Monthly Archives: January 2020

Mellow Tunes ~ Vol.249【J. Brown】

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「暖冬」と言われるだけに、ここ数日春めいた陽気で、先日運転中に車窓から「菜の花」を見かけてしまい、ちょっとびっくり。いやあ、いくらなんでも南房総じゃないんだし、しかもまだ新年明けたばかりだし・・と、いろいろ自分に言い訳を探しても、これが現実なわけで、「地球温暖化」について真剣に向き合わねばと再考してしまう、今シーズンの「冬」の現実です。
 

 

さて、米国の「R&B/Soul」に特化したサイト『SoulTracks』から、定期的にメールマガジンが配信されてくるようになって、これまでよりはずっと最新のニュースが入手できるようになってきました。
今年注目のアーティストとして紹介されていたのが、デトロイト出身の男性シンガー・ソングライター『J. Brown』の『Moon』という作品。どうやらもともとは、「John Brown」名義での活動時期があったようなので、アーティスト名を改めてのリ・スタートということなんでしょうか。

 

J. Brown – “Moon”
(Single Released on: 2020-01-17)
 

こんな素晴らしくメロディックな「Slow Jam」を聴かせてくれるアーティストの登場は、個人的にはとても歓迎すべき傾向ですね。「EP」などよりも、遅かれ早かれいずれは出るであろう、「アルバム」に大きく期待したいところです。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.27【Mint Condition】

冬だというのに、昨日から天気が不安定な日本列島。
「雪景色」を期待する子どもじみた自分と、「雨でよかった」と、ホッとする大人の自分が、心の中で複雑に入り混じる。

 

 

こんな寒い冬の雨の夜には、「メロウ・クラシック」のスロウ・ジャムがよく似合う。

 


Mint Condition – “Tonight”
(album: Life’s Aquarium – 1999)

Keri Lewis 作曲による美しいメロディに乗った、「Bobby Caldwell」『Do for Love』のサンプリングが、ひたすらノスタルジックで素晴らしい。

 

 

 

【雑記】Coffee Break ~ Vol.7「Hello, My Friend !」

なんて素敵な投稿動画。

幼い少年たちから教わることは、計り知れない。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.248【松尾潔のメロウな夜間授業 [第3回]】

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今週月曜日(1/20)に開催された、第3回『松尾潔のメロウな夜間授業』〜R&Bの愉しみ〜『ホイットニー・ヒューストンと「クライヴ・デイヴィス」』に出席するため、東京ミッドタウン日比谷の「ビルボードカフェ&ダイニング」へ行ってまいりました。残念ながら12月開催の「第2回~スティーヴィー・ワンダーとモータウン・レコード」編には多忙につき参加できませんでしたので、昨年の11/18に催された初回の公演「ベイビーフェイスと<メロウという名の魔法>」以来、今回で二度目の参加です。

 

 

初回と同様に、お集まりになった面々はやはり圧倒的に50代が中心。全講座通しで参加を予定されていらっしゃるような、熱心な「松尾さん信者」の方々で、今回も会場は超満員でした。

 

 

出典:abc – THE VIEW

3回目にして、もはやこの授業の基本である、アーティストの出自から始まり、今回はすでに故人となっている「ホイットニー」だけに、死に至るまでの彼女の駆け足で過ぎ去った人生とまるで寄り添うかのように、愛情たっぷりな松尾さんのお話が進んでゆきました。松尾さんが言う「光が強いと影も濃い」という言葉の通り、スターとして、また一人のアフリカン・アメリカン女性として、彼女のローラー・コースターのような人生に対する、松尾さん独自の切り口からの考察には、驚きと共に深い共感を覚えました。遺された彼女の楽曲の数々を、授業参加者全員がまるで慈しむかのように聴き入りながら、大物プロデューサー「クライヴ・デイヴィス」とのデビュー以前の邂逅から、グラミー前夜の死去に至るのまでの、長いようで短かかった彼女の生涯に、深いため息をつかれた方も少なくなかったことでしょう。

