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Mellow Tunes ~ Vol.167【DOUBLE】

いつもご訪問ありがとうございます。
個人的には例年のこととはいえ、とても慌しい「GW」もようやく過ぎ、平穏な日常が戻りつつあります。自然界も日に日に変化していて、連休中のまるで真夏のような日が続いたかと思えば、今日は温かい珈琲が欲しくなるようなちょっと肌寒い気候と、なんだか忙しい感じです。
湖を北に見下ろすエリアに位置する我が家のご近所では、連休中に咲き出した「ヤマボウシ」の可憐な花々が目立つ、そんな季節になりました。

 

 

 

 

2010年から始まった当ブログとほぼ時を同じくしてスタートした、僕の敬愛する音楽プロデューサーの「松尾潔」さんのFMラジオ・プログラム『松尾潔のメロウな夜』ですが、以前に番組のエンディングでリクエストを取り上げていただいたのに続き、昨晩のON-AIRでは嬉しいことにオープニングで、リクエストにお応えいただきました。松尾さんはじめ「メロ夜」スタッフの皆さん、いつも有難うございます。

Vol.167となる今回の「Mellow Tunes」で取り上げるのは、昨晩リクエストにもお応えいただきましたが、現在病気で療養中の日本が誇る女性R&Bシンガー『DOUBLE』のTAKAKOさんの作品『ストレンジャー』です。昨晩の松尾さんの番組中で、作品についての紹介がありましたが、8年前の2010年4月にリリースされた「DOUBLE」によるその名も『Ballad Collection Mellow』に1stトラックとして収録された本作品は、作曲/川口大輔・作詞/松尾潔、そしてプロデュースはもちろん松尾さんご自身によるものです。松尾さんプロデュース作品群の中でも最も本楽曲を偏愛するが故に、実店舗の『Mellows』営業当時もよくこの作品を店内で流していたのですが、そんな時に限って偶然若いカップルのお客様が来店されることも多く、切ない詞の内容から慌てて曲を替えたことが何度かあったのも、今となっては懐かしい少しばかり甘酸っぱい記憶です。

 

【PV】ストレンジャー / DOUBLE
(album: Ballad Collection Mellow – 2010)
 

ご存知の方も多いと思われますが、もともと「DOUBLE」は1998年に「SACHIKO」「TAKAKO」の姉妹によるR&Bデュオとしてデビューしましたが、翌年の1999年に姉の「SACHIKO」がくも膜下出血のため25歳で急逝。しばしの活動休止を経て、以降は「DOUBLE」の名はそのままに、「TAKAKO」のソロ・プロジェクトとなっています。姉妹で活動していた頃から、『DOUBLE』といえば、もっとFunkyでGroovyなアップ・テンポな作品を想像するリスナーも多いかとは思いますが、僕個人としては彼女(彼女ら)の「スロウ・ミディアム」な作品群に心を奪われることが多いのです。
そんな彼女(彼女ら)の切ないバラッド集『Mellow』には、じっくりとしんみりと聴き込むだけの、文字通り「Mellow」な作品がぎっしりと詰まっています。生前の「SACHIKO」のコーラスも聴くことのできるチャカ・カーンの名作バラッド「Through The Fire」のカヴァーも然り、敬虔な「祈り」を表現しきった『Angel』など、これだけ情感豊かに表現できる日本人アーティストは稀有と断言できます。「DOUBLE」のデビュー当初よりブレーンとして関わってきた松尾さんがプロデュースする世界観は、活動再開を遂げ間もなくNew Album のリリースが予定されている、現在進行形の『CHEMISTRY』にも相通ずるところが多々あるように感じますね。
 


DOUBLE / “Angel”
(album: Ballad Collection Mellow – 2010)
 

僕が松尾さんの番組へ感想とリクエストをメールしたのが2月半ばで、「DOUBLE」TAKAKOさんがご自身のブログ上で「乳癌で手術の予定」と公表したのがそのちょうど一ヵ月後の3月中旬でした。そんな事情も知らず、「なんだかあまりよくないタイミングでリクエストしてしまった」と少々後悔しつつ、その後の彼女の病状を心配しておりましたが、3月末には手術が無事に終わり自宅にて療養中の記事が、公式ブログに早咲きの「桜」の写真とともにUPされていたので一安心。焦らせるつもりは毛頭ありませんが、一日も早い現場復帰を祈っております。

