Category Archives: “Mellow Classics” series

Mellow Classics ~ Vol.9【Melvin Edmonds ~ R.I.P.】

帰宅してすぐに、先週お休みだった松尾さんの「メロウな夜」が今日は聴けてうれしいなと、番組の内容はどんな感じかなと思って、放送前の松尾さんの Twitter を拝見したら、まさかの『Melvin Edmonds』(メルヴィン・エドモンズ) の「訃報」で、しばし絶句してしまった...

【Melvin Edmonds Of After 7 Has Passed Away at age 65】

気を取り直すも慌てて海外の「R&B」系統のウェブサイトを見て回れば、そんな見出しで溢れているじゃないか...

 

 

『Melvin Edmonds』
R&Bが好きな人であれば知らぬ人はいないグループ『After 7』の、弟『Kevon Edmonds』と共にグループを立ち上げた設立者であり、初代メンバーの一人だ。「メルヴィン」「ケヴォン」も言わずと知れたあの超大物プロデューサー『Babyface』(ベイビー・フェイス) こと『Kenneth “Babyface” Edmonds』の実兄なのは、敢えて語るのも野暮なくらいだ。二人の友人である『Keith Mitchell』(キース・ミッチェル) を加えて結成された3人組のグループ『After 7』は、実弟の「Babyface」と相方の「Antonio “L.A.” Reid」による時代席巻したプロデュース・チームの力添えもあり、キャッチーなメロディに美しいハーモニーとコーラスで、1989年のメジャー・デビュー後、たちまち世界中の人々を魅了していった。

 


After 7 – “One Night”
(album: After 7 – 1989)

 


After 7 – “Till You Do Me Right”
(album: Reflections – 1995)

 

『Edmonds Brothers』というよりは『Edmonds Family』と表現するほうが、より適切な時代になってきているのは、もはや異論の余地はないだろう。「メルヴィン」にとっては「復帰作」であったのと同時に、今となっては「遺作」となってしまった、2016年にリリースされたアルバム『Timeless』から翌年シングル・カットされた『Too Late』のMusic Video に登場する、『Edmonds Family』の面々の絆と結束の固さを、Videoを通して僕らファンは垣間見ることができる。
そして、父「メルヴィン」の闘病中からメンバーに加わり、『After 7』を解散させることなく父の代役を立派に務め上げ、そしてその意思を継承してゆこうという気概を感じさせる、誰あろう「メルヴィンの息子」『Jason Edmonds』(ジェイソン)の「歌声」に、僕は感動を禁じ得ない。だいぶやせ細ってしまった様子だったけれど、儚くも美しいスロウ・ジャム『Too Late』の Music Video の中で、ファミリーに囲まれて実に楽しそうに歌う「メルヴィン」特有の、「松尾さん流」に言うところのあの「塩辛声」もしっかり聴くことができる。特別出演となった「Babyface」とフィーチャリング・ヴォーカリストとして招かれた「Kevon」の甥っ子「David Edmonds」(デイヴィッド) の歌声を一聴すれば、このファミリーに神から与えられた「GIFT」の存在を無視することは、とてもとても難しい。

 


After 7 – “TOO LATE” Featuring David Edmonds & Kenny “Babyface” Edmonds
(album: Timeless – 2016)

 

以前にこの作品を過去記事で取り上げた際にも触れたけど、いつも「松尾さん」が言及してるように、こと「R&B / Soul / Jazz」をはじめとする「Black Music」の世界では、『Bloodline』(血統)の濃さは未来永劫継承されてゆくものなのだと、改めて痛感してしまう。「メルヴィン」の存在した時代の『After 7』における最期のアルバム『Timeless』は、文字通り僕らファンにとってはこれからも、永遠に「タイムレス」な存在であり続けるに違いない。

まだ社会人として「駆け出し」の青臭い20代だったあの頃、仕事や人間関係で躓いたりして上手くいかない自分を、いつも励まし、そして癒してくれた、そんなスーパー・メロウなコーラス・グループだった。
自分にとっての「メロウな夜」というラジオ番組がそうであるように、彼らの音楽の「優しさ」であり「励まし」は、昔も今も、そしてこれからも一向に変わることはない。
今夜は、ラジオを聴き終えたらば、彼らの作品をまとめて聴こうかな。

ありがとう、メルヴィン...

