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仕事がお休みだった今日、風もない晴天だったので、いつもの公園でウォーキングを兼ねた散歩へ出掛けた。
園内ではあちこちに「梅の花」の綻びが見受けられ、やはり「春」がもうそこまでやって来ているのを、じんわりと実感する。花という花が見当たらない真冬の間、殺風景な公園の中でひとり気を吐く「寒椿」や「山茶花」たちも、そろそろ主演の役目を終える頃。お疲れさまでした。
4月に来日予定の「Teddy Riley」(テディー・ライリー)の情報を耳にして以来、ここのところかつて若い頃に沢山聴いた『New jack swing』(ニュー・ジャックス・ウィング)のアーティストたちの作品を聴いている。そんな中でも、やはり「N.J.S.」の創始者と崇められる「テディ」が『Guy』に続いて率いた『Blackstreet』の作品群は、リリースから早四半世紀が経過しようとしているにも拘わらず、2020年の現代に聴いても唸る作品ばかりだ。
歌唱力に定評のある「Dave Hollister」(デイヴ・ホリスター)そして「Levi Little」(リーヴァイ・リトル)が脱退し、新たに「Eric Williams」(エリック・ウィリアムズ)と「Mark Middleton」(マーク・ミドルトン)の二人が新加入後にリリースされた二作目のアルバム『Another Level』は、あの絶賛されたデビューアルバムのまた更に上を行く、まさに「別次元」のアルバムとなって、1996年に世に放たれた。
偉大な『LaFace』『Jam & Lewis』の二組のプロデュース・チームは別格として、「テディ」のビートのみを模倣するだけの多くの物真似フォロワーの登場に嫌気がさしたのか、アルバム『Another Level』には、数多くの「ミディアム/スロウ」な楽曲群が収録され、格の違いを見せつける結果となった。またそれは、「テディ」がただの優れた「トラック・メイカー」では収まらない、稀代の『メロディ・メイカー』であることを十二分に証明していた。そんな優れた一級品の「スロウ・ジャム」の一曲、『I Wanna Be Your Man』は、ソウルの「クラッシック・マナー」で彩られた「Old School」の香りを漂わせる普遍的なナンバーだ。どの作品においてもそうだけれど、「サンプリング」ネタがどうだとか、そんな次元の問題ではない。R&B/Soul 史に残る傑作中の傑作アルバムなのだから。
Track 1: I Wanna Be Your Man
Track 2: Taja’s Lude (Interlude)
Blackstreet
(album: Another Level – 1996)
『Taja』はテディのお嬢さん。現在は有名なダンサーとして活躍中とのこと。