Monthly Archives: August 2019

Mellow Tunes ~ Vol.232【Kirk Franklin】

いつもご訪問ありがとうございます。
日中はまだまだ暑い日が続いてますが、陽が沈むとどこからともなく涼しい風が吹き始める頃。

 

 

厳しかった今年の夏とも、そろそろお別れ。「秋風」の吹き始める頃からが、R&B/Soul系の音楽にとっての、いわゆる「Best Season」だというのは、当サイトへ頻繁にアクセスしてくださっている皆さんにとっては、言うまでもなく「暗黙の了解」みたいなものですね。

今回の「Mellow Tunes」では、当サイトでも応援させていだいている音楽プロデューサーの「松尾潔」さんの、とある対談記事に名前の挙がっていた複数のリコメンデッド・アーティストの中から、『Kirk Franklin』(カーク・フランクリン) をご紹介します。

R&Bやソウルなど黒人音楽を聴いてきた方々であれば、特定のアーティストに限らずとも、誰もが一度や二度は「ゴスペル」を聴く機会が、これまで何度となくあったことと思います。「Hip-Hop」に対する僕の個人的な苦手意識はともかく、1990年代に「Hip-Hop」が台頭してきてから、「R&B/Soul」だけでなく「Funk」「Jazz」など、およそ「BLACK MUSIC」(黒人音楽)と呼ばれるすべてのカテゴリーにもたらした、その大きな影響は計り知れません。
「Christian Music」という商業的にも確立されたカテゴリーが存在し、その分野のスターがちゃんと存在するのが、本来「多様性」を受容することを美徳とする、多民族国家である米国の音楽マーケットの懐の深いところです。まあ、近年の国家のリーダーはその優れた「寛容さ」さえも排除しようと躍起になっているのが、甚だ残念でなりませんけれど。
アフロ・アメリカンの宗教的な歴史と供に寄り添うように、古くから存在する、いわゆる伝統的な「ゴスペル」ミュージックに、より洗練されたアレンジが施されたサウンドや、「Hip-Hop」の要素を取り入れたスタイルである「Urban/Contemporary Gospel」というモダンで新しいフォーマットで、過去に14度のグラミーも獲得してきている筆頭アーティストが、『Kirk Franklin』その人と言えるでしょう。これまでのオーソドックスな「ゴスペル」のイメージを覆し、新たな次元を目指す彼の存在は、とても貴重だと思います。なんと言っても、「リズム」が「メロディ」が「グルーヴ」が、ずば抜けていますね。こんな教会が傍に在ったら、誰もが足を運びたいと思うんじゃないでしょうか。そんな内容の Music Video に、感心しきりです。

 


Track 1: “Love Theory” (Official Music Video)
Track 2: “Ok” (Live Performance)
Track 3:  “F.A.V.O.R.” (Live Performance)

Kirk Franklin (album: LONG LIVE LOVE – 2019)

 

作年亡くなった「アレサ・フランクリン」など、今も昔も「Soul/R&B」で活躍してきたビッグ・ネームのアーティストには、出身地の教会のクワイアで幼少の頃より歌い始めたというルーツを持った、「ゴスペル」出身のアーティストが少なくありません。「ゴスペル」というカテゴリーの音楽を聴く度に感じるのは、教会のホールで大人数による大編成のクワイアで、「歌うこと」をとことん突き詰めた人たちの、宗教的な背景を持ったその力強さや熱量には、やはり到底適わないという感情です。また同時に、「人間の声が最高の楽器」なんだという事実を、まざまざと見せつけられるのも、このカテゴリーの音楽を聴いたときに感じる「真実」だと思うのです。

来年早々には、50歳を迎える「カーク・フランクリン」ですが、そんなアーティストとしての円熟期を迎えている彼が、来月9月中に来日公演を行うとのこと。詳しくは下記の、松尾さんの対談記事へアクセス。今年の秋の「billboard Live」には、『Babyface』を筆頭に大物の公演が目白押しだそう。まさに秋の大収穫祭といったところでしょうか。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.21【Earth, Wind & Fire】