Rest In Peace, Melvin …

 

そして、その息子「ジェイソン」よ、ありがとう。『After 7』のハーモニーはいつだって「Ever Green」なのだから。

 

After 7 “I Want You” Live @ SiriusXM // Heart & Soul
 

天国の「マーヴィン・ゲイ」も唸る、「リオン・ウェア」作曲の本家「I Want You」のイントロのサンプリングから始まる「After 7」「I Want You」の熱演は、聴く者の心を熱くする。頑張れ「ジェイソン」。

 

※「Babyface」関連記事はこちら

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.8【Vanessa Williams】

いつもご訪問ありがとうございます。
クルマで走っていると、力強い「新緑」があちこちから視界に飛び込んでくるような、そんな季節になりました。

 

 

 
『Vanessa Williams』(ヴァネッサ・ウィリアムス) は、奇遇にも僕と同年(1963年)生まれの、米国はNY出身の、「R&B/Soul」 だけでなく「JAZZ/FUSION/GOSPEL」はもちろん、「POP」カテゴリーまで影響が波及するくらいの、米国を代表する女性シンガーの一人。

現代ではいろいろと存在価値そのものが問題視されているとはいえ、伝統的な「ミス・コンテスト」において、1984年に「Afro American」(アフリカ系アメリカ人)として米国史上初の「ミス・アメリカ」に輝いた経歴は、僕らの世代にとってはまだまだ記憶に新しい。そしてなによりも米国の歴史の暗部において、永らく人種差別を余儀なくされていた彼らにとって、「黒人女性初のミス・アメリカ」の誕生は、社会的な見地から見ても「期待の象徴」となったことに、とてつもなく大きな意義があったように思う。米国歴史上初の黒人大統領「バラク・オバマ 第44代アメリカ合衆国大統領」の就任はそれから「25年後」の2009年であり、全く立場は違えども、多民族国家である米国に居住する「アフリカ系アメリカ人」にとって「ヴァネッサ」の存在は、永らく「希望の象徴」であったことは否定できない事実であろう。
マルチなタレントに恵まれた「ヴァネッサ」はシンガーだけでなく、映画やTVでの女優としての活動歴も長い。

沢山あるヒット作品の中でも、彼女の新たな魅力を開拓した Super Producer『Babyface』(ベイビー・フェイス) によるプロデュース作品は、それまでの彼女の作品群とは一線を画す。


ヴァネッサにとって3枚目のスタジオ録音アルバム『The Sweetest Days』(1994年リリース) に収録された、『Babyface』の控えめなコーラスが際立つ『You Can’t Run』は、グラミーへのノミネートを果たした。

 


Vanessa Williams – “You Can’t Run” [Produced by Bbayface]
(album: The Sweetest Days – 1994)

 

そしてそれから時が流れること「15年」。大人が更に成熟するのには十分すぎる時間が、また新たな名曲を生むことになる。15年後に、同じアーティストとプロデューサーが創り上げた楽曲は、大人の「魅力」と「余裕」で溢れんばかりだった。

 


Vanessa Williams – “Just Friends” [Produced by Bbayface]
(album: The Real Thing – 2009)

 

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.7【Chaka Khan】

いつもご訪問ありがとうございます。そして、今日初めてお越しいただいた方も、ありがとうございます。大型連休も過ぎ去って、ようやく気候が安定してきたような気がします。
 

 

「温故知新」をテーマに「メロウなクラシック・R&B/ソウル」作品群に光を当てようといった意図の新コーナー「Mellow Classics」ですが、好評のようですのでこのまましばらく継続してみようかと思います。
さて「Vol.7」となる今回は、昨年天に召された「アレサ」に代わって、R&Bシーンをこれまでも、そしてこれからも引っ張っていってもらわねばならない不可欠な存在といえば、『Chaka Khan』(チャカ・カーン) が筆頭でしょう。今年に入って新譜『Hello Happiness』 をリリースしたり、当サイトのウィジェットにも張り付けてありますが、大御所『Quincy Jones』(クインシー・ジョーンズ)の「NETFLIX」のオリジナル自伝映画『Quincy』のサウンド・トラックにも収録された『Keep Reachin’ 』にしても、ここにきて精力的な活動が非常に目立っています。

