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Mellow Tunes ~ Vol.262【Keith Jarrett】

いくら天気がいいとはいっても、五月上旬の急な「夏日」の連続では、身も心もまだまだ準備が整っていないもの。ましてや、こんな状況下では、尚更のこと。自然の営みのように、何事も「程々」が有難く思える今日この頃。

 

 

5/8で75歳を迎えた Jazz ピアニストの『Keith Jarrett』(キース・ジャレット)が、ちょうど4年程前の2016年3月7日に、ハンガリーの首都ブダペストの国立ホールで行ったコンサートのライヴ音源の未発表曲『Answer Me』を、自身の誕生日に配信リリースした。

1950年代のスタンダード作品『Answer Me』は、古くは「ナット・キング・コール」のカヴァーで広く世に知られるようになり、その後も多くのアーティストによるカヴァーが発表されたそうだ。バックグラウンドはどうであれ、自分自身としては初めて聴く『Answer Me』は、キースが「ECM」レーベルから過去にリリースした多くの美しいバラッドたちと同様に、ピアノの最初の一音が鳴った瞬間に、あっという間にキース独自の世界観へと誘われてゆくようだ。

 


Keith Jarrett / Answer Me (Live from Budapest – 2016)
Released on: 2020-05-08
Producer: Manfred Eicher
Producer, Associated Performer, Piano: Keith Jarrett
Studio Personnel, Recording Engineer: Martin Pearson
Studio Personnel, Mastering Engineer: Christoph Stickel
Composer Lyricist: Fred Rauch
Composer Lyricist: Gerhard Winkler
Composer Lyricist: Carl Sigman

 

こんな状況下での、優しい音色を奏でる楽曲のリリースは、本当に有難い。
思えば、キースの音楽には、困難な時期をいつも救ってもらっている気がする。

『Keith Jarrett』に関する過去記事はこちらへ。

 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.261【Sala Kurokawa】

いつもご訪問ありがとうございます。
相変わらずの「Stay Home」が叫ばれる中、季節はいつのまにか、日中などは初夏を意識せざるを得ないほどの「夏日」の連続。連休中に咲き出した「皐月」や「躑躅」の紅い色が、日増しに濃くなってくるのを感じます。

 

 

仕事柄「テレ・ワーク」とは無縁の状況にあるのですが、それでも仕事がOFFの日には、ほとんど家にいるわけで、自ずと技術革新と光回線の恩恵で、普段あまり触れることのなかったアーティストを発見したりする機会が多くなってきています。
数日前に当サイトのアクセス数が、いつのまにか「420万」を超えていて、実店舗営業前後を含めたブログを開設以来「足掛け10年」の重みを、そこはかとなく感じています。今では全ての記事を削除してしまった営業当時の「fb」の休眠アカウントがまだ残っている関係で、記事をシェアしてくれたり「いいね」を頂くと「fb」運営サイドから「お友達かも」とメールが頻繁に届くのですが、普段から国内外を問わず音楽関係の方の訪問が多いのは意識してたものの、やはりここ2~3ヶ月程はいつも以上に沢山のプロの音楽家の方々(特にJazz界の方が圧倒的多数)の訪問が多く、正直なところとても恐縮しております。暇を見つけては、ご訪問くださった皆さんの音楽を自分なりに聴きながら、少しずつ記事にしていければと考えています。しばし、お待ちください。

 

さて今回初めてご紹介するアーティスト、シンガー・ソングライター/ピアニストの『黒川沙良』さんですが、以前に何度かご紹介しました「和田昌哉」さんを中心とした日本が世界に誇る3人のプロデューサー・チームによるユニット『X-CHANGE』[Masaya Wada (vocal) / MANABOON (Keyboards) / Sho Kamijo (Guitar)] の、「MNABOON」さんと「和田」さんによるサポートを受け、5/9に配信リリースされた彼女の新曲『ブリコー』が素晴らしい。

