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Mellow Tunes ~ Vol.151【Switch / DeBarge / After 7】

六十数年ぶりとかいろいろな観測基準があるようですが、「大雪」に見舞われスタートした今週ですが、「二十四節気」の最後の24番目となる「大寒」らしい季節となりました。
通勤・通学に大変だったことと思われますが、インフルエンザも猛威を振るっているようですので、どうぞご自愛ください。

 

 
Holiday Season 恒例の「Mellowなクリスマス・ソング」の特集が終わると、当ブログにおきましては、更新がいつものスロウ・ペースに戻り、ゆるゆると展開していきますので、どうかそのおつもりでお付き合いください。

 

 

さて「Vol.151」となる今回の「Mellow Tunes」ですが、米国はマンスフィールド (オハイオ州)で1975年に結成された R&B/funk バンドの『Switch』により、1979年にリリースされた懐かしい「Soul Classics」とも言える作品をご紹介します。寒い季節は特に、暖かいイメージの「Soul Classics」が最高のご馳走かもしれません。

『Switch』はもともと1975年にデビュー・アルバムをRCAから、1977年には二枚目のアルバムをPOLYDORからリリースをしていましたが、実質的なメジャー・デビューは「MOTOWN RECORDS」の名物創設者である「Berry Gordy Jr.」が持つサブ・レーヴェルの「Gordy」より1978年にリリースした、自らのグループ名を冠したアルバム『Switch』と捉えられています。そして彼らをモータウンへの移籍・契約に尽力したのが、なんと「マイケル・ジャクソン」の兄の「Jermaine Jackson」(ジャーメイン・ジャクソン)であったというのは、有名なお話です。

『Switch』の創設者であり、ソング・ライティングを担当するリーダーの「Gregory Williams」よりも、主要なリード・ヴォーカリストでもある「Bobby DeBarge」とベース担当の「Tommy DeBarge」兄弟の存在感が大きかったのは事実でした。またグループ内には「クインシー・ジョーンズ」の寵愛を受けた「ジェームス・イングラム」の弟の「フィリップ・イングラム」が在籍していたりと、何かと話題に事欠かないバンドでした。「Bobby & Tommy DeBarge」に関しては、後に自分たちの兄弟によるグループの『DeBarge』へと活動の場を移すこととなりますが、同時期に活動を開始した『DeBarge』はリードを取る「エル」の人気上昇とともに、その後は「The Jackson 5」の再現を目論んだ「MOTOWN」帝国の中で、一時代を築き上げることになっていくわけです。
米国デトロイトを拠点とする同じ「MOTOWN RECORDS」に於いて、時既に時代と世界を席巻していた「The Jackson 5」もそうでしたが、この「デバージ兄弟」の声質は極めて似通っていて、非常にレンジの広い声質で得意のハイ・トーンからファルセットまで自由自在に扱えるテクニックを持っており、その卓越したヴォーカリストの家族代表と言っても差し支えないのが、誰あろう「Bobby DeBarge」でした。
相変わらず前置きと解説が長くなりましたが、今回ご紹介する「Switch」の最大セールスを記録した1979年リリースの「Switch II」に収録された、『I Call Your Name』(US R&B Chart 8位)をお聴きください。僕は個人的に、この70年代末から80年代末にかけての時代の「Old School」なメロウ極まりないサウンドが、雪を眺めながら浸かる露天風呂のようで、いちばん心地よく感じますね。

 


Switch – “I Call Your Name”
(album: Switch II – 1979)

 

Bobby DeBarge

「MOTOWN」の戦略通り1980年代になって売れに売れた『DeBarge』のリード・ヴォーカルは、兄の「Bobby」とルックスも声もそっくりな弟の「エル」こと「El (Eldra) DeBarge」が、既にグループ内で圧倒的な人気を不動のものとしていました。にも拘らず、「The Jackson 5」における「マイケル」がそうであったように、「MOTOWN」は「エル」をソロ・デビューさせるに至りました。絶対的な存在だった「エル」不在の『DeBarge』には、結果として『Switch』を脱退した二人の兄「Bobby & Tommy DeBarge」が合流するという運びとなり、新生『DeBarge』の運命は兄「Bobby」へと託されていくわけですが、これぞまさに「血統」の成せる離れ業と言えましょう。もう恐ろしいくらいに、二人とも声質が同じですね。
その後「Bobby」は残念なことに、1995年にHIVが原因で帰らぬ人となりました。「Bobby」が闘病中の1989年に活動を停止した『DeBarge』ですが、再結成はもうないのでしょうか。期待したいところではありますが。
参考動画の美しいバラッド“Who’s Holding Donna Now”は、当時音楽のカテゴリーを超越して辣腕ぶりを発揮していた「David Foster & Jay Graydon」のSUPER PRODUCERコンビ + 「Randy Goodrum」らによる作品。当時デイヴィッド・フォスターが関わると、こうなりますよ」という方程式通りの売れるアレンジが施された本作は、それまでの Super Hit 作品「I like It」と同様に、世界中でもの凄いヒットとなりましたね。「エル」の人気を決定付けると同時に、後のグループからの脱退を急がせた作品となった記憶があります。