ですが、こちらの「Mellow Classics」コーナーでは、敢えて旧作からいくつか取り上げてみようかと思います。

 


Chaka Khan – “So Naughty”
(album: Naughty – 1980)

 


Chaka Khan – “Love You All My Lifetime”
(album: The Woman I Am – 1992)

 

いやあ、チャカのクオリティは昔から全く変わりませんね。
今回は、仕事で色々お世話になった方が、関西方面のご実家に戻られるとのことで、お好きだという「チャカ」の懐かしい作品をご紹介させていただきました。ちょっと疲れた時だとか、気が向いたらいつでもご訪問ください。「大人向けの音楽の処方箋」をご用意して、いつでもお待ちしています。どうかお元気で。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.6【Brownstone】

いつもご訪問ありがとうございます。
前代未聞の超大型連休も、ようやく今日で終わり。ゆっくりと休養ができた方も、一方僕と同様に仕事でグッタリな方も、それぞれが長すぎた連休にそれぞれの感想をお持ちのことでしょう。一つだけ言えることは、政府主導のこういった休日の取り決めは、もうこれっきりにしてほしいということだけです。その場限りの思い付きの政策で、経済界も民間企業も振り回されっぱなしです。まあ、どの世界でも「ボンボン育ち」には理解できないんでしょうが。今の野党の不甲斐なさでは、とてもとても先進国にみられる「二大政党制」の実現は、夢のまた夢ですね。

 

 
「温故知新」をテーマに「メロウなクラシック・R&B/ソウル」作品群に光を当てようといった意図の新コーナー「Mellow Classics」の6回目となる今回は、『Brownstone』(ブラウン・ストーン) を取り上げます。(過去記事はこちらへ

『Brownstone』は故マイケル・ジャクソンが、生前に「epic」系列に立ち上げた自身のレーヴェル「MJJ Music」から鳴り物入りで1994年にメジャー・デビューさせた、3人組の実力派女性R&Bコーラス・グループとしてよく知られています。1stアルバムの『From the Bottom Up』リリース時のオリジナルメンバーは、「Nichole “Nicci” Gilbert」(ニッキー) /「Charmayne “Maxee” Maxwell」(マキシー) /「Monica “Mimi” Doby Davis」(ミミ) による3人。
1stアルバムに収録された「Gordon Chambers」(ゴードン・チェンバース)のペンによるデビュー・シングル『If You Love Me』は、彼女たちの最大のヒットとなり、グラミーの「Best R&B Performance」にもノミネートされ、その後沢山の「ガールズ・コーラス・グループ」のフォロワーを産み出す現象さえ引き起こすきっかけとなりました。

 

Track#1 – Brownstone – “If You Love Me”
Track#2 – Brownstone – If You Love Me (Acappella Version)
(album: From the Bottom Up – 1994)
 

但しデビュー後のツアー終了後に「ミミ」が脱退し、新メンバーの「Kina Cosper」(キーナ) を加えることによって、世界中から期待が寄せられた2ndアルバム『Still Climbing』がリリースされるのに、その後3年という時間を必要としました。とはいえ、2作目のアルバムでも、新生『Brownstone』のコーラスワークは健在で、1作目と比較してもなんら劣る部分はなかったように思います。それよりも、2作目がリリースされた安堵感の方が大きかったように記憶しています。そしてほどなく、『Brownstone』は活動を停止してしまい、僕らファンは「Reunion」(再結成)を待つしかない状況がしばらく続くことになるのでした。

 


Track#1 – “5 Miles To Empty” (album: Still Climbing – 1997)
Track#2 – “Grapevyne” (album: From the Bottom Up – 1994)