いつもご訪問ありがとうございます。
昨年に引き続き猛烈な暑さを伴った今年の夏も、ようやく過ぎてゆこうとしています。
陽が落ちて夕闇に包まれる頃になると、いつしか「秋の虫の音色」が聴こえてくる時期になりました。

 

 

1970年代に世界中を席巻し、「R&B/FUNK/SOUL/DISCO」といったすべての BLACK MUSIC のカテゴリーの垣根を越えて、まさに一世を風靡した SUPER BAND の筆頭はといえば、『Earth, Wind & Fire』のことを指すといっても語弊はないでしょう。
「September」「Boogie Wonderland」に代表される彼らの活動後期に目立った「DISCO / DANCE」チューンのヒット作品群などよりも、活動初期にあたる時期の「FUNK」色が豊かな時代のサウンドや、2016年に亡くなった偉大なリーダー『Maurice White』(モーリス・ホワイト)との共作で知られる『Skip Scarborough』(スキップ・スカボロウ)がソング・ライティングに関わった作品群が、僕にとっては最も愛すべき「Earth, Wind & Fire」の姿なんです。

今でも連日のように、「Maurice White」によるワード検索で、国内外を問わず当サイトへ導かれてくる訪問者の方々が、実際のところかなり多くいらっしゃいます。当然ですが、やはり「レジェンド」なんですよね。

夏が去り行く「晩夏」の季節に聴く、『That’s the Way of the World』は、本当に良き時代の「Soul/Funk」ミュージックの真骨頂と言っても決して過言ではないでしょう。
米国映画『暗黒への挑戦』(That’s the Way of the World)のテーマ曲として使用された本作品は、バンドとして映画にも出演した「EW&F」のリーダー「モーリス」とベース担当の「ヴァーダイン」「ホワイト兄弟」の共作によるものですが、「リズム/メロディ/リリック/アレンジ/コーラス/ストリングス/ホーンセクション、そして何よりもグルーヴ」と、そのすべてが完璧に融合した、まさに「BLACK MUSIC」史に燦然と輝く金字塔と呼べる「傑作」だと思います。

 


Earth, Wind & Fire – “That’s the Way of the World”
Track 1: “That’s the Way of the World” feat. EWF & Harvey Keitel (1975)
Track 2: “That’s the Way of the World” [Official Audio] (1975)
Track 3: “That’s the Way of the World” – Live at Oakland Coliseum (1981)

現在でもバンドを存続させることに注力しているツイン・ヴォーカルのパートナーPhilip Bailey(フィリップ・ベイリー) のファルセットが素晴らしいのは分かりきったことですが、「モーリス」のヴォーカルはやはり何度聴いても「One & Only」な一級品です。

こうして「モーリス」の過去の作品に触れるにつけ、失ったその果てしない才能の偉大さを再確認せざるを得ません。

 

『Earth, Wind & Fire』の「Skip Scarborough」(スキップ・スカボロウ)と「モーリス」との共作による作品などについては、どうぞ過去関連記事をご覧ください。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.20【Patti Austin】

これからしばらく「雨」の降る日が多くなると、天気予報が伝えていた。
公園で写真撮影でもと思い立ち、車から降りようとした途端に、もの凄い勢いの「雨雲」と「通り雨」が湖上を通過していった。「雨に煙る」という言葉の通り、激しい通り雨のせいで、車のフロントガラス越しの視界は、まったく効かないほどだった。
一雨ごとに、季節は確実に「秋」に向かい始めたようだ。

 


Patti Austin – “Smoke Gets in Your Eyes”
(album: The Real Me – 1988)

 

そろり、そろりと、「秋」が近づいて来ているのが、僕には分かる。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.231【James Vargas】

いつもご訪問ありがとうございます。
残暑が続くのはいつ頃までなんだろうと、そんなことを思いつつやり過ごす8月の後半です。

 

 

なぜだか「暑い季節」と「寒い季節」には、不思議と「管楽器」や「ピアノ」の音を無意識に探している自分がいます。

かつて一度だけ「Mellow Tunes ~ Vol.134」で取り上げたことのある、英国出身のサックス奏者「James Vargas」(ジェイムズ・ヴァーガス)の二度目のご紹介。 「Smooth Jazz」分野の人気キーボーディスト「Oli Silk」に見出された彼が2004年にリリースした、自身の名を冠した唯一のオリジナル・リーダー・アルバムから、美しいバラッド『Whenever, Wherever, Whatever』のカヴァーを取り上げます。