松尾さんも花粉症からくる喉・声の不調に煩わされいるとのことですが、どうかご自愛ください。僕も事故による若干の後遺症とまだ抜けきらない花粉症といまだ闘っております。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.166【Diana Ross / Julio Iglesias】

いつもご訪問ありがとうございます。
先般の事故で、永年僕の足となって支えてくれた愛車を失い、だいぶ落ち込んでおりましたが、ようやく気持ちの整理もついたところで、「Mellow Tunes」も再開です。

それにしても、あっという間に季節が春から初夏へ移行中といった印象が強いのは気のせいでしょうか。それはそうとして、「菜の花」の黄色も、森や林の木々たちの新緑も日に日に緑の濃さを増してきています。数日前に隣町の床屋さんに散髪に向う途中、前を通りかかった森林公園内の緑の濃さに吸い込まれるように、樹木などが発散する化学物質「フィトンチッド」(phytoncide)を浴びてまいりました。ちょっと痛んだ心身には、ちょうどよい治癒効果があったような気がしています。これは有難い。

 

 

 

 

当サイトにもう一つシリーズを追加しようかどうかと以前から悩んでいるのが、いわゆる「Duet」もののご紹介なんですね。「Mellow Duet Tunes」なんてのも悪くないかも、とずっと考えていました。
以前に音楽プロデューサーでありR&Bミュージックの権威でもある「松尾潔」さんもラジオ番組で仰ってましたが、「Duet」とりわけ男女による「Duet」作品というのは、Black Music (黒人音楽)と総称される音楽の中でも「R&B/Soul」のカテゴリーにおいて、現在も過去もその作品数の存在が突出しており顕著であることは、皆さんよくご存知の事実です。メッセージ色の強いジャンルの例えば「Rock」などでは、あまり見かけることがないように、そもそも「R&B/Soul」という音楽は、男女の恋愛模様であったり「sensual(センシュアル)」(官能的)な内容を表現したカテゴリーと言い切ってしまってもよい、そんな立ち位置にいる存在なわけです。「好きだ、嫌いよ」なんて非常にシンプルな内容のリリックは、母国語が英語ではない世界中のリスナーにとっても、いつの時代も分かり易く訴えることが可能で、故に古の時代から「男女Duet」による「名曲」と後に呼ばれるスロウ・バラッドを中心とした「LOVE SONG」の数々が沢山生まれ、時代が変わっても多くのカヴァー作品が後を絶たないのは、そういった「ジャンル」というか「カテゴリー」に起因していることに他なりません。
先般来日して日本中を熱狂させた『Bruno Mars』もそうですが、聴衆に訴えるものが決して難解でなく「分かり易い」というのが、R&Bも含めたPOPミュージックの本来あるべき姿なのだと、改めて気付かせてくれるよい見本なのではないでしょうか。

 

いつものように前置きが長くなりましたが、今回ご紹介したい男女によるDuet作品はこちら、Diana Ross(ダイアナ・ロス) / Julio Iglesias(フリオ・イグレシアス) の大御所二人による、1984年にリリースされた、それはそれはスケールの壮大な「Love Ballad」であり「愛の賛歌」と、当時絶賛された作品『All of You』です。古くからの音楽ファンの方であればお分かりのように、ダイアナ・ロスは言ってみれば「米国の”美空ひばり”」であり、フリオ・イグレシアスはスペイン人ですがスペイン語圏諸国を中心に、“史上最も多くのレコードを売ったアーティスト”の称号を持ち、女性ファンを熱狂させ“世界の恋人”と呼ばれるほどの人気アーティストであることは、周知の事実です。