MANABOON

楽曲のプロデュースと編曲はMNABOONさん、作曲はご本人、作詞は「CHEMISTRY」はじめ多くのアーティストを手がける和田昌哉さんとの共作、そしてボーカル・ディレクションに「Mico」さんと、国内のMUSICシーンを見回しても、「POP Music」でありながらも、これほど「R&B」にとって必要なファクターを包括したテイストの作品には、なかなか出逢えないかもしれません。彼女の過去の作品も聴いてみましたが、Lyricにあるような大人の男女のやるせない心象風景の描写と相まって、過去作品と比較すると明らかに「毒気」も伴う「艶」を纏ったと思われる大人の「ヴォーカル」への進化ぶりには、ゾクッとさせられます。
「二度とそのツラみせないで」「最後の最後までクソ野郎」といったヴィジュアルからはにわかに想像できないフレーズや、曲の終わりには「出口のないパラディソ(楽園)」が「今日からあなたは愛の迷子」へと立場が逆転して、自立してゆく凛とした大人の女性の佇まいを見せるように変遷してゆく過程が、見事に描かれている。わずか3分台で完結する楽曲の中で、ここまで「R&B」を表現しきれるのは、凄い才能としか言いようがありません。
いずれにせよ、彼女のその隠れていた才能と魅力の側面を引き出したのは、「MNABOONさん/和田さん」のお二人による卓越したプロデュース・ワークの賜物の一言に尽きると思います。
『黒川沙良』。今後の活躍に、目が離せない存在となりそうです。

 

Track-1 「ブリコー」
Track-2 「イイネシナイデ 」
Lyrics : Sala Kurokawa (Track-1: with Masaya Wada)
Music : Sala Kurokawa
Sound Produced : MANABOON

各種配信リンクはこちらへ ↓
https://big-up.style/iZXvyqN8Uv
YouTube Channel -> https://www.youtube.com/channel/UCVSozbSxH_OQZbVin3ZzQ6Q

 

あちこちで多くのブログ・リーダーの方々に記事をシェアしていただいているうちに、プロデューサーの「MANABOON」さん、そして「黒川沙良」さんご本人からも、当記事をお二人の「Twitter」でもシェアしていただいていました。嬉しいコメントもありがとうございました。
また、TwitterはじめSNSをやっていないので、投稿記事について連絡ができずにゴメンナサイ。
 

 

 

 

 

 

【Don’t Stop Music ! 】#音楽を止めるな

当ウェブサイトでは、「J-WAVE」がスタートさせた、「#音楽を止めるな」プロジェクトに強く賛同いたします。
 

「#音楽を止めるな」プロジェクトがスタート

J-WAVEでは、新型コロナウイルスの影響で多くのライブイベントが中止となる中、「大好きな音楽を、アーティストを、ライブハウスを応援したい」そのような想いから、「#音楽を止めるな」プロジェクトをスタートさせました。

「#音楽を止めるな」はJ-WAVEの気持ちそのものです。
音楽産業が危機的状況にある今、J-WAVEに出来ることを、アツい気持ちそのままにお届けします。

※プロジェクト、番組の情報はこちらから!
https://www.j-wave.co.jp/topics/2004_ongaku.htm

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.260【Kiana Lede】

各人の業種やテレ・ワークなど、置かれている状況によってそれぞれだと思うけれど、ようやく長い連休が終わって、一息ついている。例年とは全く違う環境とはいえど、当たり前のこととはいえ、楽な仕事などありはしない。
連休中の数日前、仕事からの帰宅時、いつもの通勤途上で見かける結構流行っていた居酒屋が、まさに取り壊しの最中だった。信号待ちでその様子を見ていたら、急に目頭に熱いものが込み上げてきて、フロントガラスが見えなくなった。後続車からクラクションを鳴らされ我に返り、後ろ髪を引かれる思いでその場から走り去った。「Mellows」を閉めたあの日の記憶が、否が応でも蘇ってきた。さぞ、無念な想いだろう。
世界中のどの国も大変な状況だけれど、お国の一大事だというこの時期に、列島各地から選出された国会議員たちは、皆本気で地元とその地域の住人の為に汗をかいているのだろうか。誰に選出されて国会に自身の席が設けられているのかを、真剣に考えてもらいたい。待ったなしの地方自治に対して、「国」がただケチをつけているだけでは、何の進展も見られない。

 

 

季節はめぐり、例年通りに植物たちは自らのサイクルを頑固なまでに守っている。そう、自分や自分の身の回りの人たちを守ること「Protection」は、大切なこと。

 


