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Mellow Classics ~ Vol.30【Blackstreet】

いつもご訪問ありがとうございます。
仕事がお休みだった今日、風もない晴天だったので、いつもの公園でウォーキングを兼ねた散歩へ出掛けた。
園内ではあちこちに「梅の花」の綻びが見受けられ、やはり「春」がもうそこまでやって来ているのを、じんわりと実感する。花という花が見当たらない真冬の間、殺風景な公園の中でひとり気を吐く「寒椿」や「山茶花」たちも、そろそろ主演の役目を終える頃。お疲れさまでした。

 

 

4月に来日予定の「Teddy Riley」(テディー・ライリー)の情報を耳にして以来、ここのところかつて若い頃に沢山聴いた『New jack swing』(ニュー・ジャックス・ウィング)のアーティストたちの作品を聴いている。そんな中でも、やはり「N.J.S.」の創始者と崇められる「テディ」が『Guy』に続いて率いた『Blackstreet』の作品群は、リリースから早四半世紀が経過しようとしているにも拘わらず、2020年の現代に聴いても唸る作品ばかりだ。
歌唱力に定評のある「Dave Hollister」(デイヴ・ホリスター)そして「Levi Little」(リーヴァイ・リトル)が脱退し、新たに「Eric Williams」(エリック・ウィリアムズ)と「Mark Middleton」(マーク・ミドルトン)の二人が新加入後にリリースされた二作目のアルバム『Another Level』は、あの絶賛されたデビューアルバムのまた更に上を行く、まさに「別次元」のアルバムとなって、1996年に世に放たれた。
「テディ」のビートのみを模倣するだけの多くの物真似フォロワーの登場に嫌気がさしたのか、アルバム『Another Level』には、数多くの「ミディアム/スロウ」な楽曲群が収録され、格の違いを見せつける結果となった。またそれは、「テディ」がただの優れた「トラック・メイカー」では収まらない、稀代の『メロディ・メイカー』であることを十二分に証明していた。そんな優れた一級品の「スロウ・ジャム」の一曲、『I Wanna Be Your Man』は、ソウルの「クラッシック・マナー」で彩られた「Old School」の香りを漂わせる普遍的なナンバーだ。どの作品においてもそうだけれど、「サンプリング」ネタがどうだとか、そんな次元の問題ではない。R&B/Soul 史に残る傑作中の傑作アルバムなのだから。

 


Track 1: I Wanna Be Your Man
Track 2: Taja’s Lude (Interlude)

Blackstreet
(album: Another Level – 1996)

 

『Taja』はテディのお嬢さん。現在は有名なダンサーとして活躍中とのこと。

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.29【Blackstreet】

いつもご訪問ありがとうございます。
冬の寒さもピークの二月ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウィルスやインフルエンザと、なにかとネガティブな話題のニュースばかりですが、せっかくご訪問いただいたからには、しばしの間「メロウな音楽」で心を開放してみてはいかがでしょうか。

 

 

1980年~90年代に世界を席巻した感のあった、その当時の「R&B/Soul」ミュージックのサウンドが近年リヴァイヴァル・ブームとなってから久しいですが、このムーブメントの傾向はどうやら本物のようです。
「メロディ」や「グルーヴ」がとても大切にされていた印象の強かったその時代のサウンドを、リアルタイムで体験してきた僕らの世代にとっては、とても懐かしくまた歓迎すべきトレンドで、なんだか理由もなくニヤついてしまうような気分です。ご同輩の皆様にはご理解いただけることと思います。

世界的な「Disco/Funk」ブームからより洗練されたアーバンな「ブラック・コンテンポラリー・ミュージック」の盛り上がりの余波を受けつつ、「ブラック・ミュージック」全般の人気が全盛期を迎える準備が整ったタイミングともいえる80年代後半に、彗星の如く登場したのが「Teddy Riley」(テディー・ライリー) でした。彼が先駆者として世に広めていった、それまでの「Soul Music」とは一線を画す斬新な「R&B」のカタチである、『New jack swing』(ニュー・ジャックス・ウィング)と呼ばれるそのサウンドは、瞬く間に当時の若者たちを中心に時代を飲み込んでいきました。後に「Hip-Hop」が勃興してくるきっかけにも繋がる、まさに「Big Wave」と呼ぶべき現象でした。
そんな天才アーティストの「テディ」がグループのメンバーとして在籍していた『Guy』の活動終了に伴い、90年代に入って新たに編成したグループが『Blackstreet』でした。『New jack swing』は典型的な打ち込みのシャッフル・ビート(スウィング・ビート)と重厚なグルーヴで成り立つサウンドであったものの、そのカテゴリーのパイオニア的存在であった「テディ」の創造するサウンドには、それらと相反するような「極上のスロウ・ジャム」作品も存在していたのが、他の模倣的なアーティストとは決定的な違いでした。2020年になった現代において、レジェンドとして再評価をされるというのは、その辺りにも理由があるのだと思います。

