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Mellow Tunes ~ Vol.136【Jamie Cullum】

季節も徐々に秋めいてきました。
昔から「なんとかと秋の空は変わりやすい」と言われるけれど、ここ数日の間で、政局が大きく動き始めました。日本史的に見れば、まるで「関ヶ原」前夜のような雰囲気じゃありませんか。
新勢力に対する批判が多くあるようですが、「HOPE」(希望)というものは、たとえ「絵に描いた餅」であれど、「ないよりあった方がいいのでは」、と自分は考えます。そして、どんな組織であれ、最初はみんな「烏合の衆」であることに変わりはありません。その段階を経て盤石になっていくものです。一強だからこそ、チェック機能が麻痺し、子供でも分かるような理不尽なことが罷り通って来たことに気付かない程、日本国民は馬鹿ではありません。

 

 

長期政権を委ねられているドイツのメルケル首相はもちろんのこと、先進国で女性の宰相や大統領選出が実現できていないのは、いったいどこの国でしょうか。米国・イタリアそして我が国日本くらいのものです。父親や爺さんの威光を借りて過保護に生きてきた「お友達」「身内」が大好きな坊ちゃん政治家よりも、よほど肝が座っているように見受けられます。
つまりは、遅ればせながらいよいよそういう変革の時代が、この国にもやってきたということです。どんな事柄であれ一時的な混乱は仕方のないことで、いつかは収束するもの。大きく時代が変化するタイミングがやってきたわけですから、選挙権のある国民は全員投票するくらいのつもりでなければいけません。
仕事の関係もありますが、ちなみに僕はいつも簡単・らくちんな期日前の「不在者投票」です。とてもありがたい制度なので、もっと多くの皆さんに利用してもらいたい制度ですね。言いたい事がある人は、投票という義務を果たすべきです。未来に向けて、きちんとした二大政党制を築いていくためには、通過せざるを得ないステップなのだと、自分は思います。

 

 

Jamie Cullum(ジェイミー・カラム)もこんな秋から冬に向けて、そのヴォーカルに触れたくなるようなアーティストの一人です。英国出身のジェイミーが学生時代に取り組んだJAZZのスタンダードをカヴァーしたデビューアルバム『Heard It All Before』は、1999年ちょうど彼が20歳の頃に発表されました。童顔で知られる現在は38歳となったジェイミーですが、現在のようなオリジナル・スタイルが顕著な歌い方とはちょっと違って、当時の若さ故の荒削り感がかえって初々しい印象の、「ピアノ・トリオ」によるアルバムです。そんな中から、JAZZスタンダードの中でも僕も大好きな『My One and Only Love』を取り上げます。

 


Jamie Cullum Trio – “My One And Only Love”
(album: Heard It All Before – 1999)

 

ここ3年くらいはニューアルバムのリリースから遠ざかっているようですが、そろそろ新作の発表が待たれます。

また過去記事で、ジェイミーが担当した、Clint Eastwood(クリント・イーストウッド)主演映画『Gran Torino(グラン・トリノ)』のテーマ曲を取り上げています。映画同様に大変素晴らしい楽曲ですので、興味のある方はぜひご覧ください。