多くのヒット曲を生んだ「Maxwell」のデビュー・アルバム『Maxwell’s Urban Hang Suite』に収録された、「SADE」のリーダーでもあるプロデューサーの「Stuart Matthewman」「Maxwell」の共作によるその美しいメロディは、一度聴いたらなかなか耳から離れません。

 


James Vargas – “Whenever, Wherever, Whatever”
(album: James Vargas – 2004)

独特のサキソフォンの音色を聴かせてくれる「James」にいたっては、その後自身のリーダー・アルバムのリリースがありませんが、ぜひ新作を聴いてみたいと思うアーティストの一人です。

 

素晴らしいカヴァーも、やはり素晴らしいオリジナルがあってこそ。
デビューして間もない頃の、若き日の「Maxwell」のイノセントなヴォーカルに、心が洗われるようです。


Maxwell – “Whenever Wherever Whatever”
(album: Maxwell’s Urban Hang Suite – 1996)

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.19【Hall & Oates】

いつもご訪問ありがとうございます。
大型の「台風10号」が列島を通過し日本海へ抜けましたが、西日本にお住いあるいは帰省中の方など、生活や移動にまだ大小の影響があるかと思いますが、くれぐれもお気を付けください。

お盆休みも終盤。忙しい毎日がすぐに戻ってきて、気がつけば朝夕には涼しい風が吹き始めるのに、それほど時間は掛からないことでしょう。一日も早く涼しくなることを期待する今日この頃です。

 

 

時折サイトへのアクセス解析をしてみると、様々なアーティスト名による検索から当サイトへ導かれて来られる方の中に、国内外を問わず「Daryl Hall」「Hall & Oates」のアーティスト名で来訪される方が少なくありません。常に検索アーティストの上位に位置しているのを見るにつけ、やはり今でも人気があるんだなあと、再認識することがよくあります。

そんな方々のリクエストにお応えすべく、何を取り上げようかと思案していたところ、「Hall & Oates」名義でのスタジオ録音アルバムは、2006年のクリスマス・アルバム以降リリースされていないので、キャリア後期のアルバムでなにかないかといろいろ掘り返してみました。
1997年にマイナーなレーヴェル「Push Records」からリリースされたアルバム『Marigold Sky』ですが、80年代の人気絶頂期のような派手なアレンジを施した作品は影を潜め、もともと「ダリル」「ジョン」の二人が大切にしてきた「フィリー・ソウル」をベースにした、音数の少ないアレンジの、「Mellow」「POP」「ソウルフル」な大人向けの楽曲が、多数収録されていることを再発見しました。セールスよりも自由にやらせてくれるレーヴェルを選んだのは明白で、派手さはありませんがとても落ち着いて聴ける、実に大人向けのアルバム内容になっています。
CDジャケットもどことなく「黄昏」や「郷愁」を感じるようなデザインになっていて、古くからのファンもそれなりに人生経験や年齢を重ねてきてますので、こういった方向性の「ホール&オーツ」も味わい深いものがあるというものです。本当にいい意味で肩のチカラが抜けていて、本人たちだけでなくレコーディング・メンバーも皆リラックスしている様子が、一聴するだけで伝わってきます。特に「ダリル」が最も信頼を置いていたベーシスト/ギタリストで、9年前に他界した“T-Bone”の演奏には、それが顕著に表れているような気がします。大人だけが分かる「メロウネス」の世界ですね。

 


Track 1 – I Don’t Think So
Track 2 – Promise Ain’t Enough
Track 3 –  Time Won’t Pass Me By
Daryl Hall & John Oates (album: Marigold Sky – 1997)

 

記録によると画像は昨年の9月上旬に、仕事帰りにだいぶ遠回りをして筑波山麓付近の「夕暮れ時の空」を撮影したもの。「マリゴールド色の空」ってこんな感じを言うのかな。そしてその足元には、偶然にも「マリゴールド」の花が咲いてました。今となっては、なんだか不思議な体験でした。

 

