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Mellow なクリスマス・ソング ~ 2017 Vol.9【Bobby Womack】

師走でご多忙な折、皆様いつもご訪問ありがとうございます。
寒気団が列島を広く覆っています。ブログ・リーダーの皆様も、特に雪国にお住まいの方々におかれましては、通勤・通学等で外出される際はくれぐれも事故や怪我の無いよう、十分にお気をつけください。

 

 

家から一歩出ると、外の世界はもう「冬色」で埋めつくされてきた印象が強く、「太陽光線」のありがたみを感じます。クリスマスも年末も、もうすぐそこまで来ているのを実感する今日この頃です。

さて2017年 Ver.の「Mellow なクリスマス・ソング」も、あっという間に今回で第9夜となりました。前回は僕にとっての『Queen of Soul/R&B』として不動な位置を占める「Chaka Khan」(チャカ・カーン)をご紹介しました。ということで Vol.9 の今回は、あくまで自分自身にとっての、男性アーティストである『King of Soul/R&B』によるクリスマス・ソングを取り上げようと思います。

1944年に生まれ、3年前の2014年に70歳で他界した『Bobby Womack』(ボビー・ウーマック)は、「The Last Soul Man」(1987)というアルバムを過去にリリースしていることからも想像できるほど、Soul/R&B だけでなく Gospel/Doo-Wop/Funk/Blues/Jazz そしてRock&Roll まで、およそ「Black Music」(黒人音楽)をルーツに持つすべてのカテゴリーの音楽において、大きな影響力を及ぼしそして今後も永遠にリスペクトされ語り継がれていく偉大なアーティストであることは誰もが認めるところでしょう。あれだけの功績と代表作品を持った、「伝説のソウル・マン」であるボビー・ウーマック氏のことを簡単に紹介するのはとても困難を極めるので、敢えて割愛させていただきます。ごめんなさい。

キャリア晩年に近い頃の1999年に、自身としては初めてリリースした Holiday Album 「Traditions」の1st Trackとして収録された唯一のオリジナル・クリスマス・ソングである『Dear Santa Claus』ですが、曲の冒頭のMCをよく聴いてみると「この曲を7-8歳の頃に書き始めた」と喋っていることから、なんとも早熟な天才音楽家だったことを想像させます。

 

Bobby Womack – “Dear Santa Claus”
(album: Traditions – 1999)

 

優しさいっぱいの愛が溢れる本作品は、スタンダード(古典)作品のカヴァーばかりが収録されたアルバムの中でも、極上の「オリジナル」楽曲としての仕上がりで燦然と輝いているのですが、見逃してはいけないのが、11曲目に “Dear Santa Claus (Children’s Version)” が収録されていることです。歌うはなんと、ボビー氏の孫娘の「Cheyenne Womack」(シャイアン・ウーマック)。幼いながらも、もうなんという表現力なんでしょうか。僕の敬愛する「松尾潔」さんがよく言うところの「Bloodline」、つまりは「血統」であり「系譜」というものを、強く強く意識せざるを得ない、「お爺ちゃんの作品」のそれは見事なカヴァーとなっております。「Soul Music」の奥深さを感じる素晴らしい作品です。

 

Bobby Womack ft. Cheyenne Womack –
“Dear Santa Claus (Children’s Version)”
(album: Traditions – 1999)