web statisticsblog statistics

Mellow Tunes ~ Vol.201【Ami Nakazono】

いつもご訪問ありがとうございます。
12月に入ってあっという間に1/3が過ぎ去ってしまいました。「暖冬」と予想されたこの冬の気候も、ここ数日に限って言えば「この冬でいちばんの冷え込み」のニュースが列島の各地から届いています。でも、12月生まれの僕にとっては、こんなキリッとした冬らしい空気感は、むしろ嫌いではありません。見るもの、そして聴くもの全てが、他の季節よりも明らかに五感に訴えてくるからかもしれません。

 

 

さて、「クリスマス・ソング特集」を早々と終えましたところで、そろそろ普段のペースに戻ろうかと思います。当サイトのレギュラー企画である『Mellow Tunes』シリーズも、11月下旬に「Vol.200」を数え、今回「Vol.201」を迎えるにあたり、女性JAZZサキソフォン・プレイヤーの「中園亜美」さんをご紹介しようかと思います。以前に、若い頃からよく聴いていた「Candy Dulfer」(キャンディ・ダルファー)を取り上げようとして結局まだ取り上げていなかったので、おそらく女性のサックス奏者としては、この方が初めてのご登場ということになります。
所属先 (VEGA Music Entertainment)による、彼女のプロフィールは下記の通り。

中園亜美 Pprofile:
1986年長崎生まれ鹿児島育ち。福岡第一高等学校音楽科卒業。
洗足学園音楽大学Jazz科からBerklee音楽大学へ編入。サックスをWalter Beasleyらに師事。
2009年卒業後、N.Y.を拠点にアメリカ、ヨーロッパでサポート・ミュージシャンとして活動。
2014年より東京に拠点を移し、ソロとしての活動を本格的にスタートさせる。
2015年10月サウンド・プロデューサーに「安部潤」を迎え、VEGA Music Entertainmentよりアルバム『Make It Happen!』を発売。タイのHitman Jazzからも同時リリースを行い、同年バンコクやチェンマイとジャズフェスへも参加する。
2016年8月には世界配信シングル「She’s Home」と「World Connection」をリリース。2017年4月米・ワシントンDCにある老舗ジャズクラブBlues Alleyでの単独ライブを成功させる。クラシックのバック・グラウンドと本場アメリカNYで磨いたセンスの二つを持ち合わせソプラノ・サックスをメインとした次世代を担うサックス・プレイヤーの一人として日本のみならず世界で活動中。

プロフィール中にもありますが、彼女が主として扱う「ソプラノ・サックス」の音色は、実に「Silky」であると同時に「Sensual」で美しい響きを感じます。そしてスピード感のある楽曲の時に「アルト」で聴かせる「Funky」な音色には、米国滞在中に師事していたという「Walter Beasley」の姿が目に浮かぶよう。また、女性プレイヤーによるアルトの演奏で、10代の頃から長らく敬愛する「デヴィッド・サンボーン」の「音色」を意識させてくれたのは、おそらく僕にとっては彼女が初めてで、とても嬉しい体験でした。

当サイトでも常にサポートさせていただいている、音楽プロデューサー「松尾潔」さんの中学時代の同級生でいらっしゃる、キーボード・プレイヤーであり音楽プロデューサーである「安部潤」さんをサウンド・プロデューサーに迎え、2016年8月に世界配信されたシングルの『World Connection』は、彼女の作品の中でも僕の最もフェイヴァリットな、それはもう「Super Mellow」な作品です。ぜひお聴きください。Live Ver.の安部さん(Key)のソロ・パートも、なんともクールでカッコイイ。ライヴならではの演奏の魅力です。

 


Track-1: Ami Nakazono – “World Connection”
Composed by Ami Nakazono,Jun Abe
Ami Nakazono(Soprano Saxophone),Jun Abe(keyb,bass,progaramming),
(Single Released: 2016.08.12)
Track-2: “World Connection” Live at Blues Alley Japan in 2017

 

そして、2015年にリリースされたデビュー・アルバム『Make It Happen!』に続き、こちらが今年2018年4月にリリースされた2作目の、『The Real』からのアルバムタイトル作品とトレイラーです。今年中に取り上げねばと思っていて、このタイミングとなってしまいましたが、「いい音楽に出逢うのに、早いも遅いもありません」。出逢ったこと自体が、人生を豊かにしてくれるものです。

 


Ami Nakazono | The Real -Short Ver.- (Official Music Video)
Ami Nakazono “The Real | Album Digest” (Official Video)
(Album Released: 2018.04.25)

 

中園さんですが、いちばん直近のお仕事では、先日リリースされた「松尾さん」プロデュースによる「JUJU」のジャズ・アルバム『DELICIOUS~JUJU’s JAZZ 3rd Dish〜』の「I Didn’t Know What Time It Was」の曲中で、ソプラノ・サックスでのソロパート任されています。
尚、彼女のアルバム2作品で共同プロデューサーを務める「安部潤」さんについては、また別の機会にご紹介するつもりです。そうそう、「菊池成孔」さんのプロデュースで新境地を開拓した「市川愛」さんもですが、この方も含めまだまだ紹介できていないアーティストが沢山いらっしゃって、少々反省気味の2018年の暮れです。

それではまた、次回にお会いしましょう。