米国人プロデューサーの「Richard Perry」の下、作詞は「Cynthia Weil」作曲は「Julio Iglesias (本人)と Tony Renis」により製作された本作品は、まずは先行して1984年8月にリリースされたフリオの「英語」によるアルバム『1100 Bel Air Place』の1stトラックとして収録されました。1ヶ月遅れでリリースされたダイアナのアルバム『Swept Away』にも当然本作品は収録され、「ダイアナのアルバムに、何故フリオが?」と、接点が見あたらないそんな二大アーティストの共演に、世界中が驚かされましたが、作品がシングル・カットされた数ヵ月後の12月には、もう世界中がこのベタベタな「愛の賛歌」に魅了され、作品は空前の大ヒットとなりました。
今になって振り返れば、当時スペイン本国やメキシコ等々スペイン語圏では圧倒的な人気を誇るフリオの、本格的な米国での成功を狙ったマーケティングやプロモーションであったのは明らかで、英語詞による作品群も、少々人気に翳りの見えてきたダイアナとのコラボレーションも、お互いにとって成功した事例となりました。

かくいう自分も、当時大学3年だったと記憶してますが、当時通い詰めていた渋谷の奥の方の宇田川町にあった「TOWER RECORDS」の旧店舗で、この曲を店内で初めて耳にしたときの衝撃は今でもはっきりと覚えています。世界中のマダムたちが、「フリオさま~」と追い回している理由がよく理解できました。ラテン女性たちが好むルックスはもちろん、とにかくあのビブラートの利いた「震える声」が、容赦なく耳と脳を刺激するのには自ら驚きました。ダイアナはもう説明不要の安定感と、Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)とのDuetで、Soul Classics の金字塔である『You are Everything』以来の素晴らしいDuetと言っても過言ではない程の、圧倒的な存在感を見せつけ、まさに女王の貫禄でした。

 

Diana Ross & Julio Iglesias – “All Of You”

 

僕と同年代かそれ以上の洋楽好きの方々であれば、このPVは記憶にあるかもしれませんが、現在共に74歳となるお二人が「34年前」のちょうど「40歳」の時にリリースされた作品だけに、当時のPV(MV)によくありがちな、キャストが突然踊り出すようなミュージカル仕立ての演出による映像作品は、他のアーティストのPVでもとても多かったような印象が強いですね。

古きよき時代を回顧するような映像ですが、フリオのアルバムのタイトルが『1100 Bel Air Place』だけに、ビバリー・ヒルズ、ホルムビー・ヒルズ、ベル・エア、3つ合わせて「プラチナ・トライアングル」といわれるLAの高級住宅街の中でも、群を抜く超セレヴしか居住することを許されない「Bel Air」地区での、毎日パーティーばかりしているようなリッチな人々のライフ・スタイルを意図した演出だったわけですね。過去若い頃にこのエリアにクルマで行ったことがありましたが、「HONDA 」のコンパクトカーでノロノロ運転していた僕の後ろには、米国映画の中でよく見かけるLAPD(ロス市警)のパトカーが、しばらく追走してきたのは言うまでもありません。

 

 

【雑記】さよなら「相棒」

いつの間にかサクラの季節も終わり、周辺で見かける例年より圧倒的に早い成長を見せる「青モミジ」の成育ぶりに驚かされたり、また列島各地では真夏日を記録したりと、この数週間はなんだかあっという間に時間が過ぎて行った印象が強く残る。

 

 

しばらくぶりにUPする記事をキーボードでタイピングするのも、二週間ほど前に自分の不注意から発生した自動車事故のせいで、案の定首から左肩にかけて若干の痛みと違和感が伴う。

思えば、約10年ほど前に「TOYOTA」のディーラーから試乗車だった「IPSUM」を、通勤車として中古で購入したのが馴れ初めだった。それから数年間、自宅から職場のある成田空港までの往復100kmの道のりを、深夜・早朝のシフト勤務時の文字通り「足」となって、いつも安全に僕を職場・自宅へと届けてくれた。そういえば、二人の息子たちのサッカーの試合や合宿の時も、方々走り回ったなぁ。
退職前に有給休暇の消化がてら「伊勢~京都~北陸」とクルマで旅をした時も、2011年の震災の2ヶ月前に会社を退職し、震災後は実店舗「Mellows」の開業に向けて、頻繁に出掛けた信州への往復の際も、そして開業前後もあれこれと準備に追われ、帰宅できない時には宿代わりとなったりと、とにかくいつもいつも一緒だった。僕にとって「IPSUM」は、特注トレーラーハウスの実店舗「メロウズ号」と同様に、苦楽を共にしてきた僕の大切な「相棒」だった。

