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Soft & Mellow って知ってますか?【Ray Parker Jr. & RAYDIO】

 

またまた台風が二つもやって来て、いよいよ秋の到来近しといった関東地方です。涼しくなるのはいいですが、これ以上の災害がないことを祈ります。

いきなりですが、“Soft & Mellow” という言葉を聞いたことがありますか?
おそらく40代後半からそれ以上の年代の方でないと、初めて耳にする言葉かもしれませんね。
Soft & Mellow とは、1970年代から80年代初期の頃まで、黒人音楽の中ではどちらかというといわゆるオシャレでゴージャスな大人向けのサウンドを聴かせるミュージシャンやアーティストたちの、一つのジャンルというかカテゴリーの表現として使われてました。小さなレコード店などでは、このカテゴリーにちょっと大人向けのROCK / FUSION / JAZZ など訳もなくごっちゃに分類されていることがありましたね。よくありがちですが、いわゆる「和製英語」に違いないと思いますが、当時勢いのあったレコード会社の面々が作り出した呼称なんでしょう。

 

 


RAY PARKER Jr & RAYDIO / “A Woman Needs Love” [1981]

 

その分野の代表選手と言っても差し支えない、Ray Parker Jr. & RAYDIO のサヨナラホームラン的なスーパーヒット作の “A Woman Needs Love” を紹介します。レイ・パーカーJr.RAYDIO(スペルがミソ)を解散して以降、あの大ヒットお化け映画の「ゴースト・バスターズ」のテーマ曲でその後世界中に知られることになりますが、あれは彼本来のメロウなミュージシャンの姿ではなく、ちょっと残念なカタチで認知されてしまったことが悔やまれます。ギターのテクニックにおいても、cutting の技術は相当にレベルが高く、当時スタジオ・ミュージシャンでも敵わないといわれてましたね。

ちょっとフェロモン出しすぎな感じもありましたが、当時の黒人音楽の世界では特に珍くはありません。なにせ『ソウル界の杉良太郎』とか表現されたり、そこは“Soft & Mellow”なんですから。それでいいんです。
当時高校生だった僕は、このメロウな曲を聴いたのを契機に、深い深いBlack Music の世界へと堕ちていくのでありました…  以来もう30年、ですか… 現代ではこういう音楽って、なかなか見つからないんですよね。

70年代後半~80年代後半までは、ほんとにこんなソフトでメロウな音楽が米国内だけでなく世界中の街に溢れていましたっけ。秋の夜長に、ちょっと懐かしめのメロウなサウンド。月でも眺めながら聴くのも、悪くないかもしれません。傍らには温かい珈琲でもお酒でも、お好みでどうぞ。