Masterの今これが聴きたい ~ Vol.21【Daft Punk】
- 2015.03.20
- "Masterの今これが聴きたい" series
前回の「Masterの今これが聴きたい~Vol.20」で紹介した Bruno Mars もそうですが、これまで敢えて取り上げてこなかったようなアーティストや作品をチョイスしているのがこのシリーズの特徴といえば特徴です。以前記事にも書きましたが、店舗営業当時の店内でプレイする音楽はお店の名にちなんだあくまでMellowでありSlowな感じの作品を中心に選んでいましたので、正直それなりに気を遣ったものでした。一方このコーナーでは「時代」や「流行」そして「カテゴリー」にとらわれることなく、ただシンプルに自分自身が「今これが聴きたい!」と感じたアーティストや作品を思い切って取り上げることができるのがミソなんです。まあそんなことはどうでもいいですね。
ライブやPVで見られる金属マスクを被った、1999年9月9日のコンピューターの爆発事故によって「アンドロイド(ロボット)」になってしまったという彼らのエレクトロ・ポップは世界的な大流行を見せ、2013年リリースの4thアルバム『Random Access Memories』で翌年2014年のグラミー賞でノミネートされた5部門すべてを制覇するといった快挙を成し遂げたのは、世界中で大きな話題となりました。
世界の大都市におけるクラブ・シーンで流行しているダンス/ハウスも含めた現代的な Euro Beat/Pop のような「 テクノ系」のサウンドが個人的にはすこぶる苦手なのですが、このアルバムでは最新のコンピュータ・テクノロジーと職人(スタジオ・ミュージシャン)たちの技術が素晴らしい状態で共存しているように感じられ、ぜひ聴いたことのない方々にも一度 YouTube 等で視聴してみて欲しいと思います。
さてご紹介の楽曲はというと、DJやプロデューサー業を本業にしている米国人の Todd Edwards(トッド・エドワーズ)をなんとヴォーカリストとして起用してしまった『Fragments of Time』。1970~80年代の西海岸で流行ったサウンドの記憶を呼び覚ますような軽快な響きで、印象的なギタープレイは前出のナイル・ロジャースではなく「Paul Jackson Jr.(ポール・ジャクソン Jr.)」によるものです。これからの季節にぴったりの作品じゃないでしょうか。
Daft Punk / “Fragments of Time (feat Todd Edwards)”
(album: Random Access Memories – 2013)
またこの作品を制作した際のことを、ヴォーカル兼プロデュースで参加したトッド・エドワーズが語っているエピソードが印象的でした。興味のある方はどうぞ。
-
前の記事
Masterの今これが聴きたい ~ Vol.20【Bruno Mars】 2015.03.19
-
次の記事
Masterの今これが聴きたい ~ Vol.22【Marron 5】 2015.03.21