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Mellow Tunes ~ Vol.253【Fixional Cities feat. Masaya Wada】

いつもご訪問ありがとうございます。

 

 

先日の松尾さんの「夜間授業」で、盟友「川口大輔」さんのピアノ伴奏で、「キース・スウェット」の名曲「Make It Last Forever」を披露し、観衆から大喝采を浴びた「和田昌哉」さんの、『X-Change』に続く新たなユニットとしての活動がスタートしたばかりの【Fixional Cities】をご紹介します。
いよいよ、日付が変わった数分前より、新曲というよりは「デビュー曲」という位置付けになる『Till the morning』が、配信スタートいたしました。あの日本を代表する大人のための音楽ユニット『paris match』の元メンバーの、『Tai Furusawa』(古澤 辰勲)氏と組んだ【Fixional Cities】(フィクショナル・シティーズ)は、和田さんの魅力と才能を更に昇華させることになるでしょう。

僕は先ほど「Amazon」から早速DLして、3回ほど聴いて今記事をしたためているのですが、先日立ち話をした際に「今度は歌詞が日本語なんですよ」と仰っていたので、仕上がりがどんな感じになるのか正直なところ想像ができませんでした。失望感で満ち溢れた「真夏の深夜から夜明けに至るまでの、アンニュイな大人の恋愛模様」を、日本語によるリリックで、これほどまでに圧倒的に「アンヴィエント」で「スムーズ」で「マチュア」な表現を可能とするヴォーカリストを、僕は和田さん以外に知りません。「CHEMISTRY」のヴォーカル・プロデュースを、「松尾潔」さんから全面的に任されているのが容易に理解できる高次元な「ヴォーカル・ワーク」に、ただただ納得の作品となり、個人的にもとてもうれしく思います。おそらく和田さんのことですから、Global な展開も視野に入れていると思われるので、やはりこの作品には「English Ver.」が必要ではないかと。ぜひ「英語版」リリースを期待します。
『X-Change』同様に、今後の活動が楽しみですね。
以上、多分一番早い新着レビューでした。

 


Fixional Cities / Till the morning (Official Music Video)
(Released on 03/04/2020)

 

 

Fixional Cities / Till the morning (Lyrics Video)
『Till the morning』リリックビデオが公開されました。

 

 ※各種DLリンクは「こちら」へどうぞ。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.33【Norman Connors】

それぞれの生涯において、出逢いや別れの季節「春」の到来だというのに、あまりに世界の動きが慌ただしい。
なんだか状況は違えども、2011年のあの頃の不安にも似た日常が、世間をまた覆いつつあるような気がするのは、考えすぎなのだろうか。

 

 

そんな時にこそ、「音楽」が欠かせないもの。そう言えば、今は無き実店舗「Mellows」もそうした厳しい状況の下で、産声を上げたことを懐かしく思い出す。

新しいものよりも、むしろ「クラッシック」な「極上メロウ・チューン」が、今は優しい。
フィアデルフィア出身のジャズ・ドラマー/コンポーザーである、御大『Norman Connors』(ノーマン・コナーズ)が、若き日の『Glenn Jones』(グレン・ジョーンズ)をゲスト・ヴォーカリストに迎えた珠玉のバラッドが、時代を超えて語りかけてくるようだ。

 

Norman Connors feat. Glenn Jones – “Melancholy Fire”
(album: Take It To The Limit – 1980)

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.32【Glenn Jones】

「三寒四温」という言葉を使うのが、やはり適切な、ここ数日間のお天気。
目に見えぬ得体の知れない未知の対象物に立ち向かわざるを得ない状況下であっても、「音楽」のある日常を、なるべくならば忘れずにいたいもの。

 

 

「シルキー」な声を持ちあわせているわけでもなく、また技巧派でもない『Glenn Jones』のヴォーカルは、理屈抜きに聴く者のソウルに訴えかけてくる。「フランキー・ビヴァリー」率いる「MAZE」にも似て、分かる人だけには分かる、そんなアーティストというべきか。

