Monthly Archives: March 2013

Mellow Tunes ~ Vol.37【バリトンの響き / Mario Biondi】

桜も咲き、連日のように三寒四温を繰り返すような「花冷え」な日がやってきたりして、確実に春の訪れを実感する三月も終わりの今日この頃ですが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか。

さて、久しぶりの音楽ネタの更新です。音楽関連の更新が停滞すると、ときおり楽しみにされていらっしゃる読者の方から「まだですか‥」とメールなどもいただくこともありますので、そろそろなにかUPせねばといったところです。(汗)

徐々に太陽の陽射しも暖かくなってきたので、今回はそんなことをイメージさせるこちらの曲を紹介いたします。

sun
Mario Biondi(マリオ・ビオンディ)は、イタリアを代表するシンガーで、主に JAZZ のフィールドで活躍しています。2012年にリリースされたアルバム “SUN” では、英国のジャズ・ファンクの大御所ユニットである INCOGNITO のリーダーでもあるジャン・ポール・“ブルーイ”・モーニックのプロデュースで、数曲コラボしています。
“Catch the Sunshine” は米国のソウル・シーンで古くから活躍する Leon Ware(リオン・ウェア)との男同士のデュオで独特の大人の雰囲気を醸し出す作品の出来となっています。リオンの70歳を越えるとは思えないほどのメロウで甘い声と、生前のバリー・ホワイトを思い起こさせるほどに腹の底にズッシリと響くイタリア代表・伊達男の「マリオ」のバリトンVOICEとのこのコラボ作品は、僕自身近年聴いた男性同士のデュオでは会心の出来映えではないかと感じています。


Mario Biondi (feat. Leon Ware) / “Catch the Sunshine” (album: “SUN” – 2012)

 

後に、マリオ本人のアルバム “SUN” にも収録されることになりましたが、前出の INCOGNITO(インコグニート)のアルバムに先に収録された、ボズ・スキャッグスのあの名曲 “Low Down” を、なんとこれまた Jazz/Funk/Soul 界きっての大物女性シンガー、Chaka Khan(チャカ・カーン)とデュエットしています。
原曲の良さも当然なのですが、JP・ブルーイは素晴らしいアレンジで二人にデュエットさせています。ちょっと大人な内容のPVの中では、大物アーティスト3人はそれぞれバラ撮りですが、ブルーイ自身がギター・ソロを披露していたりするので、それはちょっと見所でもありますね。

 

 

【告知】 『西金小学校の夏』 ~ オダギ秀写真展

Mellows のご常連でもあった、水戸にスタジオと会社をお持ちの広告写真家でもある、『オダギ秀』先生の写真展が、来る3/23(土)~3/31(日)の間、つくば市内のCafe & Gallery ロダン】さんにて開催されます。
今回のテーマは、2004年から一年間に渡り、茨城県内の山間部にある現役最後となる木造校舎の小学校での、閉校となるまでの学校や子どもたちの日常を切り取ってこられたとのことです。
小学生の頃の自分にタイムスリップした「オダギ少年」の眼差しは、いったいどんな少年少女の「夏」の情景を捉えているのでしょうか。なんだか興味津々ですね。

以下、許可を戴きましたので、先生のブログより転載いたします。ご興味を持たれた皆さん、ぜひ足をお運びください。

 

オダギ秀 写真展

2004年春から翌年の春までの一年間、ボクは、その年で閉校となる小学校を撮らせてもらった。

現役最後と言われる山間の木造校舎で、全校生徒20人の日常を撮るうちに、ボクもまた、その小学校の生徒になった。
そうして撮影した中のほんの一部だが、6月中旬から9月中旬までの三ヶ月間の作品から抜粋し、写真展を開催させていただく。
  
■オダギ秀写真展「西金小学校の夏」
     2013年3月23日(土)~3月31日(日)10:00a.m.~6:00p.m.
     カフェ&ギャラリー ロダン
       茨城県つくば市高野台3-15-35 Phone 029-836-3311

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.36【懐かしい響き / Mondo Grosso】

当ブログをご訪問くださっている諸先輩方を前にしてこんなことを言うのもなんですが、人生とは一つとして同じものは存在せず、人の数と同じだけのステージが用意されているものなんですね。
なんだかそんな思いにふけりがちな春を迎えています。過去にとらわれすぎてはいけませんが、ときには懐かしく思い出すのも悪くはないでしょう。視線が前ばかりでも、後ろばかりでもダメで、バランスこそが大切。そんな風に思えるようになったのも、ここ数年でいろいろと経験を積んだせいかもしれません。