DeBarge – “Who’s holding Donna now”
(album: Rhythm of the Night – 1985)

 

余談ですが現代で例えるならば、『Babyface』 (Kenneth Brian Edmonds)を筆頭に、兄弟・甥で構成された『After 7』を擁する「Edmonds ファミリー」のイメージと被りますね。この人たちも、ルックスだけでなく「歌声」がもうそのファミリー特有のものになっています。日本が世界に誇る伝統芸能である「歌舞伎」の世界がそうであるように、「Bloodline」(血統)とは本当に想像を超えるほどのものがあると、米国の Black Music 界を俯瞰しただけでも、そんな想いが強くなるのを、今回の記事を書きながら大いに感じました。


After 7 – “TOO LATE”
Featuring David Edmonds & Kenny “Babyface” Edmonds
(album: TIMELESS – 2016)

 

最初に取り上げた『Switch』の楽曲はもう「40年」も前の作品ではありますが、僕にとってはちっとも古いとは感じられません。国内の邦楽もそうですが、先人たちが切り拓いた道というものは、改めてゆっくりと歩くことで、その周辺の草木の匂いであるとかを敏感に感じ取ることで、多くの再発見があるものです。新しい作品もよいですが、その音楽が生まれたその時代の空気感や背景にある歴史みたいなものに、ちょっとだけ触れながら鑑賞してみるというのは、録音された時点から時代が進んだことによってもたらされる、「恩恵」といっても過言ではありません。
当サイトでは、そんな素晴らしい音楽たちに最大限のリスペクトを込めて、今後も紹介してゆこうと考えております。

 

Mellow Tunes ~ Vol.124【Can’t Hide Love】

いつもご訪問ありがとうございます。
7月に入ってからというもの、なんだかんだと慌しい日々が続き、今月になって初めての更新です。たいへんお待たせをいたしました。
先般実施された都議選で、僕が20歳で参政権を手にして以来一度も投票したことのない政権与党が、良識ある都民の皆さんの選択で、歴史的な惨敗を喫しました。いい気味です。国民の感情をないがしろにし、弱い立場の者の気持ちが分からぬ連中に、おおよそまともな政治ができるわけがありません。お坊ちゃま育ちのトップが身内にだけ異常なまでに甘く、国民に何を批判されているかさえも判断できない、学歴だけが自慢の議員ばかり集めていれば、遅かれ早かれこんな事態になるのは、容易に想像できていました。
自分は決して左寄りとかいうことではなく、その時代の与党の暴走を監視させるために、敢えてどこかの野党に大切な一票を投じることに決めています。参政権を手中にした若い世代の皆さんが、その貴重な一票で、政治が変えられるということを忘れないでいて欲しいと思います。なのでこの国を変えたいと思う人は、ちゃんと選挙に行きましょう。
かといってあまたある野党がちゃんとしているかといえば、そうでもありません。先進国家に見られるような「二大政党」による熱い戦いが、自分の生きている間に見られるのか甚だ疑問ではありますが、いつかそんな国家に育ってくれたらいいなと思うこの頃です。

 

 

さて連日真夏のような酷暑が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。時折訪れる近隣のいくつかの公園でも、木々の緑の濃さが深くなるのとは対照的に、「アジサイ」の季節はもう終わりに近づいているようです。間もなく「梅雨明け」のニュースが聞こえてくることでしょう。夏の暑さと湿気と混雑が大嫌いなので、僕にとっては厳しい季節の到来です。正直なところ、夏祭りとかも大の苦手です。なので、頭の中で頑張って「秋風」を吹かせるような、秋冬の景色をイメージしたりしています。毎年この時期にお伝えしてますが、例年に習い、当然ブログの更新もそれなりにスロウ・ペースになりますので、どうかご容赦ください。

