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信州滞在記 その1

昨日から、所用で長野市内に滞在しています。

日曜の夕方と月曜日に人にお会いする約束があったので、高速料金が上限\1,000が適用になる、昨日日曜日に長野入りしました。桜満開の関東地方から北上してきた僕のイメージでは、どうやら桜前線はまだ碓井峠を越えていない感じですね。

それよりまずびっくりしたのが、高速道路のガラガラな状態です。先日軽井沢の「ばおばぶ」のマスターから連絡いただいた際にある程度は伺ってはいましたが、震災と原発問題の影響をもろに受け、本当に観光客の姿が見受けられません。特に被害のなかった地域の方々においても、こんな状況下ではなかなか皆さん「観光はまだちょっと‥」といった心境なのでしょうね。それもよーく理解できますが、観光で成り立っている地域の経済にとっては、かなりの予想外のダメージとなっているのを、世界的な観光遺産「善光寺」のおひざ元のここ長野市でも実感できます。

北信地域でも、東北地方同様に被災され非難所暮らしを余儀なくされている方々がいらっしゃるという現実が、災害規模の比較からあまり首都圏のメディアでは取り上げられていません。被災された地域の皆さまには、謹んでお見舞い申し上げます。ここ現地での募金程度しかご協力できず心苦しいのですが、東北地方の方々同様に、前を向いて立ちあがっていく勇気を持っていただけたらと思います。

 

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上信越道・佐久平PAから残雪の浅間山南斜面方面を望む  日曜だというのにPAもガラガラです

 

そんな中で昨日、長野オリンピックのスピードスケートの会場となった「エム・ウェーブ」周辺が異常な渋滞と若い世代を中心とした人ごみで埋め尽くされていたので、いったい何があったのか、あるいはあるのか、困惑していたところ、週末の土・日で「Mr.Children」のコンサートがあったそうです。僕より若い世代の方が聴く音楽だと感じているので、ウチでは長男以外はほとんど聴くことはないのですが、「ミス・チル」ってやっぱりすごい人気なんですね。
地元の方の話によれば、こちら長野では古くからの慣習で、雪どけの春に合わせるかのように、まるで桜の花が一気に咲くように沢山のイベントが待ってましたとばかり実施されるそうです。なるほど、北国や雪国ではそういった話をよく聞くことがありますが、こと活力を持て余した若い方たちにとっては、ほんとに待ちに待った春の到来なんだと思います。気持ちはよくわかります。

 

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裏腹に30代以下の若い観客で溢れかえったエム・ウェーブ周辺

 

滞在中のホテルも、ミス・チル効果で特別料金設定なのか、いつもより少々高めの料金設定でした。それも仕方なしですね。そんなことより、早くこちら長野も元気を取り戻してもらわないといけませんからね。善光寺の参道沿いの商店街も、そんなミス・チル効果で久々に活気を取り戻したとのことで、少しほっとしました。
人生の節目節目でダメになりそうな自分を度々救ってくれた、僕の心の故郷・大好きな『信州』が元気がないのは、寂しい限りです。頑張れ信州!って感じです。

 

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最近よくお世話になっている THE SAIHOKUKAN HOTEL 古き良き宿です

 

昨日・今日の滞在時間をフルに活用して用事は済ませたので、明日は早めに「善光寺さん」にお参りして、途中軽井沢に立ち寄ってありがたい珈琲をいただいて、帰路につく予定です。

 

小布施の「BUD」さんはタイミングが悪く定休日なので、今回は残念ながらお邪魔できませんでした。来週は東日本大震災で被災した方々を支援する「TRIO’」という日本屈指のモダンジャズ・ピアノトリオのライブがも催されるとのことです。タイミングが合えばぜひ僕も見に行きたかったのですが、今週土曜は予定があり本当に残念です。今度ゆっくりと、改めて小布施にも立ち寄らせていただこうと思っています。

そしてその頃には、愛する『信州』がもっと元気になっているよう願うばかりです。