 

Glenn Jones – “Give Love a Chance”
(album: Here I Am – 1994)

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.252【J. Brown】

この時期ならば例年「三寒四温」という言葉を用いることが多いはずなのに、もはや発することもなく、このまま春を迎えてしまいそうな、とっくに「水温む」状態ではと思われる「湖上」の様子。「梅」の花も、そこかしこで満開の二月下旬の風景に、「地球温暖化」の文字が脳裏に浮かんでは消えていく。

 

 

今年1月になってリリースされた『J. Brown』のEPが、この頃の「冬」から「春」へと季節がスライドしていくタイミングに、なんだかとてもマッチしていて気持ちがいい。
『Moon』もいいけれど、EPタイトル曲の『Forever Yours』も最高だ。

 


J. Brown – “Forever Yours”
(EP: Forever Yours – 2019)

 


J. Brown Releases Debut EP “Forever Yours”

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.251【Gregory Porter】

日中の暖かさを感じながら歩いていたら、公園内の「河津桜」がすでに満開なのに今頃気付いた。例年だったら、咲く前から気にしているのに。

 

 

人類が予期せぬウィルスの到来等々、早すぎる世の中の動きに、すこしばかり疲れ気味の感も否めない。

「ゆっくりやれよ」

欧州で録音された「グレゴリー・ポーター」の新作が、そんな風に、優しく声を掛けてくれる。
声だけでなく、ソプラノ・サックスの音色が、春の陽ざしのようにひたすら優しい。

 


Gregory Porter – If Love Is Overrated (Official Music Video)
(EP: Love Songs – 2020)

 

Vocals: Gregory Porter
Soprano Saxophone: Tivon Pennicot
Drums: Emanuel Harold
Bass: Jahmal Nichols
Piano & Rhodes: Chip Crawford
Percussion: Troy Miller
String Arr. Troy Miller
London Symphony Orchestra Strings

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.31【LeVert】

すこしばかり気怠さの残る一日の終わりには、結局 Soul Classic な Slow Jam が唯一の処方箋。

 

 

若くして旅立った、Gerald & Sean Levert 兄弟に、想いを馳せる夜更け。

 

LeVert – “All Seasons”
(album: Rope A Dope Style – 1990)

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.250【松尾潔のメロウな夜間授業 [第4回]】

いつもご訪問ありがとうございます。
昨晩(2/17)開催された、第4回『松尾潔のメロウな夜間授業』〜R&Bの愉しみ〜『キース・スウェットと「ニュー・ジャック・スウィング」』に出席するため、東京ミッドタウン日比谷の「ビルボードカフェ&ダイニング」へ行ってまいりました。僕個人としては、今回で三度目の参加となりました。
今では実店舗「Mellows」も閉店し、足掛け10年の歳月が経過した「Mellow Tunes」コーナーも、いつの間にか「Vol.250」にまでなってしまいました。ある意味区切りの「250回目」は、こちらの「夜間授業」出席時のレポートです。

 

 

昨晩から当サイトへの『松尾潔のメロウな夜間授業』という検索ワードでの「アクセス」が顕著になっておりまして、これはおそらく日本中の『メロ夜』リスナーの皆さんはじめ、参加したくても諸事情からそれが叶わなかった多くの松尾さんファンの方々の、「メロウな夜間授業」の様子について気になって仕方がないという、ご同輩方の熱い意志による現象だと考えるのが、至極妥当なようです。
幸運にも参加させていただくことのできた立場から、すこしでも授業の雰囲気だけでもお伝えできればと、今現在は多くの方同様に、自分も会社員の立場で時間の制約もありますが、今回の「夜間授業」の様子をご紹介いたします。
(ご覧の通り、当サイトは営利目的のためでなく、あくまで運営者である僕自身の価値感に基づき、多くのアーティストの作品等をご紹介させていただいております。それ故、参加できなかった方々へのフォローの意味合いがすべてですので、その点については松尾さんもきっとご理解いただけていると信じております。)