途中、ミュージカルで活躍されている「エリアンナ / Eliana」さんが飛び入り参加で、人生でもっとも影響を受けたアーティストの一人だという「ホイットニー」の『Greatest Love Of All』をアカペラで披露してくれて、参加者一同そのパフォーマンスに感動しきり。
そして更には松尾さんの盟友でもあり、国内のHip-Hopムーブメントの魁として知られるラッパーの「K DUB SHINE」さんが登場し、プロデューサーとしての「クライヴ・デイヴィス」の手腕に対する評価や、レーヴェルの栄枯盛衰であるとか、音楽ビジネス全般について彼独自の深い考察をロジカルに披露してくれ、こちらも大変勉強になりました。

後半の終盤には、恒例となった「TOP-20」のカウントダウンがあり、マチュアで和やかな雰囲気の中で授業は終了しました。
終演後には、「松尾さん」とすこしお話ができたこともあり、僕自身にとっても大変有意義な第3回の授業となりました。
 
以下は、松尾さんがご自身の Twitter にUPしてくださった、当日の【Whitney Houston – メロウTOP20】です。

個人的には、二人とも自分と「同学年」である「ホイットニー」と「ジョージ・マイケル」のデュエット曲If I Told You That』であるとか、特筆すべきは彼女の晩年にあたる低迷期に発表されたとはいえ「美メロ」なナンバー『One Of Those Days』に至っては、やはり「松尾さん」でしかチョイスできないような「他にはない」オリジナルな選曲集となっています。『One Of Those Days』Music Video には、今後の夜間授業でも登場予定の『ロナルド・アイズレー』がほぼ共演に近いかたちで出演していたりと、映画「ボディーガード」(原題:The Bodyguard)では全くもって伝えきれなかった「ホイットニー」の真の魅力を伝えるという意味においては、彼女にとっての最高傑作映画ため息つかせて』(原題:Waiting to Exhale)の有名なシーンをオマージュした Music Video に、往年のファンは皆むせび泣くしかありません。

映画『ため息つかせて』(原題:Waiting to Exhale)は、Amazon Prime Video でも、確か¥200以下で視聴できたはずなので、観賞を逃された方もまた観ようかなという方も、ぜひご覧になることをお薦めします。観ていただければ、なぜ松尾さんがあれほどまでに映画「ボディーガード」に対してちょっと手厳しい対応をされたその「真意」を、きっとお分かりいただけることでしょう。『I Will Always Love You』がちょっと苦手な僕は、松尾さんの意図するところが、とってもよく理解できましたので。
余談になりますが、そうですねぇ、昔から「Black Music」つまりは「黒人音楽」と呼称されるカテゴリーの音楽を、長いこと聴き続けていると、それは「米国」という国そのものが持つ「陰」の部分の悲しい歴史を、遡って知る必然性が出てきますね。「R&B/Soul」であれ「Jazz」であれ、これはもう避けて通れない、そして最低限知っておかねばならない、過去や歴史を探求する道程でもあるわけです。
平たく表現するのであれば、ホイットニーが「ボディガード」という映画に主演するにあたり、嫌でも対峙することになった「アフリカン・アメリカン」で破格の成功を収めた一人の女性としての「存在意義」というか、それこそ「ソウル(魂)」という「アイデンティティ」の在り方に、松尾さんは思い切って言及されたのだと、僕自身はそんな風に理解を深めました。

当日参加したくてもできなかった全国の多くの「メロ夜」リスナーの皆さん方の為に、全てカウント・ダウン形式で「YouTube 動画」による「プレイ・リスト」を編集させていただきました。よろしければ、どうぞご鑑賞ください。

 

 

『松尾潔のメロウな夜間授業』【Whitney Houston – Mellow TOP 20】

 

「Whitney Houston」関連の過去記事では、ホイットニーの主に初期の作品で関わったプロデューサー「KASHIF」「Michael Masser」なども取り上げております。ご興味のある方は、よろしければご一読ください。

 

次回の「松尾潔のメロウな夜間授業 〜R&Bの愉しみ〜」は
第4回 2/17(月)『キース・スウェットと「ニュー・ジャック・スウィング」』
です。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.26【Roy Ayers】

いつもご訪問ありがとうございます。
今日は都心で降雪があったりと、寒い一日でした。

 