「まだ乗ってるの?」って、みんな小ばかにしたように揶揄する人も少なからずいたけれど、ここ最近は22万キロと多走行なこともあって、あちこち小トラブルが重なりパーツ交換を余儀なくされたりと、それなりにガタがきていたのは正直否めない事実だった。車検の満了する来年秋までは、なんとか一緒に過ごしたかったけれど、悲しいことにさよならの日は突然やって来てしまった。

 

 

 

事故の際、自分が身代わりとなって、ひどく痛い思いをしてまでも、僕の命と身体をしっかりと守ってくれたのだと思う。
お店の「メロウズ号」も「IPSUM」も、いまはもう僕の手元から消え去ってしまったけれど、7年前のあの「大雪の夜」に撮影した写真は、いまでもこれからも僕の宝物だ。「二人とも」ありがとう。本当に心から感謝しています。

 

なかなか気の利いた曲が浮かんでこないけど、一昨年天に召された「レオン・ラッセル」のペンによる不朽のスタンダード『A Song For You』を、故「Ray Charles」(レイ・チャールズ)のカヴァーで、見送りたいと思う。

 

A Song For You | Ray Charles
 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.165【Nils】

いつもご訪問ありがとうございます。
当サイトを日々訪れてくださるブログ・リーダーの皆様におかれましても、新年度や新生活が始まってようやく迎える週末ですが、予想外の夏日が続いてみたり、急な天候の変化も相まって、体調管理が難しい時期ですね。くれぐれもご自愛ください。

今日は朝から「春の嵐」のようで、いよいよ「サクラ」の花も散り際となりました。また来年ですね。
我が家の小さな庭のモミジたちも、急な気温上昇によって例年より10日ほど早く、青々とした葉っぱたちが大きく葉を広げ始めました。こちらはまた後日画像をUPすることにいたします。

 

 

 

ちょっとお疲れ気味のときにゆったりと聴くのにうってつけの、僕のお気に入りの「Mellowなギター弾き」のひとり、『Nils』(ニルス)こと「Nils Jiptner」ですが、先月中旬に9枚目となるアルバム『Play』をめでたくリリースいたしました。
ドイツ・ミュンヘン出身の彼が米国に移住したのが1980年代で、以来米国の西海岸を基点に、数多くの第一線級のアーティストたちのサポートをしながら、自身のアルバムをコンスタントにリリースしてきました。Smooth Jazz ファンの間では、大変人気・評価共に高いアーティストです。特筆すべきは、欧州ドイツの人ながらも、おそらく愛してやまないと容易に想像できる「Soul/R&B/Funk」への理解と傾倒ぶりには、誰も異論はないでしょう。

New Album「Play」からは、彼がもっとも輝きを魅せる80年代の OLD SCHOOL でソウルフルなミッド・チューンであり、ベスト・トラックと言っても決して大袈裟ではない『Sway』を。また他のアーティストによる名曲の数々のカヴァーも、この人の大きな魅力となっていますが、過去のアルバムから、「Hall & Oates」『Sara Smile』、そして泣きのギターの御大「Carlos Santana」『Europa』(哀愁のヨーロッパ)も、「Nils」がプレイするとまた一味違った魅力が加わるから不思議です。まさに大人の鑑賞に堪え得るだけの、大人の「Mellowなギター弾き」のひとりです。

 

 

「Nils」にご興味を持たれた方は、どうぞ過去記事もご参照ください。

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.164【”The Manhattan Transfer” is Back !】

いつもご訪問ありがとうございます。
関東地方では雨が10日以上も降らないせいもあり、まだ4月に入ったばかりだというのにまるで初夏のような気温上昇も手伝い、早すぎた「サクラ」の開花だったとはいえ、例年以上に長く「お花見」を楽しむことができたようです。でもそろそろ、植物たちにとってはお湿りも必要な頃です。

 

 

「サクラ前線」が北上すると共に、こちらでは風に吹かれ地に舞い落ちる淡いピンク色の花びらたちが、寂しげに地面や道路を覆い始めました。

 

 

それにしても暑い。いきなり夏日は体に堪えるってもんです。何事も順序良く程々がよろしいかと。
気温が上昇した今日、湖岸沿いの水辺にある大きな総合公園では、「お花見」ついでに早くも「涼」を求める人たちがいっぱいで、皆気持ちよさそうに南風に吹かれていました。