さて4回目の授業ともなると、「通しチケット」を保持されていらっしゃる方も多く、毎度おなじみのお顔触れといったことも、少なくない状況になってきたような印象があります。もとは見ず知らずの他人同士だった方々が、会場で何度か顔を合わせているうちに、皆さん大好きな「R&B/SOUL」という「共通言語」を用いた会話が成立しているような、傍観しているとそんな様子が会場のあちこちで見受けられます。「なんて大人な場なんだろう」という雰囲気で、毎回満たされています。メロウでユーモアに溢れた軽快なトークで、そんな「大人の社交場」の仕切りをしているのが、「メロウなソウル・バー」のマスターである「松尾潔」さん、といった図式がもはや完全に成立していますね。僕もかつてはカフェのマスターでしたので、そのプロデュース能力の高さには、もう脱帽ものですね。

「人類史上もっとも山羊に近い声を持つ男」と、愛情たっぷりに今夜の主役『Keith Sweat』(キース・スウェット)を形容するなど、これまでのどの授業にも増して、力の入り具合が違う印象の松尾さん。もう好き過ぎて「何から手を付けていいかわからない」くらいの「キース」への偏愛ぶりが、客席にもビンビンに伝わってきました。
同じN.Y.はハーレム出身で、後に『New jack swing』の革命児としてスターダムにのし上がる年下の「Teddy Riley」(テディー・ライリー)のプロデュースによって、『I Want Her』でデビューはしたものの、苦労人として知られる「キース」が元々目指していたのは、あくまで「オーセンティック」なスタイルの「R&B/SOUL」であり、「ミディアム/スロウ」や「スロウ・ジャム」を主体とした音楽であったはずだという解説のくだりには、出席者一同「そうだよね、やっぱりそうなんだよね」と、皆一様に腑に落ちたことと思います。表現はよくないけれど、「テディ」の類稀な才能を借りてデビューのきっかけとしたのは、「キース」の最初からの戦略であったのだと。
松尾さんがバリバリの音楽ライター時代に、何度「キース」本人にインタビューを試みたところで、「次の新作はどんな感じ‥」という問いに対する答えは、決まって『Same』と言い切るその潔さに関するエピソードは、僕も含め「キース」の熱烈ファンの間ではつとに有名ですね。以前にラジオの「メロ夜」に「久保田利伸」さんがゲスト出演した際にも、その話題でやたらとお二人で盛り上がっていたことをよく記憶しています。まさに「Changing Same」(変わりゆく、変わらないもの)を地で行くような「キース」を、偏愛する多くのファンが、本国はもとより、ここ「日比谷」にも「今まさに集っている」という状態が、僕としてはなんだかとても温かで嬉しい気分になりました。

今回で4限目となった「メロウな夜間授業」も、初回と二回目で予定の時間をオーバーしたことで、「運営側より、時間内でなんとか終わらせて欲しいとのお願いがあった」と、松尾さんよりお話がありました。この点については、どの企業においても、監督する役所から「働き方改革」などという世間ずれした坊ちゃん総理が掲げるちょっと意味不明なスローガンで尻を叩かれて、どこの会社や職場でも、皆一様に運用面で頭を痛めていますよ。Billboard Japan の運営会社である「阪神コンテンツリンク」さんも同じ波に呑まれているのは疑う余地も無く、従業員さんの残業等々労働環境面で色々苦慮されてらっしゃるはずです。この点に関しては、空転する国会を続けている情けない政治家たちへ、怒りの矛先を向けるしかありません。悪いのは、「Billboard」さんでも「松尾」さんでもありません。きっぱりと、そう申し上げます。なので、お客である我々も、双方のご苦労を理解することは大切ですよね。松尾さんが期待を込めて言及してましたが、「Season 2」の実現に向けて、お互いができることを考えるのも、こんな大人のカルチャーを継続させるには、必要なことですから。

