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優しい音色 Vol.11【 追悼編 / Whitney Houston】

定休日の今日、目覚めの遅い朝に、目覚まし代わりにスイッチを入れたTVの情報番組が、「Whitney Houston」(ホイットニー・ヒューストン)の訃報を伝えていた。
「48歳って、いくらなんでも、まだ若すぎるじゃないか...」思わず独り言をつぶやいてしまった。彼女がファッションモデルからシンガーに転身し、彗星の如くブラック・ミュージック界に躍り出た26年前(1985)のあの頃、飛びぬけた歌唱力で世界中の人々を驚かせたのに、たまたま同じ年齢だった僕にとっては、すごい22歳がいるもんだと感服した記憶がある。

『波乱万丈』。文字通りの人生だったようだ。映画デビュー作の『ボディ・ガード』で脚光を浴びた直後に、一時期は飛ぶ鳥を落とすほどの人気絶頂期のボビー・ブラウンと結婚したのはよかったが、彼からのDVをはじめその後の人生は混乱続きで、以降あまりスポットライトを浴びることはなくなっていった。なんとか復活してもらいたいと思える、数少ない実力派の黒人女性シンガーであっただけにひじょうに悔やまれる。
「薬物」への依存が死因のひとつとも推測されているそうだが、あまりに数多くの偉大なミュージシャンやアーティストが、それらによって人生を悲しいかたちで終えていくことに、ただただ悲しく残念でならない。

若かった20代のあの頃、いちばん好きだった彼女のあの曲を、追悼の意味を込め、今日は一日中ずっと聴いていようと思う。

合掌


Whitney Houston / “Saving All My Love For You”
邦題:すべてをあなたに (album: Whitney Houston – 1985)
*ジャケット写真は当時のアナログ12インチシングル版より
【音量を少し上げてお聴き下さい】

Saving All My Love For You 歌詞(訳詞)