 

 

“The Manhattan Transfer” is Back !
僕らの世代では、Jazz Vocal グループといえばこの人たちをおいて他には考えられない、あの「マントラ」こと「マンハッタン・トランスファー」が、3/30に米国内で待望の New Album 『THE JUNCTION』をリリースし、期待の大復活を遂げました。当ブログでも、過去に「The Manhattan Transfer」の記事を何度か取り上げてきました。2014年の10月に、グループの偉大なFounder であった「Tim Hauser」(ティム・ハウザー)氏が逝去して以来、新譜のリリースはありませんでした。ティムの後釜としてグループに加入した「Trist Curless」(トリスト・カーレス)を伴って、ここ数年は世界中で小規模なライブ活動を行っていたのは知ってはいたのですが、ならば「新譜」はいつ出すのだろうと、いつも気にはしていました。オリジナル・アルバムとしては、2009年にリリースの「The Chick Corea Songbook」以来なので、なんと9年振りの新作ですから、期待しないわけにはいきません。

 


The Manhattan Transfer – “Cantaloop (Flip Out!)”
(album: THE JUNCTION – 2018)

 

9年振りのニュー・アルバム「10曲」と厳選された作品群の1stトラックとして選ばれたのが、『Cantaloop (Flip Out!)』という作品。タイトルを見て「あれっ」と思われた往年のモダン・ジャズファンの方々もいらっしゃることでしょう。90年代初頭に英国・ロンドンで結成された「JAZZ HIP-HOP」ユニットである「US3」(アス・スリー)は、新たな時代のカテゴリーとしての「JAZZ」と「HIP-HOP」の融合にチャレンジする彼らを応援すべく、名門「Blue-Note」からレコードの音源を自由にサンプリングすることをオフィシャルに認められていました。彼ら「US3」の一枚目のアルバム「Hand on the Torch」(1992)にクレジットされた、Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)のアルバム『Empyrean Isles』に収録されたジャズの不朽の名作スタンダード『Cantaloupe Island』をサンプリングした『Cantaloop (Flip Fantasia)』は、まさに「JAZZ HIP-HOP」という新たな境地を産み、驚きと賞賛を持って時代に受け容れられ、当時世界中でヒットしました。

 

01 – US3 – Cantaloop (Flip Fantasia)
02 – Cantaloupe Island feat. Herbie Hancock / Blue Note Concert Live

 

今回、New Album の1stトラックとして「マントラ」がチョイスしたのが、その作品というから、二度びっくりといったところではありますが、「もうこれはスゴイ!」と手放しで絶賛するしかないほどの仕上がり振りに、正直参りました。約10年近いインターバルがあったのと、偉大なリーダーだったティム・ハウザー不在という一抹の不安は、この作品を一聴しただけで払拭されることでしょう。「マントラ」万歳、新加入のトリスト・カーレス氏は故人となったティムの大きな穴を埋めるだけの才能豊かなタレントであることは、もう十二分に証明されていますね。本当に嬉しい復活となりました。

しかしこうして改めて現時点での「マントラ」のメンバーの積み重ねてきた長いキャリアに裏打ちされた、コーラスの厚みであるとかスキャットのテクニックを目の当たりにすると、若手ア・カペラ・コーラス・グループで人気上昇中の「Pentatonix」(ペンタトニックス)なども、もう太刀打ちできるレヴェルではないほどの、大人の貫禄に降参するしかありませんね。いやあ、すごいカヴァーとなりました。

 

 

 

Mellow Tunes ~ Vol.163【Lindsey Webster】

いつもご訪問ありがとうございます。
暖かい陽気が続いていることもあって、僕の居住する地域でも、今「桜」の花が満開を迎えています。
一年の内のほとんどを「幹」と「枝」ばかりを眺めるしかない「桜」の木々ですが、長くもったところでせいぜい二週間程度しか拝むことのできない可憐な花々は、この国で生活する人々にとって、特に年齢を重ねれば重ねるほど、その存在に対する「愛おしさ」が増してくるものだから不思議です。ふんわりと丸みを帯びたその愛らしさといったら、言葉で表現するのがとても難しいくらいです。

 

 