 
4月に待望の1stソロアルバムがリリースされたばかりの、アリゾナ出身で現在はL.Aを拠点に活動するR&B界大注目のシンガー・ソングライター、『Kiana Lede』(キアナ・レデ)のデビュー・アルバム『KIKI』から、ぐっと心を鷲掴みされた楽曲『Protection』をご紹介。「H.E.R.」「エラ・メイ」「スノウ・アレグラ」など現代女流R&Bの、まさにメイン・ストリームを行くような作品。


Kiana Ledé – Protection. (Lyric Video)
(album: Kiki – 2020)

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.259【KEM】

いつもご訪問ありがとうございます。
今日は「こどもの日」ですが、おそらくいま現代に生きている人々が初めて体験するような、祝日となりました。本来であれば郊外や田舎でよく見られるはずの、五月晴れの大空に泳ぐ勇壮な「鯉のぼり」を、今年に限ってはあまり見かけることがありません。「緊急事態宣言」延長が発表されたばかりの列島各地でも、同様のことが起きているのでしょうか。

 

 

すでに「産業革命」という言葉が世界中のメディアからは聞こえてきますが、地球規模での社会のスキームが一変するタイミングを迎えているのは、否定できないような状況です。どうせ変わるのであれば、これからの未来を託される子供たちや若年層にとって、希望が持てる仕組みになって欲しいと切に願います。まずは、古い体制にしがみついてばかりいて、すべての決定がスロウで他人事な政治家たちの入れ替えから始めねばなりません。この国の将来を託すべき政治家や政党を選出するためにも、これまで政治に関心がないと言ってうそぶいてきた大人たちはもちろん、参政権を手にして間もない若い人たちにも、次の総選挙には必ず足を運んでもらう必要があります。

さて、在宅を余儀なくされる生活スタイルが定着するにつれ、以前にも増して「ラジオ」を聴く機会が増えてきてる方も多いのではないでしょうか。「TV」や「動画サイト」と違って、聴いている人の「手」「体」「視界」を邪魔をしない「ラジオ」の存在価値が、改めてクローズ・アップされてきてるのかなと、幼少の頃よりラジオとの付き合いが長い僕などは、そんな印象を持っています。
そんな中、番組放送開始から11年目を迎えた、当サイトでもずっと応援している音楽プロデューサーの「松尾潔」さんが MC を務める、大人のためのラジオ・ミュージック・プログラム『松尾潔のメロウな夜』ですが、昨日5月4日の放送分より、僕自身も全国の多くのリスナーの皆さんも待望の『聴き逃し』サービスが、NHKラジオらじる☆らじる』でスタートいたしました。放送直後から「一週間」とはいえど、何度も聴く機会が持てるのは、大変喜ばしく有難い決定ですね。当サイト内のウィジェット部に『らじる☆らじる 聴き逃し』のリンクを用意いたしましたので、ぜひアクセスしてみてください。(尚、『聴き逃し』サービス開始にあたって、これまでの2回の再放送がどう変更となるのかは現在確認中です)

 

そして昨晩(5/4)放送分のレギュラー・プログラム「メロウな風まかせ」から、コロナ禍を忘れさせてくれるような、Sweet  / Smooth / Groovy / Authentic / Old-school 等々すべての形容詞が相応しく、とにかく Super Mellow な、『KEM』(ケム)の新曲『Lie To Me』を、こちらでもご紹介。
「KEM」の才能はもちろんのこと、松尾さんの選曲センスにはもう脱帽です。

「これからもR&Bを中心に良質の音楽だけを発信していきます。心ある大人たちのたまり場をどうか末永くご贔屓に。」

との有難いコメントも。『心ある大人たちのたまり場』。素敵な表現ですね。少なくとも、ここが踏ん張り時の我々にとっても、有難くかけがえのない存在の番組です。

 


Kem – Lie To Me (Lyric Video) – 2020

KEM wrote the song with Anthony Hamilton, Salam Remi, and James Poyser and produced it with Derek “DOA” Allen.

