Monthly Archives: May 2017
Mellow Tunes ~ Vol.118 【Wake Campbell】
ふと気付けば、もう五月も終わり。一年の半分程が過ぎてしまう。
なんと時の過ぎるのが早いことか。そして、もうすぐ「雨の季節」の到来ですね。
「紫陽花」とか「花菖蒲」とか、この時期特有の植物もあるし、なんといってもこれからは雨による影響で木々の「緑の濃さ」が増す季節なので、僕自身は決して嫌いな季節ではありません。梅雨時は、部屋で音楽を聞いたり読書なんてシチュエーションも増えたりするんでしょうね。
今回ご紹介するのは、米国はワシントンDCを拠点に活動する「Smooth Jazz Saxophonist」の『Wake Campbell(ウェイク・キャンベル)』。
日本においては、1970-80年代のFUSION人気が去ってからは、なかなかこのカテゴリーのアーティストがレコード会社のプロモーション対象となることは、ほとんど皆無でしょう。故に、この人の存在を知ってる人は、よほどのマニアかフリークといえるかもしれません。
見た目の厳つさとは裏腹に、とても落ち着いたADULTなサキソフォンの音色が特徴的で、実に文字通りSmoothでSilkyなプレイスタイルで、僕の大好きなサックス・プレイヤーの一人です。
『Pillow Talk』は2005年にリリースされたアルバム『In My Heart』に収録された、たいへんメロウな作品です。耳に優しく響く音色です。知っていて損は無いアーティストです。
Wake Campbell – “Pillow Talk” (album: In My Heart – 2005)
Mellow Tunes ~ Vol.117 【The Emotions】
新緑が目に眩しい5月もまもなく終わりを告げ、いよいよ本州各地でも「梅雨入り」を迎える季節がそこまでやってきました。この時期は、晴れれば極端に暑く「真夏日」になってみたり、雨が降れば突然「梅雨寒」になってみたり、とにかく忙しい気候なのが特徴ですね。皆さんも体調維持、大変ではないでしょうか。くれぐれもご自愛ください。
さて首都・東京に存在する永田町や霞ヶ関辺りでは、とかく「知能指数」を意味する「IQ(Intelligence Quotient)」の高さを自負する人々による取るに足らぬ言動や話題で、連日メディアを中心に相も変わらず騒々しい様子です。音楽をこよなく愛する僕などからしてみれば、「IQ」なんて昔からクソクラエで、人間にとって最も大切なのは、むしろ「心の知能指数」である『EQ (emotional quotient)』だぜと、ずっと信じて歳を重ねてきたようなところがあります。
そんな『Emotion』(感情)という名の付く、米国はシカゴ出身の女性姉妹R&B(SOUL)コーラスグループ『The Emotions』が、1977年に放ったスマッシュ・ヒット『Don’t Ask My Neighbors』を、今夜はご紹介しましょうか。この美しくメロウな楽曲は、今は亡き偉大な作曲家でありプロデューサーであった Skip Scarborough(スキップ・スカボロウ)が 『The Emotions』に提供したのがオリジナルで、すばらしくメロウなバラッドとして今でも多くのアーティストによってカヴァーされ続けている作品です。当ブログでも過去に二度ほど、Bobby Caldwell (ボビー・コールドウェル)のカヴァー、そして超ヴェテランの The Temptations(テンプテーションズ)のカヴァーを取り上げておりますので、ぜひそちらの過去記事もご覧ください。
The Emotions – Don’t Ask My Neighbors
(album: Rejoice – 1977)
この曲、クタクタに疲れてる時とかに聴くと、ほんとに癒されるんですよね、昔から。
ではブログ更新をお休み中に切り撮ったこの季節の風景とともに、すこしゆっくりしてください。傍らにいい香りの珈琲でもあると、なおさらにいいかもしれませんね。
Mellow Tunes ~ Vol.116 【Hall & Oates】
なんだかんだで、約一ヶ月ぶりの更新です。
更新お休み中は、多くのブログ・リーダーからのメールや、私はやっていませんが「FB」でのシェア等で、サポートいただきありがとうございました。こうして書いている間にも、何人もの方が「まだか、まだか」とアクセスしてくださっているようで、ちょっと焦ります。
そんなこんなで、あっという間に季節も駆け足で春から初夏と思われるような勢いで、日々進んでいるようです。気がつけばもうすぐそこに「雨の季節」の足音が聞こえてきています。
体調は一進一退というか、調子のいい時もよくない時もありますが、ゆっくりと付き合っていくほかないようです。季節の変わり目は要注意かもしれません。
しばらく音楽を聴くのも辛い状況があったので、気晴らしにコンデジ・カメラを持ち歩いて、散歩しながら「季節の小さな変化」をちょっとずつ切り取っていました。だいぶ貯まってきてるので、少しずつ記事中にCUT-INしていこうかと考えてます。
耳鳴りのせいもあって、デジタルの音がこの頃やけに耳に不快な感じでまとわりつくので、当時の自分にとっては高すぎたレコードなど満足に買えなかった中・高生の頃から、必死で録り溜めていまだに捨てられない何百というカセット・テープの音源の一部に久々に触れてみたら、デジタルに慣れてしまった耳にとって、アナログの少しこもったような音がとても優しく感じられ、なんとも意外な発見でした。僕らの子供たちの若い世代の間では、80年代のカルチャーが本格的なブームとなっているようで、ファッションとかだけでなく音楽の世界でも、アナログ・レコード・プレイヤー、カセット・デッキやラジカセあるいはかつてのカセットの「WALKMAN」的なポータブルのプレイヤーも、マニアの間では売れているらしい。事実米国だけでなく日本国内でも、多くのプロ・アーティストがアルバムをアナログLPレコードはもちろんのこと、カセットでリリースするケースもずいぶん増えてきているという。「無い物」を求めたり、過去の流行がまた巡るというのは、いつの時代も変わらないらしい。面白い現象だと思う。
懐かしい70-80年代の音楽をカセットテープを通して聴いて思ったのが、やっぱりこの時代の音楽は当然のことながら肌に馴染むし、現代の混沌とした国際情勢など感じることもなく、純粋に音楽を、「文字通り」楽しんでいたなって改めて思いました。これから紹介するPVの中でのひとコマではないけれど、小学生の頃から世界中の短波ラジオが聴けるラジ・カセで、毎日毎晩こうして米国や欧州の音楽を探してたことを、ほんとに懐かしく思い出しました。(涙)
このブログでも何度も取り上げてきた、僕の大好きなアーティストである、Daryl Hall & John Oates(ダリル・ホール&ジョン・オーツ)もそんな時代にスーパーな活躍をした、ビッグ・アーティストの一組なのは、皆さん知っての通り。
更新をお待たせしてしまったことに因んで、今回は彼らの1979年の大ヒット作品『Wait for Me』を取り上げてみます。
Daryl Hall & John Oates – “Wait For Me”
(album: X-Static – 1979)
そして、かつて「Mellow Tunes ~ Vol.23」でも度取り上げたことのある、白人とは到底思えないダリルのソウル・ミュージックへの愛情とリスペクトを感じる、ソウル・フレイヴァー溢れる作品『What’s In Your World』を聴きたくなりました。こちらはダリルのソロ・アルバムからです。
DARYL HALL – “What’s In Your World”
(album: Can’t Stop Dreaming – 1996)
作品のリリースの頻度はスロウになってきたとはいえ、二人ともいい歳の取りかたをしていて羨ましい限り。まだまだ頑張って欲しいものです。