Monthly Archives: June 2019

Mellow Tunes ~ Vol.226【Will Downing】

いつもご訪問ありがとうございます。
「雨の季節」に入り、例年のように「降ったり」「晴れたり」と、忙しい空模様です。

 

 

小さい頃からそうなのですが、雨が降っていると、なぜだか僕にとっては不思議と五感が冴え渡り、同じ音楽がいつも以上によく聴こえてくるのを感じることが、しばしばあります。例えば「メロウ」な楽曲であれば、いつも以上に「メロウ」の度合いが増幅されて聴こえてくるのだから、不思議なものです。もしかしたらそんな理由から、「雨の季節」が嫌いではないのかもしれません。

ここのところずっと新シリーズの「Mellow Classics」ばかりUPしていたので、定番の「Mellow Tunes」の方は、久しぶりの更新となります。今回で「Vol.226」となる「Mellow Tunes」シリーズですが、思い起こせば初回の「Vol.1」で取り上げたのが、今日改めてご紹介する「Will Downing」(ウィル・ダウニング) の作品でした。

以降幾度となく彼の作品群については折に触れ取り上げてきてましたが、しばしば「ヴェルヴェット・ヴォイス」と評される「ウィル」のアダルトなヴォーカルは、なんだかこんな「雨の季節」に似合う気がしてなりません。ちょうど3年前の「雨の季節」にも一度紹介しているのですが、『Everytime It Rains』という、「遠雷」と「雨音」のSEから始まるこの大人のムード溢れる「Super Mellow」な楽曲は、例えば雨の降る日に部屋やクルマの窓越しの風景でも眺めながら、しみじみと聴くのにはうってつけの作品です。

「ウィル」のお薦めの作品を、プレイリストにしてみましたので、珈琲でも片手にまったりとしてみてはいかがでしょうか。

 


Track#1 – “Everytime It Rains” (album: All The Man You Need – 2000)
Track#2 – “A Million Ways” (album: Emotions – 2003)
Track#3 – Brian Culbertson / “It’s On Tonight”(feat. Will Downing)
(album: It’s On Tonight – 2005)

 

なかなか日本国内での認知度が上がらない印象のアーティストですが、興味を持たれた方はどうぞ過去記事などもご覧ください。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.11【Brandy】

いつもご訪問ありがとうございます。
「雨の季節」がやって来て、我が家の庭の片隅の「アジサイ」の色彩も、一雨ごとに色濃くなっていくようです。

 


 

「温故知新」をテーマに「メロウなクラシック・R&B/ソウル」作品群に光を当てようといった意図の新コーナー「Mellow Classics」シリーズですが、早いものでもう「Vol.11」となりました。

今回取り上げるのは、1994年に若干15歳でメジャーデビューを飾った『Brandy』(ブランディ)が、デビューから4年後の1998年にリリースされた2作目のアルバム「Never Say Never」に収録された、『Have You Ever?』というメロウなバラッド作品です。
同アルバムからは、同時期にデビューし二つ年下の『Monica』(モニカ)とのデュエット作品「The Boys Is Mine」が、既に「Billboard Hot 100」で13週連続1位という快挙を成し遂げ、結果グラミーまで受賞といった状況下でシングル・カットされたのが、『Have You Ever?』でした。

ソング・ライティングは、前記事の『Taylor Dayne』の『Love Will Lead You Back』と同じく、「Diane Warren」(ダイアン・ウォーレン)で、作品のプロデューサーを務めるのはあの「Hit Man」こと「David Foster」(デイヴィッド・フォスター)という鉄壁の布陣によるものだけに、それは素晴らしくメロウなバラッドが世に放たれることになりました。もちろん「ブランディ」自身の人気・実力もあって、結果としてまたもや「Billboard Hot 100」を制覇することとなりました。

 


Brandy – “Have You Ever”
(album: Never Say Never – 1998)

 