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.258【Sumire Kuribayashi】

いつもご訪問ありがとうございます。
いつも通りならば、多くの人々があちこちへと移動を繰り返すような、大型連休の日々のはず。
まったく目に見えぬ敵と対峙するのには、もしかするとはっきりと認識できる対象物よりも、きっと神経をすり減らすのかもしれません。「五月晴れの空」であるとか「薫る風」、そしてときには「五月雨」であったりと、一年の中でも過ごしやすいといわれるこの国のこの時期特有の気候を、表現する言葉は決して少なくありません。

 

 

世界にも活躍の場を広げている、新進気鋭の女性「Jazz」ピアニストの『栗林すみれ』さんが、この春3月下旬に待望のソロ・ピアノによるニュー・アルバム 『Nameless Piano』(ネームレス・ピアノ)をリリースされました。
(栗林さん、いつも当サイトへのご訪問ありがとうございます)

前回の記事で『David Foster』(デイヴィッド・フォスター) のピアノ・ソロによる新譜をご紹介させていただきましたが、こちらの栗林さんの新譜も、「瑞々しさ」や「透明感」といった点でも、まったく負けていません。
コロナ禍によって、世界中がこれほどまでに厳しい状況下に置かれているこの時期、時には心を解放してあげなければいけない必要性を感じるタイミングで聴こえてくる、「ビル・エヴァンス」「キース・ジャレット」にも通ずる「リリシズム」に溢れた彼女の「ピアノの音色」は、いつまでもどこまでも、聴く人々に優しい。

(以下『栗林すみれ』Official Website より転記)

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Sumire Kuribayashi 『Nameless Piano』<DIGEST MOVIE>
栗林すみれ・ネームレスピアノ

 

2020.3.25 ON SALE!!
Sumire Kuribayashi 『Nameless Piano』 栗林すみれ『ネームレス・ピアノ』

【瑞々しい空気感と作曲力を存分に発揮する待望のソロピアノ】

ピアニスト栗林すみれ、5作目のリーダー作はその瑞々しい空気感と作曲力を存分に発揮する待望のソロピアノ。
穏やかで美しい中に、瑞々しさと緊張感を含んだ渾身の一枚。
マスタリングはECMサウンドも手掛けるイタリアのエンジニア、ステファノ・アメリオ。

CD発売記念コンサートが全て延期になりましたので
ご希望の方には栗林すみれサイン入りCDを
送料無料で販売しております。
コンタクトページよりお問い合わせください。

コンタクトページ → https://forms.gle/nnW685kAmmt1EaqU9

ご購入はこちら → https://diskunion.net/diw/ct/detail/1008066177

Order from outside Japan → https://www.cdjapan.co.jp/product/SCOL-ee5e9022649d61

■Track List
1.Nameless Piano
2.Cow Daisy
3.Believe, Beleft, Below
4.Nel col più non mi sento
5.I’ll Be Seeing You
6.Improvisation “Colored Woods”(inspired by Kaii Higashiyama)
7.Improvisation “Piangere
8.Ship
9.A Lovely Way To Spend An Evening
10.Edelweiss

■Personnel 栗林すみれ Sumire Kuribayashi -Piano,Voice

________________

 

また彼女が、ベテランのベース奏者の『金澤英明』氏と共に、2017年に北海道・蘭越の地で制作にあたった、デュオによるアルバム『二重奏』でのピュアな演奏も素晴らしい。
動画は、英国ロンドンでのツアーの際の貴重な映像。演奏曲は年配の方であれば誰もが知る日本の童謡、北原白秋作詞、山田耕筰作曲の『この道』。ぜひご覧ください。


Konomichi この道 – 栗林すみれ Sumire Kuribayashi, Hideaki Kanazawa, Jason Yarde, Mark Mondesir, London 2018

 

どれも素晴らしいのですが、「栗林すみれ」さんの音楽と、鬼才映画監督「高山康平」氏による初の映像コラボレーションが実現した、こちらの Music Video の美しい世界観は僕自身が探求し続けたそれに近く、言葉で伝えるのが難しいくらいですね。ロケーション映像が、実に美しい映像作品です。

 

栗林すみれ「Little Piece」FILM MUSIC Directed by 高山康平
(3RDアルバム『Pieces of Color』より)

アルバム『Pieces of Color』より、そのリリシズムを存分に発揮した楽曲<Little Piece>に、映画監督・高山康平が映像を施した、誰しもが心に秘める不安や希望、迷いと決断・・・様々な心のカケラを、音と映像で描き出す探求の物語。
 

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.257【David Foster】

いつもご訪問ありがとうございます。
コロナ禍で世の中が騒然としているのとは裏腹に、ひとたび周囲を見回すと、季節も自然界も確実に時を刻んでいるのを感じます。

 