※「Daryl Hall」「Hall & Oates」に関する過去記事はこちらへどうぞ。

 

 

 

【雑記】真夏の夜更けに「Monk」を聴く

いつもご訪問ありがとうございます。
暑さがまだまだ続きますね。
僕の場合、なぜだかこんな季節には「涼」を求めて、Jazz を聴く機会が増えてきます。
今夜のように、お気に入りのラジオ番組がお休みの時などは、特にそうかもしれません。
 

 

1982年に64歳で逝った、「孤高の天才ジャズ・ピアニスト」として知られる『Thelonious Monk』(セロニアス・モンク)。僕が「モンク」に出逢ったのは、大学1年生の頃。当時むさぼるように聴いていた『マイルス』(Miles Davis)『’Round About Midnight』の作曲者だと知って、『モンク』を初めて聴いた時の印象は、正直技巧派なのかどうかも区別がつかず、一聴しただけで「独創的・個性的」であり、それまで聴いたことのあるどのジャズ・ピアニストの演奏ともかけ離れた「音」と「プレイ・スタイル」に、とにかくびっくりしたことをよく覚えています。収録から半世紀が経過した今、映像として収められた「モンク」のピアノの演奏は、僕のような素人が一見しても、「普通ではない」ということは伝わってきます。まさに「天才」とはこんな人のことを言うのでしょう。「言葉」は不要。ただ「感じる」ことが大事だということが、ビンビン伝わってきます。

 


Thelonious Monk – “Don’t Blame Me”
(Live in Denmark, 1966-04-17)

 

「インターネット環境」が存分に整備され、「世界」がここまでボーダレスで身近になった現代では、過去の偉大な遺産ともいえる多くのアーティストの映像作品などを、「YouTube」を筆頭とする動画投稿サイトを通し、容易に視聴できる時代になりました。国々によって法や規制がまちまちなので、一概には称賛はできませんが、こうして、50年以上も前に記録された貴重なライヴ映像を視聴して、「『モンク』ってこんな凄いピアニストだったんだ」って、すぐに理解できるというのは、何はともあれそのアーティストを昔から知るオールド・ファンとっても、初めて出逢う人々にとっては尚のこと、とても有難い存在なのは間違いありません。

いつの時代も、「Good Music」は永遠に不滅です。
 
[追記] ちょうど6年前の今日も「Monk」の記事を書いてました。ブログも10年程続けていると、不思議なものでこんなことがよくあるものです。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.230【Ami Nakazono】

いつもご訪問ありがとうございます。
連日の猛暑で、仕事の方もお休みの方も、皆さんおつかれさまです。
今年は例年より開花が少し遅かった印象のある、愛らしい「蓮」の花もそろそろ見納めの頃。照り付ける夏の暑い日差しの中で、「凛」と佇むその姿には、なんだか意志の強さだとか時には気高さまで感じることも。

 

 

都会の人々が、涼を求めて避暑地へと足が赴くように、こう暑いと聴く音楽もできれば Cool な音色を求めたくなるもの。

今回は以前に「Mellow Tunes ~ Vol.201」でもご紹介したことのある、当サイトにおいて絶賛応援中の、国内の「Smooth Jazz」シーンでは、圧倒的な実力派サックス・プレイヤーの「中園亜美」さんの再登場。男性・女性プレイヤーを問わず、彼女の「ソプラノ・サックス」から奏でられるその音色は、実に「Silky & Smooth」でいて、そして時にはソプラノとは思えないような「Funky」な演奏も彼女の魅力ですね。もちろん「アルト」に持ち替えたときもしかり。できるだけ早い時期に、またプロデューサーとしてベスト・パートナーだと思える「安部潤」さんと組んだ、新譜を聴いてみたいものです。そして、ぜひ世界を舞台に活躍して欲しい期待の存在です。

曲のタイトルは『December』2010年にリリースされたシングルですね。前回取り上げた『CHICKENSHACK』の「土岐英史」氏のソプラノ・サックスの音色とは、また違った魅力に溢れています。クールな音色で、なんだか部屋の気温がすこしだけ下がったような気がしませんか。

 


Ami Nakazono – “December” (2010)

 


Ami Nakazono – “World Connection” (2016)