 

それから待つこと10年以上、2009年にニッキーマキシーのオリジナル・メンバー2人に加え、3人目がなかなか安定しなかったポストに、新メンバーTeisha J (Brown) Lott」(ティーシャ) を加えての再結成が報じられるも、いつまでたっても新譜の確実な情報が入ってこない。業を煮やして待つこと更に5-6年が経過し、そんな頃に「悲しい知らせ」は急にやってくるもの。
なんということか、オリジナル・メンバーの「マキシー」が、不慮の事故によって2015年2月に帰らぬ人となってしまった。『5 Miles To Empty』のMVを見ればお分かりの通り、グループの設立者でもある「ニッキー」の押しの強いヴォーカル・スタイルに対して、「マキシー」のそれは、古き良き時代の「Soul」に見られるような、「スロウ・ジャム」にうってつけの情感の起伏を伝えることができる「エモーショナル」なヴォーカルであり、二人の好対照なヴォーカル・スタイルがグループとしての魅力を更に倍増していたものでした。

そして、驚きは更に続きます。
毎年7月に米国のジャズ発祥の地「ニュー・オーリンズ」で実施される、今年で25周年を迎える「世界最大規模のブラック・ミュージックの祭典」である、『The Essence Festival – 2019』に、今年なんと『Brownstone』が、オリジナル・メンバーの「ミミ」も正式に復帰した上で参加するとのこと。Official HP でも動画での告知がされていて、亡き「マキシー」への想いも二人共に語っています。おそらく「マキシー」の再結成への想いがようやく実現されることになったわけで、どうかこの Big Event 一回きりではなく、アルバムのリリースに繋がってくれることを願ってやみません。なんだか、二人ともいい歳の取り方をしたような印象がします。

 

 

「ニューオーリンズ」かぁ..行ったことないし、行ってみたいなぁ。
ああ、もう会社辞めて行っちゃいますかね。冥途の土産に。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.5【GrooveTheory / Amel Larrieux】

いつもご訪問ありがとうございます。
大型連休も後半になって、ようやく天候が安定してきたようです。
そろそろいろんな意味で疲れが出てくる頃でしょうか。そんな時は、ちょっとばかり懐かしい「メロウなサウンド」に、再び触れてみるのもいいかもしれません。

 

 

「Mellow Classics Vol.5」でご紹介するのは、米国ニューヨーク出身の女性R&Bシンガーソング・ライター『Amel Larrieux』(アメール・ラリュー)
そして『Groove Theory』(グルーヴ・セオリー)とは、プロデューサーの「Bryce Wilson」(ブライス・ウィルソン)「アメール」の二人組のユニット。1995年にリリースされたデビューアルバム「Groove Theory」からのシングル『Tell Me』(テル・ミー) がいきなり「Billbord Hot 100」で5位まで上昇する大ヒットを記録し、僅かアルバム1作品だけを発表し解散してしまった「伝説のユニット」として、R&B/Soulファンの間では永く記憶されています。(2010年に再結成し、Blue Note 東京での来日公演以外には、未だ動きがない様子)
1980年代初頭にヒットした「Mary Jane Girls」(メリー・ジェーン・ガールズ)の「All Night Long」の特徴あるベース・ラインをサンプリングしたことで、当時大変話題となった『Tell Me』(テル・ミー) での「グルーヴィー」な印象が強い「アメール」のヴォーカル・パフォーマンスですが、アルバムに収録されたその他の作品やソロになってからの作品においては、ソウルフルでもありJazzyでもあり、とにかくエモーショナルで繊細な表現を可能としたスキルフルでチャーミングなヴォーカルを聴かせてくれる、世界中を見回しても実に稀有な存在のシンガーと言えるでしょう。

 


Track#1 – “Keep Tryin'”
Track#2 – “Tell Me”
(album: Groove Theory – 1995)

 