 

実店舗「Mellows」をCLOSEした後、再び組織の人間として働くようになった僕もそうなのですが、職種によっては在宅が許されず、不本意ながらもむしろ目に見えない敵の中に自らダイブしなければならない状況下にある方も、少なからず多いことと思います。長引く家籠りだけでなく、新たな規制やら不安を煽るニュースなどで、気持ちがささくれ立って、人が人を攻撃する光景を頻繁に見かけるようになりました。それもなぜだか、本来であれば分別がつくはずのご高齢の世代の人ばかり。非常時下において、心身を平静に保つことが、これほど困難なことなのかといったことを、世界中が突き付けられているような気がします。

 

 

地球上の人類がかつて経験したことのないような厳しい状況にある中で、僕が10代の頃から敬愛する音楽家の『David Foster』(デイヴィッド・フォスター) が、4月に入ってすぐに、ピアノによるインストゥルメンタル作品11曲を収録した、その名も『ELEVEN WORDS』というタイトルのアルバムをリリースいたしました。

Everlasting / Love / Eternity / Victorious / Elegant / Nobility / Wonderment / Orbiting / Romance / Dreams / Serenity

簡素な11の「単語」たちがタイトルとして与えられた作品を、全曲を通しで聴きましたが、本当にシンプルで親しみやすいメロディと美しいピアノの旋律に、心が静かにそして穏やかになっていくのを、聴いた誰もが感じ取れるような、そんなヒーリング効果が絶大なアルバムになっています。
もちろん、この時期に緊急リリースしたのには、彼なりの考えがあってのこと。ご本人のオフィシャルHPにメッセージがUPされてましたので、Google Translate で翻訳したリンクを、ぜひご覧ください。

新譜ですが有難いことに、デイヴィッドの公式YouTubeチャンネルにて、全曲をプレイ・リストで公開しています。
珈琲などお好みの飲み物でも用意して、渾身の「11曲」を、ごゆっくりと堪能されることをお薦めします。

 


David Foster’s 2020, 11-track piano solo album, “Eleven Words”
(album: “Eleven Words” – 4/3/2020 Released)

 

「David Foster」にご興味を持たれた方は、よろしければ 過去記事」などもご覧ください。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.256【Prince】

色鮮やかな紫色のパンジーが咲き誇る頃に、突然「四月の雪」を体験することも決して珍しいことではない。そんな季節が巡ってくると、「唯一無二」のアーティストを思い出さずにはいられない。

 

 

あと数日で、稀代のシンガー・ソングライター『Prince』が逝ってから、4年の月日が経過しようとしている。
彼の「Official Prince YouTube channel」にこの動画が公式にUPされるまで、没後3年という長い時間を必要とした。あれほど自身の音楽の配信や動画投稿を拒絶したプリンスも、時代と供に変わらざるを得ないこの状況の変化を、もし存命であったならば、どんな風に語るのだろうか。
とはいえ、いつの時代も、いい音楽の価値は変わることがない。

 

Sometimes it snows in April
Sometimes I feel so bad, so bad
Sometimes I wish life was never ending
And all good things, they say, never last

四月に雪が降ることもある
ひどく落ち込むこともある
人生がずっと続けばいいと思うこともある
楽しい時はいつか終わると人は言う

 

Prince – Sometimes It Snows In April
(Live At Webster Hall – April 20, 2004)

 

コロナ禍で、今は身動きを取ることができないでいる世界中の多くのアーティストたちにとって、一日も早く事態が収束し、それぞれのライブ活動が再開されることを切に願う。

 

「Official Prince YouTube channel」はこちらへ。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.255【DAISUKE】

いつもご訪問ありがとうございます。
本来であれば、春風薫る気持ちのいい季節のはずなんですが、コロナ禍による緊急事態宣言等の発令によって、日本国内のみならず地球上の至る場所で、一日の大半を自宅で過ごされていらっしゃる方が多いことと思われます。統計を見る限り、当サイトに於いてもここ一ヶ月程は、アクセスの大半が日本国内と米国本土からが半分ずつといった状況が続いています。おそらく自宅でテレ・ワークを余儀なくされていらっしゃる方々をはじめ、息抜きの際に不定期にご訪問くださる方が増えているのであろうと想像できます。

