それぞれの生涯において、出逢いや別れの季節「春」の到来だというのに、あまりに世界の動きが慌ただしい。
なんだか状況は違えども、2011年のあの頃の不安にも似た日常が、世間をまた覆いつつあるような気がするのは、考えすぎなのだろうか。
そんな時にこそ、「音楽」が欠かせないもの。そう言えば、今は無き実店舗「Mellows」もそうした厳しい状況の下で、産声を上げたことを懐かしく思い出す。
新しいものよりも、むしろ「クラッシック」な「極上メロウ・チューン」が、今は優しい。
フィアデルフィア出身のジャズ・ドラマー/コンポーザーである、御大『Norman Connors』(ノーマン・コナーズ)が、若き日の『Glenn Jones』(グレン・ジョーンズ)をゲスト・ヴォーカリストに迎えた珠玉のバラッドが、時代を超えて語りかけてくるようだ。
Norman Connors feat. Glenn Jones – “Melancholy Fire”
(album: Take It To The Limit – 1980)