 

 

先日ふと昨年亡くなった Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド&ファイア)の偉大なリーダーであった Maurice White(モーリス・ホワイト)のアルバムを聴いていたら、ついでにアースの作品も聴くことになり、個人的には彼らによるご機嫌な「Disco Tunes」よりも、モーリスと一緒に1970年代に多くのメロウで美麗なメロディを作り出した故人のソングライター『Skip Scarborough(スキップ・スカボロウ)』による作品群が、やっぱり好きなんですね。結構そんなご同輩も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介する『Can’t Hide Love』ですが、オリジナルはソング・ライターのスキップ・スカボロウ(Skip Scarborough)が、Creative SourceというLAベースのR&B Vocalグループのために1973年に書き下ろした曲で、アースへの提供作品ではありませんでした。ほとんどヒットしなかった本作はオリジナルのリリースから2年後に、モーリスの眼鏡に適い、ほとんど原曲の雰囲気を残さぬまま、モーリスの手による大胆なアレンジを施したスケールの大きな楽曲へと変貌を遂げました。

 


Earth,Wind & Fire – Can’t Hide Love
(album: Gratitude – 1975)

 

1975年にリリースされ、アースにとって初の全米チャート1位に輝いたアルバム『Gratitude』に収録された『Can’t Hide Love』は、ミディアム・スロウな作品によるアースの魅力をリスナーに対して改めて見せつけることとなりました。
21世となった現代においても、『Can’t Hide Love』は多数のアーティストによるカヴァーやリメイク、そしてHIP-HOP系アーティストによるサンプリング等、本作品が世に出てから輝きが失われることは皆無です。

アースからは少し遅れて、1982年にリリースされた Dionne Warwick(ディオンヌ・ワーウィック)のアルバム「Friends In Love」に収録された『Can’t Hide Love』のカヴァーは数あるカヴァー作品の中でも、とても好感の持てるアレンジに仕上がっている気がします。当時隆盛を極めたスーパー・プロデューサーコンビの Jay Graydon(ジェイ・グレイドン)と David Foster(デイヴィッド・フォスター)による全面的なバック・アップによって製作されたアルバムには、当時考えられる最高レヴェルのスタジオ・ミュージシャンたちが用意され、それは贅沢な音のつぶてが詰まったアルバムとなっています。本作品の中で、控えめなプレイであるにも拘らず物凄い存在感のジェイ・グレイドン氏のギターの音色にはもう降参するしかないですね。
この頃が、本当に音楽にとって「いい時代」だったような気がしてなりません。

 


Dionne Warwick – Can’t Hide Love
(album: Friends In Love – 1982)

 

どちらにせよ、やはりソングライターである「スキップ・スカボロウ」の才能を抜きには語れない、20世紀に遺された偉大な作品と言えるでしょう。

 

 

Masterの今これが聴きたい ~ Vol.23【Michael Masser】

長かったのか短かったのか、例年に習い関東甲信越地方の「梅雨明け」の発表が、本日お昼前頃に気象庁よりありました。梅雨が終われば今度は長く暑い夏の到来。大人になってからというもの、もっとも苦手な季節が今年もやってきました。日本の夏らしい「風景」や「風情」は決して嫌いではないのですが、好きな方には恐縮ですが、心底蒸し暑い季節そのものが大嫌いなのです。
よって、更新も涼しくなるまではこれまで以上にスロウ・ダウンするのも毎年のことですので、どうかお許しください。涼しくなったらガンバリマス。

michael masser

Michael Masser

さて、久しぶりの「Masterの今これが聴きたい~」のコーナーですが、今回はつい先日米国より訃報が届いたばかりの、米国のポピュラー音楽界きっての偉大な作曲家でありプロデューサーでもある Michael Masser(マイケル・マッサー)の作品を取り上げたいと思います。74歳で他界された彼は、僕の個人的な印象としてですが、彼より一世代上の Burt Bacharach(バート・バカラック)そして彼より一世代下の David Foster(デイヴィッド・フォスター)という、米国のポピュラー音楽界を永きに渡ってリードしてきた偉大な二人の音楽家に挟まれた世代の音楽家といった立ち位置にいたような気がしています。『ソング・ライター』としての角度から見たこの三人の偉大な作曲家に共通するのは、そうですスケールの大きな『バラッド』(バラードではなく敢えて「バラッド」と表現いたします)の楽曲が多いという点に尽きます。
バカラック氏とフォスター氏については過去にも記事をUPしてますので、興味のある方はそちらもご覧ください。)