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.18【CHICKENSHACK】

いつもご訪問ありがとうございます。
連日猛暑が続いておりますが、皆様お変わりありませんか。
明日辺りから、GWに続きまたまた長い「お盆休み」に入る方が大半かと思われます。
お休み中の後半には「台風10号」が接近との予報がでておりますので、遠方への移動を余儀なくされる方は、くれぐれもお気を付けください。
僕はといえば、このくそ暑い中で仕事がピークを迎えますので、できるだけ「涼しげ」で尚且つ「メロウ」な音楽でも厳選して、大嫌いな残りの夏を乗りこえようと、四苦八苦しているところであります。

 

 

さて、こんな酷暑の中で、COOL に決めたいと思うと、やはりこの人の「サキソフォン」の音色に適うアーティストは、国内ではほぼ見当たりません。国内の JAZZ/FUSION 畑の腕利きスタジオ・ミュージシャンが集結し1986年に結成され、今ではまさに「レジェンド」、そう「伝説のユニット」と語り草の『CHICKENSHACK』(チキンシャック)ですが、一度の解散を経た後、オリジナル・メンバーの土岐英史(Sax)、山岸潤史(Gt)、続木徹(Key)のお三方を中心に、約四半世紀ぶりに2013年に再結成されました。「Soul/R&B」を巧みに取り込んだ超洗練されたアーバン・フュージョン・サウンドで、1980年代後半~90年代初頭の国内ミュージック・シーンの頂点に立つバンドだったことは、当時を知る JAZZ/FUSION 好きの音楽ファンであれば、誰もが認めるところです。

 


Track 1: “Love Won’t Let Me Wait” (album: Loving Power – 1987)
Track 2: “Loretta” (album: CHICKENSHACK VI – 1990)
Track 3: “A Silent Love” (album: CHICKENSHACK II – 1986)

 
リユニオン後の『CHICKENSHACK』は、それぞれマイ・ペースで活動を継続されているようです。
サックス奏者でありリーダーの土岐さんのお嬢さんが『土岐麻子』さんのなのは、お二人名義でアルバムもリリースしてますので有名ですが、彼女の存在はもちろんのこと、産み出すポピュラー・ミュージックの数々も、国内のミュージック・シーンにおいては稀有な才能を持ちあわせた貴重な存在ですね。興味を持たれた方はぜひ過去記事などもご覧ください。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.229【3人揃って『CHEMISTRY』】

お暑うございます、ほんとにお暑うございます。
そんな中、いつもご訪問ありがとうございます。
夕暮れ時を過ぎても、外気温が下がる気配さえ感じないような猛暑が続いておりますが、皆様におかれましても、くれぐれも水分補給と体調管理にお気を付けください。特に、屋外で仕事をされていらっしゃる方、無理は絶対に禁物な暑さです。

 

 

さて、列島中でそんな猛暑の続く最中ですが、いよいよ9月25日にリリースされる『CHEMISTRY』の再始動後初の通算8作目となる自身の名をを冠したオリジナル・アルバム、『CHEMISTRY』のマスタリングが昨日無事に終わり、リリースに向けての「全制作工程が完了」とのお知らせが、今回「16年半」振りにアルバムの総合プロデュースを担当することになった、「松尾潔」さんの Twitter に上がっていました。
 

 

再始動の際に過去記事でも少し触れましたが、こうして今更ながら思うのは、やっぱりプロデューサーの松尾さんを加えた「三人衆」で『CHEMISTRY』なんだってことですね。この点については、おそらく異論を唱える方はどこにもいないことでしょう。

