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Mellow Tunes ~ Vol.140【Roy Ayers】

いつもご訪問ありがとうございます。
初冬のような寒気が入ってきてますが、皆様風邪など召されぬよう、くれぐれもご自愛ください。

季節が秋そして冬へとシフトしてゆくにつれ、自然と音楽もスロウでメロウなものが似合うようになっていくものです。珈琲も美味しい季節がやってきましたね。Soul Classics の「Slow Jams」が心に沁みるよいシーズンの到来です。

 

 

 

今日取り上げる Super Mellow Tune は、これまでも何度かご紹介している、米国JAZZ/FUNK界きってのヴィブラフォン奏者でありながら渋いヴォーカルで聴衆を魅了する「Roy Ayers」(ロイ・エアーズ)と Carla Vaughn(カーラ・ボーン)によるデュエットでのカヴァー作品です。
1957年に Sam Cooke (サム・クック)が放ったR&Bの名曲『You Send Me』は、Soul Classics の中でも定番中の定番です。本作品は、アレサ・フランクリンをはじめ沢山の世界中のアーティストによってカヴァーされてきていますが、ロイ・エアーズによってアレンジが施された本作品は、比較的オリジナルに近い他のどのアーティストのヴァージョンとも違っていて、ストリングスやコーラスもロマンティックなデュエットのために、かなり凝ったものに変貌を遂げています。
9分近い長尺な編曲も決して嫌味にならず、ずっと永遠に続いていてほしいグルーブと艶のあるコーラス・ワークに、もはや溺れてしまいそうなくらいです。1978年のレコーディングですが、本当に美しいサウンドが普通にそこかしこに溢れていて、それらを拾い上げては聴き、いちいち感動していたような、そんないい時代だった記憶があります。ここ数年に見られる、「メロディが大切にされていた」80~90年代のサウンドのリヴァイヴァル傾向は、僕らのような世代にとっては嬉しい限りです。

 


Roy Ayers & Carla Vaughn – “You Send Me”
(album: You Send Me – 1978)

 

今年で77歳になった「生きるレジェンド」のロイ・エアーズですが、演奏活動もまだまだ現役バリバリで、頻繁に来日もされてますね。興味も持たれた方は、どうぞ過去記事もご覧ください。