- 2025/12/02
MOMIJI 通信【2025】
今年も紅葉の季節が巡り、「MOMIJI通信」を更新する時期となりました。 通勤時車窓から眺める街路樹の葉が風に舞う様子を眺めながら、過ぎゆく一年を静かに振り返ると、世の中も僕自身も大きな変化を経験したことにふと気づきます。 我が国同様に国際社会でも政治の不安定さに起因すると思われる分断や不安の影がなお濃く、新聞を開いてもネット上のニュースを覗いても、衝突や災害の報道が絶えません。とはいえそれでも人 […]
今年も紅葉の季節が巡り、「MOMIJI通信」を更新する時期となりました。 通勤時車窓から眺める街路樹の葉が風に舞う様子を眺めながら、過ぎゆく一年を静かに振り返ると、世の中も僕自身も大きな変化を経験したことにふと気づきます。 我が国同様に国際社会でも政治の不安定さに起因すると思われる分断や不安の影がなお濃く、新聞を開いてもネット上のニュースを覗いても、衝突や災害の報道が絶えません。とはいえそれでも人 […]
九月の風は、どこかためらいがちに吹いている。 過去に例のないほどの酷暑の名残を引きずりながら、街中の木々は少しずつ秋の気配をまとい始めた。残暑はあるものの、窓辺に差し込む光も、どこか柔らかくなったように感じる。 この夏、日本の政治は大きく揺れていた。 新興政党の躍進が際立った参院選の結果を受けて、与党内では総裁選の前倒しが囁かれ、「誰がこの国の舵を取るのか」という問いが […]
6月が終わろうとしている。窓の外では静かに雨が降ったり止んだりしている。 まるで、空が少しだけ深呼吸をしているかのように。 雨の日は、街中でも、あるいは車窓から見える景色の輪郭が、少しだけ柔らかくなる。 人々の足取りも、どこか控えめで、傘の下で交わされる会話も、声を潜めるように優しい。 そんな静けさの中で、ふと立ち止まってみる。 珈琲の香りに包まれながら、「今日という日を、どう過ごそうか」と自分に […]
日本列島が例年通り順当に「梅雨入り」した2025年6月、私たちはまたひとつ、歴史の転換点に立ち会っているのかもしれない。 イランのミサイルを迎撃するイスラエルのアイアンドーム・システム (6月18日テルアビブで、写真:AP/アフロ) イスラエルとイランの間で再燃した緊張は、ガザ地区との紛争も含め、単なる国境をめぐる争いではなく、より深い宗教的、政治的、そして歴史的な傷痕 […]