AC Tunes ~ Vol.13 【Ruben Studdard】
- 2014.04.18
- "AC Tunes" series
今日は久しぶりの雨降りで肌寒いくらいでした。
さてさて、久々の AC Tunes の更新です。
個人的な感想ですが、総合的な音楽プロデューサーとして考えてみれば、70年代が「バート・バカラック」の時代ならば、80年代はまさに彼「デイヴィッド・フォスター」の時代であったと言っても決して過言ではないでしょう。
そんな彼がなんとJAZZの名門レーベルの一つでもある『Verve(ヴァーヴ)』のTOPに就任したそうで、配信の時代となって久しい音楽産業界ですが、昨今のCDの売上不振を打破するだけのノウハウを持つ彼が今後の米国音楽産業界を変えていくきっかけとなるやもしれません。
ところが今回フォスター氏の全面プロデュースによる『Unconditional Love』は、なんと収録された楽曲のほとんどが Pops/Rock/Soul のスタンダードな作品ばかり。しっとりとしたスロウ・ミディアムなアレンジの名曲が多い中、ポール・マッカートニーの名曲 “My Love” を斬新な Funk チューンに仕上げてみたり、ボズ・スキャッグスの “Love, Look What You’ve Done To Me” を歌わせてみたりと、それは「マジシャン」であり「ヒット・キング」であるフォスター氏の力量が余す所なく発揮されていて、ルーベンもようやっと自分自身の Vocal スタイルを確立できたような「自信」を伺わせる作品となったようです。故に、このアルバムはきっと売れることでしょう。
中でも、「カーペンターズ」の大ヒットで広く知られている、バカラック・メロディーの金字塔でもあり世界中の人々から愛され続けている作品 “They Long To Be (Close To You)” は出色の出来映えで、なんと間奏のハーモニカ・ソロはあの Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)が参加ですよ!!
とにかく聴いてみてください。
Ruben Studdard / “They Long To Be (Close To You)”
(album: Unconditional Love – 2014)
※アルバム全編を通しての動画はこちらへどうぞ
-
前の記事
MOMIJI 通信 【Vol.3 – 2014】 2014.04.17
-
次の記事
Mellow Tunes ~ Vol.80 【Sweet Soul / SEAL】 2014.04.20