ところで数日前の話題ですが、普段よりもずっと明るく大きな満月『Super Moon』を、皆さんご覧になられたでしょうか?都会でない場所に住んでいると、一年の間で起こったり発生したりする周期的ないわゆる「自然現象」に対して、不思議と敏感になってくるものです。僕ももう50代半ばを折り返しているので、そんなことを以前にも増して感じる機会が増えてきたように思います。

 

2020.04.08 0:50 撮影

 

さて、音楽のトピックに移りましょう。
こと国内のミュージック・シーンにおいては非常にレアで貴重な存在ともいえる、『ファルセッター』と呼べるシンガーの『DAISUKE』さんを初めてご紹介します。

彼の名前や存在は、以前からよく拝見しているR&Bジャーナリスト/ライターの「吉岡正晴」さんや「林 剛」さんのブログやTwitterを通じて認識していたのですが、その『DAISUKE』さんが先月初旬に『Do For Love』というタイトルのミニ・アルバムを配信リリースされました。
4/5に36歳になられたという『DAISUKE』さんは、プロフィールによれば「オリビアニュートンジョン・鈴木雅之・槇原敬之・ゴスペラーズ黒沢薫・MISIA・清水翔太・三浦大知等をはじめ、 さまざまなアーティストのLIVE・TOURやTV番組等でバックコーラスとしても活躍。」とあるように、国内を代表するアーティストからもレコーディングやツアーへの参加要請が絶えないという実力派ヴォーカリストであります。その大いなるポテンシャルは、どんな方であれ一聴すればすぐに理解できることでしょう。
UPテンポなナンバーとミディアム・スロウな楽曲をバランスよく配置したニュー・アルバム『Do For Love』の中でも、これは「白眉」と感動した美しい「スロウ・ジャム」が、『離れないで』という作品。これはもう最上級の賛辞を、勝手に送らせていただきましょう。ぜひ聴いてみてください。自宅で過ごす時間が多い今日この頃、こんな素晴らしい音楽を聴くことで、気持ちをリセットしてみてはいかがでしょうか。
旧き良き時代のあらゆるカテゴリーの音楽をシャワーを浴びるように聴いてきた世代の大人たちにとって、その期待に応えられるサウンドを提供できるアーティストって、正直なところあまり多くはない現在の国内ミュージック・シーンにおいて、『DAISUKE』さんのような正真正銘の本格派シンガーには、更なる飛躍を期待したいところです。

 


『離れないで』 · DAISUKE
(album: Do For Love – 2020)

 


『In a lonely world』 / DAISUKE (MV)
(album: Do For Love – 2020)

 

※アルバム紹介と配信リリース一覧はこちら

R&B/Soul/AOR など往年の名曲洋楽カヴァー作品を主体としたバンド、『Daisuke & the Fal-Comb.BAND』による、LIVE動画はこちらへ。必聴です。

また『DAISUKE OFFICIAL WEBSITE』では、詳細な「BIO・DISCOGRAPHY・動画」等々、情報が満載です。ぜひご覧になってみてください。「CD」の購入も可能です。

追記
「DAISUKE」さんより、ありがたいメッセージを頂戴しました。

「離れないでは当初K-Ci & JojoやMint Conditionのイメージで作ったんですが、仕上がりが若干J-R&B感が強くなってしまったのでちょっと反省していたのですw
ですが、今ストリーミングでは一番人気曲となっておりまして、嬉しい結果オーライとなりました(^^)
素敵な記事まで書いていただきましてありがとうございました!」
 
誠実なお人柄が滲み出るような文面に、ますます応援したくなります。

 

 

 

【雑記】Coffee Break ~ Vol.11「追悼 ~ 大林宣彦監督」

今日の朝刊を開くと、「天声人語」で先日逝去された映画監督の「大林宣彦」さんのことが取り上げられていた。

(天声人語)大林宣彦さんを悼む
代々医者の家に生まれた大林宣彦さんは、自分も同じ道に進もうと考えたことがある。医学部の入学試験を途中で投げ出し映画の道を選んだが、目指してきたのは「よく効く薬のように人を癒やせる映画」だったという▼「たとえていうなら、外科や内科のような診療科のひとつとして映画科があり、その科の医者になるようなものです」。映画を志す学生たちに投げかけた言葉が著書『最後の講義』にある▼映画監督の大林さんが82歳の生涯を閉じた。記憶に残るCMを生み、青春映画でいくつものヒットを飛ばし、晩年はもっぱら戦争と向き合った。活躍は多面体である。しかし、いい薬であってほしいとの思いは多くの作品から伝わってくる▼
(一部抜粋)