さてさてそんな理由で、後半二部のもはや名物コーナーとなった感のある「メロウTOP20」でしたが、今回より厳選された「TOP10」へと変更となりました。とはいえそこは一流プロデューサーの松尾さん、その代わりに準備してくださったのが、2限目で「ゴスペラーズ」の「黒沢薫」さんから導入されたゲストを招くコーナーが、今回も極秘裏に準備されていました。
授業開始前に会場で、松尾さんが命名したあの『CHEMISTRY 御三家』揃い踏みの「お三方」のお姿を見つけた瞬間に、「これはきっと何か起こる」と確信したのは、やはり間違いではありませんでした。
前半一部では「Team CHEMISTRY」で主に編曲・アレンジを担当される『You Go Your Way』でお馴染みの「MAESTRO-T」こと『豊島吉宏』さんが登壇され、音楽プロデューサー、編曲家、作曲家の立場から、「ニュー・ジャック・スウィング」を音楽理論の見地からロジカルに解剖・解説をしてくださいました。当時世に出現した「N.J.S.」の打ち込みによるスネアの僅か一音だけを徹夜で解剖・解析したことや、結論として「N.J.S.」の歴史における「最初の作品」として後に語り継がれる、「キース」のデビュー曲『I Want Her』には、「N.J.S.」に欠かすことのできない要素が既にすべて内包されていたというのは、とても興味深いお話でした。

そして極めつけは、「TOP10」の発表に先立ち、なんと初回の「夜間授業」にもご出席されていた、キャリアのピークを迎えつつある「CHEMISTRY」の二人をがっちりと両脇から支えている『和田昌哉』さんと『川口大輔』さんのお二人が、後半二部にご登壇されました。
2001年にリリースされた「CHEMISTRY」の1stアルバムの制作時から、松尾さんが全幅の信頼を寄せる現代の国内POP MUSIC 界における最高水準にあると断言できる、音楽プロデューサー/シンガー・ソングライターとしてのお二人のご活躍は、以前に記事としてUPさせていただいた通り。
川口さんの流麗なキーボードのイントロからとてもナチュラルな流れで始まった、和田さんしか表現できない独特のフロウで満たされた「キース」の名曲『Make It Last Forever』は、歌い出しの数秒で会場の空気を一変させました。かつて「avex」へ売り込みの際に、アカペラで歌ったデモテープの一部にも収録したことがあるという、和田さんなりの解釈で歌い上げた『Make It Last Forever』は、本当に多くの人々を感動させました。感受性の高かった20代の頃以来ですよ、人の歌声で、頭のてっぺんから足のつま先まで鳥肌が立つのを感じたのは。「体中に電気が走った」という表現がありますが、それをたった一曲で体感したのですから、本物のヴォーカリストによる「歌声のチカラ」というのは途轍もないのだなと、50代後半になった今認識を新たにした、そんな貴重な数分間でした。そしてなによりも、「ずっと長く一緒に仕事をしてきたけれど、二人がコラボする姿を見て聴いたのは、これが初めて」といって、誰よりも松尾さんがいちばん感動していた様子がとても印象的でした。
この時のご感想を松尾さんだけでなく、毎回ご出席されているはずの、松尾さんお墨付きの、今もっとも熱い「R&B」系音楽ライターの『林 剛』さんもご自身の Twitter でコメントしてましたので、お二人の Tweet もご紹介しておきます。


 