 

凍てつく寒い日の夜には、こんな Hot で Mellow な『Roy Ayers』の Soul Classic がお薦め。

 

Roy Ayers – “Love Fantasy”
(album: Love Fantasy – 1980)

 

 

 

【雑記】Coffee Break ~ Vol.6「冬に咲く花」

やっぱり今年は暖冬なのだろうか。とはいえ、早朝の特に日の出前などには気温が0℃前後に下がることもあるので、なんだかんだ言っても冬らしい季節の真っ只中というべきなのだろう。

 

 

今朝の朝刊の「天声人語」を読んで、今は無き実店舗「Mellows」の開業当時のことをふと思い出した。
かつて、朝日新聞社の世界中に点在する海外支局長を歴任されたというヴェテラン記者の方が、東日本大震災直後に独立・開業したばかりの僕のことに興味を持たれて、取材に来られたことがあった。その時にはすでに一旦定年退職され、再雇用による地方支局所属の一記者として地元の話題などを自分の足で取材し、地方版紙面に掲載するコラムを担当されていた。取材当日、カウンター越しに珈琲を味わっていただきながら、結構な時間のインタビューを受けた。生い立ちから取材されたことには、正直驚いたものだった。その際、記者の方から、一つだけお願いをされた。「今のブログのスタイルを続けてほしい」と。
訊けば、取材を申し込まれるずっと以前から、数か月に渡る開店準備の期間中も、僕の「奮闘記」を読んでくださっていたという。流行りの「SNS」 のようなコミュニケーションよりも、あなたには今のスタイルが合ってるし、訪問者もそれを期待しているはずだからと。
「『天声人語』を小さい頃から読んでくださっているそうですね。それがよく感じられますよ。」と、リップサービスだとは分かっていても、その一言がすごく嬉しかった。その時に伺ったお話では、なんでも「天声人語」の担当者は不定期に代替わりはするものの、2007年頃からはそれまで「論説委員」一人だけで担当していた体制が、原則二人体制に変わり、交代でコラムを受け持つとのこと。朝日新聞社に記者として入社したからには、ほとんどの記者や編集者にとって、まさしくそこは出世などとは一切無関係の「憧れのポジション」だということだった。身近な先輩や後輩がその貴重なポストに抜擢される度に、臍を噛む記者・編集者が大半で、その方も退社までには一度は担当してみたいと切望されていたそうだが、念願叶わずだったとのこと。実力だけではなく、むしろ「運」やタイミングが重要なんだと仰っていたのが、とても印章深かった。

もう三十年以上も前に他界した父から口癖のように、「天声人語だけは読んでおけ」と言われ、いつの間にかそれが自分の「心の拠り所」となって、早いものでもう半世紀が経とうとしている。この話、天国の親父にしてあげたら、「だから言ったじゃないか」って、満面の笑みで反応してくれたと思う。親父の命日にあたり、そんなことを思った令和二年の年明け。

 

「天声人語」1/16/2020

 

 

Whitney Houston – “Exhale (Shoop Shoop)”
(album: Waiting To Exhale [Original Soundtrack Album] 1995)

 

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.247【Euge Groove】

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元旦からご紹介が続いておりますが、懲りることなくまたしても『Euge Groove』(ユージ・グルーヴ)のソウルフルな作品を取り上げます。もはや『Euge Groove』プロモーション強化月間的な勢いとなっておりますが、どうかご容赦ください。なにせ大好きなSAXプレイヤーなもので。
 
ひとつ前の記事で取り上げましたように、白人でありながらも黒人アーティストさながらのプレイや、溢れ出す「ユージ」固有のグルーヴは、おそらく一朝一夕で身に付いたものではないということは、「R&B/Soul」を長く聴いてきたご同輩の皆さんであれば、容易に想像できるはず。
米国は東海岸に程近いメリーランド州出身の「ユージ」は1962年生まれの、僕と一歳違いの現在57歳。おそらくこれまでに聴いてきた黒人音楽や影響を受けたアーティストたちが、世代的にきっと同じなんだろうと確信するほどに、彼の創造しプレイするサウンドは驚くほどに僕自身の好みと合致する。