ソロになってからの「アメール」は1999-2013年の間に計5枚のアルバムをリリースしていますが、いずれも「One & Only」な彼女独自の世界観に溢れる作品群となっています。
また世界中のプロデューサーからのラブ・コールもひっきりなしで、ゲストやフィーチャリング・ヴォーカリストとして招かれることが多いのも、彼女の特徴となっています。
中でも、4人組のバンド『SADE』の象徴的ヴォーカルの「Sade Adu」(シャーデー・アデュ)を除いたメンバーの「Stuart Matthewman」(ステュアート・マシューマン)を核とした3人のメンバーだけで活動をする別ユニットの『Sweetback』の1stアルバムに収録された『You Will Rise』での歌いっぷりは、まさにアルバムの白眉となりました。

 


Sweetback – “You Will Rise” ft. Amel Larrieux
(album: Sweetback – 1996)

 

日本が誇るクリエイター・奇才「大沢伸一」のソロ・プロジェクトとして、常に世界中から注目されている『Mondo Grosso』のアルバムに収録された作品、『Now You Know Better』でもその美しいヴォーカルを披露しています。

 


Mondo Grosso W/ Amel Larrieux – “Now You Know Better”
(album: MG4 – 2000)

 

国内のアーティストとしては特別で破格な存在の「宇多田ヒカル」も、「大きな影響を受けた」と公言するほどの『Amel Larrieux』(アメール・ラリュー)。ぜひとも覚えておいて欲しい稀有なアーティストの一人です。

 

 

 

Mellow Classics ~ Vol.4【Maxwell】

いつもご訪問ありがとうございます。
そろそろ連休も折り返したところですが、訊けばやはり「10連休中」という方が大半を占めるようで、どこへ行っても人混みは避けられないでしょうから、こんな時はちょっと懐かしめの音楽に、久しぶりに浸るのも悪くはない選択ですよ。

 

 
さて「新元号」の時代に突入したとはいうものの、「温故知新」をテーマに「メロウなクラシック・R&B/ソウル」作品群に光を当てようといった意図の新コーナー「Mellow Classics」ですが、第4弾目となる今回は、お待ちかね(かどうかは分かりませんが)の、『Maxwell』(マックスウェル)を取り上げます。

『Maxwell』(マックスウェル)は、1990年代後期の大きなムーブメントといっても過言ではない「ネオ・ソウル」、後に日本国内では独自に「ニュー・クラシック・ソウル」と称されるカテゴリーに於いて、一足先にアルバム『Brown Sugar』で衝撃のデビューを飾った『D’Angelo』(ディアンジェロ)や、「マックスウェル」の後にデビューすることになる「Erykah Badu」(エリカ・バドゥ)らと共に、あの時代の「R&B」の潮流を大きく変えていくほどの影響力を持った活動を展開していました。

「マックスウェル」はそんな「ネオ・ソウル」系アーティストの中でも「魁」であると同時に、破格の存在感を見せつけました。1996年にリリースされたデビューアルバム『Maxwell’s Urban Hang Suite』は、美しいメロディセンスと卓越したファルセットをを武器に、あの『SADE』を率いる「ステュアート・マシューマン」を中心に据えたプロデュース力と鉄壁のアレンジ/サウンドで、その洗練されたイメージが圧倒的に支持され、「デビュー作にして最高傑作」と言わしめた同アルバムは世界中で200万枚を超えるセールスを記録。その快進撃振りが、後のグラミー受賞へと繋がっていったのは、この種のサウンドがお好きな方なら既にご存知の通り。

 

Track#1 – “Ascension (Don’t Ever Wonder)”
Track#2 – “Sumthin’ Sumthin'”
Track#3 – “Whenever Wherever Whatever”
(album: Maxwell’s Urban Hang Suite – 1996)
 

もともとスロウ・ペースで寡作なタイプの「マックスウェル」ですが、2009年に8年ぶりにリリースした『BLACKsummers’night』、更にそれから7年後の2016年にリリースの『blackSUMMERS’night』ときて、いよいよ10年後の今年2019年、「3部作」の完結編となる『NIGHT』が、ようやくリリースされることが発表されています。先行シングルもすでにリリースされていますが、さてどんな内容となるのでしょうか。期待して待ちたいところです。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.3【MAZE ft. Frankie Beverly】