Gerry Goffin

Gerry Goffin

マッサー氏が作曲とプロデュースを手掛けた作品の多くは1970~80年代に集中しており、とりわけかつてキャロル・キングの夫としても知られている盟友の『Gerry Goffin(ジェリー・ゴフィン)』に作詞を委ねた楽曲にヒット作品が多く見られます。昨年6月にゴフィン氏が75歳で亡くなったそのちょうど一年後に、マッサー氏が逝ってしまったという事実を見聞きするだけでも、なんだかこの二人の偉大なソング・ライティング・コンビの強いスピリチュアルな結びつきを感じざるを得ません。

数あるこの二人のコンビによる作品群の中から、今回は年代順にこちらの三作品をご紹介。どれも当時は世界中で大変なヒットとなりましたね。曲調といい、ストリングスの使い方といい、そしてクライマックスへのもって行き方といい、似ているようではありますが、これほど壮大でスケール感のあるバラッド群はマッサー&ゴフィンにしか創出できない芸当だったのかもしれません。お二人のご冥福をお祈りします。

 

まずはこちら、友人・知人の結婚披露宴で何度聴いたことでしょう。なかなかこれほどの愛の賛歌は、この作品以降まだ出現してきていないくらいの壮大なスケールです。


Peabo Bryson & Roberta Flack / “Tonight I Celebrate My Love
(album: Born to Love – 1983)

 

そしてこちらは「クチパク」ではありますが、あくまで「Vocalist」に徹底した風情のベンソン氏の熱唱。天才的ジャズ・ギタリストなのにギターを持たない彼の映像は、非常にレアと言えます。


George Benson / “Nothing’s gonna change my love for you”
(album: 20/20 – 1984)

 

最後は以前にも一度過去記事で取り上げたこともある、カヴァー作品ではありますが今は亡きホイットニーの偉大な遺作を。
彼女のご冥福も併せてお祈りいたします。


Whitney Houston / “Saving All My Love For You”
(album: Whitney Houston – 1985)

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.31【Diana Krall】

以前過去記事の『AC Tunes ~ Vol.27【Diana Krall】』で取り上げていたものの、ずっとリリースが延期となっていた Diana Krall(ダイアナ・クラール)の待望の新譜が、ようやく一月末に発売となりました。重度の肺炎と伝えられていた病状も回復したようで、本来は昨年秋から開始する予定だった World Tour もいよいよ2月末からスタートするとのことで、世界中のファンが彼女の復活をずっと心待ちにしていたことでしょう。

Krall-revised-ad-2015New Album『Wallflower』は、彼女と同じカナダ出身のあの大物プロデューサー David Foster(デイヴィッド・フォスター)のプロデュースによる、1960-70年代のいわゆる POPS/ROCK の名曲と言われる多くのスタンダード・ソングをカヴァーしたアルバムとなっています。彼女の歌うイーグルスの「Desperado」「I can’t Tell You Why」、10ccの「I’m Not In Love」、ギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」、カーペンターズの「Superstar」、クラウデッド・ハウスの「Don’t Dream It’s Over」などなど、それはもう50代以上のリスナーにとってはもう涙モノの内容と言って間違いありません。
デイヴィッド・フォスターによるプロデュースとアレンジということで、聴く以前はかなりゴージャスなストリングスなどがフィーチャされているかと思いきや、期待をいい意味で裏切るようななんともシンプルで無駄を削ぎ落としたようなアレンジに留めているのが意外な感じがします。ちょっと「男前」と言われるようなダイアナの太い声質には、むしろこのようなアプローチの方が結果として良かったのではといった印象を強く受けました。

Universal Music Thailand の公式 YouTube チャンネルに、『Desperado』がUpされていますので、ぜひ視聴してみてください。かつて「リンダ・ロンシュタット」がカヴァーしたのとは、また違った魅力に溢れた作品に仕上がっています。

 


Diana Krall / “Desperado” (album: Wallflower – 2015)

 

本当に素晴らしい内容のアルバムに仕上がっていますので、ぜひともお手にとっていただきたいものです。久々に大人がじっくりと何度もリプレイしてしまうような作品を届けてくれたことに感謝感謝ですね。アルバムの作品メドレーもUPしときます。