「メロ夜」同様、そんな素敵で楽しい時間ほど早く過ぎてしまうもの。
終演に向けて、いよいよ「松尾潔が選ぶ【Keith Sweat – メロウTOP10】」が、カウントダウン形式での発表となりました。
ジェラルド・リヴァート好きな松尾さんだけに、Super Vocal Unit「LSG」の作品が複数入るのは予想してましたが、なんと言っても自分としては全くノー・マークだった「1位」の発表に驚きを隠せませんでした。会場の方も同様の反応でしたから。とはいえ、改めて帰路に就く車中で何度も聴き直した『Right And A Wrong Way』の「滋味深さ」といったらそれはもう・・・
格別の味わいであったという事実を、素直に吐露しておきたいと思います。この1位の発表を知れただけで、僕にとっては参加した甲斐がありました。
以下は、松尾さんがご自身の Twitter にUPしてくださったばかりの、当日の【Keith Sweat – メロウTOP10】です。

 

そして、参加できなかった全国の皆さんへ、「TOP10 プレイリスト」の準備が整いました。よろしければ、お楽しみください。

 


『松尾潔のメロウな夜間授業』【Keith Sweat – Mellow TOP 10】

 

 

今回も、帰り際に「和田昌哉」さんと少しお話ができ、松尾さんも触れていましたが、3/4に新たなユニット『Fixional Cities』での新曲の配信リリースが決定とのこと。また、5月中旬には SUPER な3人組のユニット『X-Change』による、目黒「ブルース・アレイ」でのライブが、そしていよいよ今年度中には待望の『アルバム』のリリースが予定されているとのことです。これは、忙しくなりますね。期待してます。

 

『和田昌哉』さん関連記事はこちらへどうぞ。

『川口大輔』さん関連記事はこちらへどうぞ。

 

(※尚、当サイトにて編集された「Playlist」の再生に当たり、音源や動画自体の所有者であるレコード会社や権利管理団体を除き、当サイト運営側に対して何らかの利益が発生するということは一切ございません。誤解があるといけませんので、念のため説明をさせていただきました。記事内やウィジェットに掲載の Amazon へのリンクについても同様ですが、売上げに貢献すべく、あくまで取り上げさせていただいたアーティストの皆さんを支援するための「方法」であり「プレイリスト」だという方針を、ご理解いただけると幸いです。)

 

 

Mellow Classics ~ Vol.30【Blackstreet】

いつもご訪問ありがとうございます。
仕事がお休みだった今日、風もない晴天だったので、いつもの公園でウォーキングを兼ねた散歩へ出掛けた。
園内ではあちこちに「梅の花」の綻びが見受けられ、やはり「春」がもうそこまでやって来ているのを、じんわりと実感する。花という花が見当たらない真冬の間、殺風景な公園の中でひとり気を吐く「寒椿」や「山茶花」たちも、そろそろ主演の役目を終える頃。お疲れさまでした。

 

 

4月に来日予定の「Teddy Riley」(テディー・ライリー)の情報を耳にして以来、ここのところかつて若い頃に沢山聴いた『New jack swing』(ニュー・ジャックス・ウィング)のアーティストたちの作品を聴いている。そんな中でも、やはり「N.J.S.」の創始者と崇められる「テディ」が『Guy』に続いて率いた『Blackstreet』の作品群は、リリースから早四半世紀が経過しようとしているにも拘わらず、2020年の現代に聴いても唸る作品ばかりだ。
歌唱力に定評のある「Dave Hollister」(デイヴ・ホリスター)そして「Levi Little」(リーヴァイ・リトル)が脱退し、新たに「Eric Williams」(エリック・ウィリアムズ)と「Mark Middleton」(マーク・ミドルトン)の二人が新加入後にリリースされた二作目のアルバム『Another Level』は、あの絶賛されたデビューアルバムのまた更に上を行く、まさに「別次元」のアルバムとなって、1996年に世に放たれた。
偉大な『LaFace』『Jam & Lewis』の二組のプロデュース・チームは別格として、「テディ」のビートのみを模倣するだけの多くの物真似フォロワーの登場に嫌気がさしたのか、アルバム『Another Level』には、数多くの「ミディアム/スロウ」な楽曲群が収録され、格の違いを見せつける結果となった。またそれは、「テディ」がただの優れた「トラック・メイカー」では収まらない、稀代の『メロディ・メイカー』であることを十二分に証明していた。そんな優れた一級品の「スロウ・ジャム」の一曲、『I Wanna Be Your Man』は、ソウルの「クラッシック・マナー」で彩られた「Old School」の香りを漂わせる普遍的なナンバーだ。どの作品においてもそうだけれど、「サンプリング」ネタがどうだとか、そんな次元の問題ではない。R&B/Soul 史に残る傑作中の傑作アルバムなのだから。