いつもご訪問ありがとうございます。
今日から、長い連休のスタートの方々がほとんどなんでしょうね。一方、僕と同様に、超多忙な時期で息つく暇さえないなんて方も、それなりにいらっしゃることでしょう。まあとにかく、お休みの方もそうでない方も、皆様おつかれさまです。音楽を集中して聴くのに、またとないよい機会かもしれませんよ。

 

 
さて、今回の「Mellow Classics」ですが、世間では「平成最後」という言葉が乱用の域をすでに超えておりますが、「昭和」の時代「1970年代」から息の長い活動を続けているSoul/Funkバンドのご紹介です。

Frankie Beverly(フランキー・ビヴァリー)率いる【MAZE ft. Frankie Beverly】は、1970年代から2000年頃に至るまで米国内においては、あの 「Earth,Wind & Fire」(アース・ウィンド・アンド・ファイア)と双璧を成す、とても人気のある SOUL/FUNK バンドでした。
詳細については、過去記事であれこれとUPしてますので、よろしければそちらの解説等をご覧ください。
(あまり時間に余裕がなく、相すみません)

とりあえずは、予備知識のない方へ、彼らの魅力をお伝えすべく、簡潔なプレイ・リストを用意してみました。どうぞご堪能ください。

 


Track#1 – “Can’t Get Over You” (1989)
Track#2 – “When You Love Someone” (1986)
Track#3 – “Joy & Pain” (1980)

 

また、『Joe』による『Can’t Get Over You』のカヴァーも、それはそれは秀逸ですので、過去記事もよろしければご覧ください。

 

 

Mellow Classics ~ Vol.2【Stevie Woods】

超大型連休を目前にして、気温が上昇傾向にあるようです。なんだか気象がやけに極端で、「ほどほど」がいちばんなのですが。

 

 
さて、先日新たにスタートしました『Mellow Classics』シリーズですが、割と評判がいいようで、アクセスも増加傾向にあります。「Vol.2」の今回も、思いつくままに、こんなアーティストの作品を取り上げてみようかと思います。

『Stevie Wods』 (スティーヴィー・ウッズ)は、1951年米国・ヴァージニア州出身の黒人男性シンガー。1980年代初頭に3年続けてリリースした3枚のアルバム、『Take Me To Your Heaven』(1981) / 『The Woman In My Life』(1982) / 『Attitude』(1983)がヒット。「R&B/Soul」のファン層というよりは、むしろ当時のメイン・ストリームでもあったカテゴリーの『A.O.R.』のファン層に大変強力に訴求した黒人アーティストだったといえるでしょう。
デビューアルバムにして既に「最高傑作」との評価が決定してしまったほどに話題をさらった、1stアルバム『Take Me To Your Heaven』は、1st Trackに収録された、Peter Allen / Carole Bayer Sager / David Foster らによる『Fly Away』で幕を開ける。元々は「Peter Allen」が自身のアルバムに収録したもので、「竹内まりや」が先にカヴァーしたことでも知られる作品Fly Away』も、スティーヴィーが歌うと、アレンジもさることながら、全く別の楽曲へと生まれ変わったように聴こえたものだった。

 


Stevie Woods / Fly Away
(album: Take Me To Your Heaven – 1981)

 

そして白眉はなんといっても、全米TOP25に食い込んだ『Steal The Night』「Les Thompson」の演奏する軽やかでいて哀愁を帯びたハーモニカのイントロから始まるこの楽曲を聴いて、『Fly Away』と同様に「深い夜」へ誘うようなそのムードに、当時心躍らぬ者はいなかったはず。

 


Stevie Woods / Steal The Night
(album: Take Me To Your Heaven – 1981)

 