西海岸のオークランドを拠点として1968年に活動がスタートした『Tower of Power』(タワー・オブ・パワー)は、重厚なホーンセクションを揃えた「R&B/Soul/Funk」をベースにした大型バンドとして、多くのメンバーを不定期に変えながらも、今でも大変な人気を維持している。人気がピークだったとも言える1990年前後に、バンドの中心メンバーだった「Richard Elliot」の後任として『Tower of Power』に加入した「ユージ」は、後にソロ活動を始めた前任の「リチャード・エリオット」と同様に、あっという間にバンドの顔となっていったのは、この手のサウンドが好きな方であればよくご承知の通り。確かにこの二人のソウルフルなプレイ・スタイルとテナーSAXの音色には、多くの共通点を見出すことができる。(「Richard Elliot」については、また別の機会にご案内)

 

 

そんな彼が『Tower of Power』を脱退しソロに転向後、2012年にリリースした8作目のオリジナル・アルバム『House Of Groove』に収録された『Never Met A Woman (Like You)』で、長らく自身のアイドルであったであろう、レジェンド級の「R&B/Soul」バンド『L.T.D.』の象徴でもある「Jeffrey Osborne」(ジェフリー・オズボーン)との夢のコラボレーションが実現。

二人の共作だという『Never Met A Woman (Like You)』を聴いて分かるのは、やはり「ユージ」の類稀な「Black Music」に対する深淵なる理解と、更には留まることを知らない愛情があってこその出来映え。ソロ転向後の「ユージ」のアルバムには、必ずと言っていいほど、こういった1stクラスのゲストを招聘したソウルフルなヴォーカル・ナンバーが1曲ないしは2曲収録されており、いずれもすこぶるクオリティが高いことで知られている。

 

Euge Groove – “Never Met a Woman (Like You)” feat. Jeffrey Osborne
(album: House of Groove – 2012)

 

 『L.T.D.』『Jeffrey Osborne』(ジェフリー・オズボーン)のことも、名前さえも知らないといった若い世代の方も多いかもしれませんが、「Love Song」の代名詞ともいえるその名も『Love Ballad』というタイトルのこの楽曲を、一度くらいは耳にしたことがあるのでは。
(貴重な動画は、あの「SOUL TRAIN」出演時のもの)

 

L.T.D. – “Love Ballad”
(album: Love to the World – 1976)

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.246【Euge Groove】

いつもご訪問ありがとうございます。
正月休みが明けて、ようやくエンジンが暖まってきたところで、また三連休といった方も多いことでしょう。
さて、まさに「一触即発」と言うべき極度の緊張状態が続いていた中東情勢ですが、意外なまでの米国による更なる「経済制裁」による報復といったカタチで、一旦決着が見られた両国の関係ですが、過去のこれまでの米国の対応の仕方を見てきている世代の人々にとっては、とにかくほっと胸を撫で下ろした方も多いことと思います。とにかく、戦争はいけません。戦争からは、更なる憎悪しか生まれません。

 

 

暖冬とはいえども、やはり真冬に向かいつつあるこの時期は、公園に行ってみたりしても、なかなか元気のある植物や樹々に出逢うことが難しいものです。そんな中でも、古来より生息し「雪景色」がよく似合う「寒椿」には、その凛とした美しい佇まいに、例年目も心も奪われがちです。美しく咲き誇った後に、頭から地面に落ちていくその様は、日本人固有の高潔な美意識にも、どこか共通したものを強く感じます。

そういえば、年頭の記事でもご紹介しました『Euge Groove』(ユージ・グルーヴ)が、2016年にリリースした10作目に当たるアルバム『Still Euge』に、その名も『Flower』という作品が収録されていたことを思い出しました。ゲスト・ヴォーカリストにゴスペル・シンガーとしての活動歴も長い『Oleta Adams』(オリータ・アダムス)を招いて二人で共作した『Flower』は、本当に美しいバラッドに仕上がりました。こんな寒い季節に聴くと、楽曲の素晴らしさがさらに増幅して伝わってくるから、不思議なものです。

 


Euge Groove – “Flower” feat. Oleta Adams
(album: Still Euge -2016)