リリースされた4作のアルバムの中でも、1stアルバムの後半に配置されたメロディックなトラック群の中でも、ひと際キラリと光る存在の「スロウ・ジャム」が、今回取り上げる『Tonight’s The Night』です。

 


“Tonight’s The Night” – Blackstreet ft.Tammy Lucas
(album: Blackstreet -1994)

オリジナル・ヴァージョンのリリース以降、多くの Remix ヴァージョンがこれまで出てきているようですが、やはりオリジナルがいちばん好きですね。さりげないホーンの入り方なんかにしても、もう鳥肌もののJazz のエッセンスを感じます。やはり奥が深いですよ、この方の創造する音楽は。

 
そんなテディが4月に来日し、『Billboard Live』の大阪・東京・横浜の3か所で、今回はなんと「New Jack Swing All Hits from Guy and Blackstreet」と銘打ち彼が生み出した名曲の数々を惜しみなく披露してくれる、とのこと。
 
その【来日直前特別講習】として、現在『日比谷ビルボード夜間授業』の一環として開催中の『松尾潔のメロウな夜間授業 〜R&Bの愉しみ〜』の特別講座、『テディ・ライリーと「ニュー・ジャック・スウィング」』の開催が、来る4/6に予定されています。チケットはもう残り少ないようですが、興味のある方はぜひご参加されてはいかがでしょうか。

 

 

 

【お知らせ】[ブログ更新通知] 開始のご案内

いつもご訪問ありがとうございます。
二月に入った途端に、急に真冬の寒さがやって来て、びっくりされていらっしゃる方も多いことと思います。

さて、以前からお伝えしていますように当サイトでは、運営者である僕自身の考えで、Twitter / Instagram / facebook 等「SNS」との連動を、あいにく実施しておりません。というよりも、「SNS」自体をやっておりません。ご不便をおかけいたします。
それ故以前から、「更新通知」サービスのようなものがあると有難いのですが、といったご要望がございましたので、この度ようやく「実装」させていただくこととなりました。

「PC」でご覧になっている方は、右側ウィジェット部の「最下部」の、「スマホ」または「タブレット」でご覧の方は、ページ(画面)の「最下部」にある、【ブログ更新をメールでお知らせ】の「リクエスト・フォーム」にご自分のメールアドレスを記入の上、【登録】ボタンをクリックしてください。
すぐに、ご指定のメール・アドレス宛に下記のような「購読登録」案内のメールが届きますので、水色の【フォローを確認】ボタンをクリックしてください。

 

 

すると、「購読サイトを管理」するページに移動します。購読指定したこちらのサイト名が登録されていればOKです。(特に何もしなくて大丈夫です)
最後に、もう一度確認のための「登録完了メール」が届きます。これで登録完了です。

その後は、ブログが更新される度にメールが届きますので、お時間のある時にでも、サイトへご訪問ください。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.28【ORIGINAL LOVE】

いつもご訪問ありがとうございます。
陰暦の二月「如月」とは、「寒さで着物を重ね着すること(着更着 – きさらぎ)」が語源というのが、定説だそうですが、確かにイメージ的にも体感的にも、やはり「二月」というのは寒さのピークであり、春を迎える直前なので、尚更そんな印象が強いようです。

最近記事をUPする度に、「暖冬」「でも冬らしい寒さ」だとか、そんな言葉を繰り返し使っている気がします。それくらい、僕が住む地域でもまだ一度も雪が降っていないこの冬の気候に、「はて?」と首を傾げがちですが、気候変動に嫌でも関心が向かう今日この頃です。

 

 

ブログの開設からちょうど10年になりますが、いつもこの「極寒」の時期に取り上げたいと思っていながらもずっと機会を逸していた、ちょうど24年前の明日(2/05/1996)にリリースされたこの作品をご紹介しいたします。
 
僕らの世代では、圧倒的な知名度を誇るバンド『ORIGINAL LOVE』が、事実上『田島貴男』氏のソロ・ユニットになってリリースされた最初の楽曲が、今回取り上げる『プライマル』です。
二月の都会の冬景色と、シンプルなメロディーと切ない歌詞で構成された楽曲で彩られた Music Video には、田島氏の世界観がよく表現されていて、1996年にリリースされてから24年が経つ現代に聴いても、その普遍的な美しさは変わることを知りません。

