪くない。
憂鬱になりがちな雨の季節を、そんな風にちょっとだけ「軽やかな気分」にさせてくれる、貴重な一曲です。
 

Mellow Tunes ~ Vol.48【雨の気配】

ここのところ新シリーズを続けて3度もUPしましたので、そろそろMellowなものにちょっと戻ろうかと思います。

毎日仕事でつくば市内まで車で通勤しているのですが、もともと市内のいたるところに緑が多い場所とは認識していますが、やはりこの5月から梅雨時にかけての季節の新緑の眩さと美しさといったら、ある意味特別な感じがするのは僕だけでしょうか。
 

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通勤途中でほんのちょっとだけ寄り道して、筑波大のキャンパスに通じる小道の脇に車を停めて、風にさわさわと葉っぱを揺らす森の木々たちを下から見上げ深呼吸を一つしてみると、マイナスイオンだとかフィトンチッドが肺の隅々まで行き渡るようで、なんだか少しHappyな気分になりました。これから降り出してきそうな雨の気配も感じられ、五感が急に刺激されるような感覚を憶えました。「やっぱり雨の森の中は妙に居心地がいいんだろうな・・」なんて、後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。

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「早く降ってきたらいいのに」
そんなふうに思いながら、車のiPodでこの曲を選曲してみました。


kool & klean
は東欧はウクライナ出身のサックス・プレイヤー Konstantin Klashtorni が率いる Smooth Jazz のユニットで、メロウで心地よいリズムとかグルーブが延々とそして淡々と続いていくような印象の作品をリリースし続けています。僕は欧米各国のマニアのブログや Internet Radio を通じて多種多様な情報を収集しているのですが、どうやらこちらのアーティストの作品は日本国内では未発表で、Amazonなど配信での音源しか入手できないようです。そういう意味では、アーティストも受難の厳しい時代です。

 

Kool & Klean

Kool & Klean / “It Will Rain”
(album: kool & Klean Volume III – 2012)

 

もうそろそろ「雨の季節」ですね。
梅雨寒の日に雨に濡れた緑をボーっと眺めながら戴くあったかい珈琲って、ほんとに「最高の一杯」だったりするんですよね。僕としては、実はいちばん好きなシチュエーションですね。

あっ、美味いの一杯淹れてこようかな・・

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.1【Shout to the Top】

前回お知らせの通り、新シリーズの記念すべき第一弾です。
前述しましたように、これまでなかなか取り上げたくても「mellow」であるかどうか等の判断によりUPを躊躇していた作品を、これからこの「新コーナー」にてバンバン取り扱っていこうと考えています。

で、初回のご紹介作品はこちら。
The Style Council (スタイル・カウンシル)は、僕ら50歳前後の世代が青春期(古い表現?)を過ごした時代の、ある意味「アイコン」的な存在の英国が世界に誇るバンドと言って差し支えないと思います。
彼らの追及するその時代のサウンドの質や勢いも凄かったですが、同時に「まるでギリシャ彫刻のよう」と度々形容されることも多かったリーダーのポール・ウェラーのルックスやファッションなども相乗効果となって、彼らが80年代後半に見せたその快進撃は、我々の世代にとっては未だに色あせることなくいつも心の片隅に住み着いているような気がしています。過去記事でも一度素晴らしい作品を紹介してますので、よろしければご覧ください。

 

our favorite shop

 

“Shout to The Top!” は、相方のミック・タルボットのいつもながらのメロディックなピアノプレイや曲の持つメリハリの効いたビートやリズムの印象とは裏腹に、つい先日他界された「鉄の女」と呼ばれたサッチャー前首相が在任中当時の英国の格差社会に鋭く切り込んだ、社会性のメッセージを強く打ち出した作品です。ポール・ウェラーは前身のパンク・バンド「The Jam」時代から英国のバンドらしくずっと社会に対する若者や労働者階級の代弁者となってきたような人ですから、まあ自然な流れなんでしょうね。ああそういえば、後年大きな話題となりましたが、あの佐野元春氏もこの曲に大きくインスパイアされた作品を発表したりしてますね。いろいろ揶揄されたようですが、佐野氏の“Young Bloods” もとても好きな作品です。

 


The Style Council / “Shout To The Top!” (album: Our Favourite Shop – 1985)

 

