いつもご訪問ありがとうございます。
「サクラ」の鑑賞も、関東地方の各地ではそろそろ終盤ですね。毎年、それ以前に気象面で何があろうとも「機械仕掛け」のように、この時期になるときっちりと日本の風景を彩る「サクラ」の樹々には、いつものことながら感心させらます。「泰然自若」という言葉の意味を噛みしめながら、そうあやかりたいものです。
さて、昨日ですが、サーバー運営元による数年振りの大規模メンテナンスが無事に完了しました。サイト内データのストレージもメモリも増強され、以前よりは読み込みが早くなっているはずです。ご訪問者の皆さんのアクセスが、少しでも快適になれば幸いです。
これも何かの契機と思い、以前から別途で設置しようと思案中だった、少し懐かしい音楽作品を取り上げる新シリーズ(新コーナー)として、『Mellow Classics』を新たに用意いたしました。「クラッシック」というからには、当然懐かしいアーティストによる作品であるとか、既に「スタンダード」化しているような作品なども含め、勝手気ままに取り上げてご紹介していこうと考えています。
まめにご訪問くださっている方はご存知のように、ここのところ数か月間に渡り、僕自身が影響を受けた1980年代の作品をあれこれとUPしてみたのですが、『温故知新』という言葉があるように、国内外も含めた当サイトへのアクセス状況・反響なども考慮し、「古き良き時代の作品群を取り上げていくのも大切だ」と、改めて感じた次第です。
いずれにしても、あくまで「メロウ」な路線への拘りはこれまで通りで、「ミッド~スロウ」テンポのものはもちろん、「Dance/Disco」チューン等アップ・テンポであっても、僕自身が「メロウ」と感じる作品群、いわゆる『Old School』(オールド・スクール / 「古いけどいまだ魅力的」というニュアンス) な、1970年代後半から1980年代にかけて世界中を席巻した「Black Contemporary Music」(ブラック・コンテンポラリー) を中心に、1990年代(2,000年以前)まで、つまりは前世紀(20世紀)までにリリースされたちょっと懐かしい作品群に、スポット・ライトを当ててゆきたいと思っています。
そんなわけで、記念すべき『Mellow Classics』第一弾は、「文字通り」の「Old School」な『Chanté Moore』(シャンテ・ムーア) のこちらの作品をご紹介。当ブログでは過去に何度か取り上げたこともある「Kenny Lattimore」(ケニー・ラティモア) と一時期は婚姻関係にあり、その後離別するまでにDuetアルバムを2枚ほどリリースしているのですが、それはまた別の機会にでも取り上げるとしましょう。
1992年のデビュー以来、コンスタントにアルバムをリリースし、52歳となった現在でもR&Bの最前線で活躍を維持できているのは、彼女の衰えぬルックスもそうですが、大変な努力家なのではないでしょうか。
Chanté Moore – “Old School Lovin'”
(album: 『A Love Supreme』1994)
現代のレコーディングの場面で、意図的によく採られる手法とはいえ、「レコード」(アナログ盤)に針を落とした途端にノイズが聴こえてきて、「これからイントロが始まるぞ」といったあの「高揚感」というのは、「ターン・テーブル」(レコード・プレイヤー)と向き合った、あの時代に育った人々の「大切で美しい記憶」です。