「Diane Warren」(ダイアン・ウォーレン)は、カテゴリーに拘ることなく他の多くのアーティストにも楽曲を提供していますが、これまでチャートNo.1を獲得した作品群と比較すると、少し抑え気味な印象の本作品は、作曲家としての「ダイアン」の新たな魅力を再認識させる作品となったような気がしています。それにしても、「Love Song」を書かせたら天下一品、本当に美しい曲を書きますね、彼女。名実ともに、20世紀を代表する作曲家です。

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.10【Taylor Dayne】

いつもご訪問ありがとうございます。
気付けばあっという間の「6月」。そろそろ「雨の季節」の到来。
不快な湿気だとかいろいろありますが、僕は子供の頃から、この国特有の「雨の季節」が嫌いではありません。

 

 

理由としてはいくつかありますが、まずは好きな植物の代表格の「紫陽花」「花菖蒲」といった梅雨時に美しく咲き誇る花々を、雨の降る中ぼーっと眺めているのが、幼少の頃よりとても好きで、そんな時間は自分にとって、本当に愛おしい時間なのです。そして、傍らには好きな「音楽たち」と、「梅雨寒」にすこしばかり感謝したくなるような「一杯の温かい珈琲」があれば、そこは至極の空間となります。きっとお分かりいただける方も多いのでは。

さて、5/27と6/3と二週に渡りON-AIRとなりました、「山下達郎」氏がゲストに招かれた『松尾潔のメロウな夜』ですが、日本中の多くの音楽好きな方々がお聴きになられたことと思います。
旧知の仲であるお二人のトークは、終始和やかであり、松尾さんの「音楽ライター」時代に磨き上げられた天才的な「インタヴュー」の手法が、普段は聞けないような「達郎さん」の貴重なエピソード等を引き出しており、「さすがだな」と、唸ってしまう2回の放送でした。本当に貴重なお話が聴けて嬉しかったです。

そんな、リスペクトするお二人に敬意を表して、放送が終了するまでの間、しばらく更新をストップしておりましたが、そろそろ再開いたしましょう。

今回で早「Vol.10」となる『Mellow Classics』シリーズですが、いつもは黒人アーティスト・作品の紹介が多いのですが、今回は白人のアーティストのご紹介です。

『Taylor Dayne』(テイラー・デイン)は、僕と同世代の1962年生まれの、米国ニューヨーク・ロングアイランド出身の、1980年代後半から90年代にかけて活躍した、女性ポップシンガー。女優としての活動経験もある「テイラー」ですが、ラジオ等でヴォーカルだけを一聴すると、そのハスキーでソウルフルな声に、黒人女性シンガーだと感じることになんら不思議なことはありません。MVを視聴して初めて、「えっ、白人シンガーなの」と、認識を新たにすることがあってもおかしくありませんね。

そんな彼女が、1990年に放った「全米チャート1位」を記録したシングル『Love Will Lead You Back』ですが、作品のリリースから30年が経過した現在、改めて聴けば聴くほどに、美しいバラッドなのを痛感します。現代では、こういったスケール感の大きい楽曲がヒットしたりラジオなどから流れてくることがほとんどなくなってきているのが少々残念ですが、音楽とは「時代を映す鏡」みたいなものなので、それも仕方のないことなのでしょう。

 


Taylor Dayne – “Love Will Lead You Back”
(album: Can’t Fight Fate – 1989)

 

女性の立場でのロマンティックで切なく、そして壮大なバラッドを書かせたら誰にも負けない、本作品のソング・ライターである「Diane Warren」(ダイアン・ウォーレン)は、もともと同じ「Arista」レーヴェルで売り出し中だった「ホイットニー・ヒューストン」を想定して書いた作品だったという、その後のこぼれ話は有名です。当時の社長「Clive Davis」(クライブ・デイヴィス)の、「『テイラー』がレコーディングすべき作品」との英断により、結果として「テイラー」としてもアルバム『Can’t Fight Fate』からの、彼女自身としても「全米チャートを制覇した」最大のヒット作品として、POPS史に名を刻むことになりました。