 


Diana Krall – “Wallflower” Album Medley

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.27【Diana Krall】

今年の「秋」は、日を追う毎に季節がどんどん深まるような、本来の「日本の秋」が数年ぶりに戻ってきたような印象が、皆さんありませんか?昨年の記事を振り返ってみると、残暑があまりに長く、秋を飛ばして夏から一気に冬へシフトしたような気候でした。それを思えば、日本列島の美しい秋を長く堪能できることは大変喜ばしいことです。それゆえ、多くの気象予報士の方々が、「今年の紅葉は期待できる」と予想しているそうです。

 

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昼間の空もいいのですが、この季節から初冬にかけての「夕暮れ時」の空の様子はなんとも見入ってしまうほどドラマティックでありノスタルジックですね。刻々と変化する、陽が落ちるまでのわずかな時間は、一瞬たりとて見逃せないくらいの美しさです。コンパクト・デジカメのレンズを慌てて空に向け写真を撮りながら、そんな感傷に浸りました。

 

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ご紹介する曲は、深まる秋にPVが撮影された Diana Krall(ダイアナ・クラール)の『Almost Blue』。元々は彼女の伴侶である奇才 Elvis Costello(エルヴィス・コステロ)の作品で、晩年の Chet Baker(チェット・ベイカー)によるcoverで広く認知されるようになった、タイトル通りちょっとブルーで感傷的な印象を持ったもはやスタンダードになりつつある名曲です。

 


Diana Krall / “Almost Blue” (album: Girl in the Other Room – 2004)

 

Wallflowerダイアナは近く、彼女と同じカナダ出身のあの大物プロデューサー David Foster(デイヴィッド・フォスター)のプロデュースによる1960-70年代のいわゆる POPS/ROCK のカヴァー・ソングを集めたアルバム『Wallflower』を10/21(iTunes Storeでは10/13)にリリースする予定で、現在世界中で大変な話題となっています。彼女の歌うイーグルスの「デスペラード」「I can’t Tell You Why」、10ccの「I’m Not In Love」、ギルバート・オサリヴァンの「Alone Again」などなど、期待は膨らむばかり。秋にはやはりいい音楽作品が出てきますね。詳しくはオフィシャルHPにて。

 

*追記:世界中から注目されていた彼女の新作のリリース(10月)とワールドツアー(11月)が、病気のため来年に延期となった模様です。詳細はレコード会社のHPをご参照のこと。(以下抜粋)

【今年10月に世界発売を予定しておりました、ダイアナ・クラールの新作『ウォールフラワー』とそれに伴い11月にアメリカでスタート予定だった世界ツアーは、重度の肺炎による体調不良により延期となりました。新作の新しい発売日は現在、2015年2月を予定しております。
*デジタルは2015年1月末を予定  –  UNIVERSAL MUSIC】

現在『iTunes Store』では数曲サンプル音源を聴くことができますが、リリースまで気長に待たねばなりませんね。それはそれとして、彼女の早期の回復を祈ります。

 

 

AC Tunes ~ Vol.15 【Pete Belasco】

連休最後の昨日は、なんだか冬に逆戻りしたような一日でしたが、今日は五月らしい晴れて穏かな陽気となりました。GWも終り職場や学校へ復帰し、ちょっとお疲れ気味の方も多いのではないでしょうか。
こんな時は、あまり耳障りでない大人向けの音楽など聴いてリラックスするのがいちばんの処方箋かも。

 

pete belascoPete Belasco(ピート・ベラスコ)は、先日の記事 AC Tunes Vol.13 でも話題にした David Foster が現在TOPを務めるレーヴェル Verve から1997年「Get It Together」でメジャー・デビュー、その後2004年「Deeper」2012年には「Lights On」と僅か3作品しかアルバムのリリースがない寡作なアーティストと言えます。

デビュー作はAOR/Fusion色のある作品でしたが、後のアルバムでは自前の静かに囁くような whispering voice とハスキーでありながらも艶のあるファルセットで、R&BJAZZの色合いを濃くした作品を披露しています。とてもスロウでマイ・ペースな活動ぶりですが、『one & only』な作品をリスナーに届けてくれるだけでありがたいものです。

 


Pete Belasco / “All In My Mind” (album: Get It Together – 1997)
※音声再生まですこしお待ちください