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Mellow Tunes ~ Vol.198 【Roy Hargrove ~ R.I.P.】

ここ日本でもそろそろ「冬の足音」が聞こえてくるような、JAZZが似合う季節の入り口の11月2日、ジャズ・トランペット・プレイヤー『Roy Hargrove』(ロイ・ハーグローヴ)の訃報が、世界を駆け巡った。患っていた病気の治療中に、心不全のため米ニューヨークの病院にて逝去したという。享年49歳、またもや「天才」と謳われて久しい一人の「JAZZ MAN」が、若くしてこの世を去ってしまった。

 

 

米国南部のテキサス出身ではあるけれど、1980年代後半から「NY」を拠点とした、ビバップの伝統を継承する正統派プレイヤーとして活動する「Roy Hargroove Quintet」とシンクロしながら、一方では「The RH Factor」名義での「JAZZ」と「HIP-HOP」そして「R&B」との融合を成し遂げたパイオニア的存在でもあり、卓越した技巧も含め、現代のジャズ・シーンの中で最も抜きんでたトランペット奏者だったと、僕自身は認識している。
僕が「ロイ」の「艶」と「色気」のあるホーンの音色に遭遇したのは、若い頃より愛聴し続けている「Boz Scaggs」が2001年にリリースした『Dig』 というアルバムに収められた、それはとてもJazzy & Bluesyな楽曲『Miss Riddle』でのプレイだった。まさに「枯れてゆく男のダンディズムの極致」を表現したイントロそしてソロで聴ける彼のホーンの音色はそれまで聴いたことのあるどのホーン奏者のそれよりも、恐ろしいほどに「Sexy」で「Silky」で衝撃的であり、全身に鳥肌が立ったのを、今でもよく記憶している。(詳しくは過去の関連記事をご覧ください)

 


Boz Scaggs – “Miss Riddle” (ft. Roy Hargrove)
(album: Dig – 2001)

 


Roy Hargroove Quintet – “When we were one” (feat. Johnny Griffin)
(album:  With The Tenors Of Our Time – 1994)

 

自分が生きているうちに、いつかまたJAZZの本場「NY」で演奏を観たいと思える、そんなジャズ・プレイヤーの一人、それが「ロイ・ハーグローヴ」だった。それも叶わぬ夢となってしまい、本当に残念でならない。

 

Rest In Pease, Roy..
どうか安らかに眠れ..

 

Mellow Tunes ~ Vol.78 【花冷え】

アクセス・カウンタが今日になって『20万』を超えました。プラグインなどにより統計にバラつきはあるものの、一日あたりのPV(ページ・ビュー)であれば、最近1,000~3,000PV程度が普通になっています。特に北欧・中欧やドイツ・ロシアなど欧州方面からのアクセスがかなり伸びており、皆様それぞれの言語に翻訳してご覧いただいているのだとは思いますが、なにはともあれいろんな方の日頃のご訪問・ご愛読に感謝いたします。

さて、せっかく「桜」が満開となった関東地方も、文字通りの『花冷え』なお天気となりましたね。
何の木だろう・・」と思っていた木や並木が、突然この時期に「パッ」と華やいだ表情になって初めて、「ああ、桜の木だったんだ」って気付くことってありませんか?
数日前、交差点の信号待ちで青になったのに気づかず満開のサクラに見とれていたら、後続車に『プップ~』とやられてしまいました。(泣)
年に一度のことなので、せめてもう少しの間、サクラの花びらたちには、風雨に負けることなく頑張ってもらいたいものです。

なかなか「お花見」に出かける機会もないので、「WEB」上で大好きな京都の桜を満喫してみました。京都・祇園白川沿いの夜桜ですが、日本人の琴線に触れるなんとも美しいこの季節特有の風景ですね。(こちらの「風景壁紙」フリーサイトよりDLできます)

 

祇園の夜桜京都・祇園は白川沿いの夜桜   (出典:『風景壁紙.com』)

 

“Mellow Tunes” の久々のUPですが、温かい珈琲が欲しくなるよなちょっと花冷えな日には、mellow なJazzのスタンダード “When We Were One” などいかがでしょう。

 


Roy Hargrove Quintet / “When We Were One”
(album: With the Tenors of Our Time – 1994)

 

Roy Hargrove(ロイ・ハーグローヴ)に興味をもたれた方は、過去記事もどうぞ。

 

 

枯れてゆく魅力と、理想のブレンドと

理想のブレンド珈琲を探し続けて、もう何ヶ月になるだろうか・・・
しかし『珈琲』の世界とは、うまく例えようもないけれど、一見すると透明に見えて、でも深遠で底の見えない、まるで地底湖のような気がしてならない・・・ そして誰が言ったのか、『珈琲は嗜好品』『いちばんおいしい淹れ方など存在しない』『ブレンドには正解はない』等々、その深い世界観はとどまる所を知らない・・・ その類の多くの書物にも最後に結論付けられているのは、『自分がそれを好きかどうか』に尽きると。うーん、ますますわからなくなってくる・・

つい先日、遠く九州にあるロースターさんから、数種類のブレンド珈琲のサンプル豆を送っていただきました。
どれも美味しく戴いたのですが、その中に1位落札ではないのですが、 “COE”(Cup Of Excellence)を受賞した豆をベースにしたブレンドがありました。世界的な珈琲豆のコンテストで、カッピング(試飲)等の厳正な審査を経て落札されていく、あの最高級の品質を誇ると言われる品評会で入賞した豆が入っているわけです。いわゆる「スペシャルティ」とか「スペシャリティ」とも表現される、世界で僅か2~3%程度しか流通していないレベルの、まるで黒いダイヤのような珈琲豆のことです。

 

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未だかつて嗅いだことのないフルーツのようなアロマが、ネルで蒸らしている段階からドリップに移行した瞬間に、また別のフルーツの香りに変化していく。ある意味、衝撃的な出会いでした。恥ずかしながら、”COE”というクラスの豆を自分で挽いてドリップする機会がこれまでなかったので、『これはただ事ではない』というのが実感でした。
品種によっては、国際的なオークションで国内の一部のグループによる無謀とも取られかねない買付けなどもあるようですが、何も”COE”の1位受賞のものでなくとも、品評会に出品されてくる段階で、それなりどころか相当の品質の高さが保証されているのだと思います。それはともかくとして、びっくりするほどの初めての”COE”豆の味わいでした。やっぱり格別に美味しい珈琲には、それなりに円熟した大人の音楽が似合います。少々こじつけですが・・(笑)

album-dig.jpg時々紹介しますが、Boz Scaggs というミュージシャンは、まさにその見本のような人です。
今回紹介するのは、2001年にリリースされた “Dig” というアルバムからのとてもJazzy & Bluesyな一曲です。このアルバムに収められたこの“Miss Riddle”という作品からその2年後に、BOZJazzスタンダードアルバムを発表するに至るわけで、まさにそのきっかけともなった作品とも思えます。
途中で聴ける ROY HARGROVE のトランペットのソロは、恐ろしいほどのセクシーさです。抑え気味のスタイルで謳い上げる BOZ のヴォーカルも Roy のラッパの音も、枯れてゆく男のダンディズムの極致といえるでしょう。
ぜひとも、極上のブレンドとともにじっくりと味わいたい一曲です。

 


Boz Scaggs / “Miss Riddle” from the album “Dig”