 

MG4

 

なぜだか子どもの頃に遊び疲れて辺りが暗くなりかけた家路を急ぐときの、ちょっと不安気な心象を鋭く描写したかのような、どこか『懐かしい響き』を持ったこちらの一曲を、一度過去記事でも紹介してますが再度ご紹介します。
“1974 – WAY HOME” はマルチ・ミュージシャンでもある奇才「大沢伸一」氏率いる『Mondo Grosso (モンド・グロッソ)』が2000年に世界に向けてリリースし、当時大きな評価を得た傑作アルバム “MG4” に納められた作品で、日本人の琴線に触れるシンプルなピアノの音色に、心の中のかすり傷がスーッと治っていくような、そんな優しい印象を持ち合わせた楽曲じゃないでしょうか。
ああ、癒されますねぇ。名曲です。

 

Mondo Grosso / “1974 – WAY HOME” (album: MG4 – 2000)

 

昨日より今日、今日より明日の自分が成長していないってことはないはずだから。
自分を信じよう。
 

 

ハクモクレン 【モノローグ】

ようやく咲き始めたばかりの桜の花でも撮ってみるかと、通りすがりの公園に立ち寄ってみた。

hakumokuren 1
 
桜の花は例年通りもちろん美しいのだけれど、なぜか今年の春に限って、その横でひときわ凛としてどことなく孤高の立ち振る舞いを感じさせる「ハクモクレン」に惹かれてしまう。
同じ春を告げる花なのに、梅と桜の開花の中間に咲くそのタイミング故に、両者の存在感に隠れてしまうこともありがちと言われて久しい。

よく見ると大木で存在感も抜群なんだけどなぁ。まるで「これが私の生き様なんです。」とでも言い出すかのようで、「うんうん、よく判ってるよ。」ってついつい言ってやりたくなる。
だから今年の春は、「ハクモクレン」に一票。
 
hakumokuren 2

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.35【心穏かに / Boz Scaggs】

先日ジャズのスタンダードをいとも簡単にさらりと歌いこなしてしまった、Boz Scaggs (ボズ・スキャッグス)の新譜発表のニュースを取り上げましたが、いよいよリリースされました。待望のニューアルバムは、その名も “MEMPHIS”

 

Memphis

新譜の色使いが偶然当ブログとかぶって、ちょっとウレシイ

 

いやはや、本当に BOZ というアーティストには毎度々「いい意味で期待を裏切られるなぁ」って感想ですね。いったい全体どれだけの「引き出し」を持ってるのか、頭の中を覗いてみたいくらいです。とはいえ、以前に Hall & Oates についての記事でも書きましたが、(僕自身はあまり好きな表現ではないけれど)Blue Eyed Soul の先駆けみたいな存在の人なので、新譜については「本当に Soul や R&B をこよなく愛しているんだなあ」という彼の熱い想いがビンビンに伝わってくる作品内容となっています。オハイオ出身・テキサス育ちで、学生時代にスティーヴ・ミラーと出逢いブルース・バンドを組んでいた時代があったり、グラミー受賞の洗練されたAORのお手本とも言われる彼の代表作「Silk Digrees」の中に収録された名曲 “Low Down” にいたっては、グラミーの最優秀”R&B”楽曲賞を受賞してるくらいですから、そのルーツがアメリカ南部のソウルや中西部のブルースにあるというのは、マニアにとってはよく知られているところです。

ここのところレーベルを替えながらも二作続けてJAZZのスタンダードをやりましたから、ちょっと「原点回帰」の意味も含め、今回の “MEMPHIS” に繋がってきたのかと、ファンなら容易に想像がつきます。

それにしても、1944年生まれですから今年で69歳を迎えるこの人のまったく衰えぬ音楽活動への意欲と枯渇しない才能には、賛辞を送るべきではないでしょうか。

そんな Boz が新作の中で取り上げたのは、ちょっとレイドバックした緩く心地よいリズムの Soul Classic ナンバー『Love On A Two Way Street』。花粉はゴメンですが、春の訪れのような心穏かになる耳に心地良い出来映えとなっています。

 


Boz Scaggs / “Love On A Two Way Street”  (album: MEMPHIS – 2013)

 

ちなみにオリジナルの The Moments のVer.はこちら。聴き比べてみるのもまた一興ですね。