 


プライマル / オリジナル・ラブ
(Released: 2/05/1996)

 

そしてこちらは、バンド時代の『ORIGINAL LOVE』が1993年に放った、国内POPS史上屈指の名曲『接吻 -kiss-』。ROCKだけでなく「SOUL/BLUES/JAZZ」等、黒人音楽からも多大な影響を受けて育った彼らの音楽性が見事に開花した、世界に誇れる水準の楽曲の完成を見た、と申し上げたところで、異論を唱える人などいないことでしょう。

 


接吻 -kiss- / ORIGINAL LOVE (PV)
(Released: 11/10/1993)

 

やはりというか、つまるところポピュラー・ミュージックにおいては、音楽を聴くのが生身の人である限り、「Love Song」には敵わないものです。どちらも、永遠に錆びつくことなく、未来永劫語り継がれていくであろう、「大人のための音楽」です。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.249【J. Brown】

いつもご訪問ありがとうございます。
「暖冬」と言われるだけに、ここ数日春めいた陽気で、先日運転中に車窓から「菜の花」を見かけてしまい、ちょっとびっくり。いやあ、いくらなんでも南房総じゃないんだし、しかもまだ新年明けたばかりだし・・と、いろいろ自分に言い訳を探しても、これが現実なわけで、「地球温暖化」について真剣に向き合わねばと再考してしまう、今シーズンの「冬」の現実です。
 

 

さて、米国の「R&B/Soul」に特化したサイト『SoulTracks』から、定期的にメールマガジンが配信されてくるようになって、これまでよりはずっと最新のニュースが入手できるようになってきました。
今年注目のアーティストとして紹介されていたのが、デトロイト出身の男性シンガー・ソングライター『J. Brown』の『Moon』という作品。どうやらもともとは、「John Brown」名義での活動時期があったようなので、アーティスト名を改めてのリ・スタートということなんでしょうか。

 

J. Brown – “Moon”
(Single Released on: 2020-01-17)
 

こんな素晴らしくメロディックな「Slow Jam」を聴かせてくれるアーティストの登場は、個人的にはとても歓迎すべき傾向ですね。「EP」などよりも、遅かれ早かれいずれは出るであろう、「アルバム」に大きく期待したいところです。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.27【Mint Condition】

冬だというのに、昨日から天気が不安定な日本列島。
「雪景色」を期待する子どもじみた自分と、「雨でよかった」と、ホッとする大人の自分が、心の中で複雑に入り混じる。

 

 

こんな寒い冬の雨の夜には、「メロウ・クラシック」のスロウ・ジャムがよく似合う。

 


Mint Condition – “Tonight”
(album: Life’s Aquarium – 1999)

Keri Lewis 作曲による美しいメロディに乗った、「Bobby Caldwell」『Do for Love』のサンプリングが、ひたすらノスタルジックで素晴らしい。

 

 

 

【雑記】Coffee Break ~ Vol.7「Hello, My Friend !」

なんて素敵な投稿動画。

幼い少年たちから教わることは、計り知れない。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.248【松尾潔のメロウな夜間授業 [第3回]】

いつもご訪問ありがとうございます。
今週月曜日(1/20)に開催された、第3回『松尾潔のメロウな夜間授業』〜R&Bの愉しみ〜『ホイットニー・ヒューストンと「クライヴ・デイヴィス」』に出席するため、東京ミッドタウン日比谷の「ビルボードカフェ&ダイニング」へ行ってまいりました。残念ながら12月開催の「第2回~スティーヴィー・ワンダーとモータウン・レコード」編には多忙につき参加できませんでしたので、昨年の11/18に催された初回の公演「ベイビーフェイスと<メロウという名の魔法>」以来、今回で二度目の参加です。

 

 

初回と同様に、お集まりになった面々はやはり圧倒的に50代が中心。全講座通しで参加を予定されていらっしゃるような、熱心な「松尾さん信者」の方々で、今回も会場は超満員でした。

 

 

出典:abc – THE VIEW

3回目にして、もはやこの授業の基本である、アーティストの出自から始まり、今回はすでに故人となっている「ホイットニー」だけに、死に至るまでの彼女の駆け足で過ぎ去った人生とまるで寄り添うかのように、愛情たっぷりな松尾さんのお話が進んでゆきました。松尾さんが言う「光が強いと影も濃い」という言葉の通り、スターとして、また一人のアフリカン・アメリカン女性として、彼女のローラー・コースターのような人生に対する、松尾さん独自の切り口からの考察には、驚きと共に深い共感を覚えました。遺された彼女の楽曲の数々を、授業参加者全員がまるで慈しむかのように聴き入りながら、大物プロデューサー「クライヴ・デイヴィス」とのデビュー以前の邂逅から、グラミー前夜の死去に至るのまでの、長いようで短かかった彼女の生涯に、深いため息をつかれた方も少なくなかったことでしょう。