アルバムのプロデューサーはドイツ人の「Jack White」。レコーディング参加メンバーは、当時として考えられる最高レヴェルのスタジオ・ミュージシャンが集結。なんとギタリストだけ見ても、Paul Jackson, Jr./ Ray Parker, Jr./ Steve Lukather を三つ揃えし、その他の楽器についても、当時の「FUSION」界の大物ミュージシャンが揃い踏みするような、下記の鉄壁の布陣を擁した。
Nathan East (b) / Clarence McDonald (key) / Michael Boddicker (key) / Ed Greene (ds) / James Gadson (ds) / Bill Reichenbach (tb) / Jerry Hey (tp) / Ernie Watts (s) / Bill Champlin (back vo), and etc.
相当な制作費がかかったと予想され、これでは質の悪いものができるわけない。

大きな成功を収めた後に、活動の場を欧州・ドイツに移した「スティーヴィー」は、5年前の2014年1月に、糖尿病の合併症によりベルリンで帰らぬ人となった。(享年62歳)

 

R.I.P. Stevie …

 

 

Mellow Classics ~ Vol.1【Chanté Moore】

いつもご訪問ありがとうございます。
「サクラ」の鑑賞も、関東地方の各地ではそろそろ終盤ですね。毎年、それ以前に気象面で何があろうとも「機械仕掛け」のように、この時期になるときっちりと日本の風景を彩る「サクラ」の樹々には、いつものことながら感心させらます。「泰然自若」という言葉の意味を噛みしめながら、そうあやかりたいものです。

 

 

さて、昨日ですが、サーバー運営元による数年振りの大規模メンテナンスが無事に完了しました。サイト内データのストレージもメモリも増強され、以前よりは読み込みが早くなっているはずです。ご訪問者の皆さんのアクセスが、少しでも快適になれば幸いです。

これも何かの契機と思い、以前から別途で設置しようと思案中だった、少し懐かしい音楽作品を取り上げる新シリーズ(新コーナー)として、『Mellow Classics』を新たに用意いたしました。「クラッシック」というからには、当然懐かしいアーティストによる作品であるとか、既に「スタンダード」化しているような作品なども含め、勝手気ままに取り上げてご紹介していこうと考えています。
まめにご訪問くださっている方はご存知のように、ここのところ数か月間に渡り、僕自身が影響を受けた1980年代の作品をあれこれとUPしてみたのですが、『温故知新』という言葉があるように、国内外も含めた当サイトへのアクセス状況・反響なども考慮し、「古き良き時代の作品群を取り上げていくのも大切だ」と、改めて感じた次第です。
いずれにしても、あくまで「メロウ」な路線への拘りはこれまで通りで、「ミッド~スロウ」テンポのものはもちろん、「Dance/Disco」チューン等アップ・テンポであっても、僕自身が「メロウ」と感じる作品群、いわゆる『Old School』(オールド・スクール  / 「古いけどいまだ魅力的」というニュアンス) な、1970年代後半から1980年代にかけて世界中を席巻した「Black Contemporary Music」(ブラック・コンテンポラリー) を中心に、1990年代(2,000年以前)まで、つまりは前世紀(20世紀)までにリリースされたちょっと懐かしい作品群に、スポット・ライトを当ててゆきたいと思っています。

そんなわけで、記念すべき『Mellow Classics』第一弾は、「文字通り」の「Old School」『Chanté Moore』(シャンテ・ムーア) のこちらの作品をご紹介。当ブログでは過去に何度か取り上げたこともある「Kenny Lattimore」(ケニー・ラティモア) と一時期は婚姻関係にあり、その後離別するまでにDuetアルバムを2枚ほどリリースしているのですが、それはまた別の機会にでも取り上げるとしましょう。
1992年のデビュー以来、コンスタントにアルバムをリリースし、52歳となった現在でもR&Bの最前線で活躍を維持できているのは、彼女の衰えぬルックスもそうですが、大変な努力家なのではないでしょうか。

 


Chanté Moore – “Old School Lovin'”
(album: 『A Love Supreme』1994)

 

現代のレコーディングの場面で、意図的によく採られる手法とはいえ、「レコード」(アナログ盤)に針を落とした途端にノイズが聴こえてきて、「これからイントロが始まるぞ」といったあの「高揚感」というのは、「ターン・テーブル」(レコード・プレイヤー)と向き合った、あの時代に育った人々の「大切で美しい記憶」です。