 

1980年代に大林監督ご自身の出身地である広島県の「尾道」を舞台とした『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の「尾道三部作」は、当時多くの熱狂的な大林映画信者を生み出したことでよく知られている。洋楽や洋画にかぶれていた当時の僕自身は、話題となった「転校生」くらいしか、実のところ観たことがなかった。今になって思えば、おそらく背伸びしたい盛りでイキがっていた年頃だったので、「ファンタジー」的な要素を多分に感じさせる大林さんの作品群には、ちょっと苦手意識があったというのが、きっとその観ない理由だったのではないかと思う。

実店舗『Mellows』をどうやって実現するかといったプランをぼんやりと頭の中で練り始めていた2006年頃、その計画の一環でその頃から頻繁に訪れるようになっていた信州・長野市内で、とある映画撮影クルーに偶然遭遇した。さほどそういったことに熱心ではない自分でも、重要文化財でもある「善光寺」には、なぜか幼少の頃に訪れて以来、妙に心惹かれるところがあって、信州北部を訪れた際には必ず参拝に立ち寄るようにしていた。戸隠も近く、大好物の美味しい「蕎麦屋」さんが点在しているからという理由もあったけれど。
そのときもいつものように、JR長野駅からずっと続く本堂へ向かう参道を歩いていたら、保存修理工事中の「山門」(三門)に程近い場所で、人だかりができていた。映画やTVの撮影時に使われる「カチンコ」の音と、「よーいスタート」の声が、善光寺の参道に響き渡っているのが聞こえてきた。撮影で足止めをされている多く参拝客の後ろから背伸びして覗いてみたら、かつてメディアで時折見かけることのあった声の主は、あの「大林宣彦」監督その人だった。

 

 

当然映画のロケ中だとは理解できたけれど、どんな映画を撮影しているのかは、後に参道沿いの土産店主から聞いて知った。かつて1982年に公開された『転校生』のリメイク版、『転校生-さよなら あなた-』(2007年公開)の、まさに撮影中だった。根強いファンの間で使い分けられる、1982年版の「尾道転校生」ならぬ、2007年版の「長野転校生」の方だ。
男女二人の高校生の主人公が、善光寺の「参道」をお巡りさんに追われながら二人乗りの自転車で走るシーンを撮影していたのだけれど、なかなか「大林監督」の「OK」が出ない。演者・エキストラたちはもちろん、助監督・スタッフたちも、かなりの長い時間参道の往来を足止めしてしまっていることに、申し訳なさそうに対応していた。何度かのテイクを繰り返し、ようやく監督のOKが出た。映画の撮影とは大変なんだなと思いながら、監督のすぐ横を足早に通り過ぎようとした際に、なんと『ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。』とご本人から声を掛けてもらった。大物映画監督というのは木製のネーム入りのチェアかなんかにふんぞり返っているものと勝手に想像していただけに、あまりの低姿勢さに「あっ、いえ」としか返答できなかった。あの瞬間に、「大林」さんの何気ない優しさに触れたことを、15年近い時が経過した今でもよく覚えている。PCの中のデジカメ・アルバムを探してみたら、ちょうどその時のスナップが見つかった。

 

 

ほんの一瞬の出来事だったけれど、公開後しばらくしてからDVDで映画を鑑賞させていただき、ああこんなシーンになっていたんだと、監督の優しい声を思い出しながらその時のことを懐かしく振り返った。

偉大な映画人であり監督である前に、とても人間臭い方だったような気がしている。
自ら説く「よく効く薬のように人を癒やせる映画」というものを、いずれ時間を掛け遡って鑑賞してみようと思う。

大林監督、どうか安らかにお眠りください。

 

映画『転校生-さよなら あなた-』予告編
(2007年公開)