いやあ、アルバム・リリースが本当に楽しみですね。秋からスタートする彼らの「ツアー・タイトル」にも起用されている『Still Walking』ですが、松尾さんのFMラジオ番組『松尾潔のメロウな夜』でも一度だけON-AIRされただけなので、しっかりとフル尺で聴かれた方はまだそう多くはないと思います。先週の放送で僕のメッセージを紹介していただいた際に松尾さんが少し触れましたが、『Still Walking』の仕上がりは大変クオリティが素晴らしく、僕個人の感想ですが、おそらく今後彼らにとって「名刺代わり」の代表作品となると予測しています。
特に楽曲面においては、作品のブレーンとして今世界中から注目を集める日本人アーティスト『T-Groove』が参加したことによってもたらされたシナジー効果が想像以上で、80年代に隆盛を誇った「ブギー」を現代的な音で蘇らせたことは、とても意義のあることだと思いました。そこに「松尾」さんのどの世代にも響いてくるユニバーサル(普遍的)で分かりやすい前向きな歌詞と、川端・堂珍二人による圧倒的なヴォーカルが重なってくるわけだから、いいものしか OUT-PUT されてこないわけですよね、結果として。もちろんこれまで通り、作曲や編曲で脇をしっかりと手堅く固める和田昌哉」「豊島吉宏」両氏らの存在も忘れることはできませんね。
松尾さん率いる『Team CHEMISTRY』ですが、そろそろ「米国」や「世界」を視野に入れるべきステージまで来てるのではないでしょうか。
僕にはそんな胸騒ぎがしてなりません。

また8/21に発売の8枚目のシングルとなる「Angel / Still Walking」(Wリード)の「Angel」は、先週からスタートした「遠藤憲一」さんの主演ドラマ「それぞれの断崖」の主題歌として書き下ろされた楽曲で、「CHEMISTRY」がドラマの主題歌を担当するのは約10年振りだそう。(「Angel」のみ、既に配信開始済み)

「spotify」なら、ログインするとフルコーラスで聴けます。
(アカウントだけ無料登録することも可能です)

  

 

 

Mellow Classics ~ Vol.17【Kool & The Gang】

いつもご訪問ありがとうございます。
いやあ、梅雨明けて、この猛烈な暑さ… 参ります…
皆様におかれましても、くれぐれも水分補給を忘れないでください。
なんだか「水」の大切さと、そして反面その「怖さ」を、同時に痛感する季節ですね。

 

 

「あまりに暑い(熱い)」。そんなタイトルだけれども、曲調は最高に Cool で Classic なナンバーといえば、こちら。
後に『Kool & The Gang』の「顔」となる、新たなヴォーカリスト「James “J.T.” Taylor」を迎え、満を持して1979年にリリースされた同バンドのアルバム「Ladies’ Night」に収録された R&B/Soul Classics『Too Hot』は、シングルカットされた翌年には「U.S. Billboard Hot 100」においても5位まで上昇。名実ともに彼らを代表する作品となりました。

 


Kool & The Gang – “Too Hot”
(album: Ladies’ Night – 1979)

 

もう40年も前の作品なんですねえ。この黄金期のリード・ヴォーカリスト「J.T.」の人気は、本当に凄まじいものがありました。Liveの映像とかを観ると、オーディエンスの女性が数人興奮のあまり失神してたりするのが映ってましたから。
そのくらいバンドの中でもカリスマ的な人気の「J.T.」が脱退した後で、日本が世界に誇る R&B/Soul アーティストの「久保田利伸」さんが90年代にN.Y.で活動中に、『Kool & The Gang』のベースでリーダーの「ロバート“クール”ベル」(Robert “Kool” Bell)が、本気で二度も誘いに来てくれたというエピソードは、とても有名なお話です。もしも、久保田さんがそのオファーを受けていたらと考えると、その後の展開は一体全体どんなことになっていたんだろうと、自分としてはなんだかいろんな勝手な想像をしてしまいます。なにせ80年代の『Kool & The Gang』といったら、世界的にも「R&B/Soul」のバンドとしては間違いなく「1st Class」のグループでしたから。

ご興味のある方は、こちらの久保田氏への貴重な「インタビュー記事」をご覧ください。当時の時代背景で、あの「J.T.」の後釜に、日本人のシンガーが実力で選ばれようとしていたという事実が、後になって「断らなければよかった」と、『Kool & The Gang 事件』と若干後悔しながら久保田さん自身が振り返っているくらい、もしも実現していたら、それは「R&B」の歴史が変わるくらい、大変な出来事だったかもしれません。

 

おまけに、みんな大好き Super Mellow な2大バラッド、『Joanna』『Cherish』もどうぞ。


Kool & The Gang
Track 1 – “Joanna” (album: In The Heart -1983)
Track 2 – “Cherish” (
album: Emergency – 1984)