 


Track 1: I Wanna Be Your Man
Track 2: Taja’s Lude (Interlude)

Blackstreet
(album: Another Level – 1996)

 

『Taja』はテディのお嬢さん。現在は有名なダンサーとして活躍中とのこと。

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.29【Blackstreet】

いつもご訪問ありがとうございます。
冬の寒さもピークの二月ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新型コロナウィルスやインフルエンザと、なにかとネガティブな話題のニュースばかりですが、せっかくご訪問いただいたからには、しばしの間「メロウな音楽」で心を開放してみてはいかがでしょうか。

 

 

1980年~90年代に世界を席巻した感のあった、その当時の「R&B/Soul」ミュージックのサウンドが近年リヴァイヴァル・ブームとなってから久しいですが、このムーブメントの傾向はどうやら本物のようです。
「メロディ」や「グルーヴ」がとても大切にされていた印象の強かったその時代のサウンドを、リアルタイムで体験してきた僕らの世代にとっては、とても懐かしくまた歓迎すべきトレンドで、なんだか理由もなくニヤついてしまうような気分です。ご同輩の皆様にはご理解いただけることと思います。

世界的な「Disco/Funk」ブームからより洗練されたアーバンな「ブラック・コンテンポラリー・ミュージック」の盛り上がりの余波を受けつつ、「ブラック・ミュージック」全般の人気が全盛期を迎える準備が整ったタイミングともいえる80年代後半に、彗星の如く登場したのが「Teddy Riley」(テディー・ライリー) でした。彼が先駆者として世に広めていった、それまでの「Soul Music」とは一線を画す斬新な「R&B」のカタチである、『New jack swing』(ニュー・ジャックス・ウィング)と呼ばれるそのサウンドは、瞬く間に当時の若者たちを中心に時代を飲み込んでいきました。後に「Hip-Hop」が勃興してくるきっかけにも繋がる、まさに「Big Wave」と呼ぶべき現象でした。
そんな天才アーティストの「テディ」がグループのメンバーとして在籍していた『Guy』の活動終了に伴い、90年代に入って新たに編成したグループが『Blackstreet』でした。『New jack swing』は典型的な打ち込みのシャッフル・ビート(スウィング・ビート)と重厚なグルーヴで成り立つサウンドであったものの、そのカテゴリーのパイオニア的存在であった「テディ」の創造するサウンドには、それらと相反するような「極上のスロウ・ジャム」作品も存在していたのが、他の模倣的なアーティストとは決定的な違いでした。2020年になった現代において、レジェンドとして再評価をされるというのは、その辺りにも理由があるのだと思います。

リリースされた4作のアルバムの中でも、1stアルバムの後半に配置されたメロディックなトラック群の中でも、ひと際キラリと光る存在の「スロウ・ジャム」が、今回取り上げる『Tonight’s The Night』です。

 


“Tonight’s The Night” – Blackstreet ft.Tammy Lucas
(album: Blackstreet -1994)

オリジナル・ヴァージョンのリリース以降、多くの Remix ヴァージョンがこれまで出てきているようですが、やはりオリジナルがいちばん好きですね。さりげないホーンの入り方なんかにしても、もう鳥肌もののJazz のエッセンスを感じます。やはり奥が深いですよ、この方の創造する音楽は。

 
そんなテディが4月に来日し、『Billboard Live』の大阪・東京・横浜の3か所で、今回はなんと「New Jack Swing All Hits from Guy and Blackstreet」と銘打ち彼が生み出した名曲の数々を惜しみなく披露してくれる、とのこと。
 