途中、ミュージカルで活躍されている「エリアンナ / Eliana」さんが飛び入り参加で、人生でもっとも影響を受けたアーティストの一人だという「ホイットニー」の『Greatest Love Of All』をアカペラで披露してくれて、参加者一同そのパフォーマンスに感動しきり。
そして更には松尾さんの盟友でもあり、国内のHip-Hopムーブメントの魁として知られるラッパーの「K DUB SHINE」さんが登場し、プロデューサーとしての「クライヴ・デイヴィス」の手腕に対する評価や、レーヴェルの栄枯盛衰であるとか、音楽ビジネス全般について彼独自の深い考察をロジカルに披露してくれ、こちらも大変勉強になりました。

後半の終盤には、恒例となった「TOP-20」のカウントダウンがあり、マチュアで和やかな雰囲気の中で授業は終了しました。
終演後には、「松尾さん」とすこしお話ができたこともあり、僕自身にとっても大変有意義な第3回の授業となりました。
 
以下は、松尾さんがご自身の Twitter にUPしてくださった、当日の【Whitney Houston – メロウTOP20】です。

個人的には、二人とも自分と「同学年」である「ホイットニー」と「ジョージ・マイケル」のデュエット曲If I Told You That』であるとか、特筆すべきは彼女の晩年にあたる低迷期に発表されたとはいえ「美メロ」なナンバー『One Of Those Days』に至っては、やはり「松尾さん」でしかチョイスできないような「他にはない」オリジナルな選曲集となっています。『One Of Those Days』Music Video には、今後の夜間授業でも登場予定の『ロナルド・アイズレー』がほぼ共演に近いかたちで出演していたりと、映画「ボディーガード」(原題:The Bodyguard)では全くもって伝えきれなかった「ホイットニー」の真の魅力を伝えるという意味においては、彼女にとっての最高傑作映画ため息つかせて』(原題:Waiting to Exhale)の有名なシーンをオマージュした Music Video に、往年のファンは皆むせび泣くしかありません。

映画『ため息つかせて』(原題:Waiting to Exhale)は、Amazon Prime Video でも、確か¥200以下で視聴できたはずなので、観賞を逃された方もまた観ようかなという方も、ぜひご覧になることをお薦めします。観ていただければ、なぜ松尾さんがあれほどまでに映画「ボディーガード」に対してちょっと手厳しい対応をされたその「真意」を、きっとお分かりいただけることでしょう。『I Will Always Love You』がちょっと苦手な僕は、松尾さんの意図するところが、とってもよく理解できましたので。
余談になりますが、そうですねぇ、昔から「Black Music」つまりは「黒人音楽」と呼称されるカテゴリーの音楽を、長いこと聴き続けていると、それは「米国」という国そのものが持つ「陰」の部分の悲しい歴史を、遡って知る必然性が出てきますね。「R&B/Soul」であれ「Jazz」であれ、これはもう避けて通れない、そして最低限知っておかねばならない、過去や歴史を探求する道程でもあるわけです。
平たく表現するのであれば、ホイットニーが「ボディガード」という映画に主演するにあたり、嫌でも対峙することになった「アフリカン・アメリカン」で破格の成功を収めた一人の女性としての「存在意義」というか、それこそ「ソウル(魂)」という「アイデンティティ」の在り方に、松尾さんは思い切って言及されたのだと、僕自身はそんな風に理解を深めました。

当日参加したくてもできなかった全国の多くの「メロ夜」リスナーの皆さん方の為に、全てカウント・ダウン形式で「YouTube 動画」による「プレイ・リスト」を編集させていただきました。よろしければ、どうぞご鑑賞ください。

 

 

『松尾潔のメロウな夜間授業』【Whitney Houston – Mellow TOP 20】

 

「Whitney Houston」関連の過去記事では、ホイットニーの主に初期の作品で関わったプロデューサー「KASHIF」「Michael Masser」なども取り上げております。ご興味のある方は、よろしければご一読ください。

 

次回の「松尾潔のメロウな夜間授業 〜R&Bの愉しみ〜」は
第4回 2/17(月)『キース・スウェットと「ニュー・ジャック・スウィング」』
です。