 

 
これまで何度も取り上げねばと思っていたものの、なかなかチャンスがなく、今回ようやくご紹介する「Lindsey Webster」(リンジー・ウェブスター)ですが、米国は N.Y. をベースに活躍中の「コンテンポラリー・ジャズ」のみならず「R&B」界にまで新風を巻き起こしている、世界中から注目を集めているアーティストです。

最近活動再開が大きなニュースとなった、80年代後半から90年代に世界中の人々を魅了した「Quiet Storm」というカテゴリーの代表的なアーティストといえる、あの「SADE」(シャーデー)と、世界中の音楽評論家の方々から比較されるケースが、なんだか目立つようです。僕自身としては、彼女(リンジー)のデビューアルバムから、今月リリースされたばかりの4枚目オリジナルアルバム「Love Inside」まで聴いてきた上で言わせてもらえば、あまり比較の対象とはならないような気がしています。「SADE」の持つ「無国籍」で「普遍的」な世界観については、やはり「唯一無二」のものだと思うので。そしてリンジーには彼女なりの、個性溢れるヴォーカル・スタイルが備わっており、まだまだ若いですから、これからがますます楽しみなアーティストであることは、間違いありません。

Smooth Jazz界では大物アーティストで知られるトランペッターの Rick Braun(リック・ブラウン)やギタリストの Norman Brown(ノーマン・ブラウン)も参加した、今回取り上げる最新アルバム「Love Inside」からの一曲は、こちらの『Don’t Give Up On Me』という作品です。リンジーの作品群は基本的には「JAZZY」で変調が豊かな作品が多いとはいえ、「Smooth Jazz」「Neo Soul」そして「AOR」的なアプローチのサウンドまでこなすキャパシティの広さには、正直とても驚かされます。キャッチーでメロディックな『Don’t Give Up On Me』は、彼女のこれからの大きな可能性を感じさせてくれる、そんな楽曲となっています。

 

 

ご興味を持たれた方は、こちらの Official へどうぞ。

 

 

 

AC Tunes ~ Vol.66【PAPIK & FRIENDS】

いつもご訪問ありがとうございます。
例年より一週間ほど早い「桜」の開花の便りが、列島各地から皆さんのところにも届いていることと思います。この時期あちこちで見かける「ユキヤナギ」の、白い波のようなうねりに圧倒されたりもします。
まさに「春爛漫」といった、陽気の日が続いておりますが、この季節を機に進学や就職と、これまでと生活がガラッと変わる方も多いことでしょう。新たな環境の下でも、当サイトへの変わらぬご愛顧、感謝いたしますと共に、花粉の季節でもあります故どうかお身体ご自愛ください。

 

 

 

 

さて今回の「AC Tunes」の更新も、前回・前々回も取り上げた、イタリア人のキーボーディスト/コンポーザー/アレンジャー、そしてプロデューサーとして大活躍の「Papik」こと「Nerio Poggi」(ネリオ・ポッジ)の作品を、懲りずにまたUPしたいと思います。
なかなか当サイト史上、同一アーティストの作品を3回も連続して取り上げることはこれまでもなかったのですが、この季節に聴いていて心地よいサウンドに、思わず耳と心が奪われます。おそらくイタリア語によるリリックの意味がさっぱり分からないにも関わらず、ラテン語を起源とした言語の持つ「響き」が新鮮で、妙に肌に馴染む感じです。こういった一昔前のリラックスしたサウンドは、もう米国などでは見つけることができないので、もはや欧州辺りで掘り起こすしかないのかなと、そんな印象を受ける今日この頃です。

それでは、春らしい軽快な作品「RACCONTAMI DI TE」をどうぞ。楽曲によって Vocalist を変幻自在に代えてくるのは、もはや PAPIK のお家芸であり真骨頂ともいえます。いつも控えめで裏方に徹し、キーボードを弾いている PAPIK はもちろんのこと、アダルトなヴォーカルを披露する「PACO DI MASO」、そしてイタリア国内のJAZZ界では定評のあるハーモニカ奏者の「GIUSEPPE MILICI」による、二人のコラボレーションとパフォーマンスが光ります。

 


PAPIK & FRIENDS – “RACCONTAMI DI TE” feat PACO DI MASO