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.38【Bill Withers ~ R.I.P.】

世界中が「コロナ禍」で騒然としている中で、長い R&B/Soul の歴史の中でも、レジェンド中のレジェンドとして幅広いジャンルの多くの現役アーティストからも、熱狂的なリスペクトを集めてきた『Bill Withers』が、3/30日に米国・LAで亡くなった。享年81歳。患っていた心臓の病気に起因するものだということを伝え聞き、コロナ・ウィルスによるものでなかったことが、多くファンのにとっては、ある意味唯一の救いかもしれない。

 

 

振り返れば、高校2~3年の頃に凄まじい勢いで流行した、人気サックスプレイヤー「Grover Washington Jr.」のアルバム「WINELIGHT」に収録された20世紀の傑作『Just the Two of Us』が、僕自身にとって「ビル・ウィザーズ」との出逢いだった。
AM/FMラジオはもちろん、ふらっと入った喫茶店で、不定期に輸入盤のレコード探しで実家のある埼玉から都内に出かけた先の「渋谷」や「お茶の水」辺りの路上でも、後に都内の大学に通う日々のとにかくいたる場所で、『クリスタルの恋人たち』とちょっと赤面してしまいそうな邦題の付いた『Just the Two of Us』は、数年間は街のBGMであるかのように、常に耳に入ってくる作品だったことを、今でも鮮明に記憶している。
FUSION 音楽が大流行していた当時から、大好きだったサックス・プレイヤーの「ナベサダ」こと「渡辺貞夫」氏の、レコーディングやツアー・メンバーとしてクレジットされていた「ラルフ・マクドナルド」「リチャード・ティー」「スティーヴ・ガッド」「エリック・ゲイル」らを筆頭に、若き日の「マーカス・ミラー」を含めNY の第一線級のスタジオ・ミュージシャンたちがこぞって参加した「グローヴァー・ワシントン・ジュニア」の最大ヒットアルバムとなった「WINELIGHT」とは、そんな意味でも僕自身にとってはとにかく特別な想いのあるアルバムだ。そして、「ビル・ウィザーズ」の「唯一無二」のヴォーカルに出逢った衝撃は、当時多感な18歳前後の自分にとっては、ある意味その後「Soul」「Jazz」といった黒人音楽への扉を開かれたような、そんな印象が今となっては強く残っている。

 


Track-1: Grover Washington Jr. – Just the Two of Us (feat. Bill Withers) – 1980
Track-2: Toshi Kubota Ft.Caron Wheeler – Just The Two Of Us – 1991

「久保田利伸」氏の同楽曲のカヴァーについては、「松尾さん」のラジオ番組「メロウな夜」での談話・エピソードが印象的です。ぜひご一読を。

 

多くの音楽好きな人々が同じ道を辿るように、僕自身「ビル・ウィザーズ」の音楽を遡っていくうちに、実質的にはとても短いといわれる彼の活動期間である約15年間にリリースされた、10作にも満たないアルバムすべてに触れることになるわけだけど、R&B/Soul の歴史を辿るロード・ムービーをずっと鑑賞しているような感覚を持たずにはいられない。

そんな彼が遺してくれた、“Ain’t No Sunshine” (1971), “Grandma’s Hands” (1971), “Use Me” (1972), “Lean on Me” (1972), “Lovely Day” (1977)といった誰しもが挙げる名曲の数々の中でも、僕がいちばん愛して止まないのが『Hello Like Before』。古くは「ナンシー・ウィルソン」だとか、最近では「ホセ・ジェイムズ」だとか、多くのアーティストによるカヴァーも発表されているけれど、やはりオリジナルの持つ素晴らしさにはなかなか抗えないもの。

 


Track-1: Bill Withers – “Hello Like Before”
(album: Making Music – 1971)
Track-2: Bill Withers – “Let Me Be the One You Need”
(album: Menagerie – 1977)

 

Soul Music の素晴らしい世界へと導いてくれたレジェンド「ビル・ウィザーズ」の、ご冥福を心よりお祈りします。素敵な音楽の数々を、ありがとうございました。

Rest In Peace, Bill ..

『Bill Withers』についてご興味を持たれた方は、よろしければ過去記事などもご覧ください。

 

我が国の名ばかりリーダーとは違って、こんな時にこんなメッセージを出せる、元米国大統領の「バラク・オバマ」氏の偉大さに、改めて感動。

 

さて現実の世界では、まさに「緊急事態宣言」前夜でありますが、仕事を休むことができないので、この辺りにしておきます。Key Word は『Stay Home』ですよ。