薀蓄はともかくとして、若い頃から自分を奮い立たせたりしなければいけない時や、「気持ちを上げていくぞ」って時に、決まって車の中やヘッドフォンで大音量で聴く機会の多い、そんな元気の出る作品です。
個人的なことですが、いよいよ僕自身にとっての「第三の人生」の幕開けです。ガンバリマス。

 

「新企画」考案中・・・

自分で言うのもちょっとお恥ずかしいのですが、「新企画」考えました。
「音楽」「珈琲やスウィーツ」を融合した居心地のよいカフェを体現した “cafe Mellows” では、開業する以前から閉店後のこれまでも、マスターであった僕のこのブログを通じて、あくまで自分の独断と偏見ですが、カテゴリーという垣根を越えてたくさんの音楽を紹介してきました。いつの間にかシリーズ化してしまった『Mellow Tunes』やら『優しい音色』等々、色々ございますが、お店の名にちなんだあくまでどこか「メロウ(mellow)」な印象のサウンドや楽曲に囚われざるを得ない部分がありました。これは実店舗に置き換えても同じことで、いわゆるRockにしてもFunkDisco調のちょっと賑やかでUPな曲調のものは、営業時間には一切店内で流すことはありませんでした。まあ、それも「こだわり」のひとつでしたので仕方なかったのですが。

そしてこうしてWEB上でかつてのお客様や遠く離れた地にお住まいのブログ読者の方々と繋がっている現在、これまでのように「メロウ(mellow)」であり「スロウ(slow)」であることに、あまりこだわり過ぎることもないのではと、最近になって思い始めました。歳のせいでしょうか。(笑) 事実これまでも、「この作品取り上げたいけど、ちょっと曲調に勢いがありすぎるかな・・」とか、そんな理由からブログUPを躊躇したケースは枚挙に暇がありません。

例えばこんなアーティストの作品とか "Gaucho" by Steely Dan

例えばこんなアーティストの作品とか
“Gaucho” by Steely Dan

そこで、僕ら40~50代の世代かそれ以上の方々が理屈抜きに楽しむことができ、尚且つ僕らの子供たちを含む若い世代に「伝えたい」そして「聴いて欲しい」音楽を中心としたコンテンツを、【Masterの今これが聴きたい】というカテゴリーでその時々で思い付いた作品などを、ジャンルだけでなくリズム、テンポ等にこだわることなく、シリーズとして紹介していこうというこれまた勝手気ままな「新企画」となる予定です。もちろん、これまで通り当ブログにおけるメインストリームは、あくまで『mellow』なものであることに変わりはありません。

また、これまでは一切広告抜きでブログを運営してきておりますが、基本的に音楽を紹介しているサイトであるがゆえ、CDの通販や配信サービスを実施しているサイトへのリンクを、今後追加するかもしれません。読者の方々より、「記事で取り上げているCDを購入したいので、ダイレクトLinkがあると便利なのですが」というご要望も以前から多くいただいておりますので、これを機に導入するかもしれません。あくまで目立たず、さりげなくですが。

これまで以上に、その分野にお詳しい読者の方々からもまたそうでない方からも、ご意見やご感想をお寄せいただけるようになると、こちらとしてもたいへん面白くやりがいも出てきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

Mellow Tunes ~ Vol.47【雨の日だけどSunnyな曲を】

土曜の休日出勤だけど、久しぶりの雨模様だ。
職場へ向かう途中、車のiPodで『雨』に相応しい曲を探そうとしたけれど、いつものことなので「ちょっとつまんないな」と思い直し、正反対の曲を探す。
「そうだ、あれしかないよね。」と自分に言い聞かせるようにして、古い Bobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)の曲を検索する。

cary on

 

“Sunny Hills”
タイトルは太陽で眩いイメージだけど、実際は米国マイアミで老後を過ごす老人たちの暮らしや人生を歌っている、なんとも表現が難しい印象の作品だ。多くのミュージシャンが尊敬し、僕も偏愛する Steely Dan から多大な影響を受けたと本人も後に語っている、もうリリースされてから30年も経ってしまう名曲中の名曲だ。

 


Bobby Caldwell / “Sunny Hills” (album: Carry On – 1982)

 

アルバムのバックを固めたミュージシャンはTOTOの面々。悪い訳がない。