その【来日直前特別講習】として、現在『日比谷ビルボード夜間授業』の一環として開催中の『松尾潔のメロウな夜間授業 〜R&Bの愉しみ〜』の特別講座、『テディ・ライリーと「ニュー・ジャック・スウィング」』の開催が、来る4/6に予定されています。チケットはもう残り少ないようですが、興味のある方はぜひご参加されてはいかがでしょうか。

 

 

 

【お知らせ】[ブログ更新通知] 開始のご案内

いつもご訪問ありがとうございます。
二月に入った途端に、急に真冬の寒さがやって来て、びっくりされていらっしゃる方も多いことと思います。

さて、以前からお伝えしていますように当サイトでは、運営者である僕自身の考えで、Twitter / Instagram / facebook「SNS」との連動を、あいにく実施しておりません。というよりも、苦手なため「SNS」自体やっておりません。希望される方も多いのですが、ご不便をおかけいたします。それ故以前から、「更新通知」サービスのようなものがあると有難いのですが、といったご要望がございましたので、この度ようやく「実装」させていただくこととなりました。

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その後は、ブログが更新される度にメールが届きますので、お時間のある時にでも、サイトへご訪問ください。

人には「向き」「不向き」がありますからね、誰しも自分に合ったやりかたで情報を発信していけばいいのではないでしょうか。そんなわけで、今後もこのスタイルで継続していく予定ですので、何卒ご理解いただけると幸いです。

 

Mellow Classics ~ Vol.28【ORIGINAL LOVE】

いつもご訪問ありがとうございます。
陰暦の二月「如月」とは、「寒さで着物を重ね着すること(着更着 – きさらぎ)」が語源というのが、定説だそうですが、確かにイメージ的にも体感的にも、やはり「二月」というのは寒さのピークであり、春を迎える直前なので、尚更そんな印象が強いようです。

最近記事をUPする度に、「暖冬」「でも冬らしい寒さ」だとか、そんな言葉を繰り返し使っている気がします。それくらい、僕が住む地域でもまだ一度も雪が降っていないこの冬の気候に、「はて?」と首を傾げがちですが、気候変動に嫌でも関心が向かう今日この頃です。

 

 

ブログの開設からちょうど10年になりますが、いつもこの「極寒」の時期に取り上げたいと思っていながらもずっと機会を逸していた、ちょうど24年前の明日(2/05/1996)にリリースされたこの作品をご紹介しいたします。
 
僕らの世代では、圧倒的な知名度を誇るバンド『ORIGINAL LOVE』が、事実上『田島貴男』氏のソロ・ユニットになってリリースされた最初の楽曲が、今回取り上げる『プライマル』です。
二月の都会の冬景色と、シンプルなメロディーと切ない歌詞で構成された楽曲で彩られた Music Video には、田島氏の世界観がよく表現されていて、1996年にリリースされてから24年が経つ現代に聴いても、その普遍的な美しさは変わることを知りません。

 


プライマル / オリジナル・ラブ
(Released: 2/05/1996)

 

そしてこちらは、バンド時代の『ORIGINAL LOVE』が1993年に放った、国内POPS史上屈指の名曲『接吻 -kiss-』。ROCKだけでなく「SOUL/BLUES/JAZZ」等、黒人音楽からも多大な影響を受けて育った彼らの音楽性が見事に開花した、世界に誇れる水準の楽曲の完成を見た、と申し上げたところで、異論を唱える人などいないことでしょう。

 


接吻 -kiss- / ORIGINAL LOVE (PV)
(Released: 11/10/1993)

 

やはりというか、つまるところポピュラー・ミュージックにおいては、音楽を聴くのが生身の人である限り、「Love Song」には敵わないものです。どちらも、永遠に錆びつくことなく、未来永劫語り継がれていくであろう、「大人のための音楽」です。